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第一話
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ある日、私は異世界に転生した。
正直、当時のことはほとんど覚えていない。元の世界とのギャップもそうだが、なによりも急速に物事が進みすぎた。人間関係どころか自分のことすら把握できていなかった私は、突然婚約者の決定を告げられ、周囲の状況を完全に把握できた頃には婚姻が完了してしまっていた。
高校生だった私には家庭のことなど全く分からず、無愛想な夫との関係は決して良好とは言えなかった。
言いようのない不安に包まれながら、それでも私は異世界の生活に少しずつ順応していく。
しかしそんな不安は意外と時間が解決してくれるのだった。
数年の月日が流れ、一人の娘が生まれる。夫は無口なままだったが、悪い人でないことくらいは私でもわかるようになった。家族の仲ははたから見ても分からなかったかもしれないが、ほんの少しずつ良くなっていった。
さらに月日が流れる。
成長した娘は無口な夫とは反対にとてもよく喋るようになった。私もあまり口数が多い方ではないので、屋敷は一気に騒がしくなった。夫は家を空けることも多かったが、異世界に染まってきていた私は娘とともに魔法や歴史の勉強をすることで、忙しくも充実した日々を過ごしていた。
そして現在に至る。
さらに成長した娘はとても自由奔放に育ってしまった。とても良い言い方をしたが、正直その態度は「ワガママお嬢様」では済まないほどに悪化していた。私が甘やかしすぎたのか、娘は優秀だったが傲慢な態度で使用人や級友たちを困らせ、いくらか恨みも買ってしまっているようだった。
私自身が放って置かれて育てられたので勝手がわからなかった、と言えばそれまでだがやはり育児というのは難しいものなのだと痛感した。書籍で勉強はしたもののどの世界でも育児の大変さは共通だったようだ。娘が刺される前になんとかしなくては、と義務感に奮起しつつ具体的な解決策を考え続けるようになった。
夫との時間は結婚当初から少なくなったが、口は交わさずとも互いの信頼を感じ取れるようで、一人の時間が増えても不安を感じることはなかった。
順風満帆とはとても言えない、不安や問題もたくさんあった、それでも私は家族3人が出会えたこの世界で、幸せに暮らしていた。
まさか突然終わりが来るなんて、夢にも思わなかった。
「君にはもう愛想が尽きた。別れてくれ。」
「……え?」
「…君と一緒にいるのはもううんざりなんだ。娘は私一人で育てる。」
「う、嘘。そんな、だって…」
「もういいだろう、私も忙しい。後のことは執事に任せてある。達者に暮らしてくれ…」
取りつく島もなく、私の幸せは自らこの手を離れて行った。娘とは顔を合わせることもできず、私は独り、実家へと送り返されることになる。
実家、といってもまともに生活したのは数ヶ月ほどだ。ほとんど島流しにでもあったかのような気分だった。放心状態で執事の言葉も耳に入らず、気がついた時には出発した馬車の中だった。
「何を間違えたんだろうなあ。」
誰に問うわけでもなく、呟く。
夫から理由は告げられなかった。私は彼にとってなんだったのだろう、邪魔でしかなかったのだろうか。それはいつからだろう。もしかしたら最初からかもしれない。私が感じていた信頼は都合のいい妄想でしかなかったんだ。
あの人は娘と2人で暮らせるのだろうか。もう自分には関係ないことだと分かってはいても、そう簡単には割り切れない。自分の幸せを失っても、2人の幸せを願わずにはいられない。私は家族を本当に愛していたんだと、初めて実感できた。
ふと、身につけたネックレスに目をやる。夫が私にくれた唯一のアクセサリー。もらったその日から、肌身離さずつけていた。忘れられない思い出の一つ。でも、もう私の手元にあるべきじゃない。溢れそうになる涙を必死に抑え、ネックレスを外す。そしてネックレスを馬車の窓の外へと…
「お、奥様! お待ちください!」
隣に座っていた執事が口を開く。
悲壮と後悔の入り混じったような顔で叫ぶ。
「どうかしたの? それに私はもう奥様ではないわ。」
「……旦那様から絶対に言うなと口止めされておりましたが、私にはもう耐えられません。旦那様の決死の決断だけは、聞いていただけませんでしょうか。」
「あの人の、決断??」
突然の告白に動揺したが、すぐに気持ちを切り替える。冗談の類でないことは表情からわかる。続く言葉を、固唾を飲んで待つ。
「旦那様は脅迫されておりました。現在王国では他国との戦争のため優秀な兵士が求められております。そこで目をつけられたのが旦那様でした。国内では無名でありながらも優秀だった旦那様は兵士として都合が良かったのでしょうが、しかし旦那様は拒否いたしました。旦那様にとって何よりも重要だったのは上官からの命令ではなく家族だったからです。すると軍部は、お嬢様か旦那様どちらかの出兵を、と脅してきたのです。旦那様はすぐさま出兵を決意されましたが、後々を危惧した旦那様はまだ軍部に情報がない奥様を自分の元から離し、お嬢様を手元で守ることにされたのです。」
