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11章 夏の海ではしゃいじゃお
449.海鮮パーティー計画
ぷる君がレベル15になったところで、海でのレベリング会は終了することになった。
海のモンスターがイベント期間で強化されていることに加えて、取得経験値倍増キャンペーンの効果は絶大で、想像以上に短い時間でぷる君の強化ができてよかったー。
ということで、まだ遊んでいられる時間がある。
海鮮パーティーをしたいけど、どこでしようかな?
「──あ、ぷる君、お魚分けた方がいい? それとも、お金で支払おっか?」
ぷる君の漁の成果は僕のクーラーボックスに突っ込んであるんだよね。
ペタやラッタンも手伝ったけど、ぷる君のがんばりを考えて、七割くらい渡したらいいかなぁ。
「え、いただけるんですか? レベリングを手伝ってもらったお礼として、そのまま受け取ってもらってもいいんですけど。吸収して倒した分のドロップアイテムは僕も入手してますから」
ぷる君がきょとんとした感じで答える。
でも、レベリングの手伝いは、僕の称号効果で変なことになったお詫びみたいなものだし、きちんと支払うよ。ゲームを始めたばかりだとお金に苦労するって、実体験として知ってるし。
「んー……じゃあ、今後もがんばってね、って応援も込めてお金で渡すねー。お魚食べたかったら、これから海鮮パーティーするから、ぷる君も来る?」
「もふもふ神さまの手料理を食べられるんですか!? 行きます!」
食い気味で返答があった。
そんなに食べたいんだね。自分で獲ったものだから、きっと格別に美味しくなると思うよ。
ぷる君と「おっけー。どこでしよっかー」と話してたら、熱い視線を感じた。
その視線を辿るとタマモに行き着く。これは、もしかしなくても──
「……タマモも来る?」
「行きます! ありがとうございます!」
ぷる君以上の素早さで答え、タマモが満面の笑みを浮かべた。
だよねー。断るわけないと思ってたよ。
タマモがいるなら、もふもふ教所有の無人島のもふもふ愛ランドで海鮮パーティーをしようかな。
あ、でも、そうなるとぷる君が来られなくなる? もふもふ愛ランドって、王都の教会から繋がってるんだもんね。
「タマモー、ぷる君をもふもふ愛ランドに連れて行く方法ない?」
「ありますよ」
ダメ元で聞いてみたら、あっさりと予想外の言葉が返ってきた。
思わずきょとんとタマモを見つめる。
「え、あるの?」
「はい。第三陣のもふもふ教信徒のために、はじまりの街の教会からもふもふ愛ランドに行けるようにしたんです」
「おお、さすがタマモ! 配慮が行き届いてるねー」
というか、第三陣にも、もうそんなにもふもふ教に加入してる人がいるんだ? そもそもこのサーバーに入れた人、あまり多くないはずなんだけど。
「モモさん、他の方にも海鮮パーティーのお知らせをしてもいいですか? 私だけが参加したとなると、いろいろとクレームが来る可能性が……」
タマモが申し訳なさそうに言う。ぷる君もハッとした感じで体を揺らし、「たくさん呼びましょう!」と勧めてきた。
クレームを言われるのは嫌だもんね。たくさん人がいた方が楽しいだろうし。
「もちろんいいよー。ただし、料理はみんなに手伝ってもらうからね?」
「当然です!」
「あ、タマモは料理に参加しなくていいよ」
「え……」
早速連絡をしようとしてたタマモの手がピタッと止まった。顔に『どうしてですか?』と書いてある。
でも、普通に考えて、タマモに料理をさせようとは思わないよ。変なことにならないよう、ずっと見張ってなきゃいけないじゃん。
「美味しいものを食べたいからね。ぷる君もそう思うでしょ?」
「えっと……あー……はい!」
ぷる君は僕とタマモを交互に見た後、ぴょんっと跳ねて答えた。
タマモの料理の腕前について察してくれたらしい。
「……わかりました。もうちょっと美味しいものを作れるようになってから、モモさんに食べていただきますね!」
「そうだねぇ……その時が来たら考えるよ」
グッと拳を握って気合いを入れているタマモから目を逸らす。
タマモに試食を頼まれたら、まずはルトを試食役に差し出そう。その方がきっと安全! ルトの被害を考えなければ、ね。
「あ、そういえば、ぷる君の変態発言について、運営さんがお知らせを出したようですが、モモさんたちは確認しました?」
掲示板に向かって作業をしていたタマモが、僕たちに視線を戻して首を傾げる。
でも、その情報は初耳だ。確かに、視界の端で通知マークがピコピコしてるなぁとは思ってたんだけど。
「まだだよー」
通知を開きつつ答える。ぷる君も僕と同じように確認しているようだ。
ラッタンが退屈そうに「らぴゅ~」とあくびをしているのを横目で見てて、可愛いなぁと思いながら、通知の内容に目を通す。なになに~?
