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第9話 招待状の目的
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修学旅行が終わり、俺はいつもの学校生活に戻っていた
サエキ達と前以上に親しくなっていたのは言うまでもないだろう
まぁ修学旅行であんな出来事があったんだ…否が応にも仲良くはなるか…
仲が良くなるにつれ、呪いの事が気になっていたが、こいつらは俺に対して注目している訳ではない
まだハッキリと呪いの条件は分かっていないが、恐らく注目されるって言うのは俺の力を知った人間が、その力に称賛や畏怖の念を持つ事で発生する想いの様な物がエネルギーとなって俺に蓄積するものなのだろうと、自分の中では解釈している
なので俺は先頭には立たない様、常に3番手位の立場をキープしながら皆と接している訳だ
こいつらの前で力を使う事が無ければ、この関係が崩れる事は無いだろう
平凡な学生生活を送っているそんなある日、俺宛に郵便物が届いた
郵便物は封筒で何か入っている様だ
自分の部屋に戻り封筒を確認してみる
送り主は…『㈱ライトキュアカンパニープロダクション』書いてある
どうやら宿で会ったカノンというアイドルが所属している芸能事務所の様で、人気アイドルや俳優等を何人も輩出しているかなり大手の芸能事務所みたいだ
調べてみたがまぁまぁ歴史も古い様で、来年で創立40周年らしい
今回招待されたライブもドームツアーの1つらしく、全国をまわっていると公式のサイトに書いてあった
そして、たまたま俺達の修学旅行先と同じ地区でライブを行っていて、たまたま同じ宿泊先になり、たまたま自分の通っていた学校の後輩に会い、何故か楽屋に招待され、そのマネージャーが俺を知っている人間で正体がバレたってだけで、天文学的な確率になっているだろう
まるでこうなる事が運命だったかの様に物事が進んでいっている…
…っと、そうだ、一応封筒の中身を確認しないとな
中身はライブのチケットと関係者用のPASSが入っていた
へぇ~ちゃんと届くものなんだな…内心その場限りのノリで言っているものだろうと思っていた
しかしミケの事もあるし、本当は行きたくないという気持ちではある
俺の所に届いたという事はあいつらの所にも同じ物が送られれ来ているはずだ
開催日を見ると、どうやらライブが開催されるのは夏休みに入って直ぐだな
サエキとゴトウの喜んでいる顔が浮かんでくる
「…明日は騒がしくなりそうだ…」
俺はそう呟き、自分の部屋にある机に封筒を置いた
机に置いた封筒から何かが滑り出て床に落ちる
ガサッ コトッ
ん?なんだ?
送られてきた封筒の中に金属製で出来た物と手紙が入っていたみたいだ
落ちた金属製の物と手紙を拾いあげると、手紙には『親愛なるデミスへ』と書かれていた
金属製の物は盾に交差した剣が付いているアクセサリーだった
…これは間違いなくミケの仕業だろう
手紙を見てみる
“デミスへ
この前は突然の事でびっくりしちゃった
まさかあんな所で再会出来るとは思って無かった
カノンからも「必ずあの4人は招待してね」と念を押されたけどなんでかしら?
それに私もデミスには話したい事もあるから絶対来てね♡
私からの贈り物も一緒に入れといたから大事に持ってて
またね~ジュン君♡”
と書いてあった
…なんだこれは?
