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おバカだね
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「………記憶、まったく戻ってないの?」
私は写真を撮った後、さっそくとばかりに大司教の部屋の扉の前までやってきた。
「は、はい。負傷した部分は治癒魔法で完治したのですが、記憶のほうはまだ………」
今、私と応対しているのが眼鏡をかけた男の神官。
眼鏡神官はびくびくとした態度で受け答えをしている。
私は扉のほうに視線を移した。扉の向こう側から数人の人の声が聞こえる。
きっと、魔術師やら医者やらが手を尽くしている最中なんだろう。
「まったく?」
「は、はい」
「治療を始めてからずいぶん経つのに?」
「は………はい」
「マジ?」
「………」
神官が俯き、無言になった。この沈黙は肯定なんだろうな。
予想はしていたけど、こうもまったく進展がないと聞かせられると、テンションが一気に下がる。
「はぁ」
私が大げさなため息を吐くと神官はびくりと肩を震わせる。
ちょっと、恐がり過ぎだって。
「ねぇ、記憶がない状態でもなんとかできないの?詠唱呪文だっけ?それをただ唱えさせればいいんじゃないの?魔力はそのままなんでしょ?」
「い。いえ、たしかに召喚にも帰還にも聖典は必要ですが、ただ読み上げればいいというわけではありません。詠唱呪文を唱え、同時に大量の魔力をコントロールしなくてはいけないんです」
「ああ、なるほど」
記憶がないんじゃ、コントロールも何もないか。
たぶん、イマジネーションとかも必要なんだろうね。
ていうか、一体どういう治療してんの?魔術師も部屋の中にいるんだよね?
そういえば、まだ魔術師が魔法使っている様子とか見たことがなかった。
ちょっと魔法を使っているところ、見てみたいかも。
私はスマホをぎゅっと握り締めた。
「ねぇ、ちょっと中に入ってもいい?」
すると、神官がぎょっとした様子で手を広げてきた。
まるで、私を通せんぼするかのように。
「だ、だめです。や、やめてください」
「いや、別に治療の邪魔は―」
「やめてください」
「………………」
せっかく、還れないかもしれないという現実の苛立ちを好奇心というものに変換してあげたのに。
あんたのせいで私の好奇心が苛立ちという危険なスイッチに切り替わろうとしているよ。
「あ、あなたも大司教様に何かするつもりですか?今度はあなたなんですか?」
「ん?………『も』?『今度は』?」
神官は手も足もガクガクになっていた。
この怯えっぷり、もしかして………。
「ねぇ、もしかしてここに夏芽来た?来て何かした?」
神官はビクッと大げさなくらいに肩を震わせる。
これは図星の反応だな。
夏芽、何かしたんだな。ていうか、来てたんだ。
ああ、だからこの神官、私がここに来た時異様に怯えたのか。
夏芽と私って見た目はほぼ同じだから。
「言っておくけど私、ここに夏芽が来てたって今知ったところだから。で、大司教に何かしたの?」
「………そ、それは………その」
神官が言いにくそうに視線を泳がせる。
「早く言って」
「あの、つい先刻、ナツメ様はミフユ様と同じく、大司教様の様子を聞きにいらっしゃいました。そこで、この扉の前でまだ記憶がお戻りになっていないことを伝えました。お話しした途端、ナツメ様はあることを呟いた後、扉を何度も何度も蹴って部屋の中に無理やり入ろうとしてきました」
「………そのあることって、殴って記憶喪失にさせたからまた殴って衝撃を与えたら元に戻るかも、とか言ってた?」
神官は私の言葉を聞いて何度も瞬きをする。
「は、はい。そ、それだけはやめてほしいと我々は必死で止めました。私を含め、何人もの神官が何度も何度も何度も頭を下げたおかげで、なんとか扉を蹴るのをやめていただきました」
「くっく、ぷはっ、マジかい、あの子。見事なまでの予想通りというか、単細胞というか。そんなんで直るのなんて昔のブラウン管テレビくらいでしょ」
思わず、吹き出す。夏芽はあの大司教のことを家電か何かに見えてるのか。