「スライム種族に起きた問題は、ある称号に関連するミッションを受諾した際に、クリアに向けて誘導する方法に誤りがあったため……?」
首を傾げちゃった。
単純に、僕の『スライムキングを尻に敷く』っていう称号のせいじゃないの? ぷる君の発言は、微妙に称号の効果とズレてるなぁとは思ってたけど。
「……あ!」
不意にぷる君が素っ頓狂な声を上げた。そして、慌てた様子で違うスクリーンを表示する。
「──モモさん、ごめんなさい」
「え、急に謝るなんてどうしたの?」
謝罪をしたかと思うと、ぷる君が平べったくなった。
スライムが土下座をしようとしたら、そういう格好になるのかぁ。面白いね。
僕はちょっぴり思考を逸らして楽しんでいたけど、ぷる君は深刻そうな声音で話を続ける。
「僕、なぜか突然もふもふ神さまの尻に敷かれたくなった、って言っちゃいましたけど、その理由が実は僕にあったのだと判明しました……」
「そうなんだ?」
え、結局、ぷる君に原因があったの?
でも、お知らせには『修正アップデートを明朝実施します』って書いてあったから、運営さん側に問題があるんだと思うんだけど。
首を傾げる僕から、ぷる君がそっと目を逸らす。
よくわかんないけど、さっさと吐いちゃった方が気が楽になるんじゃないかなー?
海のモンスターがイベント期間で強化されていることに加えて、取得経験値倍増キャンペーンの効果は絶大で、想像以上に短い時間でぷる君の強化ができてよかったー。
ということで、まだ遊んでいられる時間がある。
海鮮パーティーをしたいけど、どこでしようかな?
「──あ、ぷる君、お魚分けた方がいい? それとも、お金で支払おっか?」
ぷる君の漁の成果は僕のクーラーボックスに突っ込んであるんだよね。
ペタやラッタンも手伝ったけど、ぷる君のがんばりを考えて、七割くらい渡したらいいかなぁ。
「え、いただけるんですか? レベリングを手伝ってもらったお礼として、そのまま受け取ってもらってもいいんですけど。吸収して倒した分のドロップアイテムは僕も入手してますから」
ぷる君がきょとんとした感じで答える。
でも、レベリングの手伝いは、僕の称号効果で変なことになったお詫びみたいなものだし、きちんと支払うよ。ゲームを始めたばかりだとお金に苦労するって、実体験として知ってるし。
「んー……じゃあ、今後もがんばってね、って応援も込めてお金で渡すねー。お魚食べたかったら、これから海鮮パーティーするから、ぷる君も来る?」
「もふもふ神さまの手料理を食べられるんですか!? 行きます!」
食い気味で返答があった。
そんなに食べたいんだね。自分で獲ったものだから、きっと格別に美味しくなると思うよ。
ぷる君と「おっけー。どこでしよっかー」と話してたら、熱い視線を感じた。
その視線を辿るとタマモに行き着く。これは、もしかしなくても──
「……タマモも来る?」
「行きます! ありがとうございます!」
ぷる君以上の素早さで答え、タマモが満面の笑みを浮かべた。
だよねー。断るわけないと思ってたよ。
タマモがいるなら、もふもふ教所有の無人島のもふもふ愛ランドで海鮮パーティーをしようかな。
あ、でも、そうなるとぷる君が来られなくなる? もふもふ愛ランドって、王都の教会から繋がってるんだもんね。
「タマモー、ぷる君をもふもふ愛ランドに連れて行く方法ない?」
「ありますよ」
ダメ元で聞いてみたら、あっさりと予想外の言葉が返ってきた。
思わずきょとんとタマモを見つめる。
「え、あるの?」
