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第7話:最初の一匙(さじ)
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私の震える指先が、重厚なマホガニーの扉を、と、とん、と小さく叩いた。心臓が、喉元までせり上がってくるかのようだ。
「…入れ」
中から聞こえてきたのは、いつもよりずっと低く、そして苦痛を滲ませた声だった。私は一度、固く目を閉じてから、意を決して扉を開ける。
執務室の中は、補助の燭台の明かりだけで薄暗かった。ユリウス公爵は、机に山と積まれた書類には目もくれず、こめかみを押さえている。その完璧な横顔は、今は苦痛によってわずかに歪んでいた。部屋の空気そのものが、彼の苦しみに同調するかのように、重く、張り詰めている。
私は、彼の前に進み出た。その手には、何も持っていない。ただ、この三日間で練り上げた、私の全ての知識と、ささやかな覚悟だけを携えて。
「公爵様」
私の声は、緊張でわずかに上ずっていた。彼はゆっくりと顔を上げ、そのアイスブルーの瞳で私を射抜く。その視線だけで、私の心は凍てつきそうになる。
「昨夜のこと、お許しを乞うつもりなら無駄だ。下がれ」
「いえ、そうではございません」
私は、首を横に振った。ここからが、私の命懸けの直談判だ。
「旦那様がお苦しみになられているご様子を拝見し、差し出がましいとは存じますが、一つ、ご提案がございます」
「提案だと?」
ユリウスの瞳に、あからさまな侮蔑の色が浮かぶ。
「王都の名医たちが匙を投げたこの私に、お前のような小娘が、何を提案するというのだ」
「薬では、ございません」
私は、震える声を必死に抑え込み、言葉を続けた。
「ですが、香りの力で、心身の緊張を和らげることは可能です。それは、私の故郷に古くから伝わる、癒しの技術なのです」
「香り、だと?」ユリウスは、心底くだらない、とでも言うように鼻を鳴らした。「気休めに興味はない。下がれと言っているのが聞こえなかったか」
彼はそう言って、私に背を向け、書類へと視線を落とそうとした。その、瞬間だった。
彼の目の前にいる私の瞳が、これまでの人生で一度も見せたことのないほど、真剣な輝きを放っていることに、彼は気づいた。それは、ただの同情や、浅はかな思いつきで発せられる光ではない。自らの専門分野における、揺るぎない知識と、深い探求心に裏打ちされた、確信の光だった。
その瞳は、彼に、森で倒れていた私を見つけた時の、あの不思議な感覚を思い出させた。彼女の周りだけ、瘴気が薄れ、清浄な気が満ちていた、あの感覚。
(この女が放つ、あの『清浄な気』の正体…。あるいは、この『香り』というものに、その答えがあるのかもしれん)
ほんのわずかな好奇心が、彼の長年の諦観と、懐疑心を上回った。
長い、長い沈黙が、部屋を支配した。時計の秒針の音だけが、やけに大きく聞こえる。
やがて、ユリウスは重い口を開いた。
「…よかろう。三日やる」
その声は、相変わらず氷のように冷たかった。
「城の西棟にある古い薬草庫と、併設された庭を自由に使え。必要な道具があれば、侍女長に申し出ろ。予算の範囲内で、手配させる」
「…!ありがとうございます!」
思わず顔を輝かせた私に、彼はさらに冷水を浴びせるように、言葉を続けた。
「だが、それで何の結果も出せなければ、その時は…わかるな?」
その言葉の裏にある「森へ帰れ」という無言の宣告が、私の背筋を凍らせた。これは、期待ではない。情けでもない。私という存在の価値を問う、最後通告なのだ。
私は、深く、深く、頭を下げた。
与えられた三日間、私は文字通り、寝食を忘れて調合に没頭した。
案内された西棟の薬草庫は、長年使われていなかったらしく、埃っぽく、様々なハーブの入り混じった、複雑な匂いがした。だが、私にとって、そこは宝の山だった。
天井からは、乾燥させたカモミールやラベンダーの束が吊るされ、棚に並んだ無数の引き出しには、白檀の木片や、乳香の樹脂、その他様々な貴重な材料が、丁寧に保管されていた。
私は、まず、頭の中にある完璧なレシピを、現実に再現するための準備を始めた。
乳鉢と乳棒を借り受け、それぞれの材料を、最も香りが引き立つように、丹念に、しかし手際よくすり潰していく。
白檀の木片は、きめ細かな粉末になるまで、均一な力で。
