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10章 海は広くて冒険いっぱい
380.精霊さんと僕
リュウグウに戻ってきたぞー!
シャボリンが壊れるギリギリのタイムだった。せーふせーふ。
「それじゃあ、僕は錬金術でアイテム作製をするから、スラリンたちは好きに遊んでて」
「きゅぃ」
スラリンたちが『はーい』と答えて周囲の貝や海草を観察したりじゃれたりするのを横目に、僕は錬金布と錬金玉を取り出す。
メーアは興味津々な感じで僕の周囲を飛んでいた。
『早速海守りを作るの?』
「うん。忘れない内にミッション達成しておきたいし」
僕はちょっと忘れっぽいところがあるからねー。
そう答えながら藤花貝を取り出そうとしたところで、アイテムボックス内の【海の水槽】を見て、ふとルトのことを思い出した。
ルトも海獣の卵を持ってるし、このアイテムのことを教えてあげた方がいいんじゃないかな? ついでに、シークレットミッションの情報もあげようっと。
フレンドからルトを選び、チャットを送る。
——————
モモ:
こんちゃー。ルトはもうリュウグウに来てる?
僕、お店で【海の水槽】っていうアイテムを見つけたよ。
海のモンスを保有するなら、このアイテムを持っていた方が召喚がスムーズにできるようになるんだって。
ルトも探してゲットしてみて。
あと、店員さんと話してシークレットミッションも発見したよ。
宮殿図書館でリュウグウにかけられた過去の呪いについて調べたら、シークレットエリアのマップとか宝物庫立ち入り許可証をもらえるらしい。
宮殿に入れる条件はいまいちわかってないけど、時間があったら挑戦してみて。僕もがんばるつもりだよー。
——————
こんな感じでいいかな?
ちゃんと報告できる僕えらい!
ルトはログイン中みたいだから、すぐ返事が来るかもな~。
そんなことを考えながら、錬金開始です。
まずは錬金布に藤花貝を載せてレシピ検索。
——————
【藤の海守り】レア度☆☆☆
藤の花のような刺繍が煌めくお守り
使用すると、十分間海のモンスターが近づいてこなくなる
〈レシピ〉
【藤花貝】+【海の香】
——————
うんうん、成功率95%だし、問題なく作れそうだね。
そのまま錬金玉に触れて、「【錬金スタート】!」と宣言する。
ふわっと光る煙が錬金布の周囲を渦巻き、一瞬後にはアイテムが完成していた。
神社でもらうような形のお守りに藤の花の刺繍がしてあって、すごく綺麗。触り心地はもふもふの海守りと違ってサラサラツルッとしてる。こういう感じも僕は好き。
ルンルン、と鼻歌を歌いながら量産して、さらにいくつかは強化をすることにした。
海硝子と海守りを錬金して、強化海守り完成だ。
「いい感じ~。あとでルトたちにもあげようかな~」
バトル好きなルトは、海のモンスターを避けたいとは思わないかもしれないけど、いつか役に立つ時があるかも。
「きゅぃ(モモ、終わった?)」
「終わったよー。スラリンはなんかいいもの見つけた?」
「きゅぃ(貝掘ったよ)」
「そっかー……うん? 貝掘った?」
頷いてから首を傾げちゃった。
どこか貝掘りポイントがあったのかな?
スラリンが『ここだよー』と案内してくれて、錬金布などを仕舞ってからついていく。
すると、そう離れていない場所に穴があった。じわじわと埋まっていっているのは、環境の修復機能が働いているからだろう。
穴の傍にはスラリンが掘り起こしたらしい二枚貝がいくつか並んでる。サイズは僕の手くらいだ。アサリに近い見た目。
「ほんとに貝掘ってるー。え、これ、何?」
鑑定しましょー。
——————
【地中貝】レア度☆☆☆
海底都市リュウグウの地中に埋まっている貝
加熱すれば食べられる
生産用素材にもなる
——————
よくわかんないけど、食べられるらしい。
アサリっぽい見た目だし、お魚と一緒にアクアパッツァにしたいね。ボンゴレビアンコとか、クラムチャウダーもいいかも。
「美味しいのかなー。たくさん採って食べてみたいね!」
「ぴぅ(モモならそう言うと思ったよ)」
「にゃ(予想通りにゃー)」
「きゅーきゅい(宝探しは得意よ)」
気づいたら、集まってきていたユキマルたちもたくさんの貝を運んできていた。みんなで採ってくれたらしい。みんな気が利くね。
「おー、これだけあれば、いろんな料理を作れそう! ありがとー」
せっせとアイテムボックスに仕舞う。今夜は海鮮パーティーかな♪
『モモはこの後どうするの?』
微笑ましそうに僕たちを見守ってたメーアが、小さく首を傾げる。
メーアのオススメの場所に案内してもらったし、そろそろお別れなのかなぁ。
「お店に海守りを売りに行ってから、宮殿図書館で調べものするよー。過去の呪いについて調べるんだ」
シークレットエリアとか秘宝とか気になるし。
今日中にミッションを達成できたら嬉しいな、と僕がニコニコ微笑んでたら、メーアは『そう』と頷き、少し考えた後にポンッと手を叩いた。
『今日は忙しそうだけれど、暇ができたら海精霊の里まで来てくれないかしら。お願いしたいことがあるの』
「海精霊の里? お願いがあるなら今聞くよ?」
『いえ、里に来てくれたら話すわ。きっと来てちょうだいね』
ニコッと笑ったメーアが僕の額をタッチする。途端にアナウンスが聞こえてきた。
〈【海精霊の女王メーア】から祝福を授けられました。シークレットエリア【海精霊の里】のマップを入手しました。マップが更新されます〉
〈〈あるプレイヤーがワールドミッション【精霊の祝福】をクリアしました。精霊の出現頻度が上昇します。マップ上に精霊出没ポイントが公開されます〉〉
〈ワールドミッション【精霊の祝福】クリア報酬として、称号【精霊の愛し子】が贈られます〉
——————
称号【精霊の愛し子】
精霊との友好度が上がりやすくなる
——————
……およ?
