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02.転生
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気がつくと、身体が揺れている事だけはわかった。
状況を確認しようと思って目を開けて見たけれど、明暗がギリギリ分かる程度であまり見えない。
ぼやけた輪郭が俺を覗き込むように動いているので、誰かに抱えられて移動しているようである。
しばらく歩いた後、俺を抱きかかえている誰かは立ち止まってしゃがみ込んだ。
先ほどまでの暖かく包まれたような感触から、冷たいひんやりとした感触が背中に伝わって来た。
どうやら、地面に置かれたらしい。
「ごめんなさい」
俺を運んできた女は謝罪の言葉をかけると、立ち去って行った。
女性の声だったので、もしかしたら俺を生んだ母親かもしれない。
孤児からのスタートだし、今まさに俺は孤児になったのだろう。
そういえば、日本語じゃなかったけれど何故か言葉が理解できた。
エローリアが自動翻訳機能でもつけてくれたのだろうか?
それよりもこの状況はあまりよろしくない。
女神様の加護で5歳になるまでは死なないはずだけど、このまま放置された状態が続くのは俺の成長に悪影響だろう。
俺は何とか声をあげようと頑張ったけど、出てくるのはおぎゃーという泣き声だけだった。
それでも、誰かに気づいて欲しかった俺はとにかく泣き続けた。
「あら、また赤ん坊が捨てられてるわね」
頑張りが功を奏したのか俺に気づいて近づいてきた女性の声がした。
目を開けて確認してみるけど、残念ながらどんな容姿なのかはわからない。
だが、この声はきっと美人のお姉さんに違いない。
「2週間前にも赤ん坊が捨てられていたし、最近は多いのかしら。あら、木札が置いてあるわね。『ショータ』この子の名前かしら?」
女性は俺を抱きかかえて立ち上がる。
むにゅうっ♡
どうやら、女性は豊満なおっぱいを持っているようで、服越しのはずなのだがその柔らかい感触が全身に伝わってきた。
おお、ラッキー。
≪経験値を1入手しました。魔石ランクFを入手しました≫
おお、何か経験値とアイテムが手に入ったぞ。
だが、手に入ったアイテムはどこに行ったのだろうか?
俺にはアイテムの感触は伝わってこなかった。近くに落ちてしまったのだろうか?
この赤ん坊の身体ではしばらく確認出来なさそうだ。
そもそも、言葉を喋れないからタブレット型のマニュアルを出すこともできない。
頭で念じれば出てこないかと試してみたけど、そんなことはなかった。
「急に大人しくなったわね。寝ちゃったのかしら?」
確かに女性が来てから声を出すのを止めたので、赤ん坊にしてはやけに大人しいかもしれない。
いや、それよりも本当に眠いぞ。
赤ん坊だから体力がないのか?
急に襲ってきた睡魔に抗うことができず、俺はそのまま意識を落とした。
気がつくと少し柔らかいものの上に寝かされているようだった。
辺りを確認してみると、どうやら部屋の中でベッドに寝かされているっぽい。
それにしても腹が減ったな。
よし、泣くか。
「おぎゃー、おぎゃー」
「あらあら、どうしたの?」
とそんな感じで何とか世話をして貰う事はできた。
下の世話をして貰うのは新鮮で恥ずかしく、新しい扉を開いてしまったがな。
だが、忘れてはいけないのは経験値を得ることだ。
俺は遊びで転生したわけじゃない。
この世界を遊び尽くす……極める為に転生したのだ。
