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翌日、襲われたというニュースが朝のワイドショーで取り上げられるやいなや、健吾のスマホやSNSはたちまちパンク状態に陥った。
使い物にならない連絡ツールは放置し、ぼんやりとテレビを眺めていたら、北条に「退屈そうだな」と笑われた。
自分のニュースを見ても面白くもなんともないが、犯人が健吾のマネージャーとその兄だったことまですでに知りわたり、性懲りもなくあちこちで報道されているのには、驚きを通り越してあきれていた。
一体どこで情報を入手するのだろう。
私怨によるものか?!などと陳腐な見出しがついているスポーツ新聞がピックアップされているのを画面越しに眺めていると、まるっきり他人事のように思えた。
ため息をつく気にもならず、傍らの北条に視線を投げると、解熱剤が効いているらしい北条はいつのまにか眠っていた。
昨夜に比べれば熱は下がったものの、それでもまだ平熱には程遠い。
今日明日で退院というのは無理だろうと思う。
昨夜は疲れていた上に北条が隣にいて安心したこともあって、泣きながらいつの間にか眠ってしまっていた。
深夜に巡回のベテラン看護師が北条に氷枕を持ってきたらしいのだが、知らずにぐっすり眠っていたようだ。
朝、「昨夜はよく眠れたみたいでよかったですね」と声をかけられて、非常に恥ずかしい思いをした。
看護師が来たことに気付いていたらしい北条には一応抗議してみたが、「怒られなかったんだから、別にいいだろう」と一蹴された。
そういう問題じゃない、と言っても北条にはおそらく通じないので、それ以上文句を言うのはあきらめた。
社長の須崎からは、本日中に報道陣に向けて記者会見を行うとの連絡があった。
被害者と加害者を同時に事務所から出してしまったとあっては、会見を開かないわけにはいかないようだ。
健吾には事件を起こした小寺の代わりに、浮田というマネージャーがつくことになったのだが、事務所の意向で健吾自身が一か月の静養にはいることになったので、しばらく浮田と行動するようなことはなさそうだ。
顔合わせも、後日改めてということだった。
事務所も事後処理に追われている最中で忙しいのだろう。
事件後の一日は外に出るなと言われたこともあって、北条のベッドにもぐりこんで昼寝をしたり、テレビを見たりして過ごした。
昼頃には重箱に健吾の好物ばかりを詰め込んだ弁当を持ったノン子がやってきて、顔を見るなり健吾を抱きしめ、無事でよかったと言ってわあわあ泣いた。
心底心配してくれていたノン子に健吾も涙がとまらなくなり、しばらく二人で泣き続けたあと、涙でメイクが崩れてホラー顔になったノン子に、「健ちゃんは泣き虫ねぇ」と笑われた。
その後も木山と鈴置が事後報告に出入りしたり、清文が着替えを持ってやってきてくれたりはしたのだが、健吾はどこか他人事のようにぼんやりと、北条と彼らの遣り取りを見守っていた。
夕方には警察が事情聴取にやってきたが、再び熱が上がった北条の体調と、放心したような状態の健吾を慮り、軽く2、3質問しただけで帰って行った。
さすがに北条の病室に連泊するわけにもいかず、夜は仕事後に迎えに来た清文に連れられてホテルに向かった。
警察による現場検証はすでに終わっているらしかったが、自宅に戻ろうとは思わなかった。
嫌な思いをした部屋で一人で過ごす気にはなれず、そして出来ることならもう、あの部屋には二度と入りたくなかった。
ナースステーションにお世話になった挨拶に行った際に、氷枕事件のベテラン看護師に遭遇した。
「北条さんは私がしっかり見ておくからね!若い看護師は絶対に近づけないから安心して!」と肩を叩かれながらそう言われて、隣で見ていた清文に「おまえ、何やったんだよ?」あきれられた。
一緒に寝ていたところを見られただけだとは、口が裂けても言えなかった。
一人では不安だと思っていたら、ホテルはデラックスツインが用意されていて、清文が一緒に泊まり込んでくれた。
後日清文に聞いたところよれば、この時、「健吾を絶対に一人にしないで欲しい」と北条から全員に厳しいお達しが出ていたのだという。
「まあそれでなくても、あの時のおまえは不安定なのがまるわかりで、とてもじゃないけどひとりでほっとけるような状態じゃなかったけどな」と清文は苦笑しながら教えてくれた。
健吾をレイプしようとした実行犯だけが明らかになっておらず、それが解決するまでは木山か鈴置が警護につくことになっていたが、しばらくは仕事の予定もない。
移動と言ってもホテルと北条の入院している病院との行き来くらいだったので、彼らにつきっきりになってもらう必要はほとんどなかった。