なんかすっごく気になる言葉があった気がするぞ。
ワールドミッションは、うん、もう、結構慣れたし驚かないよ。称号はありがとう。僕、称号持ちすぎだと思うけど。
「メーアって女王なの!?」
『うふふ。モモ、またね』
「えーっ、待って!」
楽しそうに微笑んだメーアが飛んでいってしまった。
すぐに見えなくなった姿を目で追ったまま、ちょっと固まる。
メーアが特別な精霊だということは予想してたけど、女王様だったとは……うん、ビックリ!
「……まぁいっか。メーアが女王様だろうとなんだろうと、友だちなことは変わりないもんねー。モンスターカードはもらえてないけど」
うんうん、と頷いて自分を納得させたところで、またアナウンスが聞こえてくる。
〈シークレットミッション【海精霊の里訪問】が開始しました〉
——————
【海精霊の里訪問】
海底都市リュウグウのどこかに、海精霊たちが生まれ暮らす場所が存在しているらしい。
探し出して、精霊の秘密に迫ろう。
〈クリア報酬〉
・アイテム【海涙】
・新たなシークレットミッション
——————
……こうなるってわかってたよー。もはや恒例行事!
シャボリンが壊れるギリギリのタイムだった。せーふせーふ。
「それじゃあ、僕は錬金術でアイテム作製をするから、スラリンたちは好きに遊んでて」
「きゅぃ」
スラリンたちが『はーい』と答えて周囲の貝や海草を観察したりじゃれたりするのを横目に、僕は錬金布と錬金玉を取り出す。
メーアは興味津々な感じで僕の周囲を飛んでいた。
『早速海守りを作るの?』
「うん。忘れない内にミッション達成しておきたいし」
僕はちょっと忘れっぽいところがあるからねー。
そう答えながら藤花貝を取り出そうとしたところで、アイテムボックス内の【海の水槽】を見て、ふとルトのことを思い出した。
ルトも海獣の卵を持ってるし、このアイテムのことを教えてあげた方がいいんじゃないかな? ついでに、シークレットミッションの情報もあげようっと。
フレンドからルトを選び、チャットを送る。
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モモ:
こんちゃー。ルトはもうリュウグウに来てる?
僕、お店で【海の水槽】っていうアイテムを見つけたよ。
海のモンスを保有するなら、このアイテムを持っていた方が召喚がスムーズにできるようになるんだって。
ルトも探してゲットしてみて。
あと、店員さんと話してシークレットミッションも発見したよ。
宮殿図書館でリュウグウにかけられた過去の呪いについて調べたら、シークレットエリアのマップとか宝物庫立ち入り許可証をもらえるらしい。
宮殿に入れる条件はいまいちわかってないけど、時間があったら挑戦してみて。僕もがんばるつもりだよー。
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こんな感じでいいかな?
ちゃんと報告できる僕えらい!
