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二章
最後の最後に 王妃エリザベスside
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時は流れ、輿入れの前日となった。
(ああ……ついにこの日が来てしまったのね……)
今日でもう二度と彼とは会えなくなる。
それだけでは無く、私は遠い国で別の男と結婚するのだ。
(どうして……政略結婚なんてそんなもの王女なら当然のことなのに……)
――何を私は、こんなに嫌がっているんだろう。
マークと出会う前は愛の無い結婚に対して別に何とも思わなかった。
でも、今は……
(私、彼のこと好きなのね)
もう認めざるを得なかった。
それしかありえなかったから。
(……大好きだったんだなぁ)
今になって、彼がどれほど自分の中で大きい存在だったかに気付いた。
(そっかぁ……そうだったんだ……)
こんなことになるんだったら、しっかりと彼に気持ちを伝えておくべきだっただろうか。
貴方のことが好きです、と。
(……何だか私らしくないわね)
自分の愚かさを嘲笑った。
好意を伝えたところで何かが変わるのか。
答えは否だ。
そもそもマークが私を好いてくれているとは限らない。
王女に好意を寄せられるだなんて、相手に気持ちが無ければ迷惑でしかないのだ。
(マークは誰に対しても人当たりの良く優しい人だったから……私もただの友人の一人だったのでしょうね)
それだけでもありがたかったが、いざそう認めると何だか悲しくなる。
ふと窓の外を見ると、空は既に暗くなっていた。
輿入れまでもう半日も無いのだということに今気付いた。
(マークのことばかり考えていたからかしら……夜になっていたのにも気付かなかったみたいね)
彼のことを必死で頭からかき消して寝ようと思ったそのとき、突然部屋の扉がノックされた。
――コンコン
「……?」
侍女だろうかと思い、ドアを開けるとそこには――
「……マーク!?」
「シッ!」
彼は口元に人差し指を当ててニコッと微笑んだ。
「……!」
初めてマークの笑顔を間近で見たからか、胸がドキリと高鳴った。
彼はそのまま私の部屋の中に入ると、ふぅと一息吐いた。
「上手く潜入出来て良かった……」
「マーク……どうしてここに……?」
「王女殿下が明日オルレリアン王国へ嫁ぐと聞いて居ても立ってもいられなくなったんです。それで最後に一度お会いしようと思って」
「……私は明日輿入れする予定の王女よ?誰かにバレでもしたら」
「安心してください、殿下。不法侵入者として捕まる覚悟も出来ていますから」
「ふ、不法侵入者って……」
マークは冗談っぽく笑った。
「もう……本当に貴方はとんでもない男だわ」
「お褒めいただき光栄です」
「馬鹿なこと言ってないで、とりあえず座ってちょうだい」
「はい、殿下」
そして私はマークと二人向かい合って座った。
(ああ……ついにこの日が来てしまったのね……)
今日でもう二度と彼とは会えなくなる。
それだけでは無く、私は遠い国で別の男と結婚するのだ。
(どうして……政略結婚なんてそんなもの王女なら当然のことなのに……)
――何を私は、こんなに嫌がっているんだろう。
マークと出会う前は愛の無い結婚に対して別に何とも思わなかった。
でも、今は……
(私、彼のこと好きなのね)
もう認めざるを得なかった。
それしかありえなかったから。
(……大好きだったんだなぁ)
今になって、彼がどれほど自分の中で大きい存在だったかに気付いた。
(そっかぁ……そうだったんだ……)
こんなことになるんだったら、しっかりと彼に気持ちを伝えておくべきだっただろうか。
貴方のことが好きです、と。
(……何だか私らしくないわね)
自分の愚かさを嘲笑った。
好意を伝えたところで何かが変わるのか。
答えは否だ。
そもそもマークが私を好いてくれているとは限らない。
王女に好意を寄せられるだなんて、相手に気持ちが無ければ迷惑でしかないのだ。
(マークは誰に対しても人当たりの良く優しい人だったから……私もただの友人の一人だったのでしょうね)
それだけでもありがたかったが、いざそう認めると何だか悲しくなる。
ふと窓の外を見ると、空は既に暗くなっていた。
輿入れまでもう半日も無いのだということに今気付いた。
(マークのことばかり考えていたからかしら……夜になっていたのにも気付かなかったみたいね)
彼のことを必死で頭からかき消して寝ようと思ったそのとき、突然部屋の扉がノックされた。
――コンコン
「……?」
侍女だろうかと思い、ドアを開けるとそこには――
「……マーク!?」
「シッ!」
彼は口元に人差し指を当ててニコッと微笑んだ。
「……!」
初めてマークの笑顔を間近で見たからか、胸がドキリと高鳴った。
彼はそのまま私の部屋の中に入ると、ふぅと一息吐いた。
「上手く潜入出来て良かった……」
「マーク……どうしてここに……?」
「王女殿下が明日オルレリアン王国へ嫁ぐと聞いて居ても立ってもいられなくなったんです。それで最後に一度お会いしようと思って」
「……私は明日輿入れする予定の王女よ?誰かにバレでもしたら」
「安心してください、殿下。不法侵入者として捕まる覚悟も出来ていますから」
「ふ、不法侵入者って……」
マークは冗談っぽく笑った。
「もう……本当に貴方はとんでもない男だわ」
「お褒めいただき光栄です」
「馬鹿なこと言ってないで、とりあえず座ってちょうだい」
「はい、殿下」
そして私はマークと二人向かい合って座った。
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