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3章 商人への道?
102.ワクワクだったはずなのに
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役場前でシシリーと合流して連れてこられたのは、当然のように城の中だった。
「すごく高そう……」
柔らかい絨毯が敷き詰められた床や、飾られている花瓶など、西洋のお城と聞いて想像する美しさの全てが詰まっている感じだ。緊張を通り越して、観光気分だよ。
「貴族へのマナーとか勉強してないんだけど、大丈夫かな?」
通された部屋は曲線が優美な調度品が設えられた豪華な部屋。勧められるままに椅子に座ったけど、なんだか落ち着かない。
きょろきょろと周囲を見渡して挙動不審な僕に、シシリーがクスッと笑った。
「大丈夫ですよ。異世界の方は最低限の礼儀さえあれば咎められることはありませんし、モモさんはお嬢様のご友人なのでしょう? 今まで通りで問題ありませんよ」
「でも、イザベラちゃんのお付きの人に嫌がられたりとか……」
「……お付き?」
シシリーの表情が固まった。
「そうだよ。普通、貴族のお嬢様にはついて回るんじゃないの? 僕は護衛のリシェードさんにしか会ったことないけど」
「……お嬢様にも以前はお付きのメイドがいたはずですが」
「今はいないの?」
思わずシシリーと顔を見合わせる。深刻な表情で頷かれて、首を傾げちゃった。
メイドがいなくなるってどういうことだろう? イザベラちゃんはまだ小さいんだから、付き添う人がいて当然だよね。
「なぜ、このような違和感に、私は今まで気づかなかったのでしょう……」
「さぁ? なんかおかしなことになってるのかな」
疑問しか出てこない。
イザベラちゃんに関連したことって、変な感じが多いんだよね。ゲームだから、現実とは常識が違うのかなって思ってたけど、シシリーの表情を見ると、そういうわけじゃなさそうだし。
「――うーん……シークレットミッションの『領主家の困りごと』にはたくさんのミッションが含まれてるけど……」
ミッション欄を流し見て、一つ気になるのは『闇を退ける』というもの。具体的にどんな行動をしたらいいかは一切載ってないんだけど、怪しげな名前だよね。闇ってなに? 闇魔術?
考え込んでたら、不意に扉が大きく開いた。
「モモ! シシリー!」
「イザベラちゃん、こんにちはー」
ふりふり、と手を振ったら、にこりと笑顔が返ってくる。前よりもちょっと明るくなったかな。
「お嬢様、お久しぶりでございます……」
「っ……本当にそうよ。どうして、かってにいなくなるの?」
あれ? と思った。想像してたよりもイザベラちゃんの態度が冷たい。シシリーも堅苦しい感じだし。
「申し訳ございません……」
「……モモ! お茶を飲みましょう」
「あー……うん?」
このぎこちない感じはなんだろう? すっごく気まずいんだけど!
イザベラちゃんとシシリーを交互に眺め、首を傾げる。なぜか急に壁が生まれたような。屋台でイザベラちゃんのことを話してたシシリーと雰囲気が違う。
「――今日は仲直りする会なんだよね?」
思わず聞いちゃった。全然、仲を修復しようとする気配を感じないのはどうして?
お茶を用意してくれていたシシリーの手がビクッと震える。
「それは、そう、なのですが……そのはず、なのですが……」
なんとも煮えきらない返事だ。イザベラちゃんを見ると、こちらも強張った顔をして困惑してる。
「……べつに、仲直りなんて、いらないわ」
シシリーに帰ってきてほしいと言っていたイザベラちゃんの言葉とは思えない。これを本心で言ってる? ――そんなわけないでしょ!