一度だけお願いして、不動産会社に出掛けた。
警護してくれた鈴置に「引っ越しされるんですか?」と聞かれたので、「色んなことがありすぎたから」と答えた気がする。
北条には何も相談しなかったが、そのうち鈴置から報告があがるだろうと思っていた。
北条は発熱が長引き、結局、抜糸の日までみっちり入院させられていた。
晴れて北条が退院となった日の夜は、ノン子の家でお祝いのパーティーをした。
清文や木山のいつものメンバーに加えて、美咲と鈴置も招かれてのとても賑やかなものになった。
北条が入院の間は清文にホテルに泊まりこんでもらっていたので、美咲に寂しい思いをさせていたのではないかと謝ったのだが、「一緒にいると喧嘩になるから丁度よかったよ」と逆に感謝されてしまった。
それを聞いた清文は「そんなこと言うなら、俺はこれからずーっと健吾と同棲する!」と泣きながら宣言して、周りをあきれさせていた。
ノン子の料理に舌鼓を打ち、怪我をしている北条以外の全員にアルコールが回っての久しぶりの楽しい夜となった。
皆、「北条に申し訳ない」と口では言いつつ、ビールやワイン、焼酎が素晴らしい勢いで減っていく。
健吾は量を控えたつもりだったが、アルコールは久しぶりだった為にすっかり酔いが回ってしまった。
足元のおぼつかない健吾を北条が抱えるようにしてホテルに戻ったのは、日付が変わる頃だった。
「今日は……蒼馬が泊まりなの?」
部屋のドアの前に立ち、上機嫌にケラケラと笑いながら北条を振り返ると、手に持っていたルームキーを奪われ、ドアを開錠された。
「これからずっと俺が泊まりだが、何か不都合があるか?」
何故わざわざそんな事を聞くんだと訝し気な表情をしながら、止める間もなく北条はさっさと中に入ってしまう。
あ、と思った時には、チェストの上に置きっぱなしになっていた不動産の資料を見られていた。
「引っ越すのか?」
「あ、うん。あの部屋、いろんなことがありすぎて、ちょっと……」
健吾がそう口にすると、「それがいいかもな」と北条が同意する。
長い指が資料をめくっていく音に居心地の悪さを感じて、「シャワー浴びてくるね」と逃げるようにバスルームに向かうと、北条が後からついてきた。
「おい、まだふらついてるぞ。危ないから後にしろ」
後ろ手を取られて引き留められたが、軽くそれを振り払う。
「大丈夫だよ。そんなに飲んでないって」
北条の手から離れた自分の腕を抱えるようにしながら、「汗かいたし、さっぱりしたい」と逃げるように踵を返す。
「待て、健吾」
再び強く腕を引かれて体がぐらつき、倒れ込むような形で北条に抱き止められた。
逃れようと暴れると、軽いため息と共に両腕を取られて持ち上げられ、万歳をするような形で壁に乱暴に押し付けられた。
「何故俺から逃げようとするんだ?おまえ、また何か余計なこと考えてるだろう?」
膝で太腿をブロックされると身じろぎすることも出来なくなり、健吾は顔を背けることでせめてもの抵抗の意思を示すしかなかった。
「言え。何を考えてる?」
「……何も」
頭の上で腕を拘束している北条の手が、苛立ちを表すように強く食い込む。
「蒼馬、痛いよ」
「言わないつもりなら、体に聞くがいいか」
壁に押し付けられてクロスした腕に、北条の大きな手が鎖のように絡まっている。
空いている右手が健吾の顎を掴んで上を向かせ、噛みつくように唇を奪われた。
首を振って逃れようとするが許されるはずはなく、強引に唇を割った舌が、乱暴に健吾の舌を絡めとっていった。
応えたくないのに、唇は健吾の意思に反して北条の舌を追ってしまい、けれど反応した事で、顎をつかむ手の力が緩められた。
「噛まないのか?」
初めてキスをした時、嫌じゃないかと聞かれ、嫌なら噛みついてる、と答えた事を思い返しているのだろうか。
嫌なわけがない。
北条にされるキスは、いつだって震える程嬉しい。
けれどもう、これで終わりにする。
キスは二度としない。もちろんセックスも。
今、自分にそれを許したら、北条から離れられなくなるに違いない。
連れて行ってくれとすがり、自分の存在価値を無くして、生きる目的さえ失うだろう。
こんな時は、男に生まれた自分がうらめしい。
もしも女性だったなら、北条とパートナーになり、いずれは子供をつくって家庭を築く、という明確な幸せを手に入れることが出来ただろう。
けれど、健吾は男だ。
プライドもある。ついて行って、それでどうなるというのだろう。
目的を失い、何にもない自分になるのは吐き気がする程嫌だし、そんな健吾を北条だって持て余すに違いない。
どうあっても二人の道が重ならないのなら、全てを白紙に戻すより他に方法はない。