ルトはログイン中みたいだから、すぐ返事が来るかもな~。
そんなことを考えながら、錬金開始です。
まずは錬金布に藤花貝を載せてレシピ検索。
——————
【藤の海守り】レア度☆☆☆
藤の花のような刺繍が煌めくお守り
使用すると、十分間海のモンスターが近づいてこなくなる
〈レシピ〉
【藤花貝】+【海の香】
——————
うんうん、成功率95%だし、問題なく作れそうだね。
そのまま錬金玉に触れて、「【錬金スタート】!」と宣言する。
ふわっと光る煙が錬金布の周囲を渦巻き、一瞬後にはアイテムが完成していた。
神社でもらうような形のお守りに藤の花の刺繍がしてあって、すごく綺麗。触り心地はもふもふの海守りと違ってサラサラツルッとしてる。こういう感じも僕は好き。
ルンルン、と鼻歌を歌いながら量産して、さらにいくつかは強化をすることにした。
海硝子と海守りを錬金して、強化海守り完成だ。
「いい感じ~。あとでルトたちにもあげようかな~」
バトル好きなルトは、海のモンスターを避けたいとは思わないかもしれないけど、いつか役に立つ時があるかも。
「きゅぃ(モモ、終わった?)」
「終わったよー。スラリンはなんかいいもの見つけた?」
「きゅぃ(貝掘ったよ)」
「そっかー……うん? 貝掘った?」
頷いてから首を傾げちゃった。
どこか貝掘りポイントがあったのかな?
スラリンが『ここだよー』と案内してくれて、錬金布などを仕舞ってからついていく。
すると、そう離れていない場所に穴があった。じわじわと埋まっていっているのは、環境の修復機能が働いているからだろう。
穴の傍にはスラリンが掘り起こしたらしい二枚貝がいくつか並んでる。サイズは僕の手くらいだ。アサリに近い見た目。
「ほんとに貝掘ってるー。え、これ、何?」
鑑定しましょー。
——————
【地中貝】レア度☆☆☆
海底都市リュウグウの地中に埋まっている貝
加熱すれば食べられる
生産用素材にもなる
——————
よくわかんないけど、食べられるらしい。
アサリっぽい見た目だし、お魚と一緒にアクアパッツァにしたいね。ボンゴレビアンコとか、クラムチャウダーもいいかも。
「美味しいのかなー。たくさん採って食べてみたいね!」
「ぴぅ(モモならそう言うと思ったよ)」
「にゃ(予想通りにゃー)」
「きゅーきゅい(宝探しは得意よ)」
気づいたら、集まってきていたユキマルたちもたくさんの貝を運んできていた。みんなで採ってくれたらしい。みんな気が利くね。
「おー、これだけあれば、いろんな料理を作れそう! ありがとー」
せっせとアイテムボックスに仕舞う。今夜は海鮮パーティーかな♪
『モモはこの後どうするの?』
微笑ましそうに僕たちを見守ってたメーアが、小さく首を傾げる。
メーアのオススメの場所に案内してもらったし、そろそろお別れなのかなぁ。
「お店に海守りを売りに行ってから、宮殿図書館で調べものするよー。過去の呪いについて調べるんだ」
シークレットエリアとか秘宝とか気になるし。
今日中にミッションを達成できたら嬉しいな、と僕がニコニコ微笑んでたら、メーアは『そう』と頷き、少し考えた後にポンッと手を叩いた。
『今日は忙しそうだけれど、暇ができたら海精霊の里まで来てくれないかしら。お願いしたいことがあるの』
「海精霊の里? お願いがあるなら今聞くよ?」
『いえ、里に来てくれたら話すわ。きっと来てちょうだいね』
ニコッと笑ったメーアが僕の額をタッチする。途端にアナウンスが聞こえてきた。
〈【海精霊の女王メーア】から祝福を授けられました。シークレットエリア【海精霊の里】のマップを入手しました。マップが更新されます〉
〈〈あるプレイヤーがワールドミッション【精霊の祝福】をクリアしました。精霊の出現頻度が上昇します。マップ上に精霊出没ポイントが公開されます〉〉
〈ワールドミッション【精霊の祝福】クリア報酬として、称号【精霊の愛し子】が贈られます〉
——————
称号【精霊の愛し子】
精霊との友好度が上がりやすくなる
——————
……およ?
なんかすっごく気になる言葉があった気がするぞ。
ワールドミッションは、うん、もう、結構慣れたし驚かないよ。称号はありがとう。僕、称号持ちすぎだと思うけど。
「メーアって女王なの!?」
『うふふ。モモ、またね』
「えーっ、待って!」
楽しそうに微笑んだメーアが飛んでいってしまった。
すぐに見えなくなった姿を目で追ったまま、ちょっと固まる。
メーアが特別な精霊だということは予想してたけど、女王様だったとは……うん、ビックリ!
「……まぁいっか。メーアが女王様だろうとなんだろうと、友だちなことは変わりないもんねー。モンスターカードはもらえてないけど」
うんうん、と頷いて自分を納得させたところで、またアナウンスが聞こえてくる。
〈シークレットミッション【海精霊の里訪問】が開始しました〉
——————
【海精霊の里訪問】
海底都市リュウグウのどこかに、海精霊たちが生まれ暮らす場所が存在しているらしい。
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