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11話 出生の秘密
「彼女に触れるな、王太子」
「な、私はアリサの夫だぞ!何の権利があって止めるんだ!」
ラギレスは私のほうを向いた。
「そう言っているが、どうだ?」
「王太子殿下は私を一度も妻として扱ってくれたことはありません。あなたはずっとシアだけを想い続けていました。それに加え、初夜の場で私に”何故彼女が死んでお前が生きているんだ”とおっしゃいました」
王太子の顔が真っ青になった。
私の証言に、会場中にざわめきが広がった。
(あなたは魅了魔法を理由に無かったことにするつもりでしょうけど……そうはさせないわ)
王太子はあまりにも罪を犯しすぎた。
今になって正気に戻ったところで、私が受けた心の傷が消えることはない。
「とんでもないやつだな……そのような暴言を吐いておきながら今さら夫を名乗るのか?」
「ち、違う……私はあの邪悪な女の魔術にかけられていたんだ!ここにいるお前らだってそうだろう!」
彼が周囲に視線をやると、全員が気まずそうに目を逸らした。
「あなたたちが私にやったこと、私忘れてませんから」
私の言葉に、彼らがビクリと肩を震わせた。
王太子や王妃、両親よりかは罪が軽いというだけで、私にとっては彼らも立派な加害者だった。
「私は何故あそこまで王太子妃殿下を嫌っていたんだろう……今となってはよくわからない……」
「私もだ、どうしてあんなに妃殿下に冷たく接していたのか……」
彼らはみんな困惑しているようだった。魅了魔法というのはこれほど恐ろしいものなのかと、ゾッとした。
「お前がかけた魅了魔法のせいで多くの人間が被害を被った。愛する人を奪われ、家庭を壊され、ああ、お前のせいで亡くなった者もいるな。どう責任取るつもりだ?」
シアは視線を逸らした。最後まで責任逃れするつもりのようだ。
「そういうところはお前の母親にそっくりだな。あの女も最後まで知らないフリをしていた」
「アンタがママを殺ったのね!この人でなしッ!」
シアはラギレスに飛びかかろうとしたが、彼の魔法で拘束されていた体はビクともしなかった。
「母娘そろって醜いな……」
「アンタにママの何がわかるのよ!ママはパパがいなくなったあとも私を愛してくれたんだから!」
さらりと衝撃的なことを口にしたシアに、私は慌てて口を挟んだ。
「ちょ、ちょっと待って……パパがいなくなったってどういうこと?あなたは私の異母妹で父親はグランダール侯爵のはずじゃ……」
「ああ、そういえばそういうことになってるんだったわね。私ったら、久々すぎて設定を忘れていたわ」
「……!?」
驚きで固まる私を見たシアはニヤリと口角を上げて続けた。
「――私はアンタの妹でもなければ、侯爵の娘でもないわ。本当の父親は顔も見たことのないどっかの魔族よ。ママがアンタの父親を洗脳して娘ってことにしたのよ」
「……!」
衝撃の告白に、会場が静まり返った。
「な、私はアリサの夫だぞ!何の権利があって止めるんだ!」
ラギレスは私のほうを向いた。
「そう言っているが、どうだ?」
「王太子殿下は私を一度も妻として扱ってくれたことはありません。あなたはずっとシアだけを想い続けていました。それに加え、初夜の場で私に”何故彼女が死んでお前が生きているんだ”とおっしゃいました」
王太子の顔が真っ青になった。
私の証言に、会場中にざわめきが広がった。
(あなたは魅了魔法を理由に無かったことにするつもりでしょうけど……そうはさせないわ)
王太子はあまりにも罪を犯しすぎた。
今になって正気に戻ったところで、私が受けた心の傷が消えることはない。
「とんでもないやつだな……そのような暴言を吐いておきながら今さら夫を名乗るのか?」
「ち、違う……私はあの邪悪な女の魔術にかけられていたんだ!ここにいるお前らだってそうだろう!」
彼が周囲に視線をやると、全員が気まずそうに目を逸らした。
「あなたたちが私にやったこと、私忘れてませんから」
私の言葉に、彼らがビクリと肩を震わせた。
王太子や王妃、両親よりかは罪が軽いというだけで、私にとっては彼らも立派な加害者だった。
「私は何故あそこまで王太子妃殿下を嫌っていたんだろう……今となってはよくわからない……」
「私もだ、どうしてあんなに妃殿下に冷たく接していたのか……」
彼らはみんな困惑しているようだった。魅了魔法というのはこれほど恐ろしいものなのかと、ゾッとした。
「お前がかけた魅了魔法のせいで多くの人間が被害を被った。愛する人を奪われ、家庭を壊され、ああ、お前のせいで亡くなった者もいるな。どう責任取るつもりだ?」
シアは視線を逸らした。最後まで責任逃れするつもりのようだ。
「そういうところはお前の母親にそっくりだな。あの女も最後まで知らないフリをしていた」
「アンタがママを殺ったのね!この人でなしッ!」
シアはラギレスに飛びかかろうとしたが、彼の魔法で拘束されていた体はビクともしなかった。
「母娘そろって醜いな……」
「アンタにママの何がわかるのよ!ママはパパがいなくなったあとも私を愛してくれたんだから!」
さらりと衝撃的なことを口にしたシアに、私は慌てて口を挟んだ。
「ちょ、ちょっと待って……パパがいなくなったってどういうこと?あなたは私の異母妹で父親はグランダール侯爵のはずじゃ……」
「ああ、そういえばそういうことになってるんだったわね。私ったら、久々すぎて設定を忘れていたわ」
「……!?」
驚きで固まる私を見たシアはニヤリと口角を上げて続けた。
「――私はアンタの妹でもなければ、侯爵の娘でもないわ。本当の父親は顔も見たことのないどっかの魔族よ。ママがアンタの父親を洗脳して娘ってことにしたのよ」
「……!」
衝撃の告白に、会場が静まり返った。
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