「なんか変! おかしいよ! 二人とも、どうしちゃったの?」
「わかりません……。なぜか、私はここにいてはいけない気がするんです……」
しょんぼりと肩を落とすシシリーを、イザベラちゃんがちらりと見る。
「どうせ、シシリーも、わたくしのことを嫌っているんだわ……」
「そんなことはありません! ……そのはずです」
鬱々とした空気が満ちてくる感じがした。二人とも目が合わない。お互いのことを気にしてるのは伝わってくるのに。
「なんだか、シシリーが近くにいると、むねが苦しいわ」
「す、すみません……」
苦しい? そんなことある? 気まずいだけって感じじゃないけど。
プイッと顔を背けたイザベラちゃんは、確かに青い顔をしてるように見えた。顔を合わせた時は、明るい表情だったのに。
「シシリーは体調に異変はない?」
「私は……息が詰まる感じが……」
シシリーは口元を押さえて椅子に座り込む。急に病気になったの? 僕はなんも異変がないけど。
うーん……考えてもわからない!
「ねぇ、二人とも。鑑定してみていい?」
人を鑑定するのは推奨されないらしいけど、この異変の原因を知るためのヒントがみつかるかもしれない。
「え……それは、構いませんが……」
「……モモなら、いいわよ」
躊躇いがちだったけど、二人から許可をもらえたから鑑定してみる。僕の全鑑定スキルなら、人も鑑定できるって知ってたけど、実際に使用するのは初めてかも。
まずはシシリー。
――――――
シシリー
職業:元家庭教師
レベル:3
状態:正常?
――――――
「……すごくシンプル」
思った以上に情報が少ない。スキルやステータスは見えないんだね。レベルが足りないからかな。
状態が『正常?』ってなってる意味もわからないし。
とりあえず、イザベラちゃんも鑑定してみるかぁ。
首を傾げながら、緊張した様子のイザベラちゃんを見つめる。
――――――
イザベラ
職業:伯爵令嬢
レベル:1
状態:呪い
――――――
「ふぁ!?」
思わず間抜けな声が漏れちゃった。だって状態:呪いだよ? こわっ!
「どうしましたか?」
「モモ、なにかあったのかしら?」
目を丸くしてるシシリーとイザベラちゃんを交互に眺める。これ、そのまま言っちゃって大丈夫? でも、僕だけじゃどうしたらいいかわからないしなぁ。
「えっと……イザベラちゃんの状態が『呪い』ってなってるんだけど、心当たりはある?」
「呪い!? そんな、恐ろしいことが……」
シシリーが絶句して固まった。イザベラちゃんは言葉の意味がわからなかったみたいだけど、僕とシシリーの様子を見て、なにか悪いことが起きてるって察したようで、不安そうな顔をしてる。
「モモ……わたくし、どうなって……?」
「うーん、ちょっと悪いことになってるみたい。なんか変な物を持ってるとか、食べたとかないよね?」
「……ないわ」
ふるふると首を振るイザベラちゃんから、シシリーへ視線を移す。
シシリーは衝撃から少し回復したのか、真剣に考え込んでいた。
「呪いとは、物を介さなくても、闇魔術で掛けられるはずです」
「闇……」
さっきミッション欄で見た言葉だ。やっぱり、この状態を治すのがミッションになってるのかな。でも、どうしたらいいんだろう?
「――解呪方法はわかる?」
「解呪薬は貴重なのでなかなか手に入りません。解呪スキルを持っている方もあまりいらっしゃらないですし……。闇魔術で呪いを掛けられた場合、効果は数時間ほどしか継続しませんので、再度掛からないようにすれば、いずれ解けると思います」
それって、イザベラちゃんを呪った人が身近にいるってことになるよね。怖いよ。
シシリーも僕と同じことを考えているのか、険しい表情だった。
「再度掛からないようにするには……?」
「精神力を高めるアイテムが一番手軽で有効ですね。敵の闇魔術のレベルにもよりますが」
ステータスの精神力って、デバフの掛かりにくさに関係するんだっけ。
「——私、今すぐアイテムを探してきます!」
シシリーが勢いよく立ち上がる。
「待って。僕、良いの持ってるよ」
「えっ? ……あ!」
じゃじゃーん、と取り出したのはぬいぐるみ。シシリーもこれの効果を知ってるよね。
「精神力・幸運値10アップアイテム~♪」
お土産を有効活用できそうだね!
