もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり

文字の大きさ
165 / 618
5章 もふもふいっぱい?

187.ついにこの日が

しおりを挟む
「あ、そういや、サブリングの使い方の話だったな」
「そうだよ! これ、装備できないみたいなんだよね。アクセサリーとして認識されてないっぽいんだ。どいうこと?」

 本題に戻って、モンちゃんに尋ねる。ヘルプにも説明がなかったんだよねー。

「サブリングは指に入るなら身につけることもできるが、本来の用途は職業に付けることなんだよ」
「意味がわかんない」
「あー……とりあえず、こっち来い」

 モンちゃんに連れられて向かったのは、道場みたいな場所だった。奥に神棚のようなものがある。
 その棚の前まで連れて行かれて、そこにあった台の上にサブリングを載せるよう促された。

「ここでサブリングを捧げて、メイン職にサブ職を紐づけしてもらうよう祈るんだ」
「あ、そういう感じの儀式のものだったんだ?」

 サブリングをマジマジと見つめてから、言われた通りにしてみる。
 両手を合わせて『サブ職、お願いしまーす』と考えながら南無南無と祈った。……南無南無はなんか違う気がするけど、まぁいいでしょ。

 そうしたら、なんだかぽわっと体が温かくなる感じがした。

「――おお? ステータスオープン」

 確認してみると、『戦闘職:魔術士』『生産職:錬金術士』の横に、指輪のようなマークと空白ができてる。

「できたか? ステータスの空白のところをタッチしたら、現時点で選択可能のサブ職を一つ設定できる。一度設定したら、王都の転職所に行かないと変更できないから慎重にな。まぁ、お前はテイマーになるって決めてんだろうけどな」
「もちろん! 設定してみるね」

 ポチッと空白に触れたら、ズラッと職業名が並んだ。ほとんどが灰色になってる。選択できるのは白色で表記されてるものだけみたいだ。

 僕が今サブ職として選択できるのは、戦闘職では『体術士』『治癒士』『テイマー』『ボム戦士』、生産職では『料理人』『薬士』『釣り人』『アクセサリー作成専門士』だった。

「――生産職も選べるの?」
「一つのサブリングで戦闘職か生産職どちらかのサブ職一つだな。生産職のサブ職も欲しけりゃ、またサブリングを手に入れろ」
「なるほど。終わりがなさそう……」

 たくさんの職業を眺めてポツリと呟く。文字通りのオールラウンダーになるためには、どれほどの数のサブリングが必要なんだろう。
 まぁ、僕はとりあえず今テイマーになれればいいし――。

「設定完了!」

 ぽちっとサブ職:テイマーを選択した。

〈サブ職に『テイマー』が設定されました。サブ職では、一部職能が制限されます〉

 おっと?
 詳細を確認してみると、サブ職がテイマーの場合は『テイムモンスターが体力0になると、再召喚可能になるまで一時間かかります』と書かれていた。
 メイン職がテイマーの場合、『テイムモンスターが体力0になると、バトル終了後一時間、テイムモンスターのステータスが半減します』となってたから、結構違うね。

「――まぁ、街を連れ歩けるなら問題なし!」

 僕の第一目的は、みんなで遊ぶことなので。サブ職:テイマーで十分だ。

〈テイマーの専門スキル【テイム】が授与されます。――すでに同一スキルを保有しているため、【テイム】レベルが2に上がりました〉

「スキルレベルが上がるのはラッキー♪」

 どうやれば上がるのかなって思うくらい、全然上がらなかったからなぁ。
 テイムスキルのレベルが上がると、成功率が上がるらしい。……僕、そんなにテイムで苦労したことないぞ? レベル1でも十分凄いのでは?

〈〈プレイヤーによって、ワールドミッション『サブ職に就く』が達成されました〉〉

 ワールドアナウンスだー。正直、来ると思ってた。

〈ワールドミッション達成報酬として、称号【迷走中】アイテム【SPステータスポイント20Pチケット】が贈られます〉

 ……迷走中?
 アイテム効果は説明を見なくてもなんとなくわかる。SP ステータスポイントを20P自由に割り振れるんでしょ。
 でも、迷走中っていう称号は、聞こえが悪くない?

 むぅ、と思いながら詳細を確認する。

――――――
称号【迷走中】
初めてサブ職を入手したプレイヤーに贈られる称号。
サブ職のレベルが上がりやすくなる効果がある。
『あなたはまだ道半ば。迷いながら進む先に、望む未来が現れるでしょう』
――――――

 効果は、すっごく良いんだよなぁ!
 でも、おみくじの内容みたいな言葉はなに? そしてやっぱり、称号名が誤解を招く! 僕は迷走してないよ!

