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12章 美味しいもの大好き!
535.台風移動〜
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ラナンさんに試食してもらって合格点を出したんだから、この料理をグルメ大会に出しても大丈夫だろう。
ということで、ようやく委員会に売る料理を登録申請しに行くよ~。
課題達成のご褒美としてチョコレートのお菓子を大量にもらって、ご機嫌なまま調理場を出る。
ラナンさんたちがチョコレートをいっぱい作ってたのは、もうすぐたくさん必要になるからなんだって。バレンタイン的なイベントがあるらしいよ。
僕も準備しておいた方がいいかなー?
そんなことを考えながらルンルンと歩き始めて、ふと視界の端で何かがピコンッと立ったことに気づいた。
「……旗だぁ」
僕の視線から逃げるように、柱の陰にサッと隠れたそれは、ハンバーグの上に立てたものと似て非なるもの。
フラグが逃げ隠れるってありなの?
でも、ちょっと見えてるよ~。
旗の場合、頭隠して尻隠さずじゃなくて、布隠して棒隠さずってことになるのかな。
「ふむ……厄介事の気配がするぅ」
ちょっと考えてから、何かが近づいてくる気配を察知してすぐさま決断を下した。
今日はそういうフラグは折るって決めてたんだよ。有言実行すべし!
「【足蹴】!」
柱の陰に駆け込んで、最小の動きで旗を蹴り折る。こういうの久々だ~。
旗くんは『無念……』と言うかのように諦め悪く残像を瞬かせていたけど、放っておいたら消えていった。
フラグ折り成功です! なんのフラグだったかは知らないけど。
「いたか!?」
「いません!」
「まったく、こうも何度も賊を忍び込ませるなど、訓練が足りないぞ」
「うっ、申し訳ありません!」
「はぁ……この先はラナン様の領域内だから問題ないだろう。お前は右棟の捜索に加われ」
「はっ」
聞こえてきた声に耳を澄ませながら、柱の陰に身を潜める。
深刻そうな顔で話していた騎士さんたちが、バタバタと走り去っていった。
……ねぇ、これ、ちゃんとフラグ折れてた? めちゃくちゃ重要そうなイベントにぶち当たってない?
「チッ……しつこい奴らだ……」
ねぇ、今天井から黒ずくめの男がおりてきたんだけど。
この人、騎士さんたちが捜してた賊でしょ。フラグ折れてなくない?
……僕のことが気づかれてないから、フラグ折れてるってことなの?
「あら~、あなたここになんの用かしら?」
「っ、『毒蛇女』っ……」
ラナンさんが突然現れたかと思ったら、黒ずくめの賊が逃げようとした素振りを見せた後に、廊下に倒れ込んだ。痙攣してるみたいだけど、息はしてる。
でも、ラナンさんが何かやったみたいだから、きっと毒だな。察したよ。
それはそうと、ラナンさんって毒蛇女っていう異名があるの? ちょっと知りたくなかったけど納得できるなぁ。
「最近多いわね~」
ため息まじりに呟いたラナンさんは、手慣れた様子で賊を縛り上げる。
そして、パンッと柏手を打ったかと思うと、賊の姿が消えた。
何したんだかわからないけど、ラナンさんが賊をどっかに運んだんだろうなぁ。
「せっかくきゃわいいお弟子ちゃんに癒やされてたのに、台無しだわぁ。さっさと黒幕を捕まえてほしいものね」
面倒くさそうに呟きながら、ラナンさんが歩いて調理場に戻る。
中から「料理長! 何か触る前に手ぇ洗ってください!」という怒鳴り声が聞こえてきた。ラナンさんは平然とした感じで「あら、自分の手につけるなんて間抜けなことしないわよ?」と返してる。
双方ともに、こんな状況に慣れていることが伝わってきた。こわぁい。
「……転移で帰ろう」
フラグを折ったはずなのに、微妙に折れてなかった気がする。どっかに隠れてたのかな。
そんなことを考えながら、転移スキルを発動した。
転移する間際に、王様の姿が見えたのはきっと気のせいだよ。「あっ、モモ──!」って声も幻聴だよ。
そういうことにしよう!
王城はフラグを折ってもトラブルの宝庫みたいだから、しばらく近寄りません。
◇◆◇
もぐもぐとトリュフチョコを食べながら、第二の街の役所に到着した。
もちろん、グルメ大会委員会で料理の登録申請をするために来たんだ。チョコを食べてるのは、精神的な疲労を回復するためです。うまうま。
「きゃあ、もふもふ神さまー!」
「今日もかわゆいですー」
「動画見ました! 最高です!」
役所で働いている異世界の住人や訪れていたプレイヤーたちから歓声を浴びた。
甘いお菓子以上に癒やされるしテンション上がる♪ もっと褒めて~。
「みんな、こんちゃー。ありがとー。第二弾も楽しみにしててね」
ふりふりと手を振りながら、たっぷり愛情補給。可愛がってもらえるの嬉しいよ~。
「もふもふ神さま、こんちゃー!」
グルメ大会委員会の受付の人に挨拶されて、「こんちゃー」と返す。
すっかり『もふもふ神さま』呼びで異世界の住人にも定着してるなぁ。もふもふ教の加入率は今どれくらいなんだろう?