乳香の樹脂は、熱で香りが飛ばぬよう、ゆっくりと時間をかけて。
カモミールの花は、その繊細な薬効を損なわぬよう、優しく。
その手つきは、もはや雑事をこなすメイドのものではなく、長年探求を続けてきた、熟練の研究者のそれだった。
全ての材料が完璧な粉末になると、私はそれを、精密な天秤で、一ミリグラムの狂いもなく計量していく。そして、大きな木の器の中で、それらをゆっくりと混ぜ合わせていった。
白檀の深く落ち着いた香り。
乳香の甘く神聖な香り。
そして、カモミールとベルガモットの、優しく心を解きほぐす香り。
四つの異なる香りが、私の手の中で、一つの完璧な調和を生み出していく。それは、ただの香ではない。傷ついた魂を鎮め、癒すための、私だけの「祈り」そのものだった。
三日目の夕刻。私は、完成した灰色の粉末状のお香を、シンプルな白い陶器の皿に乗せ、ユリウスの執務室へと運んだ。
彼は、黙ってそれを受け取る。
私は、大げさな効能を語ることはしなかった。ただ、静かに使い方を告げるだけ。
「お休みになる一刻(いっとき)ほど前に、この粉の端に、火を灯してください」
私の仕事は、終わった。あとは、彼が、そして天が、私の祈りにどう応えてくれるか、だけだ。
その夜。
ユリウスは、自室の寝台の脇にあるテーブルに、あの陶器の皿を置いた。彼はそれを、冷ややかに一瞥する。
(香、か…)
これまで、どれだけの医師が、どれだけの高価な薬が、この苦しみに敗れ去ってきたか。今更、こんな気休めのようなもので、何かが変わるとは到底思えなかった。
だが、彼の脳裏に、あの女の、真剣な瞳がよみがえる。
失うものは、何もない。彼は、諦めにも似たため息をつくと、火打石で火花を散らし、粉末の端に火を灯した。
ちり、と小さな音を立てて、粉の先端が赤くなる。そこから、細く、頼りなげな一筋の煙が、ふわりと立ち上った。
そして、香りが、静かに部屋を満たしていく。
それは、これまで彼が嗅いだことのない、複雑で、深く、そして不思議なほど心を落ち着かせる香りだった。
「…くだらん」
ユリウスはそう呟くと、重い体をベッドに横たえた。いつものように、これから始まるであろう、長い、長い、苦痛に満ちた夜に備えて。
彼は、固く目を閉じた。
だが、その意識は、彼の意思とは裏腹に、部屋を満たす静かな香りの波に、ゆっくりと、ゆっくりと、包み込まれていった。
「…入れ」
中から聞こえてきたのは、いつもよりずっと低く、そして苦痛を滲ませた声だった。私は一度、固く目を閉じてから、意を決して扉を開ける。
執務室の中は、補助の燭台の明かりだけで薄暗かった。ユリウス公爵は、机に山と積まれた書類には目もくれず、こめかみを押さえている。その完璧な横顔は、今は苦痛によってわずかに歪んでいた。部屋の空気そのものが、彼の苦しみに同調するかのように、重く、張り詰めている。
私は、彼の前に進み出た。その手には、何も持っていない。ただ、この三日間で練り上げた、私の全ての知識と、ささやかな覚悟だけを携えて。
「公爵様」
私の声は、緊張でわずかに上ずっていた。彼はゆっくりと顔を上げ、そのアイスブルーの瞳で私を射抜く。その視線だけで、私の心は凍てつきそうになる。
「昨夜のこと、お許しを乞うつもりなら無駄だ。下がれ」
「いえ、そうではございません」
私は、首を横に振った。ここからが、私の命懸けの直談判だ。
「旦那様がお苦しみになられているご様子を拝見し、差し出がましいとは存じますが、一つ、ご提案がございます」
「提案だと?」
ユリウスの瞳に、あからさまな侮蔑の色が浮かぶ。
「王都の名医たちが匙を投げたこの私に、お前のような小娘が、何を提案するというのだ」
「薬では、ございません」
私は、震える声を必死に抑え込み、言葉を続けた。
「ですが、香りの力で、心身の緊張を和らげることは可能です。それは、私の故郷に古くから伝わる、癒しの技術なのです」
「香り、だと?」ユリウスは、心底くだらない、とでも言うように鼻を鳴らした。「気休めに興味はない。下がれと言っているのが聞こえなかったか」
彼はそう言って、私に背を向け、書類へと視線を落とそうとした。その、瞬間だった。
彼の目の前にいる私の瞳が、これまでの人生で一度も見せたことのないほど、真剣な輝きを放っていることに、彼は気づいた。それは、ただの同情や、浅はかな思いつきで発せられる光ではない。自らの専門分野における、揺るぎない知識と、深い探求心に裏打ちされた、確信の光だった。
