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10章 海は広くて冒険いっぱい
387.余談敵お色気?
呪いについては調べられたし、お次はリュウグウの生活可能範囲が狭まっている謎について調査開始!
とはいえ、どんな資料を見たらいいか僕にはわからない。
貝殻が積まれてできた壁を眺める……うん、資料の名前がわかってても、自力じゃ探し出せないな! せめて、貝にタイトルを書いておいてほしい……
「リオさーん、リュウグウが狭くなってる謎に関しての資料はありますかー」
すぐさまリオさんを頼る。
じぃっと見つめたら、少し首を傾げたリオさんが不意にニコッと笑って手を差し出してきた。そこには何もない。
「え、何、お手してって言ってるの?」
とりあえず、ポンッと手を乗せてみた。僕のもふもふお手々をご堪能あれ?
リオさんはパチパチと目を瞬かせた後、微笑みながらにぎにぎする。意図したこととは違ったみたいだけど、楽しんでもらえてるみたい。
「何してんだよ……」
「私も握手ー」
リリにもう片方の手を握られた。
ちっこいもふもふ、可愛くて癒やされるでしょ。呆れた顔のルトも楽しんでいいよー?
「賄賂が欲しかったのですが、それよりもいいものをもらえました」
「賄賂」
リオさんにサラッと言われたけど、賄賂ってなんです? お手伝い代の方が近くない?
とりあえず、リオさんが気に入ったらしいポップコーン各種を渡してみたら、満足そうな顔をした。喜んでもらえてなによりですー。
「では、資料を取ってきますから、待っていてくださいねー」
人を駄目にするクッションから「よっこいしょ」と立ち上がったリオさんが、のんびりと歩いていく。
なんの目印もないのに、目的の資料をどう見つけるんだろう? もしかして、ここにあるすべての資料の内容と場所を記憶してる? ……リオさん、すごーい!
「モモ、モモ」
「なぁに、リリ」
繋いでる手を揺らされて、リリに視線を戻した——ら、リリは片手にタブレット端末のようなものを持って僕に画面を見せてきた。
急にどうしたの? と不思議に思いながら見ると、そこには服のようなもののイラストがいくつも描かれてる。
「空き時間にアンケート。モモの好きな水着はどーれだ!」
「水着?」
ポカン、と口を開ける僕から、ルトが目を逸らしながら「あー、やっぱり着せるつもりか……」と呟く。やっぱりってなんなの。
「裁縫士用ミッションで、水着の作製があってね。ついでにモモに作ってあげようと思って。あと、モモが女の子たちに着せたい水着を教えてもらって、もふもふ教のみんなに売ろうと思ってるんだー」
ペカーッと無邪気な笑顔で商魂たくましいことをリリが言う。
確かに、僕用らしき水着とは別に、女の子が着たら可愛いだろうなーっていう水着のイラストもたくさんあるけど。
「私の水着はルトの好みでデザインを決めたから、ごめんね?」
「告白してないのにフラれた気分。というか、ルト、ちゃんと好み教えたんだね? ちなみにどれ?」
「これー」
ルトが止める前に、リリがイラストを見せてくれた。
なるほど、ワンピースタイプね。首元がプチハイネックになってて、背中がガッツリ開いたミニワンピースっぽい。色は白。
「リリに似合いそうだねー」
「……そうだな」
ニコニコしながらルトを見て言ったら、ルトは目を逸らしながらも頷いた。ちょっと頬が赤い気がする。
僕もリリもその反応に満足です。
「モモにオススメな水着はこれだよー」
「……水着?」
リリが見せてくれたデザインは、猫耳付きの着ぐるみのようなウェットスーツだった。なんか水着って聞いてイメージしてたのと違う! リリって僕に猫推ししてくるけど、ウサギだって可愛いと思うよ!?
チラッと画面を見たルトがブフッと吹き出した。お腹を抱えて笑ってる。
ムスーッとしながらペシペシとルトの膝を叩いて抗議し、リリに「却下!」と告げる。「えー」と残念そうにされたけど、意思は変えません!