何とか毎日経験値を入手しようと、俺は女性が来る度に泣き声をあげたりして女性に抱きかかえ貰って胸が当たるように頑張った。
そして、10日目に経験値を得た時、レベルが上がった。
≪経験値を1入手しました。魔石ランクFを入手しました。レベルが上がりました。レベルが2になりました≫
おお、初めてのレベルアップだ
マニュアルを見られないからステータスの上昇幅を確認できないのが残念だ。
今は発達してないこの口で何とか単語を発音出来るように練習しよう。
7ヶ月が過ぎた。ハイハイをマスターした俺は自分の力で移動できることをかみしめながら孤児院を縦横無尽に這いずり回る――ことはできなかった。
「こらぁ、ショータ。また勝手に部屋から出て。エリナも」
「うー、あー」
「きゃっきゃっ」
俺を捕まえたのは孤児院の少女ユーリ。黄緑色の髪をしている。
そして、俺によく付いてきて一緒に捕まるのがエリナ。赤い髪をしている俺と同じ0歳児だ。
捕まって首根っこを掴まれているのに、嬉しそうにはしゃいでいるような非常に活発な赤ん坊である。
ハイハイが出来るようになってすぐの頃は隙をついて部屋を抜け出していたのだが、俺が余りに動き回るので監視の目が強くなったのだ。
ユーリや茶髪の少年アレン、赤茶色の髪の少年カイルによく監視されている。
それでも隙を見つけてはこうして外に出ているのだが、エリナを振り切る方が難しく一緒に御用になっている。
ハイハイで行ける距離など限られているのだが、情報収集はRPGの基本だからな。
まあ、探索は一向に進まなかったがな。
それから時が過ぎて俺は1歳になった。
行動範囲が広くなかったから情報収集には限界があったけど、この1年でわかったことがいくつかあった。
・俺のこの世界の名前がショータであること。
・今住んでいる場所が教会の孤児院であること。
・俺を拾ってくれたのはマリアという教会のシスターであったこと(とても美人だった)。
・この孤児院には俺以外に5人の孤児がいること。年齢が上の順からカイル、ユーリ、アレン、ルード、エリナの5人だ。
・教会の司祭がラドムスという人だと言うこと。
・孤児院を出た者がたまに遊びにきたりすること。
・みんな毎日お祈りと孤児院や教会の掃除をしているということ。
・マリアとラドムスは何やら慈善活動をしていると言うこと。
そして、1歳になった頃に俺はやっと単語を発音出来る程度に成長していた。
レベルも5まであがっている。
俺は隣で寝ているエリナ以外に人が周りにいないことを確認すると、マニュアルを開くべく呪文を唱える。
「マ、ニュ、ア、ル、オー、プ、ン」
呪文を一気に口にすると上手く唱えられないので、一語ずつ口にしてゆっくりと唱える。
ボンッ
俺は呪文を上手く唱えられたようで俺の目の前にタブレット型のマニュアルが出現する。
俺は早速タブレットを操作してステータスを確認してみた。
名前 ショータ
年齢 1
レベル 5
体力 23
魔力 23
力 9
堅さ 5
速さ 7
知力 9
運 5
総獲得経験値 350
次のレベルまでに必要な経験値 300
成長率
体力 S
魔力 S
力 S
堅さ S
速さ S
知力 S
運 S
レベルの割にステータスが低いような、他の人のステータスと比べられないからちょっとわからないな。
この成長率っていうのが全部Sなのはいいのか悪いのか、よくあるゲームの設定だとSは一番上か上位のランクだったと思うけど。
もし、Sが最上位だった場合、俺って結構なチートキャラなんじゃないか?