「今日は何かご相談ですか? それとも、料理の登録申請ですか?」
「登録をお願い!」
にこやかに微笑む委員会のお姉さんに言うと、すぐさま手続きに移ってくれた。
「では、こちらに登録する料理を出してください」
「はいはーい」
二つのトレイを示されたから、そこに作ってきた料理を載せる。キラキラ光ってるよ。
「………………え?」
「うん? なぁに?」
お姉さんが料理を見下ろして、笑顔のまま固まった。ちょっと怖い。
周囲の人たちもざわざわしてる。
「料理に後光が差してる……!」
「ファーッ、物理で、光る、料理、アハハハハハハッ」
「神々しい料理様……!」
「さすモモ!」
「もふもふ神さま、ばんざーい!」
遠い目をしながら笑ってる人や、手を合わせて拝んでる人、満面の笑みで両手を上げてる人など……カオスな空間になってるなぁ。
「……こちらが……グルメ大会に出品する料理……ですか……?」
「そうだよー。優勝を目指して、がんばって作ったんだ!」
ニッコニコ、と笑って胸を張る。
ほんとにめちゃくちゃがんばったんだよ。みんなに「美味しい!」って喜んでもらいたいな~。
なぜか俯いてフルフルと震えていたお姉さんが、突然「うがーっ!」と叫んで、頭を抱えた。
「だからって、そうはならんやろっ!」
「うん???」
どうしたんだろう。お疲れかな? 今出したパフェ食べていいよ。甘いものを食べたら癒やされるからね。
周囲から「なっとるやろがい!」と面白がるようなツッコミが入り、お姉さんは「うっさい!」と叫び返した。
楽しそうだね? 僕も言った方がいい?
「審議! 集合!」
お姉さんの叫びを合図にして、ゾロゾロとグルメ大会委員が集まってきて円陣を組む。
「うす」
「初審議かー」
「このパターンは想定してなかった……」
ありゃりゃ? 問題が発生したみたいだね。
よくわかんないけど、何かを話し合ってるみたいだから、生チョコを食べながら待ってよう。
──もぐもぐ……うまうま~♪
ラナンさんって、やっぱり天才的な料理人だな~。
ということで、ようやく委員会に売る料理を登録申請しに行くよ~。
課題達成のご褒美としてチョコレートのお菓子を大量にもらって、ご機嫌なまま調理場を出る。
ラナンさんたちがチョコレートをいっぱい作ってたのは、もうすぐたくさん必要になるからなんだって。バレンタイン的なイベントがあるらしいよ。
僕も準備しておいた方がいいかなー?
そんなことを考えながらルンルンと歩き始めて、ふと視界の端で何かがピコンッと立ったことに気づいた。
「……旗だぁ」
僕の視線から逃げるように、柱の陰にサッと隠れたそれは、ハンバーグの上に立てたものと似て非なるもの。
フラグが逃げ隠れるってありなの?
でも、ちょっと見えてるよ~。
旗の場合、頭隠して尻隠さずじゃなくて、布隠して棒隠さずってことになるのかな。
「ふむ……厄介事の気配がするぅ」
ちょっと考えてから、何かが近づいてくる気配を察知してすぐさま決断を下した。
今日はそういうフラグは折るって決めてたんだよ。有言実行すべし!
「【足蹴】!」
柱の陰に駆け込んで、最小の動きで旗を蹴り折る。こういうの久々だ~。
旗くんは『無念……』と言うかのように諦め悪く残像を瞬かせていたけど、放っておいたら消えていった。
フラグ折り成功です! なんのフラグだったかは知らないけど。
「いたか!?」
「いません!」
「まったく、こうも何度も賊を忍び込ませるなど、訓練が足りないぞ」
「うっ、申し訳ありません!」
「はぁ……この先はラナン様の領域内だから問題ないだろう。お前は右棟の捜索に加われ」
「はっ」
聞こえてきた声に耳を澄ませながら、柱の陰に身を潜める。
深刻そうな顔で話していた騎士さんたちが、バタバタと走り去っていった。
……ねぇ、これ、ちゃんとフラグ折れてた? めちゃくちゃ重要そうなイベントにぶち当たってない?
「チッ……しつこい奴らだ……」
ねぇ、今天井から黒ずくめの男がおりてきたんだけど。
この人、騎士さんたちが捜してた賊でしょ。フラグ折れてなくない?
……僕のことが気づかれてないから、フラグ折れてるってことなの?