「そんな!それならそうと言ってくれれば!」
「言ってしまえば奥様はたとえ危険であろうと家に残ると言ったでしょう。どころか共に戦場に出ると言っても不思議ではありません。旦那様は故にあのような突き放し方をしたのです。しかしこのまま黙っていてはあまりにも旦那様が報われません。戦争が落ち着けば、また家族が揃う日がくるかもしれません。どうかそれまで、しばらくの勘弁を。」
「そん、な…」
言っていることは理解できた。
しかし納得はできない。できるはずがない。
国の都合のために家族が引き裂かれたなんて。
弱みに付け込んで、自らの手で引き裂かせたなんて。
わかってる。
ここで軽率な行動を取るのはあの人の決断を踏みにじる行為だって。
わかってる。
私と娘の魔法が国にとって大きな価値を持つことだって。
わかってる。
でも、許せるはずもない。
こんなこと、あってはならない。
ーー夜の帳が下りた頃。
実家の2階の角部屋、ほとんど覚えのない自室の窓際に立つ。
「数時間程度だったけど、お世話になりました。」
窓から飛び降りる。
十数年前は空想でしかなかった魔法を、今は手先のように操れる。できるだけ音を立てないように、くぐったばかりの門へと向かう。
そして、一つの人影に気づく。
「行って、しまわれるのですか。」
執事がそこにはいた。
「言えば行ってしまわれると、分かっておりました。私が望むのはお三方の幸せのみ。しかし私の告白は旦那様の信頼を裏切る行為。ただの自己満足でございました。」
「私はあなたに感謝している。ここにいても私は死んでいるのと同じ。あの人にそう伝えなきゃいけない。だから、私は行くわ。」
「行って伝えて、それで戻って来られるのですか?」
「…わかっているでしょう?」
「…本当にそれで、幸せになれるのですか?」
「わからない。それでも、やるしかない。今を、この国を、変えなきゃいけない。」
「……それでは、私から言えることはもうございません。」
「今までありがとう。あなたも幸せに暮らしてーー」
「私の幸せは、お三方の幸せに他なりません。」
「それは…」
「ついていかせてください。どこまでも。微力ながらお手伝いさせていただきます。」
「……ありがとう。」
その日、ある貴族一家から一人の令嬢と執事が姿を消した。
新月の夜、愛も怒りも憎しみも、全てが闇に溶け込むような、そんな夜だった。
正直、当時のことはほとんど覚えていない。元の世界とのギャップもそうだが、なによりも急速に物事が進みすぎた。人間関係どころか自分のことすら把握できていなかった私は、突然婚約者の決定を告げられ、周囲の状況を完全に把握できた頃には婚姻が完了してしまっていた。
高校生だった私には家庭のことなど全く分からず、無愛想な夫との関係は決して良好とは言えなかった。
言いようのない不安に包まれながら、それでも私は異世界の生活に少しずつ順応していく。
しかしそんな不安は意外と時間が解決してくれるのだった。
数年の月日が流れ、一人の娘が生まれる。夫は無口なままだったが、悪い人でないことくらいは私でもわかるようになった。家族の仲ははたから見ても分からなかったかもしれないが、ほんの少しずつ良くなっていった。
さらに月日が流れる。
成長した娘は無口な夫とは反対にとてもよく喋るようになった。私もあまり口数が多い方ではないので、屋敷は一気に騒がしくなった。夫は家を空けることも多かったが、異世界に染まってきていた私は娘とともに魔法や歴史の勉強をすることで、忙しくも充実した日々を過ごしていた。
そして現在に至る。
さらに成長した娘はとても自由奔放に育ってしまった。とても良い言い方をしたが、正直その態度は「ワガママお嬢様」では済まないほどに悪化していた。私が甘やかしすぎたのか、娘は優秀だったが傲慢な態度で使用人や級友たちを困らせ、いくらか恨みも買ってしまっているようだった。
私自身が放って置かれて育てられたので勝手がわからなかった、と言えばそれまでだがやはり育児というのは難しいものなのだと痛感した。書籍で勉強はしたもののどの世界でも育児の大変さは共通だったようだ。娘が刺される前になんとかしなくては、と義務感に奮起しつつ具体的な解決策を考え続けるようになった。
夫との時間は結婚当初から少なくなったが、口は交わさずとも互いの信頼を感じ取れるようで、一人の時間が増えても不安を感じることはなかった。
順風満帆とはとても言えない、不安や問題もたくさんあった、それでも私は家族3人が出会えたこの世界で、幸せに暮らしていた。
まさか突然終わりが来るなんて、夢にも思わなかった。
「君にはもう愛想が尽きた。別れてくれ。」
「……え?」
「…君と一緒にいるのはもううんざりなんだ。娘は私一人で育てる。」
「う、嘘。そんな、だって…」