女神様はこのことに付いては何も言及してなかったしよくわからないな。
俺はステータスの件は一端置いておいて上部のスキルタブを選択してスキル表示画面を表示する。
スキル:スキルリセット
残りスキルポイント 54ポイント
俺の現在の取得スキルと残りのスキルポイントが表示されている。
スキルリセットってスキルの一つだったのか。つまり、女神様が最初に提示した特典は実質スキルポイント1P分しかなかったってことだよな。
済んでしまったことは仕方ないけどさ。
スキル表示画面の下部にあるスキル取得画面のボタンをタップして、スキル取得画面を開く。
そこにはズラッとスキルの一覧が表示されている。
……かなり多いな。
スキルはタブで分かれている。
全部、戦闘系、製造系、生活系、その他の5つに分かれている。
一覧にはスキルの名前と最大レベル、スキルの説明が書いてありその横に「-」「+」「リセット」というボタンがある。
試しに一番上ある「体力上昇」のスキルの「+」を押してみる。
すると、体力上昇が明るくなり体力上昇Lv1と表記が変わった。
そして、上部にある「確定」「キャンセル」のボタンが活性化した。
試しに確定を押して見る。
確認画面が表示されたのでOKを選択する。
どうやらこれでスキル取得は完了したようだ。
スキル表示画面には体力上昇Lv1が増えていた。
ステータス画面の体力の欄を見てみると
体力 35(23)
と表示されている。
体力上昇の効果は『スキルレベル×50%体力を上昇する』という効果で体力が増加している。
括弧内のステータスはスキルの影響を受ける前のステータスのようだ。
リセットを確認してみるか。
スキル取得画面に戻り、体力上昇LV1の「リセット」をタップする。
すると、スキル表示画面からスキルが消えて、体力のステータスが戻っていることを確認した。
なるほどね。
さてさて、どのスキルを取ろうかな。
とりあえず、今すぐに取得した方がいいスキルを探すことにした。
ざっと目を通して見たところすぐに必要そうなスキルが目に付いた。
・取得経験値増加 最大レベル9 スキルレベル*100%取得経験値が増加する
とりあえず俺はこのスキルを取得する。
取得経験値増加は絶対に必要なスキルだ。
よし、もっとスキルの考察を進めないとな。
スキルを調べようとタブレットに向き直ると急激な眠気が襲ってきた。
いかん、この身体は体力が無くてすぐ眠くなる……
………………
…………
……
「ふ~ふふ~、ふ~ふふ~」
目を覚ますとマリアが俺のことを抱きかかえて鼻歌を歌っていた。
あれっ、そう言えばマニュアルはどうなったんだ?
俺がベットの方に顔を向けるとそこには宙に浮いているマニュアルがあった。
マリアが何も驚いていないことやあのマニュアルに興味を示していないことから、マリアにはあのタブレット型のマニュアルが見えていないのかもしれない。
それと俺を抱きかかえるときにあのマニュアルに接触するはずだから、そもそも触ることも出来ないのかも知れない。
後で検証してみよう。
俺はスキルの効果を確かめるためにマリアの胸を手でぐっと押して感触を楽しむ。
≪経験値を10入手しました。魔石ランクFを入手しました≫
ちゃんとスキルの効果が出ていて10倍の経験値が入手できている。
安心した俺はマリアに抱かれて揺らされながら、また眠りに落ちた。
状況を確認しようと思って目を開けて見たけれど、明暗がギリギリ分かる程度であまり見えない。
ぼやけた輪郭が俺を覗き込むように動いているので、誰かに抱えられて移動しているようである。
しばらく歩いた後、俺を抱きかかえている誰かは立ち止まってしゃがみ込んだ。
先ほどまでの暖かく包まれたような感触から、冷たいひんやりとした感触が背中に伝わって来た。
どうやら、地面に置かれたらしい。
「ごめんなさい」
俺を運んできた女は謝罪の言葉をかけると、立ち去って行った。
女性の声だったので、もしかしたら俺を生んだ母親かもしれない。
孤児からのスタートだし、今まさに俺は孤児になったのだろう。
そういえば、日本語じゃなかったけれど何故か言葉が理解できた。
エローリアが自動翻訳機能でもつけてくれたのだろうか?
それよりもこの状況はあまりよろしくない。
女神様の加護で5歳になるまでは死なないはずだけど、このまま放置された状態が続くのは俺の成長に悪影響だろう。
俺は何とか声をあげようと頑張ったけど、出てくるのはおぎゃーという泣き声だけだった。
それでも、誰かに気づいて欲しかった俺はとにかく泣き続けた。
「あら、また赤ん坊が捨てられてるわね」
頑張りが功を奏したのか俺に気づいて近づいてきた女性の声がした。
目を開けて確認してみるけど、残念ながらどんな容姿なのかはわからない。
だが、この声はきっと美人のお姉さんに違いない。
「2週間前にも赤ん坊が捨てられていたし、最近は多いのかしら。あら、木札が置いてあるわね。『ショータ』この子の名前かしら?」
女性は俺を抱きかかえて立ち上がる。
むにゅうっ♡
どうやら、女性は豊満なおっぱいを持っているようで、服越しのはずなのだがその柔らかい感触が全身に伝わってきた。
おお、ラッキー。
≪経験値を1入手しました。魔石ランクFを入手しました≫
おお、何か経験値とアイテムが手に入ったぞ。
だが、手に入ったアイテムはどこに行ったのだろうか?