「すごく高そう……」
柔らかい絨毯が敷き詰められた床や、飾られている花瓶など、西洋のお城と聞いて想像する美しさの全てが詰まっている感じだ。緊張を通り越して、観光気分だよ。
「貴族へのマナーとか勉強してないんだけど、大丈夫かな?」
通された部屋は曲線が優美な調度品が設えられた豪華な部屋。勧められるままに椅子に座ったけど、なんだか落ち着かない。
きょろきょろと周囲を見渡して挙動不審な僕に、シシリーがクスッと笑った。
「大丈夫ですよ。異世界の方は最低限の礼儀さえあれば咎められることはありませんし、モモさんはお嬢様のご友人なのでしょう? 今まで通りで問題ありませんよ」
「でも、イザベラちゃんのお付きの人に嫌がられたりとか……」
「……お付き?」
シシリーの表情が固まった。
「そうだよ。普通、貴族のお嬢様にはついて回るんじゃないの? 僕は護衛のリシェードさんにしか会ったことないけど」
「……お嬢様にも以前はお付きのメイドがいたはずですが」
「今はいないの?」
思わずシシリーと顔を見合わせる。深刻な表情で頷かれて、首を傾げちゃった。
メイドがいなくなるってどういうことだろう? イザベラちゃんはまだ小さいんだから、付き添う人がいて当然だよね。
「なぜ、このような違和感に、私は今まで気づかなかったのでしょう……」
「さぁ? なんかおかしなことになってるのかな」
疑問しか出てこない。
イザベラちゃんに関連したことって、変な感じが多いんだよね。ゲームだから、現実とは常識が違うのかなって思ってたけど、シシリーの表情を見ると、そういうわけじゃなさそうだし。
「――うーん……シークレットミッションの『領主家の困りごと』にはたくさんのミッションが含まれてるけど……」
ミッション欄を流し見て、一つ気になるのは『闇を退ける』というもの。具体的にどんな行動をしたらいいかは一切載ってないんだけど、怪しげな名前だよね。闇ってなに? 闇魔術?
考え込んでたら、不意に扉が大きく開いた。
「モモ! シシリー!」
「イザベラちゃん、こんにちはー」
ふりふり、と手を振ったら、にこりと笑顔が返ってくる。前よりもちょっと明るくなったかな。
「お嬢様、お久しぶりでございます……」
「っ……本当にそうよ。どうして、かってにいなくなるの?」
あれ? と思った。想像してたよりもイザベラちゃんの態度が冷たい。シシリーも堅苦しい感じだし。
「申し訳ございません……」
「……モモ! お茶を飲みましょう」
「あー……うん?」
このぎこちない感じはなんだろう? すっごく気まずいんだけど!
イザベラちゃんとシシリーを交互に眺め、首を傾げる。なぜか急に壁が生まれたような。屋台でイザベラちゃんのことを話してたシシリーと雰囲気が違う。
「――今日は仲直りする会なんだよね?」
思わず聞いちゃった。全然、仲を修復しようとする気配を感じないのはどうして?
お茶を用意してくれていたシシリーの手がビクッと震える。
「それは、そう、なのですが……そのはず、なのですが……」
なんとも煮えきらない返事だ。イザベラちゃんを見ると、こちらも強張った顔をして困惑してる。
「……べつに、仲直りなんて、いらないわ」
シシリーに帰ってきてほしいと言っていたイザベラちゃんの言葉とは思えない。これを本心で言ってる? ――そんなわけないでしょ!