「あら~、あなたここになんの用かしら?」
「っ、『毒蛇女』っ……」
ラナンさんが突然現れたかと思ったら、黒ずくめの賊が逃げようとした素振りを見せた後に、廊下に倒れ込んだ。痙攣してるみたいだけど、息はしてる。
でも、ラナンさんが何かやったみたいだから、きっと毒だな。察したよ。
それはそうと、ラナンさんって毒蛇女っていう異名があるの? ちょっと知りたくなかったけど納得できるなぁ。
「最近多いわね~」
ため息まじりに呟いたラナンさんは、手慣れた様子で賊を縛り上げる。
そして、パンッと柏手を打ったかと思うと、賊の姿が消えた。
何したんだかわからないけど、ラナンさんが賊をどっかに運んだんだろうなぁ。
「せっかくきゃわいいお弟子ちゃんに癒やされてたのに、台無しだわぁ。さっさと黒幕を捕まえてほしいものね」
面倒くさそうに呟きながら、ラナンさんが歩いて調理場に戻る。
中から「料理長! 何か触る前に手ぇ洗ってください!」という怒鳴り声が聞こえてきた。ラナンさんは平然とした感じで「あら、自分の手につけるなんて間抜けなことしないわよ?」と返してる。
双方ともに、こんな状況に慣れていることが伝わってきた。こわぁい。
「……転移で帰ろう」
フラグを折ったはずなのに、微妙に折れてなかった気がする。どっかに隠れてたのかな。
そんなことを考えながら、転移スキルを発動した。
転移する間際に、王様の姿が見えたのはきっと気のせいだよ。「あっ、モモ──!」って声も幻聴だよ。
そういうことにしよう!
王城はフラグを折ってもトラブルの宝庫みたいだから、しばらく近寄りません。
◇◆◇
もぐもぐとトリュフチョコを食べながら、第二の街の役所に到着した。
もちろん、グルメ大会委員会で料理の登録申請をするために来たんだ。チョコを食べてるのは、精神的な疲労を回復するためです。うまうま。
「きゃあ、もふもふ神さまー!」
「今日もかわゆいですー」
「動画見ました! 最高です!」
役所で働いている異世界の住人や訪れていたプレイヤーたちから歓声を浴びた。
甘いお菓子以上に癒やされるしテンション上がる♪ もっと褒めて~。
「みんな、こんちゃー。ありがとー。第二弾も楽しみにしててね」
ふりふりと手を振りながら、たっぷり愛情補給。可愛がってもらえるの嬉しいよ~。
「もふもふ神さま、こんちゃー!」
グルメ大会委員会の受付の人に挨拶されて、「こんちゃー」と返す。
すっかり『もふもふ神さま』呼びで異世界の住人にも定着してるなぁ。もふもふ教の加入率は今どれくらいなんだろう?
「今日は何かご相談ですか? それとも、料理の登録申請ですか?」
「登録をお願い!」
にこやかに微笑む委員会のお姉さんに言うと、すぐさま手続きに移ってくれた。
「では、こちらに登録する料理を出してください」
「はいはーい」
二つのトレイを示されたから、そこに作ってきた料理を載せる。キラキラ光ってるよ。
「………………え?」
「うん? なぁに?」
お姉さんが料理を見下ろして、笑顔のまま固まった。ちょっと怖い。
周囲の人たちもざわざわしてる。
「料理に後光が差してる……!」
「ファーッ、物理で、光る、料理、アハハハハハハッ」
「神々しい料理様……!」
「さすモモ!」
「もふもふ神さま、ばんざーい!」
遠い目をしながら笑ってる人や、手を合わせて拝んでる人、満面の笑みで両手を上げてる人など……カオスな空間になってるなぁ。
「……こちらが……グルメ大会に出品する料理……ですか……?」
「そうだよー。優勝を目指して、がんばって作ったんだ!」
ニッコニコ、と笑って胸を張る。
ほんとにめちゃくちゃがんばったんだよ。みんなに「美味しい!」って喜んでもらいたいな~。
なぜか俯いてフルフルと震えていたお姉さんが、突然「うがーっ!」と叫んで、頭を抱えた。
「だからって、そうはならんやろっ!」
「うん???」
どうしたんだろう。お疲れかな? 今出したパフェ食べていいよ。甘いものを食べたら癒やされるからね。
周囲から「なっとるやろがい!」と面白がるようなツッコミが入り、お姉さんは「うっさい!」と叫び返した。
楽しそうだね? 僕も言った方がいい?
「審議! 集合!」
お姉さんの叫びを合図にして、ゾロゾロとグルメ大会委員が集まってきて円陣を組む。
「うす」
「初審議かー」
「このパターンは想定してなかった……」
ありゃりゃ? 問題が発生したみたいだね。
よくわかんないけど、何かを話し合ってるみたいだから、生チョコを食べながら待ってよう。
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ラナンさんって、やっぱり天才的な料理人だな~。
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