もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり

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12章 美味しいもの大好き!

494.次なるミッションは…

 ハカセに「我輩の研究室はこっちにゃー」と案内されたけど、地下へと伸びる長い階段を見て、入るのを躊躇しちゃう。

 だって、下りてる途中で近くが爆発したら、巻き添えを食らっちゃうかもしれないんだよ? 普通に怖いよ!

「むむ、爆発の影響を防ぐようなスキルとかアイテムがあったかなぁ」

 ステータスやアイテムボックスを確認する。
 僕は習得しても使ってないスキルが多い。数が多すぎて、忘れちゃうんだよねー。称号の効果とかもいちいち覚えてないし。

 アイテムも、作ったはいいけど、アイテムボックスに放り込んで忘れてることがよくある。
 課金してアイテムボックスの容量を増やしたから、あまり気にしなくてよくなったし。
 たまに容量ギリギリになってることに気づいたら、めったに使わないものをストレージに移すのがいつものこと。

「……爆発に特効のものはないなぁ。防御用の魔術なら効果はありそうだけど」

 確認を終えてさらに悩む。
 ナーグに会った時に、アリスちゃんを爆発から守るために使った魔術水盾ウォーターシールドは、使って損はないだろう。
 でも、これ、一人用の防御なんだよねぇ。スラリンたちも守れなきゃ意味がない。

「ありゃりゃ? 爆発が怖いにゃ?」

 先に階段を下り始めていたハカセが引き返してきて、穴の中から僕を見上げた。

「ハカセはなんで不思議そうな顔なの? 爆発は怖くて当然でしょ!」

 ジトーッと見つめて主張すると、僕の傍でスラリンたちが同意を示すように揺れた。
 爆発を面白がってたラッタンでさえ「らぴゅ(巻き込まれたくはないねぇ)」と言ってるよ。

 ピアは凄く防御力が高い上に、攻撃を反射するスキルを持ってるからか、あまり気にしてないみたいだけど。

 実はそのスキルを使ってもらって、僕たちの安全を確保する、と考えないでもなかった。
 でも、それってピアを盾にする感じになるし、あまり進んでしたくないんだよね。

「ありゃりゃ。そうであるのにゃあ? 我輩たちは【爆発無効】の性質があるから気にしてなかったにゃ。すまないことをしたにゃー」

 ハカセがしょんぼりとした感じで肩を落とす。
 マジか。長靴猫ナガグツニャンコ族は爆発するスキル持ちだからか、自分たちだけは爆発による影響を回避する術を持っているらしい。

 ……なにそれ、ズルい!
 でも、僕が【爆発無効】の性質をゲットするのは難しそうだなぁ。

「──そうだにゃ! みんなにはこれをあげるにゃあ」

 ハカセがキラッと目を輝かせて、何かを差し出してきた。
 ピラッとしたそれは──

「……ポンチョ?」

 猫耳フード付きのポンチョらしきものをマジマジと見つめる。
 スラリンたちの分もくれたのか、六つもある。
 色は赤・青・黄色・緑・ピンク・黒だ。戦隊モノかな?

長靴猫ナガグツニャンコ族から友好度50%超えを記念したアイテム【防爆ポンチョ(ニャンコ)】✕6が贈られました〉

 アナウンスを聞いて、友好度が順調に上がっていることを知った。やったね。
 それはともかく、このアイテムの効果を確かめなきゃ。

——————
【防爆ポンチョ(ニャンコ)】レア度☆☆☆☆
 爆発を防ぐために作製されたポンチョ
 あるモンスターの毛皮を特殊な方法で加工し、耐火・防風性能を高めている
 装備中は爆発の影響を受けない
 十回爆発を防ぐと壊れる
 壊れる前にスキル【修復】を使うと、防爆性能が五回分回復する
——————

 めちゃくちゃ凄いアイテムなのでは?
 これ、きっと錬金術じゃ作れないアイテムだ。『特殊な方法で加工』って書いてあるし。

「わあ、ありがとう! これを着れば、爆発が怖くないね!」
「にゃっはっはー。そうだにゃー」

 ハカセが自慢気に胸を張る。
 もしかして、ハカセが作ったのかな?

「これの作り方を教えてもらえたら嬉しいなぁ」
「ありゃりゃ? これを作るには、最低限【特殊錬成】スキルを覚える必要があるにゃ。モモがすぐに習得するのは無理にゃー」

 バッサリと断られちゃった。
 ちょっと食い下がってみよう。

「じゃあ、その【特殊錬成】を教えてもらうことはできるの?」

 スキルを聞いた時から気になってたんだよね。
 失敗する度に爆発するスキルは怖いけど……長靴猫ナガグツニャンコ族がこのスキルを多用してるなら、モンちゃんから聞いた『調理用の特殊技法』っていうのも、特殊錬成スキルの可能性が高いし。

「ありゃりゃ? うーん……」

 ハカセは悩んだ感じで腕を組んで首を傾げた。
 教えてもらえるか微妙な感じ。まだ友好度が足りないのかも。

「教えてもらうのに必要な条件があったら、クリアをがんばるよ?」

 さらに粘ってみると、ようやくハカセが「それなら──」と口を開いた。

「我輩がモンスター素材の研究をしているのは教えたよにゃ? それで、研究に使う素材を探してるにゃ。このリストにあるアイテムを納品してほしいにゃ」

 そう言いながら、ハカセが紙を差し出してくる。
 受け取った途端、アナウンスが聞こえてきた。

〈シークレットミッション【長靴猫ナガグツニャンコ族のハカセの頼みごと】を受諾しました〉

——————
シークレットミッション【長靴猫ナガグツニャンコ族のハカセの頼みごと】
 アイテムを納品して、長靴猫ナガグツニャンコ族の友好度を上げよう
 友好度は他の長靴猫ナガグツニャンコ族の依頼を達成することでも上げられるよ

【納品リスト】
世界樹ユグドラシルの枝
七色瑞鳥フェニックスの尾羽根
龍馬ドラシュバルの鬣
九尾霊狐ニンファフォックスの毛
——————

 ……納品リストを見て、すぐにわかった。
 これ、とてつもなく難度が高いミッションだ! 神聖な感じのアイテム名がヤバい雰囲気を漂わせてるもん! 絶対レアアイテムだよ。

 ナーグの納品依頼をこなして、そっちで特殊錬成スキルを教えてもらう方が楽そうだなぁ。

「とりあえず、【九尾霊狐ニンファフォックスの毛】って、タマモの毛じゃダメかな?」
「にゃ(ダメに決まってるにゃ)」

 ヒスイにバッサリと言われちゃった。
 やっぱりそうだよねー。タマモに神聖さは欠片もないし。

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