悪ふざけの様に思えるが、この金属製のアクセサリーはちゃんとした物の様だった
…しかし受け取っただけでは何の意図があるかさっぱり分からない…
俺は両親がいない時間帯を狙ってミケから渡された番号に掛けてみた
…プルルル、…プルルル、『…はいっ、もしもし?』
「すみません、この番号は南雲さんの携帯で間違いないですか?」
というと電話の向こうから女性の声で、
『そうですけど、あなたは?』
ここはちゃんと名乗ろう、
「城島ジュンです」
そういうと電話相手が、
『城島?…ああ、デミスね?電話してくれたんだぁ』
『中々連絡無かったから連絡先捨てちゃったかと思った~』
『もしかしてぇ~私の声でも聴きたくなった~?』
俺はその言葉にちょっとイラっとした
「冗談を言うなら切りますよ?」
というとミケは慌てた様子で、
『あぁっ、待って待ってゴメンゴメン~』
『ちょっと嬉しくてふざけちゃっただけよ~』
『で、それで何の用?』
届いた封筒の中に入っていた物の事を話す
「この封筒に入っていたアクセサリーは何?」
「それに、こんなふざけた手紙なんて付けるのは君位だろ?」
「それに話したい事があるって書いてあったけど、今聞いても良いのかな?」
するとミケはちょっと考える様な間を空け、
『あぁ、あの手紙の事ね?』
『あれはちょっと話しが長くなりそうだから、今度会った時に改めて話すわ』
『それと、一緒に入ってたアクセサリー?』
『あぁそれは私が所属している聖霊騎士団の軍団証よ』
『その軍団証を身に着けていると、聖霊力の感知が高まる上に耐性も付く優れものなの!』
『後、聖霊騎士団は世界中にあるから、それを見せれば色々と手助けもしてくれるわ』
そうなのか…良く観察してみると本当に聖霊力が付与されている様だ
「…どうして俺にこれを?」
ミケはまるで当然と言わんばかりに、
『ん?どうしてって、仲間でしょ?』
『あなたがいくら強いからって、流石に1人じゃ全ての魔物を相手するなんて大変でしょ?』
『だから私たちと協力して討伐する方が確実って訳』
『本来は色々な洗礼の儀式をするんだけど、今回は特別で団長の特権ってやつよ』
おいおい、どういう話しの流れでそうなった?
「…仲間になった覚えはないんだけどな…」
「それともこれは君が普段からやっている新手の勧誘か?」
そういうとミケは不思議そうに、
『えっ?この前会った時に、お互いの状況を話したわよね?』
『目的が一緒なら協力した方が良いでしょ?』
『だったらもう仲間じゃない?』
…うん、これは分かる…何を言っても無駄なやつだ
俺は溜息交じりに、
「協力してくれるって言うのは百歩譲って分かるが、仲間になるのは考えさせてくれないか?」
「俺は普通に両親と共に穏やかな生活をしているだけだから」
「両親は俺が魔物退治をしている事はもちろん知らないから、あまり目立つような行動は極力しない様にしているんだ」
「俺が聖霊騎士団に入ってる事がもし分かれば両親は驚くと思うし、少なからず迷惑を掛ける事になる」
「それは絶対に避けたいし、こちらの事も考えて欲しいんだけど…」
そういうとミケは渋々、
『…そういう事ならしょうがないわね』
おっ、納得してくれたか?
『じゃあ私が勝手にあなたを助けるわ!』
何故そうなる…
『あなたは今まで通りの活動をしてくれればいいわ』
『その持っている軍団証であなたの現在地が大体分かるから、魔物が出たら助けに行く』
俺はその言葉に驚き即座に、
「現在地が大体分かる?」
「発信機みたいのが付いているのか?」
「…なら俺には必要無いからいらない、返す」
と言ったのだが、
『返すのは別に構わないけど、それって特別製で触った時点であなたの魔力を記録出来る様になっているのよ』
『軍団証を持っていなくても記録した魔力で感知が出来てあなたの現在地は分かる様になっているのよね~』
…騙された、悪徳商法感が半端ない代物じゃないか!
と言うか、もう呪いのアイテムだな
それを聞いた俺は柄にも無く強めの口調で、
「それってどういう事なんだ?嫌がらせか何かか?」
「非常に迷惑なんだが…その記録した魔力の解除みたいのは出来ないのか?」
「いちいち監視されている様でストレスにしかならない!」
「…もし出来ないならこちらで完全に処分するしか無いが、どうする?」
それを聞いたミケは少し慌てた様子で、
『ちょっ、ちょっと待って!壊さなくてもいいから!』
『…そんなに怒るなんて思わなかった…』
『とりあえずその軍団証に記録したあなたの魔力は消去するわ……(嫌われたく無いし)……』
『あなたの為にと思ってだったんだけど、そっちの事も考えずにちょっと強引だったわね、ごめんなさい…』