俺にはアイテムの感触は伝わってこなかった。近くに落ちてしまったのだろうか?
この赤ん坊の身体ではしばらく確認出来なさそうだ。
そもそも、言葉を喋れないからタブレット型のマニュアルを出すこともできない。
頭で念じれば出てこないかと試してみたけど、そんなことはなかった。
「急に大人しくなったわね。寝ちゃったのかしら?」
確かに女性が来てから声を出すのを止めたので、赤ん坊にしてはやけに大人しいかもしれない。
いや、それよりも本当に眠いぞ。
赤ん坊だから体力がないのか?
急に襲ってきた睡魔に抗うことができず、俺はそのまま意識を落とした。
気がつくと少し柔らかいものの上に寝かされているようだった。
辺りを確認してみると、どうやら部屋の中でベッドに寝かされているっぽい。
それにしても腹が減ったな。
よし、泣くか。
「おぎゃー、おぎゃー」
「あらあら、どうしたの?」
とそんな感じで何とか世話をして貰う事はできた。
下の世話をして貰うのは新鮮で恥ずかしく、新しい扉を開いてしまったがな。
だが、忘れてはいけないのは経験値を得ることだ。
俺は遊びで転生したわけじゃない。
この世界を遊び尽くす……極める為に転生したのだ。
何とか毎日経験値を入手しようと、俺は女性が来る度に泣き声をあげたりして女性に抱きかかえ貰って胸が当たるように頑張った。
そして、10日目に経験値を得た時、レベルが上がった。
≪経験値を1入手しました。魔石ランクFを入手しました。レベルが上がりました。レベルが2になりました≫
おお、初めてのレベルアップだ
マニュアルを見られないからステータスの上昇幅を確認できないのが残念だ。
今は発達してないこの口で何とか単語を発音出来るように練習しよう。
7ヶ月が過ぎた。ハイハイをマスターした俺は自分の力で移動できることをかみしめながら孤児院を縦横無尽に這いずり回る――ことはできなかった。
「こらぁ、ショータ。また勝手に部屋から出て。エリナも」
「うー、あー」
「きゃっきゃっ」
俺を捕まえたのは孤児院の少女ユーリ。黄緑色の髪をしている。
そして、俺によく付いてきて一緒に捕まるのがエリナ。赤い髪をしている俺と同じ0歳児だ。
捕まって首根っこを掴まれているのに、嬉しそうにはしゃいでいるような非常に活発な赤ん坊である。
ハイハイが出来るようになってすぐの頃は隙をついて部屋を抜け出していたのだが、俺が余りに動き回るので監視の目が強くなったのだ。
ユーリや茶髪の少年アレン、赤茶色の髪の少年カイルによく監視されている。
それでも隙を見つけてはこうして外に出ているのだが、エリナを振り切る方が難しく一緒に御用になっている。
ハイハイで行ける距離など限られているのだが、情報収集はRPGの基本だからな。
まあ、探索は一向に進まなかったがな。
それから時が過ぎて俺は1歳になった。
行動範囲が広くなかったから情報収集には限界があったけど、この1年でわかったことがいくつかあった。
・俺のこの世界の名前がショータであること。
・今住んでいる場所が教会の孤児院であること。
・俺を拾ってくれたのはマリアという教会のシスターであったこと(とても美人だった)。
・この孤児院には俺以外に5人の孤児がいること。年齢が上の順からカイル、ユーリ、アレン、ルード、エリナの5人だ。
・教会の司祭がラドムスという人だと言うこと。
・孤児院を出た者がたまに遊びにきたりすること。
・みんな毎日お祈りと孤児院や教会の掃除をしているということ。
・マリアとラドムスは何やら慈善活動をしていると言うこと。
そして、1歳になった頃に俺はやっと単語を発音出来る程度に成長していた。
レベルも5まであがっている。
俺は隣で寝ているエリナ以外に人が周りにいないことを確認すると、マニュアルを開くべく呪文を唱える。
「マ、ニュ、ア、ル、オー、プ、ン」
呪文を一気に口にすると上手く唱えられないので、一語ずつ口にしてゆっくりと唱える。
ボンッ
俺は呪文を上手く唱えられたようで俺の目の前にタブレット型のマニュアルが出現する。
俺は早速タブレットを操作してステータスを確認してみた。
名前 ショータ
年齢 1
レベル 5
体力 23
魔力 23
力 9
堅さ 5
速さ 7
知力 9
運 5
総獲得経験値 350
次のレベルまでに必要な経験値 300
成長率
体力 S
魔力 S
力 S
堅さ S
速さ S
知力 S
運 S
レベルの割にステータスが低いような、他の人のステータスと比べられないからちょっとわからないな。
この成長率っていうのが全部Sなのはいいのか悪いのか、よくあるゲームの設定だとSは一番上か上位のランクだったと思うけど。
もし、Sが最上位だった場合、俺って結構なチートキャラなんじゃないか?
