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9章 もふうさフィーバー
368.パーティー開催
打ち上げパーティーが始まる頃にはもう夜になっていた。
準備よく、教会の外にはいくつもライトが置かれ、明るいから問題ない。そして、そのライトはイースター遊具も可愛らしくライトアップしてくれていた。
「おお! イメージ画像で見たのより実際の方が可愛いね!」
ウサギのイラストや置物で飾られた観覧車はうさ耳がついた卵型ゴンドラのところに乗り込んで遊べる。他にもシーソーのようなものや、大きな揺れる船、ブランコなど、楽しそうな遊具がたくさんある。
「もふもふアイランドに置く日が楽しみですねー」
タマモがにこにこと笑いながら、遊具で遊んでいる人たちを眺めた。
もふもふアイランドに遊具を置いたら、観光客を誘致できるかも? いや、でも、無人島までの交通手段の問題があるか……って、その場合、僕たちも行けるかわからなくない?
「もふもふアイランドをゲットしたら、どうやって行くの?」
「交換者——この場合、もふもふ教の代表である私は、もふもふアイランドに転移で行けるらしいですよ。そこでもふもふ教のクランシステムを使って、各教会からもふもふ教信徒が島に転移できる転移魔法陣を設置する予定です」
転移魔法陣は、僕が王都に向かうために第二の街の教会から西のキーリ湖エリアに移動したのと同じシステムだ。
なるほどー、と頷いて、再び遊具を眺める。もふもふアイランドが待ち遠しいなぁ。
「モモ、遊ばねーの?」
ルトがステーキにかぶりつきながら、観覧車を指した。
「後でルトと一緒に乗るー」
「……えぇ……」
とっても嫌そうな顔をされた。僕が相手じゃ不満か!?
ジトッと見つめると、「いや、お前がどうこうじゃなくて、このメルヘンな乗り物に乗ること自体が……」と言い訳される。
僕は改めて観覧車を見る——可愛いウサギがいっぱい。卵にもウサギのシルエットが水玉模様のように描かれててファンシーだ。
ルトを見る——銀髪でちょっと冷たそうな切れ長の目。一匹狼っぽい雰囲気でイケメン。
「……うん、イケるよ! 問題なし!」
グッとサムズアップして告げたら、ルトが「おい、どこが問題ないと思ったか、ちゃんと言ってみろ?」と凄んできた。
「えー。こう、ギャップ萌え、みたいな?」
「そんなもん、いらねーよ。つーか、誰が萌えるんだ?」
「……タマモ?」
視線を彷徨わせた先に、羨ましそうな顔をしたタマモがいたから名前を出してみる。
一瞬パァッと輝いた顔が、すぐに『え、ルトさんに萌える気分はちょっとわからないかも……』と言いたげに微妙に歪められた。喜んだのは、僕から視線を向けられたからだったみたいだ。
「モモさんなら、ギャップがなくても可愛らしくて素晴らしいですよ。一緒に乗りましょう!」
ルトと僕の会話をなかったことにするように、タマモに誘われた。断る理由はないから「うん、一緒に楽しもうねー」と答えておく。ルトがホッとしてた。
でも、今は乗らずに済んでも、たぶんもふもふアイランドに遊具が設置された時にはリリに引っ張られて乗ることになると思うんだよね。ルトはリリに弱いし。
「まぁいいや。とりあえず、今はご飯だー」
どれも味見してるけど、美味しいものはいくらでも食べられる。
食事と歓談をしてる輪に入り、たくさん食べて飲んでおしゃべりして、レイドイベントが終わった解放感とあわせてすごく楽しかったよ。
お腹が満たされた後は、約束通りタマモと遊具で遊ぶ。ほとんどの遊具にたくさんの人がついてきたけど、観覧車はタマモと二人きり。タマモはずっとニコニコして嬉しそう。
「おー、綺麗だね」
「ですねー。王都って夜景も素晴しいです」
観覧車の頂上付近についたところで、王都の塔が綺麗に光っているのが見えた。ビル群の夜景に近いけど、それよりちょっと幻想的な感じ。
忘れずスクショをパシャリ。
もふもふアイランドに観覧車を置いたら、また違った景色を楽しめるんだろうね。
「この座席も、ふかふかでもふもふしてて気持ちいいなぁ」
ゴンドラ内はラビットファーのような毛皮が敷き詰められてて、座り心地がいい。ネコバスならぬウサギゴンドラ?
「そうですねぇ……うふふ」
タマモは座席を撫でて楽しんでいた。ちょっと顔面崩壊してる気がするけど、見なかったことにする。よっぽどもふもふが好きなんだねー。
「ラキアがタマモ誘ってたけど、いいの?」
観覧車に乗る前の出来事を思い出して問いかけると、タマモはあっさりと「モモさんと二人きりで乗れる機会を逃すつもりはありません!」と答えた。ラキア、どんまい。
観覧車や他の遊具も楽しんだら、最後は僕の歌とダンスで締めましょう!
これは、映像を他のサーバーのもふもふ教の人に配信するんだって。随分と加入者が増えてるらしいよ? 正確な人数は、ちょっと怖いから聞いてない。
「♪淡いも・もいーろー、うーさーぎさーん! ねぇ知ぃっていーる? もふもーふ・プリッティ!」
ライトアップされた遊具を背景に飛び回り、歌って踊る。みんな楽しそうにしてて、僕も嬉しい!
レイドイベントを通して、またもふもふ教に加入した人が増えたらしく、見覚えのない人も結構多い。
そういう人がポカーンとした顔から、爆笑したり、「きゃー!」と歓声を上げたりと変化していく様は、何度見ても嬉しくなる。
「♪もっふもっふーアーイドルさまー☆」
二曲を披露して、本日は終了!