「もっと普通のがいい」
「ワンピース? ビキニ?」
「ブハッ!!」
ワンピースはともかく、ビキニを着てるウサギってどうかと思うよ……
「……ルトに着せたらいいと思う」
「はっ!?」
「一緒にいる私が恥ずかしいからダメだねー」
ギョッとしたルトがリリの返答にホッと息を吐いた。お行儀悪いけど、チェッと舌打ちしちゃったよ。ビキニ着たルト見てみたかった。罰ゲーム感強い。
「僕はこれかなー」
タブレットを触って、ピンときたデザインを指す。
ウサギ柄のアロハシャツにハーフパンツで、僕が着てても違和感なさそう。
リリは「無難だねー」とちょっと残念そうだけど、無難でいいんです!
「じゃあ、女の子に着てほしい水着は?」
「……うーん、この、ホルターネックのワンピースかなー」
「ルトの好みと似てるね」
「まぁ、目のやり場に困らなそうだし?」
こういう場合は普通の服っぽいものを選んだ方がいいよね。
リリは「そっか」と頷いてから、「タマモちゃん用は和柄にしよーっと」とチャットを操作し始めた。もしかして、すでに依頼を受けてたの?
僕に好みを聞いたのは、タマモにお願いされたからだった気配がする……! それなら、もうちょっと考えたのに。
とりあえず、フレンド欄から『ラキア』を選んでチャットを送る。ラキアはタマモのことが好きなんだよねー。
送る内容はもちろん『タマモに着てほしい水着ってどんなのー』だよ。
すると、即座に返事があった。
——————
ラキア:
突然でビックリしました。
クロスデザインのトップにタイサイドビキニとか似合うと思います!
色は赤で!
——————
女の子の水着のデザインをよく知ってたね?
微妙な気分になりながら、ラキア好みな水着デザインを探す——あ、これとか、いいんじゃない? ちょっと露出度高めだけど。
「リリー、タマモ用なら、この水着も作ってあげてー。色は赤ね。料金はラキアに請求してどうぞ」
「……オッケー!」
僕の意図をすぐに察してくれたリリが、いい笑顔でサムズアップして請け負ってくれた。よかったね、ラキア。すごい額を請求されるかもしれないけど。
これでちょっとでも仲が縮まればいいけど……タマモと恋愛要素が全然結びつかなくて微妙。
「おや、水着ですか。私はこの形が好きですねー」
いつの間にか戻ってきていたリオさんがサラッと会話に入ってきて、ビキニの上に透け感がすごいレースワンピースが付いた水着のデザインを指した。超セクシー。
思わずルトと一緒に半眼でリオさんを見ちゃう……リオさんも男だね……
とはいえ、どんな資料を見たらいいか僕にはわからない。
貝殻が積まれてできた壁を眺める……うん、資料の名前がわかってても、自力じゃ探し出せないな! せめて、貝にタイトルを書いておいてほしい……
「リオさーん、リュウグウが狭くなってる謎に関しての資料はありますかー」
すぐさまリオさんを頼る。
じぃっと見つめたら、少し首を傾げたリオさんが不意にニコッと笑って手を差し出してきた。そこには何もない。
「え、何、お手してって言ってるの?」
とりあえず、ポンッと手を乗せてみた。僕のもふもふお手々をご堪能あれ?
リオさんはパチパチと目を瞬かせた後、微笑みながらにぎにぎする。意図したこととは違ったみたいだけど、楽しんでもらえてるみたい。
「何してんだよ……」
「私も握手ー」
リリにもう片方の手を握られた。
ちっこいもふもふ、可愛くて癒やされるでしょ。呆れた顔のルトも楽しんでいいよー?
「賄賂が欲しかったのですが、それよりもいいものをもらえました」
「賄賂」
リオさんにサラッと言われたけど、賄賂ってなんです? お手伝い代の方が近くない?
とりあえず、リオさんが気に入ったらしいポップコーン各種を渡してみたら、満足そうな顔をした。喜んでもらえてなによりですー。
「では、資料を取ってきますから、待っていてくださいねー」
人を駄目にするクッションから「よっこいしょ」と立ち上がったリオさんが、のんびりと歩いていく。
なんの目印もないのに、目的の資料をどう見つけるんだろう? もしかして、ここにあるすべての資料の内容と場所を記憶してる? ……リオさん、すごーい!