女神様はこのことに付いては何も言及してなかったしよくわからないな。
俺はステータスの件は一端置いておいて上部のスキルタブを選択してスキル表示画面を表示する。
スキル:スキルリセット
残りスキルポイント 54ポイント
俺の現在の取得スキルと残りのスキルポイントが表示されている。
スキルリセットってスキルの一つだったのか。つまり、女神様が最初に提示した特典は実質スキルポイント1P分しかなかったってことだよな。
済んでしまったことは仕方ないけどさ。
スキル表示画面の下部にあるスキル取得画面のボタンをタップして、スキル取得画面を開く。
そこにはズラッとスキルの一覧が表示されている。
……かなり多いな。
スキルはタブで分かれている。
全部、戦闘系、製造系、生活系、その他の5つに分かれている。
一覧にはスキルの名前と最大レベル、スキルの説明が書いてありその横に「-」「+」「リセット」というボタンがある。
試しに一番上ある「体力上昇」のスキルの「+」を押してみる。
すると、体力上昇が明るくなり体力上昇Lv1と表記が変わった。
そして、上部にある「確定」「キャンセル」のボタンが活性化した。
試しに確定を押して見る。
確認画面が表示されたのでOKを選択する。
どうやらこれでスキル取得は完了したようだ。
スキル表示画面には体力上昇Lv1が増えていた。
ステータス画面の体力の欄を見てみると
体力 35(23)
と表示されている。
体力上昇の効果は『スキルレベル×50%体力を上昇する』という効果で体力が増加している。
括弧内のステータスはスキルの影響を受ける前のステータスのようだ。
リセットを確認してみるか。
スキル取得画面に戻り、体力上昇LV1の「リセット」をタップする。
すると、スキル表示画面からスキルが消えて、体力のステータスが戻っていることを確認した。
なるほどね。
さてさて、どのスキルを取ろうかな。
とりあえず、今すぐに取得した方がいいスキルを探すことにした。
ざっと目を通して見たところすぐに必要そうなスキルが目に付いた。
・取得経験値増加 最大レベル9 スキルレベル*100%取得経験値が増加する
とりあえず俺はこのスキルを取得する。
取得経験値増加は絶対に必要なスキルだ。
よし、もっとスキルの考察を進めないとな。
スキルを調べようとタブレットに向き直ると急激な眠気が襲ってきた。
いかん、この身体は体力が無くてすぐ眠くなる……
………………
…………
……
「ふ~ふふ~、ふ~ふふ~」
目を覚ますとマリアが俺のことを抱きかかえて鼻歌を歌っていた。
あれっ、そう言えばマニュアルはどうなったんだ?
俺がベットの方に顔を向けるとそこには宙に浮いているマニュアルがあった。
マリアが何も驚いていないことやあのマニュアルに興味を示していないことから、マリアにはあのタブレット型のマニュアルが見えていないのかもしれない。
それと俺を抱きかかえるときにあのマニュアルに接触するはずだから、そもそも触ることも出来ないのかも知れない。
後で検証してみよう。
俺はスキルの効果を確かめるためにマリアの胸を手でぐっと押して感触を楽しむ。
≪経験値を10入手しました。魔石ランクFを入手しました≫
ちゃんとスキルの効果が出ていて10倍の経験値が入手できている。
安心した俺はマリアに抱かれて揺らされながら、また眠りに落ちた。
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