大歓声を受けて、とってもいい気分。
レイドイベントは大変だったけど、いい一日になったな~。
準備よく、教会の外にはいくつもライトが置かれ、明るいから問題ない。そして、そのライトはイースター遊具も可愛らしくライトアップしてくれていた。
「おお! イメージ画像で見たのより実際の方が可愛いね!」
ウサギのイラストや置物で飾られた観覧車はうさ耳がついた卵型ゴンドラのところに乗り込んで遊べる。他にもシーソーのようなものや、大きな揺れる船、ブランコなど、楽しそうな遊具がたくさんある。
「もふもふアイランドに置く日が楽しみですねー」
タマモがにこにこと笑いながら、遊具で遊んでいる人たちを眺めた。
もふもふアイランドに遊具を置いたら、観光客を誘致できるかも? いや、でも、無人島までの交通手段の問題があるか……って、その場合、僕たちも行けるかわからなくない?
「もふもふアイランドをゲットしたら、どうやって行くの?」
「交換者——この場合、もふもふ教の代表である私は、もふもふアイランドに転移で行けるらしいですよ。そこでもふもふ教のクランシステムを使って、各教会からもふもふ教信徒が島に転移できる転移魔法陣を設置する予定です」
転移魔法陣は、僕が王都に向かうために第二の街の教会から西のキーリ湖エリアに移動したのと同じシステムだ。
なるほどー、と頷いて、再び遊具を眺める。もふもふアイランドが待ち遠しいなぁ。
「モモ、遊ばねーの?」
ルトがステーキにかぶりつきながら、観覧車を指した。
「後でルトと一緒に乗るー」
「……えぇ……」
とっても嫌そうな顔をされた。僕が相手じゃ不満か!?
ジトッと見つめると、「いや、お前がどうこうじゃなくて、このメルヘンな乗り物に乗ること自体が……」と言い訳される。
僕は改めて観覧車を見る——可愛いウサギがいっぱい。卵にもウサギのシルエットが水玉模様のように描かれててファンシーだ。
ルトを見る——銀髪でちょっと冷たそうな切れ長の目。一匹狼っぽい雰囲気でイケメン。
「……うん、イケるよ! 問題なし!」
グッとサムズアップして告げたら、ルトが「おい、どこが問題ないと思ったか、ちゃんと言ってみろ?」と凄んできた。
「えー。こう、ギャップ萌え、みたいな?」
「そんなもん、いらねーよ。つーか、誰が萌えるんだ?」
「……タマモ?」
視線を彷徨わせた先に、羨ましそうな顔をしたタマモがいたから名前を出してみる。
一瞬パァッと輝いた顔が、すぐに『え、ルトさんに萌える気分はちょっとわからないかも……』と言いたげに微妙に歪められた。喜んだのは、僕から視線を向けられたからだったみたいだ。
「モモさんなら、ギャップがなくても可愛らしくて素晴らしいですよ。一緒に乗りましょう!」
ルトと僕の会話をなかったことにするように、タマモに誘われた。断る理由はないから「うん、一緒に楽しもうねー」と答えておく。ルトがホッとしてた。
でも、今は乗らずに済んでも、たぶんもふもふアイランドに遊具が設置された時にはリリに引っ張られて乗ることになると思うんだよね。ルトはリリに弱いし。
「まぁいいや。とりあえず、今はご飯だー」
どれも味見してるけど、美味しいものはいくらでも食べられる。
食事と歓談をしてる輪に入り、たくさん食べて飲んでおしゃべりして、レイドイベントが終わった解放感とあわせてすごく楽しかったよ。
お腹が満たされた後は、約束通りタマモと遊具で遊ぶ。ほとんどの遊具にたくさんの人がついてきたけど、観覧車はタマモと二人きり。タマモはずっとニコニコして嬉しそう。
「おー、綺麗だね」
「ですねー。王都って夜景も素晴しいです」
観覧車の頂上付近についたところで、王都の塔が綺麗に光っているのが見えた。ビル群の夜景に近いけど、それよりちょっと幻想的な感じ。
忘れずスクショをパシャリ。
もふもふアイランドに観覧車を置いたら、また違った景色を楽しめるんだろうね。
「この座席も、ふかふかでもふもふしてて気持ちいいなぁ」
ゴンドラ内はラビットファーのような毛皮が敷き詰められてて、座り心地がいい。ネコバスならぬウサギゴンドラ?
「そうですねぇ……うふふ」
タマモは座席を撫でて楽しんでいた。ちょっと顔面崩壊してる気がするけど、見なかったことにする。よっぽどもふもふが好きなんだねー。
「ラキアがタマモ誘ってたけど、いいの?」
観覧車に乗る前の出来事を思い出して問いかけると、タマモはあっさりと「モモさんと二人きりで乗れる機会を逃すつもりはありません!」と答えた。ラキア、どんまい。
観覧車や他の遊具も楽しんだら、最後は僕の歌とダンスで締めましょう!
これは、映像を他のサーバーのもふもふ教の人に配信するんだって。随分と加入者が増えてるらしいよ? 正確な人数は、ちょっと怖いから聞いてない。
「♪淡いも・もいーろー、うーさーぎさーん! ねぇ知ぃっていーる? もふもーふ・プリッティ!」
ライトアップされた遊具を背景に飛び回り、歌って踊る。みんな楽しそうにしてて、僕も嬉しい!
レイドイベントを通して、またもふもふ教に加入した人が増えたらしく、見覚えのない人も結構多い。
そういう人がポカーンとした顔から、爆笑したり、「きゃー!」と歓声を上げたりと変化していく様は、何度見ても嬉しくなる。
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