「もういいだろう、私も忙しい。後のことは執事に任せてある。達者に暮らしてくれ…」
取りつく島もなく、私の幸せは自らこの手を離れて行った。娘とは顔を合わせることもできず、私は独り、実家へと送り返されることになる。
実家、といってもまともに生活したのは数ヶ月ほどだ。ほとんど島流しにでもあったかのような気分だった。放心状態で執事の言葉も耳に入らず、気がついた時には出発した馬車の中だった。
「何を間違えたんだろうなあ。」
誰に問うわけでもなく、呟く。
夫から理由は告げられなかった。私は彼にとってなんだったのだろう、邪魔でしかなかったのだろうか。それはいつからだろう。もしかしたら最初からかもしれない。私が感じていた信頼は都合のいい妄想でしかなかったんだ。
あの人は娘と2人で暮らせるのだろうか。もう自分には関係ないことだと分かってはいても、そう簡単には割り切れない。自分の幸せを失っても、2人の幸せを願わずにはいられない。私は家族を本当に愛していたんだと、初めて実感できた。
ふと、身につけたネックレスに目をやる。夫が私にくれた唯一のアクセサリー。もらったその日から、肌身離さずつけていた。忘れられない思い出の一つ。でも、もう私の手元にあるべきじゃない。溢れそうになる涙を必死に抑え、ネックレスを外す。そしてネックレスを馬車の窓の外へと…
「お、奥様! お待ちください!」
隣に座っていた執事が口を開く。
悲壮と後悔の入り混じったような顔で叫ぶ。
「どうかしたの? それに私はもう奥様ではないわ。」
「……旦那様から絶対に言うなと口止めされておりましたが、私にはもう耐えられません。旦那様の決死の決断だけは、聞いていただけませんでしょうか。」
「あの人の、決断??」
突然の告白に動揺したが、すぐに気持ちを切り替える。冗談の類でないことは表情からわかる。続く言葉を、固唾を飲んで待つ。
「旦那様は脅迫されておりました。現在王国では他国との戦争のため優秀な兵士が求められております。そこで目をつけられたのが旦那様でした。国内では無名でありながらも優秀だった旦那様は兵士として都合が良かったのでしょうが、しかし旦那様は拒否いたしました。旦那様にとって何よりも重要だったのは上官からの命令ではなく家族だったからです。すると軍部は、お嬢様か旦那様どちらかの出兵を、と脅してきたのです。旦那様はすぐさま出兵を決意されましたが、後々を危惧した旦那様はまだ軍部に情報がない奥様を自分の元から離し、お嬢様を手元で守ることにされたのです。」
「そんな!それならそうと言ってくれれば!」
「言ってしまえば奥様はたとえ危険であろうと家に残ると言ったでしょう。どころか共に戦場に出ると言っても不思議ではありません。旦那様は故にあのような突き放し方をしたのです。しかしこのまま黙っていてはあまりにも旦那様が報われません。戦争が落ち着けば、また家族が揃う日がくるかもしれません。どうかそれまで、しばらくの勘弁を。」
「そん、な…」
言っていることは理解できた。
しかし納得はできない。できるはずがない。
国の都合のために家族が引き裂かれたなんて。
弱みに付け込んで、自らの手で引き裂かせたなんて。
わかってる。
ここで軽率な行動を取るのはあの人の決断を踏みにじる行為だって。
わかってる。
私と娘の魔法が国にとって大きな価値を持つことだって。
わかってる。
でも、許せるはずもない。
こんなこと、あってはならない。
ーー夜の帳が下りた頃。
実家の2階の角部屋、ほとんど覚えのない自室の窓際に立つ。
「数時間程度だったけど、お世話になりました。」
窓から飛び降りる。
十数年前は空想でしかなかった魔法を、今は手先のように操れる。できるだけ音を立てないように、くぐったばかりの門へと向かう。
そして、一つの人影に気づく。
「行って、しまわれるのですか。」
執事がそこにはいた。
「言えば行ってしまわれると、分かっておりました。私が望むのはお三方の幸せのみ。しかし私の告白は旦那様の信頼を裏切る行為。ただの自己満足でございました。」
「私はあなたに感謝している。ここにいても私は死んでいるのと同じ。あの人にそう伝えなきゃいけない。だから、私は行くわ。」
「行って伝えて、それで戻って来られるのですか?」
「…わかっているでしょう?」
「…本当にそれで、幸せになれるのですか?」
「わからない。それでも、やるしかない。今を、この国を、変えなきゃいけない。」
「……それでは、私から言えることはもうございません。」
「今までありがとう。あなたも幸せに暮らしてーー」
「私の幸せは、お三方の幸せに他なりません。」
「それは…」
「ついていかせてください。どこまでも。微力ながらお手伝いさせていただきます。」
「……ありがとう。」
その日、ある貴族一家から一人の令嬢と執事が姿を消した。
新月の夜、愛も怒りも憎しみも、全てが闇に溶け込むような、そんな夜だった。
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