離れたら、もう二度と北条には会わない。
会ってはいけない。
使い物にならない連絡ツールは放置し、ぼんやりとテレビを眺めていたら、北条に「退屈そうだな」と笑われた。
自分のニュースを見ても面白くもなんともないが、犯人が健吾のマネージャーとその兄だったことまですでに知りわたり、性懲りもなくあちこちで報道されているのには、驚きを通り越してあきれていた。
一体どこで情報を入手するのだろう。
私怨によるものか?!などと陳腐な見出しがついているスポーツ新聞がピックアップされているのを画面越しに眺めていると、まるっきり他人事のように思えた。
ため息をつく気にもならず、傍らの北条に視線を投げると、解熱剤が効いているらしい北条はいつのまにか眠っていた。
昨夜に比べれば熱は下がったものの、それでもまだ平熱には程遠い。
今日明日で退院というのは無理だろうと思う。
昨夜は疲れていた上に北条が隣にいて安心したこともあって、泣きながらいつの間にか眠ってしまっていた。
深夜に巡回のベテラン看護師が北条に氷枕を持ってきたらしいのだが、知らずにぐっすり眠っていたようだ。
朝、「昨夜はよく眠れたみたいでよかったですね」と声をかけられて、非常に恥ずかしい思いをした。
看護師が来たことに気付いていたらしい北条には一応抗議してみたが、「怒られなかったんだから、別にいいだろう」と一蹴された。
そういう問題じゃない、と言っても北条にはおそらく通じないので、それ以上文句を言うのはあきらめた。
社長の須崎からは、本日中に報道陣に向けて記者会見を行うとの連絡があった。
被害者と加害者を同時に事務所から出してしまったとあっては、会見を開かないわけにはいかないようだ。
健吾には事件を起こした小寺の代わりに、浮田というマネージャーがつくことになったのだが、事務所の意向で健吾自身が一か月の静養にはいることになったので、しばらく浮田と行動するようなことはなさそうだ。
顔合わせも、後日改めてということだった。
事務所も事後処理に追われている最中で忙しいのだろう。
事件後の一日は外に出るなと言われたこともあって、北条のベッドにもぐりこんで昼寝をしたり、テレビを見たりして過ごした。
昼頃には重箱に健吾の好物ばかりを詰め込んだ弁当を持ったノン子がやってきて、顔を見るなり健吾を抱きしめ、無事でよかったと言ってわあわあ泣いた。
心底心配してくれていたノン子に健吾も涙がとまらなくなり、しばらく二人で泣き続けたあと、涙でメイクが崩れてホラー顔になったノン子に、「健ちゃんは泣き虫ねぇ」と笑われた。
その後も木山と鈴置が事後報告に出入りしたり、清文が着替えを持ってやってきてくれたりはしたのだが、健吾はどこか他人事のようにぼんやりと、北条と彼らの遣り取りを見守っていた。
夕方には警察が事情聴取にやってきたが、再び熱が上がった北条の体調と、放心したような状態の健吾を慮り、軽く2、3質問しただけで帰って行った。
さすがに北条の病室に連泊するわけにもいかず、夜は仕事後に迎えに来た清文に連れられてホテルに向かった。
警察による現場検証はすでに終わっているらしかったが、自宅に戻ろうとは思わなかった。
嫌な思いをした部屋で一人で過ごす気にはなれず、そして出来ることならもう、あの部屋には二度と入りたくなかった。
ナースステーションにお世話になった挨拶に行った際に、氷枕事件のベテラン看護師に遭遇した。
「北条さんは私がしっかり見ておくからね!若い看護師は絶対に近づけないから安心して!」と肩を叩かれながらそう言われて、隣で見ていた清文に「おまえ、何やったんだよ?」あきれられた。
一緒に寝ていたところを見られただけだとは、口が裂けても言えなかった。
一人では不安だと思っていたら、ホテルはデラックスツインが用意されていて、清文が一緒に泊まり込んでくれた。
後日清文に聞いたところよれば、この時、「健吾を絶対に一人にしないで欲しい」と北条から全員に厳しいお達しが出ていたのだという。
「まあそれでなくても、あの時のおまえは不安定なのがまるわかりで、とてもじゃないけどひとりでほっとけるような状態じゃなかったけどな」と清文は苦笑しながら教えてくれた。
健吾をレイプしようとした実行犯だけが明らかになっておらず、それが解決するまでは木山か鈴置が警護につくことになっていたが、しばらくは仕事の予定もない。
移動と言ってもホテルと北条の入院している病院との行き来くらいだったので、彼らにつきっきりになってもらう必要はほとんどなかった。
一度だけお願いして、不動産会社に出掛けた。
警護してくれた鈴置に「引っ越しされるんですか?」と聞かれたので、「色んなことがありすぎたから」と答えた気がする。