『…それにしても私ってそんなに信用ない?別にあなたを監視する為にこれを渡したんじゃないわよ?』
『…それでもまずはあなたとちゃんと話しをしてからにしないといけなかったわね…』
非常に落ち込んだ様子だったので、少し強く言い過ぎたかな?と思い、
「…分かってくれたんならそれでいいよ」
「別にミケを責めているつもりは無いんだ」
「まだ詳しくは話せないが、俺には複雑な事情があって、極力人に目立つ様な事はしたくは無いんだ…悪いね」
「それにミケが俺の事を気に掛けてやった行動なのは理解しているから、そんなに落ち込まないでくれ」
「少し強く言い過ぎたみたいだ…悪かった」
それを聞いてミケは少し嬉しそうに、
『…そう?それなら良かった』
『正直あなたには心の奥底に、凄く辛そうな感じがしてたから、私なりに力になってあげたかったの…』
『それに何だか意図的に他人への干渉を避けている様にも見えたから…』
…女性の直感?みたいな事なのだろうか
俺は全てを見透かれてしまいそうな感覚を覚えた
少しの沈黙の後、ミケが思い出した様に、
『…大分長話しになっちゃったね?とりあえずその軍団証は持ってて、さっきも言った通り何かの役に立つかもしれないから』
『…ゴメンね?』
『後は何か聞きたい事とかある?』
ミケが聞いて来たので、今は他に聞く事も思い付かなかったので、
「…いや、この手紙の話しと軍団証の事を聞きたかっただけだから、他は特には無いかな?」
「今まで俺はこういうコンサートとか行った事が無いから…」
「後は当日に皆で行くから宜しくって言う位かな?」
「…さっきは強い口調になって悪かった」
と言うとミケは、
『そんな、デミスは謝らないで』
『私の配慮が足りなかったせいだから…』
『とりあえずまた今度会えるのを楽しみにしてるわ』
そう言うと後はお互いに『それじゃあ』と言う感じで電話を切った
ミケはきっと心根は素直で優しいけど、相手を思いやり過ぎて先走ってしまう所があるみたいだな…
…ミケも言っていた事だし、とりあえずこの軍団証は持っておいた方が今後の役に立ちそうだしな
そして翌朝にはこの軍団証に記憶されていた俺の魔力はちゃんと消去されていた
とりあえずは良かったと思っておくべきだろう
第10話に続く
サエキ達と前以上に親しくなっていたのは言うまでもないだろう
まぁ修学旅行であんな出来事があったんだ…否が応にも仲良くはなるか…
仲が良くなるにつれ、呪いの事が気になっていたが、こいつらは俺に対して注目している訳ではない
まだハッキリと呪いの条件は分かっていないが、恐らく注目されるって言うのは俺の力を知った人間が、その力に称賛や畏怖の念を持つ事で発生する想いの様な物がエネルギーとなって俺に蓄積するものなのだろうと、自分の中では解釈している
なので俺は先頭には立たない様、常に3番手位の立場をキープしながら皆と接している訳だ
こいつらの前で力を使う事が無ければ、この関係が崩れる事は無いだろう
平凡な学生生活を送っているそんなある日、俺宛に郵便物が届いた
郵便物は封筒で何か入っている様だ
自分の部屋に戻り封筒を確認してみる
送り主は…『㈱ライトキュアカンパニープロダクション』書いてある
どうやら宿で会ったカノンというアイドルが所属している芸能事務所の様で、人気アイドルや俳優等を何人も輩出しているかなり大手の芸能事務所みたいだ
調べてみたがまぁまぁ歴史も古い様で、来年で創立40周年らしい
今回招待されたライブもドームツアーの1つらしく、全国をまわっていると公式のサイトに書いてあった
そして、たまたま俺達の修学旅行先と同じ地区でライブを行っていて、たまたま同じ宿泊先になり、たまたま自分の通っていた学校の後輩に会い、何故か楽屋に招待され、そのマネージャーが俺を知っている人間で正体がバレたってだけで、天文学的な確率になっているだろう
まるでこうなる事が運命だったかの様に物事が進んでいっている…
…っと、そうだ、一応封筒の中身を確認しないとな
中身はライブのチケットと関係者用のPASSが入っていた
へぇ~ちゃんと届くものなんだな…内心その場限りのノリで言っているものだろうと思っていた
しかしミケの事もあるし、本当は行きたくないという気持ちではある
俺の所に届いたという事はあいつらの所にも同じ物が送られれ来ているはずだ
開催日を見ると、どうやらライブが開催されるのは夏休みに入って直ぐだな
サエキとゴトウの喜んでいる顔が浮かんでくる
「…明日は騒がしくなりそうだ…」
俺はそう呟き、自分の部屋にある机に封筒を置いた
机に置いた封筒から何かが滑り出て床に落ちる
ガサッ コトッ
ん?なんだ?