今時の家電だって叩いてだって直らないって。
ははっ、冗談じゃなくてマジでやろうとしたんだからウケるわ。
見てみたかったな、その場面。ふふっ、想像するだけで思わずにやけてる。
あの夏芽を止めるなんて、よっぽどの皆必死の形相で頭を下げたんだろうな。頭を下げたなんてもんじゃないだろうね。土下座のオンパレードだったに違いない。
眼鏡の神官さん、おつかれさま。面白い想像をさせてくれて、ありがとう。
それにしても夏芽って本当にやることなすこと、私を愉快にさせるんだね。
私の片割れであり、私の唯一の家族であり、私の妹である夏芽。生まれた時からずっと一緒にいるから、性格や思考パターンはほぼ把握しているつもりだ。把握しているつもりでも、夏芽の一つ一つの行動は私をまったく飽きさせない。人づてに聞いた話だけで、こうもお腹を抱えてしまう。
「それで、夏芽はその後どうしたの?」
もっと私が見ていなかった時の夏芽の笑える話がほしい。聞かせてよ。
「は、はい。歩き回って疲れたから部屋に戻って寝る、と」
「ありゃ、部屋に戻っちゃったんだ」
つまんない。
「………実は大神官様の状況を申し上げた後と部屋にお帰りになる前に何度もお尋ねになったことがあるんですが」
「夏芽が?何を?」
「その、マヨネーズはどこだ、と」
「マヨネーズ?」
「はい、初めて聞く単語だったので、何のことなのか尋ねたんですが、ナツメ様はただマヨネーズはどこだ、としかおっしゃってくれなくて。私以外の人間にも聞いて回っていたんですが、皆、私と同じ反応をしていて」
“マヨネーズはどこだ?”
それってもしかして………。
「ふ、ふっふっふっふ、ははっ」
なんだか、無性に夏芽の写真が撮りたくなってきた。
「ミフユ様?」
突然、吹き出した私に眼鏡神官は首をかしげた。
「いやいや、なんでもない。私も部屋に戻るよ」
「え?」
「じゃあね、何かあって教えてね。いい報告を期待してるよ」
私は踵を返し、ひらひらと手を振りながら、大司教の扉の前から離れた。
さっきまでつまんないって思っていたのに、思わぬ話を聞かせてもらって嬉しいな。
また、面白い話が聞けた。
マヨネーズはどこだ、の意味はきっとリオン君はどこだの意味だったんだろうね。
きっと、リオン君の名前忘れちゃったんだろうな。
夏芽の中ではリオン君=マヨネーズになっているんだろうな。リオン君が夏芽の必需品であるマヨネーズを作ってくれるから。
名前忘れちゃったから “マヨネーズはどこだ”になっちゃったんだな。
おバカだね。マヨネーズはどこだ?で相手さんがわかってくれるわけないって。
無理あるでしょ。
大司教の扉を蹴り続けていたのは記憶が戻っていないことに苛立ったからではなく、「マヨネーズはどこだ?」の問いに応えてもらえなかったことへの苛立ちで間違いないだろうな。そんな聞き方じゃなくて「赤毛の神官見習いはどこ?」っていう聞き方にすればよかったのに。
ていうか、普通そういう聞き方をするもんじゃない?
もしかして、王宮の中をあっちにいったりこっちにいったりしていた理由ってリオン君を探していたからかな。いや、もしかしてじゃなくて間違いないね。
この王宮の中はかなり広い。それこそ、東京ドームを軽く超えるほど。
そんなだだっ広い王宮の中で名前も忘れ、どこにいるかもわからないリオン君を探すなんて現実的にちょっと無理があるって。一部屋一部屋を確認するたびに夏芽のストレスケージが蓄積されていっている姿が目に浮かぶ。
わかっていたけど、どんだけマヨネーズのことしか頭にないんだよ。
本当に、バカで、言葉足らずで、凶暴で、凶悪な、愛らしい妹だな。
そんな風に愛らしいから、写真を撮りたいって思っちゃうんだよね。
さてと、部屋の中は一体どうなっているのか。
ストレスを発散するために暴れているのか、それとも眠気がストレスを上回ってベッドでバタンキューしているか。
私としては前者のほうが面白いんだけど。ストレスが顔面に出ている愉快な表情を撮りたいな。
そういう夏芽の顔ってけっこう可愛いんだよね。
あ、そういえば、夏芽とケンカっぽいことしてたんだっけ。
でも、なんでケンカしてたんだ?ケンカの発端ってなんだっけ?