「はい。第三陣のもふもふ教信徒のために、はじまりの街の教会からもふもふ愛ランドに行けるようにしたんです」
「おお、さすがタマモ! 配慮が行き届いてるねー」
というか、第三陣にも、もうそんなにもふもふ教に加入してる人がいるんだ? そもそもこのサーバーに入れた人、あまり多くないはずなんだけど。
「モモさん、他の方にも海鮮パーティーのお知らせをしてもいいですか? 私だけが参加したとなると、いろいろとクレームが来る可能性が……」
タマモが申し訳なさそうに言う。ぷる君もハッとした感じで体を揺らし、「たくさん呼びましょう!」と勧めてきた。
クレームを言われるのは嫌だもんね。たくさん人がいた方が楽しいだろうし。
「もちろんいいよー。ただし、料理はみんなに手伝ってもらうからね?」
「当然です!」
「あ、タマモは料理に参加しなくていいよ」
「え……」
早速連絡をしようとしてたタマモの手がピタッと止まった。顔に『どうしてですか?』と書いてある。
でも、普通に考えて、タマモに料理をさせようとは思わないよ。変なことにならないよう、ずっと見張ってなきゃいけないじゃん。
「美味しいものを食べたいからね。ぷる君もそう思うでしょ?」
「えっと……あー……はい!」
ぷる君は僕とタマモを交互に見た後、ぴょんっと跳ねて答えた。
タマモの料理の腕前について察してくれたらしい。
「……わかりました。もうちょっと美味しいものを作れるようになってから、モモさんに食べていただきますね!」
「そうだねぇ……その時が来たら考えるよ」
グッと拳を握って気合いを入れているタマモから目を逸らす。
タマモに試食を頼まれたら、まずはルトを試食役に差し出そう。その方がきっと安全! ルトの被害を考えなければ、ね。
「あ、そういえば、ぷる君の変態発言について、運営さんがお知らせを出したようですが、モモさんたちは確認しました?」
掲示板に向かって作業をしていたタマモが、僕たちに視線を戻して首を傾げる。
でも、その情報は初耳だ。確かに、視界の端で通知マークがピコピコしてるなぁとは思ってたんだけど。
「まだだよー」
通知を開きつつ答える。ぷる君も僕と同じように確認しているようだ。
ラッタンが退屈そうに「らぴゅ~」とあくびをしているのを横目で見てて、可愛いなぁと思いながら、通知の内容に目を通す。なになに~?
「スライム種族に起きた問題は、ある称号に関連するミッションを受諾した際に、クリアに向けて誘導する方法に誤りがあったため……?」
首を傾げちゃった。
単純に、僕の『スライムキングを尻に敷く』っていう称号のせいじゃないの? ぷる君の発言は、微妙に称号の効果とズレてるなぁとは思ってたけど。
「……あ!」
不意にぷる君が素っ頓狂な声を上げた。そして、慌てた様子で違うスクリーンを表示する。
「──モモさん、ごめんなさい」
「え、急に謝るなんてどうしたの?」
謝罪をしたかと思うと、ぷる君が平べったくなった。
スライムが土下座をしようとしたら、そういう格好になるのかぁ。面白いね。
僕はちょっぴり思考を逸らして楽しんでいたけど、ぷる君は深刻そうな声音で話を続ける。
「僕、なぜか突然もふもふ神さまの尻に敷かれたくなった、って言っちゃいましたけど、その理由が実は僕にあったのだと判明しました……」
「そうなんだ?」
え、結局、ぷる君に原因があったの?
でも、お知らせには『修正アップデートを明朝実施します』って書いてあったから、運営さん側に問題があるんだと思うんだけど。
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