北条には何も相談しなかったが、そのうち鈴置から報告があがるだろうと思っていた。
北条は発熱が長引き、結局、抜糸の日までみっちり入院させられていた。
晴れて北条が退院となった日の夜は、ノン子の家でお祝いのパーティーをした。
清文や木山のいつものメンバーに加えて、美咲と鈴置も招かれてのとても賑やかなものになった。
北条が入院の間は清文にホテルに泊まりこんでもらっていたので、美咲に寂しい思いをさせていたのではないかと謝ったのだが、「一緒にいると喧嘩になるから丁度よかったよ」と逆に感謝されてしまった。
それを聞いた清文は「そんなこと言うなら、俺はこれからずーっと健吾と同棲する!」と泣きながら宣言して、周りをあきれさせていた。
ノン子の料理に舌鼓を打ち、怪我をしている北条以外の全員にアルコールが回っての久しぶりの楽しい夜となった。
皆、「北条に申し訳ない」と口では言いつつ、ビールやワイン、焼酎が素晴らしい勢いで減っていく。
健吾は量を控えたつもりだったが、アルコールは久しぶりだった為にすっかり酔いが回ってしまった。
足元のおぼつかない健吾を北条が抱えるようにしてホテルに戻ったのは、日付が変わる頃だった。
「今日は……蒼馬が泊まりなの?」
部屋のドアの前に立ち、上機嫌にケラケラと笑いながら北条を振り返ると、手に持っていたルームキーを奪われ、ドアを開錠された。
「これからずっと俺が泊まりだが、何か不都合があるか?」
何故わざわざそんな事を聞くんだと訝し気な表情をしながら、止める間もなく北条はさっさと中に入ってしまう。
あ、と思った時には、チェストの上に置きっぱなしになっていた不動産の資料を見られていた。
「引っ越すのか?」
「あ、うん。あの部屋、いろんなことがありすぎて、ちょっと……」
健吾がそう口にすると、「それがいいかもな」と北条が同意する。
長い指が資料をめくっていく音に居心地の悪さを感じて、「シャワー浴びてくるね」と逃げるようにバスルームに向かうと、北条が後からついてきた。
「おい、まだふらついてるぞ。危ないから後にしろ」
後ろ手を取られて引き留められたが、軽くそれを振り払う。
「大丈夫だよ。そんなに飲んでないって」
北条の手から離れた自分の腕を抱えるようにしながら、「汗かいたし、さっぱりしたい」と逃げるように踵を返す。
「待て、健吾」
再び強く腕を引かれて体がぐらつき、倒れ込むような形で北条に抱き止められた。
逃れようと暴れると、軽いため息と共に両腕を取られて持ち上げられ、万歳をするような形で壁に乱暴に押し付けられた。
「何故俺から逃げようとするんだ?おまえ、また何か余計なこと考えてるだろう?」
膝で太腿をブロックされると身じろぎすることも出来なくなり、健吾は顔を背けることでせめてもの抵抗の意思を示すしかなかった。
「言え。何を考えてる?」
「……何も」
頭の上で腕を拘束している北条の手が、苛立ちを表すように強く食い込む。
「蒼馬、痛いよ」
「言わないつもりなら、体に聞くがいいか」
壁に押し付けられてクロスした腕に、北条の大きな手が鎖のように絡まっている。
空いている右手が健吾の顎を掴んで上を向かせ、噛みつくように唇を奪われた。
首を振って逃れようとするが許されるはずはなく、強引に唇を割った舌が、乱暴に健吾の舌を絡めとっていった。
応えたくないのに、唇は健吾の意思に反して北条の舌を追ってしまい、けれど反応した事で、顎をつかむ手の力が緩められた。
「噛まないのか?」
初めてキスをした時、嫌じゃないかと聞かれ、嫌なら噛みついてる、と答えた事を思い返しているのだろうか。
嫌なわけがない。
北条にされるキスは、いつだって震える程嬉しい。
けれどもう、これで終わりにする。
キスは二度としない。もちろんセックスも。
今、自分にそれを許したら、北条から離れられなくなるに違いない。
連れて行ってくれとすがり、自分の存在価値を無くして、生きる目的さえ失うだろう。
こんな時は、男に生まれた自分がうらめしい。
もしも女性だったなら、北条とパートナーになり、いずれは子供をつくって家庭を築く、という明確な幸せを手に入れることが出来ただろう。
けれど、健吾は男だ。
プライドもある。ついて行って、それでどうなるというのだろう。
目的を失い、何にもない自分になるのは吐き気がする程嫌だし、そんな健吾を北条だって持て余すに違いない。
どうあっても二人の道が重ならないのなら、全てを白紙に戻すより他に方法はない。
離れたら、もう二度と北条には会わない。
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