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05 ピンチはチャンス!?

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「.....!!!」
ひたすらに拠点に向かって走った。
あの大きな巨体を目にしたとき、ちびりそうだった、はきそうだった、倒れそうだった
なんとかビルとビルの間に逃げ込む
壁に寄りかかり、一度呼吸を整える。
汗が止まらない、心臓がはじけそう
そんな状況を理解しながら、冷静さを取り戻すとあることを思いつく
「団長たちが異常に脅威を抱いているのはこういうことか..」
「俺にそれ言わないのも、俺が記憶を取り戻すために近づこうとするから....」
遅すぎる後悔をする

話し声が近づいてくる
「あな...です。...よね?」
「....!」
やつらだ
「あなたはちゃんと確認をとったんですか?」
「え、なんの?」
「はあ~。欠損しているかの確認ですよ、服で隠れているだけかもしれないでしょ」
「あーーーね、えっとね」
まだ追ってきているらしい
「嘘でしょ、無駄な仕事増やさないでください」
「いやでもさ、普通この村のやつらは隠さないじゃん」
なにやらもめている声が聞こえる
まだ距離はあるこっそり反対方向に移動する
「まあでも」
急に背後から奴らの声が聞こえた
瞬間、私は手をつかまれた
「今から確認すればいいじゃん」
「そうですね」
驚きで声がでない、なんでさっきまで遠くにいたのに
大きなクジラが空を飛んでいる
奴らの一人がポケットから注射器をだして私の首に思いっきり刺した
(ぐ...!絶対挿し方違うだろ!)
挿されたあと、意識が朦朧として倒れてしまった
かすかに残る意識の中、ある言葉だけが聞こえた
「こいつ”人間”だ!」


ーーーーーーーーーーーーー
気が付くと私は長く続く一本道の廊下に突っ立っていた。
そこはまるで高級ホテルのようで、きれいな照明に左右の壁には規則的にドアがついていた
ドアには番号がそれぞれ書いてある、21、22、23、24
そして私の後ろには大きな扉
そこには20と書いてある
「ここはどこ?」
ーーーーーーーーーーーーー

ーーベットの上で目が覚める
「さっきの廊下は?」
「怖い夢でもみたのかい?」
となりに座っている先生が言う
「たしか私は奴らに注射器を刺されて…」
先生:「君は奴らにさらわれそうになっていた、そこにたまたま私がいて助けたんだよ」
先生:「クジラのことを言わなかったのはすまない、もし言っていたら今回のようなことは起きなかったかもしれない」
「いえ私こそみんなに近づくなと言われていたのに、すみません」
先生:「まあ、これで奴らの脅威はわかったろ」
「はい、森に近づいてはいけない理由は?」
先生:「それは....森には私たちのように暮らしている者たちがいるんだが、そいつらは他者の存在を攻撃し森から追い出すんだ」
「そうなんですね、今日は助けていただいてありがろうございます、先生」
といって私は部屋を後にして書庫にいった
「でね、今日すごい体験をしたんだよ」
と今日あった話をわたしは話した
相手はケル、いつもバケツを被っている。
ケ「やっぱ君だったんだ、」
「え、」
ケ「いやね、僕みてたんだよ、あのクジラが地上付近を飛んでたから何事かと思ってね」
ケ「そしたら君を見つけて、でもおかしいな僕が見たときには先生が君を保護してたけど、というか」 
ケ「奴らはすぐいなくなったよ、あと変なこといってたな」
私は驚いた、なぜ先生は嘘をついたのか?というより...
「変なことって?」
ケ「       って」
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