「ま、いっか。思い出せないってことはたいした内容じゃなかったんでしょ」
夏芽もたぶん忘れていると思う。
忘れてなかったら、その時はその時だ。
私は賓客の間に急ぐことにした。
私は写真を撮った後、さっそくとばかりに大司教の部屋の扉の前までやってきた。
「は、はい。負傷した部分は治癒魔法で完治したのですが、記憶のほうはまだ………」
今、私と応対しているのが眼鏡をかけた男の神官。
眼鏡神官はびくびくとした態度で受け答えをしている。
私は扉のほうに視線を移した。扉の向こう側から数人の人の声が聞こえる。
きっと、魔術師やら医者やらが手を尽くしている最中なんだろう。
「まったく?」
「は、はい」
「治療を始めてからずいぶん経つのに?」
「は………はい」
「マジ?」
「………」
神官が俯き、無言になった。この沈黙は肯定なんだろうな。
予想はしていたけど、こうもまったく進展がないと聞かせられると、テンションが一気に下がる。
「はぁ」
私が大げさなため息を吐くと神官はびくりと肩を震わせる。
ちょっと、恐がり過ぎだって。
「ねぇ、記憶がない状態でもなんとかできないの?詠唱呪文だっけ?それをただ唱えさせればいいんじゃないの?魔力はそのままなんでしょ?」
「い。いえ、たしかに召喚にも帰還にも聖典は必要ですが、ただ読み上げればいいというわけではありません。詠唱呪文を唱え、同時に大量の魔力をコントロールしなくてはいけないんです」
「ああ、なるほど」
記憶がないんじゃ、コントロールも何もないか。
たぶん、イマジネーションとかも必要なんだろうね。
ていうか、一体どういう治療してんの?魔術師も部屋の中にいるんだよね?
そういえば、まだ魔術師が魔法使っている様子とか見たことがなかった。
ちょっと魔法を使っているところ、見てみたいかも。
私はスマホをぎゅっと握り締めた。
「ねぇ、ちょっと中に入ってもいい?」
すると、神官がぎょっとした様子で手を広げてきた。
まるで、私を通せんぼするかのように。
「だ、だめです。や、やめてください」
「いや、別に治療の邪魔は―」
「やめてください」
「………………」
せっかく、還れないかもしれないという現実の苛立ちを好奇心というものに変換してあげたのに。
あんたのせいで私の好奇心が苛立ちという危険なスイッチに切り替わろうとしているよ。
「あ、あなたも大司教様に何かするつもりですか?今度はあなたなんですか?」
「ん?………『も』?『今度は』?」
神官は手も足もガクガクになっていた。
この怯えっぷり、もしかして………。
「ねぇ、もしかしてここに夏芽来た?来て何かした?」
神官はビクッと大げさなくらいに肩を震わせる。
これは図星の反応だな。
夏芽、何かしたんだな。ていうか、来てたんだ。
ああ、だからこの神官、私がここに来た時異様に怯えたのか。
夏芽と私って見た目はほぼ同じだから。
「言っておくけど私、ここに夏芽が来てたって今知ったところだから。で、大司教に何かしたの?」
「………そ、それは………その」
神官が言いにくそうに視線を泳がせる。
「早く言って」
「あの、つい先刻、ナツメ様はミフユ様と同じく、大司教様の様子を聞きにいらっしゃいました。そこで、この扉の前でまだ記憶がお戻りになっていないことを伝えました。お話しした途端、ナツメ様はあることを呟いた後、扉を何度も何度も蹴って部屋の中に無理やり入ろうとしてきました」
「………そのあることって、殴って記憶喪失にさせたからまた殴って衝撃を与えたら元に戻るかも、とか言ってた?」
神官は私の言葉を聞いて何度も瞬きをする。
「は、はい。そ、それだけはやめてほしいと我々は必死で止めました。私を含め、何人もの神官が何度も何度も何度も頭を下げたおかげで、なんとか扉を蹴るのをやめていただきました」
「くっく、ぷはっ、マジかい、あの子。見事なまでの予想通りというか、単細胞というか。そんなんで直るのなんて昔のブラウン管テレビくらいでしょ」
思わず、吹き出す。夏芽はあの大司教のことを家電か何かに見えてるのか。
今時の家電だって叩いてだって直らないって。
ははっ、冗談じゃなくてマジでやろうとしたんだからウケるわ。
見てみたかったな、その場面。ふふっ、想像するだけで思わずにやけてる。