「……テイマーになれたからいいや」

 称号やアイテムはおまけだと思おう。
 そう自分を納得させてから、モンちゃんを見上げる。

「これでお前もテイマーの仲間入りだな」
「うん。これからもよろしくね」

 ニコッと笑って握手をする。

「他のサブ職を入手すると、戦闘スタイルの幅が広がる。挑戦してみる価値はあるぞ」
「そうだねー、気が向いたら?」

 実は体術士とか、ちょっと興味がある。足蹴とか嵐蹴りとか、蹴り技使うの楽しいから。
 そう思いながら頷いたら、またアナウンスが聞こえてきた。

〈ミッション『オールラウンダーへの道』が開始しました。新たにサブ職を二つ入手しましょう〉

 ……わぁい。一つが終わったと思ったら、早速新たに始まったよー。オールラウンダーと聞いた時から、なんとなくこうなる気がしてたけど。

 それにしてもサブ職二つかー。
 たぶん、一つのシーズンイベントで一つのサブリングが限界だから、ミッションを達成するのは結構先のことになりそう。

「今後、週一回テイマー講習に参加できるようになる。十回参加すると、テイムスキルのレベルが上がるぞ」
「え、ほんとに?」

〈ミッション『テイマーを極める』が開始しました。テイマー講習出席簿は、ステータスの職業欄から確認できます〉

 ステータスの職業欄『テイマー』を選択すると、十個の枠があるカードがポップアップした。一回講習に参加すると、枠一つにスタンプが押されるらしい。
 次回の講習日時も表示されてるから、こまめにチェックする必要があるね。

「――わかったよ! 時間がある時、受けに来るね」
「おう。モモが一流のテイマーになれるよう、育ててやる」

 ニッと笑ったモンちゃんに、僕も笑顔を向ける。
 まぁ、僕、テイマーになったのは、みんなと一緒に遊びたかったからだし、あんまりテイマーとしての上達は考えてなかったんだけど。モンちゃんが言うなら、がんばってみようかな。

しおりを挟む
感想 2,835

あなたにおすすめの小説

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】

星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」

まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。 【本日付けで神を辞めることにした】 フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。 国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。 人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。 「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」 アルファポリスに先行投稿しています。 表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。 2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

冷遇夫がお探しの私は、隣にいます

終日ひもの干す紐
恋愛
愛人がいるなら、さっさと言ってくれればいいのに! 妻に駆け落ちされた、傷心の辺境伯ロシェのもとへ嫁いでほしい。 シャノンが王命を受け、嫁いでから一年……とんでもない場面に立ち会ってしまう。 「サフィール……またそんなふうに僕を見つめて、かわいいね」 シャノンには冷たいの夫の、甘ったるい囁き。 扉の向こうの、不貞行為。 これまでの我慢も苦労も全て無駄になり、沸々と湧き上がる怒りを、ロシェの愛猫『アンブル』に愚痴った。 まさかそれが、こんなことになるなんて! 目が覚めると『アンブル』になっていたシャノン。 猫の姿に向けられる夫からの愛情。 夫ロシェの“本当の姿”を垣間見たシャノンは……? * * * 他のサイトにも投稿しています。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

その支払い、どこから出ていると思ってまして?

ばぅ
恋愛
「真実の愛を見つけた!婚約破棄だ!」と騒ぐ王太子。 でもその真実の愛の相手に贈ったドレスも宝石も、出所は全部うちの金なんですけど!? 国の財政の半分を支える公爵家の娘であるセレスティアに見限られた途端、 王家に課せられた融資は 即時全額返済へと切り替わる。 「愛で国は救えませんわ。 救えるのは――責任と実務能力です。」 金の力で国を支える公爵令嬢の、 爽快ザマァ逆転ストーリー! ⚫︎カクヨム、なろうにも投稿中

奪う人たちは放っておいて私はお菓子を焼きます

タマ マコト
ファンタジー
伯爵家の次女クラリス・フォン・ブランディエは、姉ヴィオレッタと常に比較され、「控えめでいなさい」と言われ続けて育った。やがて姉の縁談を機に、母ベアトリスの価値観の中では自分が永遠に“引き立て役”でしかないと悟ったクラリスは、父が遺した領都の家を頼りに自ら家を出る。 領都の端でひとり焼き菓子を焼き始めた彼女は、午後の光が差す小さな店『午後の窓』を開く。そこへ、紅茶の香りに異様に敏感な謎の青年が現れる。名も素性も明かさぬまま、ただ菓子の味を静かに言い当てる彼との出会いが、クラリスの新しい人生をゆっくりと動かし始める。 奪い合う世界から離れ、比較されない場所で生きると決めた少女の、静かな再出発の物語。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。