「なんか変! おかしいよ! 二人とも、どうしちゃったの?」
「わかりません……。なぜか、私はここにいてはいけない気がするんです……」
しょんぼりと肩を落とすシシリーを、イザベラちゃんがちらりと見る。
「どうせ、シシリーも、わたくしのことを嫌っているんだわ……」
「そんなことはありません! ……そのはずです」
鬱々とした空気が満ちてくる感じがした。二人とも目が合わない。お互いのことを気にしてるのは伝わってくるのに。
「なんだか、シシリーが近くにいると、むねが苦しいわ」
「す、すみません……」
苦しい? そんなことある? 気まずいだけって感じじゃないけど。
プイッと顔を背けたイザベラちゃんは、確かに青い顔をしてるように見えた。顔を合わせた時は、明るい表情だったのに。
「シシリーは体調に異変はない?」
「私は……息が詰まる感じが……」
シシリーは口元を押さえて椅子に座り込む。急に病気になったの? 僕はなんも異変がないけど。
うーん……考えてもわからない!
「ねぇ、二人とも。鑑定してみていい?」
人を鑑定するのは推奨されないらしいけど、この異変の原因を知るためのヒントがみつかるかもしれない。
「え……それは、構いませんが……」
「……モモなら、いいわよ」
躊躇いがちだったけど、二人から許可をもらえたから鑑定してみる。僕の全鑑定スキルなら、人も鑑定できるって知ってたけど、実際に使用するのは初めてかも。
まずはシシリー。
――――――
シシリー
職業:元家庭教師
レベル:3
状態:正常?
――――――
「……すごくシンプル」
思った以上に情報が少ない。スキルやステータスは見えないんだね。レベルが足りないからかな。
状態が『正常?』ってなってる意味もわからないし。
とりあえず、イザベラちゃんも鑑定してみるかぁ。
首を傾げながら、緊張した様子のイザベラちゃんを見つめる。
――――――
イザベラ
職業:伯爵令嬢
レベル:1
状態:呪い
――――――
「ふぁ!?」
思わず間抜けな声が漏れちゃった。だって状態:呪いだよ? こわっ!
「どうしましたか?」
「モモ、なにかあったのかしら?」
目を丸くしてるシシリーとイザベラちゃんを交互に眺める。これ、そのまま言っちゃって大丈夫? でも、僕だけじゃどうしたらいいかわからないしなぁ。
「えっと……イザベラちゃんの状態が『呪い』ってなってるんだけど、心当たりはある?」
「呪い!? そんな、恐ろしいことが……」
シシリーが絶句して固まった。イザベラちゃんは言葉の意味がわからなかったみたいだけど、僕とシシリーの様子を見て、なにか悪いことが起きてるって察したようで、不安そうな顔をしてる。
「モモ……わたくし、どうなって……?」
「うーん、ちょっと悪いことになってるみたい。なんか変な物を持ってるとか、食べたとかないよね?」
「……ないわ」
ふるふると首を振るイザベラちゃんから、シシリーへ視線を移す。
シシリーは衝撃から少し回復したのか、真剣に考え込んでいた。
「呪いとは、物を介さなくても、闇魔術で掛けられるはずです」
「闇……」
さっきミッション欄で見た言葉だ。やっぱり、この状態を治すのがミッションになってるのかな。でも、どうしたらいいんだろう?
「――解呪方法はわかる?」
「解呪薬は貴重なのでなかなか手に入りません。解呪スキルを持っている方もあまりいらっしゃらないですし……。闇魔術で呪いを掛けられた場合、効果は数時間ほどしか継続しませんので、再度掛からないようにすれば、いずれ解けると思います」
それって、イザベラちゃんを呪った人が身近にいるってことになるよね。怖いよ。
シシリーも僕と同じことを考えているのか、険しい表情だった。
「再度掛からないようにするには……?」
「精神力を高めるアイテムが一番手軽で有効ですね。敵の闇魔術のレベルにもよりますが」
ステータスの精神力って、デバフの掛かりにくさに関係するんだっけ。
「——私、今すぐアイテムを探してきます!」
シシリーが勢いよく立ち上がる。
「待って。僕、良いの持ってるよ」
「えっ? ……あ!」
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