あの夏芽を止めるなんて、よっぽどの皆必死の形相で頭を下げたんだろうな。頭を下げたなんてもんじゃないだろうね。土下座のオンパレードだったに違いない。
眼鏡の神官さん、おつかれさま。面白い想像をさせてくれて、ありがとう。
それにしても夏芽って本当にやることなすこと、私を愉快にさせるんだね。
私の片割れであり、私の唯一の家族であり、私の妹である夏芽。生まれた時からずっと一緒にいるから、性格や思考パターンはほぼ把握しているつもりだ。把握しているつもりでも、夏芽の一つ一つの行動は私をまったく飽きさせない。人づてに聞いた話だけで、こうもお腹を抱えてしまう。
「それで、夏芽はその後どうしたの?」
もっと私が見ていなかった時の夏芽の笑える話がほしい。聞かせてよ。
「は、はい。歩き回って疲れたから部屋に戻って寝る、と」
「ありゃ、部屋に戻っちゃったんだ」
つまんない。
「………実は大神官様の状況を申し上げた後と部屋にお帰りになる前に何度もお尋ねになったことがあるんですが」
「夏芽が?何を?」
「その、マヨネーズはどこだ、と」
「マヨネーズ?」
「はい、初めて聞く単語だったので、何のことなのか尋ねたんですが、ナツメ様はただマヨネーズはどこだ、としかおっしゃってくれなくて。私以外の人間にも聞いて回っていたんですが、皆、私と同じ反応をしていて」
“マヨネーズはどこだ?”
それってもしかして………。
「ふ、ふっふっふっふ、ははっ」
なんだか、無性に夏芽の写真が撮りたくなってきた。
「ミフユ様?」
突然、吹き出した私に眼鏡神官は首をかしげた。
「いやいや、なんでもない。私も部屋に戻るよ」
「え?」
「じゃあね、何かあって教えてね。いい報告を期待してるよ」
私は踵を返し、ひらひらと手を振りながら、大司教の扉の前から離れた。
さっきまでつまんないって思っていたのに、思わぬ話を聞かせてもらって嬉しいな。
また、面白い話が聞けた。
マヨネーズはどこだ、の意味はきっとリオン君はどこだの意味だったんだろうね。
きっと、リオン君の名前忘れちゃったんだろうな。
夏芽の中ではリオン君=マヨネーズになっているんだろうな。リオン君が夏芽の必需品であるマヨネーズを作ってくれるから。
名前忘れちゃったから “マヨネーズはどこだ”になっちゃったんだな。
おバカだね。マヨネーズはどこだ?で相手さんがわかってくれるわけないって。
無理あるでしょ。
大司教の扉を蹴り続けていたのは記憶が戻っていないことに苛立ったからではなく、「マヨネーズはどこだ?」の問いに応えてもらえなかったことへの苛立ちで間違いないだろうな。そんな聞き方じゃなくて「赤毛の神官見習いはどこ?」っていう聞き方にすればよかったのに。
ていうか、普通そういう聞き方をするもんじゃない?
もしかして、王宮の中をあっちにいったりこっちにいったりしていた理由ってリオン君を探していたからかな。いや、もしかしてじゃなくて間違いないね。
この王宮の中はかなり広い。それこそ、東京ドームを軽く超えるほど。
そんなだだっ広い王宮の中で名前も忘れ、どこにいるかもわからないリオン君を探すなんて現実的にちょっと無理があるって。一部屋一部屋を確認するたびに夏芽のストレスケージが蓄積されていっている姿が目に浮かぶ。
わかっていたけど、どんだけマヨネーズのことしか頭にないんだよ。
本当に、バカで、言葉足らずで、凶暴で、凶悪な、愛らしい妹だな。
そんな風に愛らしいから、写真を撮りたいって思っちゃうんだよね。
さてと、部屋の中は一体どうなっているのか。
ストレスを発散するために暴れているのか、それとも眠気がストレスを上回ってベッドでバタンキューしているか。
私としては前者のほうが面白いんだけど。ストレスが顔面に出ている愉快な表情を撮りたいな。
そういう夏芽の顔ってけっこう可愛いんだよね。
あ、そういえば、夏芽とケンカっぽいことしてたんだっけ。
でも、なんでケンカしてたんだ?ケンカの発端ってなんだっけ?
「ま、いっか。思い出せないってことはたいした内容じゃなかったんでしょ」
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