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文純学
しおりを挟む雨が、それはそれはたくさん降った日。
日がな一日、霧煙る窓の外を眺め、湿った木の匂いを嗅いでいた。
この小さな、わたしの木の城。雨漏りなどせず、しかしじんわりと雨に包まれている。
かまどに火を赤々と焚いて、柔らかな毛皮に寝転ぶ。
壁と机のランプが、橙に揺れ、昼下がりなのに薄暗く白んだ外が、一層冷たく感じられる。
こんな日は一切の力を抜いて、心の赴くままに真実でも紡ごうか。
身体は薄い、しかしわたしをしかと床に縫い付けるヴェールに覆われていて、気怠げなのだ。
やる気のないわたしの体など知らぬ。
頭ははっきりと冴えている。その右手を無限の世界の端へ。その左手を無限の世界の端へ。
まあ、まちなさい。ここは一旦落ち着いて、理路整然と。
一つ一つ、紐解こうではないか。
なに、時間はたんとある。
ゆっくりと、そう、目を閉じて、そして、
爆発的に描くのだ。
ありとあらゆる。
時間空間?
原子から宇宙の外。
種から骨まで、
なびく髪と深海魚、
ビー玉と幾億の星、
巨大なシダの影、プールの底の苔。
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