その瞳は、彼に、森で倒れていた私を見つけた時の、あの不思議な感覚を思い出させた。彼女の周りだけ、瘴気が薄れ、清浄な気が満ちていた、あの感覚。
(この女が放つ、あの『清浄な気』の正体…。あるいは、この『香り』というものに、その答えがあるのかもしれん)
ほんのわずかな好奇心が、彼の長年の諦観と、懐疑心を上回った。
長い、長い沈黙が、部屋を支配した。時計の秒針の音だけが、やけに大きく聞こえる。
やがて、ユリウスは重い口を開いた。
「…よかろう。三日やる」
その声は、相変わらず氷のように冷たかった。
「城の西棟にある古い薬草庫と、併設された庭を自由に使え。必要な道具があれば、侍女長に申し出ろ。予算の範囲内で、手配させる」
「…!ありがとうございます!」
思わず顔を輝かせた私に、彼はさらに冷水を浴びせるように、言葉を続けた。
「だが、それで何の結果も出せなければ、その時は…わかるな?」
その言葉の裏にある「森へ帰れ」という無言の宣告が、私の背筋を凍らせた。これは、期待ではない。情けでもない。私という存在の価値を問う、最後通告なのだ。
私は、深く、深く、頭を下げた。
与えられた三日間、私は文字通り、寝食を忘れて調合に没頭した。
案内された西棟の薬草庫は、長年使われていなかったらしく、埃っぽく、様々なハーブの入り混じった、複雑な匂いがした。だが、私にとって、そこは宝の山だった。
天井からは、乾燥させたカモミールやラベンダーの束が吊るされ、棚に並んだ無数の引き出しには、白檀の木片や、乳香の樹脂、その他様々な貴重な材料が、丁寧に保管されていた。
私は、まず、頭の中にある完璧なレシピを、現実に再現するための準備を始めた。
乳鉢と乳棒を借り受け、それぞれの材料を、最も香りが引き立つように、丹念に、しかし手際よくすり潰していく。
白檀の木片は、きめ細かな粉末になるまで、均一な力で。
乳香の樹脂は、熱で香りが飛ばぬよう、ゆっくりと時間をかけて。
カモミールの花は、その繊細な薬効を損なわぬよう、優しく。
その手つきは、もはや雑事をこなすメイドのものではなく、長年探求を続けてきた、熟練の研究者のそれだった。
全ての材料が完璧な粉末になると、私はそれを、精密な天秤で、一ミリグラムの狂いもなく計量していく。そして、大きな木の器の中で、それらをゆっくりと混ぜ合わせていった。
白檀の深く落ち着いた香り。
乳香の甘く神聖な香り。
そして、カモミールとベルガモットの、優しく心を解きほぐす香り。
四つの異なる香りが、私の手の中で、一つの完璧な調和を生み出していく。それは、ただの香ではない。傷ついた魂を鎮め、癒すための、私だけの「祈り」そのものだった。
三日目の夕刻。私は、完成した灰色の粉末状のお香を、シンプルな白い陶器の皿に乗せ、ユリウスの執務室へと運んだ。
彼は、黙ってそれを受け取る。
私は、大げさな効能を語ることはしなかった。ただ、静かに使い方を告げるだけ。
「お休みになる一刻(いっとき)ほど前に、この粉の端に、火を灯してください」
私の仕事は、終わった。あとは、彼が、そして天が、私の祈りにどう応えてくれるか、だけだ。
その夜。
ユリウスは、自室の寝台の脇にあるテーブルに、あの陶器の皿を置いた。彼はそれを、冷ややかに一瞥する。
(香、か…)
これまで、どれだけの医師が、どれだけの高価な薬が、この苦しみに敗れ去ってきたか。今更、こんな気休めのようなもので、何かが変わるとは到底思えなかった。
だが、彼の脳裏に、あの女の、真剣な瞳がよみがえる。
失うものは、何もない。彼は、諦めにも似たため息をつくと、火打石で火花を散らし、粉末の端に火を灯した。
ちり、と小さな音を立てて、粉の先端が赤くなる。そこから、細く、頼りなげな一筋の煙が、ふわりと立ち上った。
そして、香りが、静かに部屋を満たしていく。
それは、これまで彼が嗅いだことのない、複雑で、深く、そして不思議なほど心を落ち着かせる香りだった。
「…くだらん」
ユリウスはそう呟くと、重い体をベッドに横たえた。いつものように、これから始まるであろう、長い、長い、苦痛に満ちた夜に備えて。
彼は、固く目を閉じた。
だが、その意識は、彼の意思とは裏腹に、部屋を満たす静かな香りの波に、ゆっくりと、ゆっくりと、包み込まれていった。
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