「モモ、モモ」
「なぁに、リリ」
繋いでる手を揺らされて、リリに視線を戻した——ら、リリは片手にタブレット端末のようなものを持って僕に画面を見せてきた。
急にどうしたの? と不思議に思いながら見ると、そこには服のようなもののイラストがいくつも描かれてる。
「空き時間にアンケート。モモの好きな水着はどーれだ!」
「水着?」
ポカン、と口を開ける僕から、ルトが目を逸らしながら「あー、やっぱり着せるつもりか……」と呟く。やっぱりってなんなの。
「裁縫士用ミッションで、水着の作製があってね。ついでにモモに作ってあげようと思って。あと、モモが女の子たちに着せたい水着を教えてもらって、もふもふ教のみんなに売ろうと思ってるんだー」
ペカーッと無邪気な笑顔で商魂たくましいことをリリが言う。
確かに、僕用らしき水着とは別に、女の子が着たら可愛いだろうなーっていう水着のイラストもたくさんあるけど。
「私の水着はルトの好みでデザインを決めたから、ごめんね?」
「告白してないのにフラれた気分。というか、ルト、ちゃんと好み教えたんだね? ちなみにどれ?」
「これー」
ルトが止める前に、リリがイラストを見せてくれた。
なるほど、ワンピースタイプね。首元がプチハイネックになってて、背中がガッツリ開いたミニワンピースっぽい。色は白。
「リリに似合いそうだねー」
「……そうだな」
ニコニコしながらルトを見て言ったら、ルトは目を逸らしながらも頷いた。ちょっと頬が赤い気がする。
僕もリリもその反応に満足です。
「モモにオススメな水着はこれだよー」
「……水着?」
リリが見せてくれたデザインは、猫耳付きの着ぐるみのようなウェットスーツだった。なんか水着って聞いてイメージしてたのと違う! リリって僕に猫推ししてくるけど、ウサギだって可愛いと思うよ!?
チラッと画面を見たルトがブフッと吹き出した。お腹を抱えて笑ってる。
ムスーッとしながらペシペシとルトの膝を叩いて抗議し、リリに「却下!」と告げる。「えー」と残念そうにされたけど、意思は変えません!
「もっと普通のがいい」
「ワンピース? ビキニ?」
「ブハッ!!」
ワンピースはともかく、ビキニを着てるウサギってどうかと思うよ……
「……ルトに着せたらいいと思う」
「はっ!?」
「一緒にいる私が恥ずかしいからダメだねー」
ギョッとしたルトがリリの返答にホッと息を吐いた。お行儀悪いけど、チェッと舌打ちしちゃったよ。ビキニ着たルト見てみたかった。罰ゲーム感強い。
「僕はこれかなー」
タブレットを触って、ピンときたデザインを指す。
ウサギ柄のアロハシャツにハーフパンツで、僕が着てても違和感なさそう。
リリは「無難だねー」とちょっと残念そうだけど、無難でいいんです!
「じゃあ、女の子に着てほしい水着は?」
「……うーん、この、ホルターネックのワンピースかなー」
「ルトの好みと似てるね」
「まぁ、目のやり場に困らなそうだし?」
こういう場合は普通の服っぽいものを選んだ方がいいよね。
リリは「そっか」と頷いてから、「タマモちゃん用は和柄にしよーっと」とチャットを操作し始めた。もしかして、すでに依頼を受けてたの?
僕に好みを聞いたのは、タマモにお願いされたからだった気配がする……! それなら、もうちょっと考えたのに。
とりあえず、フレンド欄から『ラキア』を選んでチャットを送る。ラキアはタマモのことが好きなんだよねー。
送る内容はもちろん『タマモに着てほしい水着ってどんなのー』だよ。
すると、即座に返事があった。
——————
ラキア:
突然でビックリしました。
クロスデザインのトップにタイサイドビキニとか似合うと思います!
色は赤で!
——————
女の子の水着のデザインをよく知ってたね?
微妙な気分になりながら、ラキア好みな水着デザインを探す——あ、これとか、いいんじゃない? ちょっと露出度高めだけど。
「リリー、タマモ用なら、この水着も作ってあげてー。色は赤ね。料金はラキアに請求してどうぞ」
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これでちょっとでも仲が縮まればいいけど……タマモと恋愛要素が全然結びつかなくて微妙。
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【全10話+後日談 完結まで投稿済 最終投稿は3/27】