送られてきた封筒の中に金属製で出来た物と手紙が入っていたみたいだ
落ちた金属製の物と手紙を拾いあげると、手紙には『親愛なるデミスへ』と書かれていた
金属製の物は盾に交差した剣が付いているアクセサリーだった
…これは間違いなくミケの仕業だろう
手紙を見てみる
“デミスへ
この前は突然の事でびっくりしちゃった
まさかあんな所で再会出来るとは思って無かった
カノンからも「必ずあの4人は招待してね」と念を押されたけどなんでかしら?
それに私もデミスには話したい事もあるから絶対来てね♡
私からの贈り物も一緒に入れといたから大事に持ってて
またね~ジュン君♡”
と書いてあった
…なんだこれは?
悪ふざけの様に思えるが、この金属製のアクセサリーはちゃんとした物の様だった
…しかし受け取っただけでは何の意図があるかさっぱり分からない…
俺は両親がいない時間帯を狙ってミケから渡された番号に掛けてみた
…プルルル、…プルルル、『…はいっ、もしもし?』
「すみません、この番号は南雲さんの携帯で間違いないですか?」
というと電話の向こうから女性の声で、
『そうですけど、あなたは?』
ここはちゃんと名乗ろう、
「城島ジュンです」
そういうと電話相手が、
『城島?…ああ、デミスね?電話してくれたんだぁ』
『中々連絡無かったから連絡先捨てちゃったかと思った~』
『もしかしてぇ~私の声でも聴きたくなった~?』
俺はその言葉にちょっとイラっとした
「冗談を言うなら切りますよ?」
というとミケは慌てた様子で、
『あぁっ、待って待ってゴメンゴメン~』
『ちょっと嬉しくてふざけちゃっただけよ~』
『で、それで何の用?』
届いた封筒の中に入っていた物の事を話す
「この封筒に入っていたアクセサリーは何?」
「それに、こんなふざけた手紙なんて付けるのは君位だろ?」
「それに話したい事があるって書いてあったけど、今聞いても良いのかな?」
するとミケはちょっと考える様な間を空け、
『あぁ、あの手紙の事ね?』
『あれはちょっと話しが長くなりそうだから、今度会った時に改めて話すわ』
『それと、一緒に入ってたアクセサリー?』
『あぁそれは私が所属している聖霊騎士団の軍団証よ』
『その軍団証を身に着けていると、聖霊力の感知が高まる上に耐性も付く優れものなの!』
『後、聖霊騎士団は世界中にあるから、それを見せれば色々と手助けもしてくれるわ』
そうなのか…良く観察してみると本当に聖霊力が付与されている様だ
「…どうして俺にこれを?」
ミケはまるで当然と言わんばかりに、
『ん?どうしてって、仲間でしょ?』
『あなたがいくら強いからって、流石に1人じゃ全ての魔物を相手するなんて大変でしょ?』
『だから私たちと協力して討伐する方が確実って訳』
『本来は色々な洗礼の儀式をするんだけど、今回は特別で団長の特権ってやつよ』
おいおい、どういう話しの流れでそうなった?
「…仲間になった覚えはないんだけどな…」
「それともこれは君が普段からやっている新手の勧誘か?」
そういうとミケは不思議そうに、
『えっ?この前会った時に、お互いの状況を話したわよね?』
『目的が一緒なら協力した方が良いでしょ?』
『だったらもう仲間じゃない?』
…うん、これは分かる…何を言っても無駄なやつだ
俺は溜息交じりに、
「協力してくれるって言うのは百歩譲って分かるが、仲間になるのは考えさせてくれないか?」
「俺は普通に両親と共に穏やかな生活をしているだけだから」
「両親は俺が魔物退治をしている事はもちろん知らないから、あまり目立つような行動は極力しない様にしているんだ」
「俺が聖霊騎士団に入ってる事がもし分かれば両親は驚くと思うし、少なからず迷惑を掛ける事になる」
「それは絶対に避けたいし、こちらの事も考えて欲しいんだけど…」
そういうとミケは渋々、
『…そういう事ならしょうがないわね』
おっ、納得してくれたか?
『じゃあ私が勝手にあなたを助けるわ!』
何故そうなる…
『あなたは今まで通りの活動をしてくれればいいわ』
『その持っている軍団証であなたの現在地が大体分かるから、魔物が出たら助けに行く』
俺はその言葉に驚き即座に、
「現在地が大体分かる?」
「発信機みたいのが付いているのか?」
「…なら俺には必要無いからいらない、返す」
と言ったのだが、
『返すのは別に構わないけど、それって特別製で触った時点であなたの魔力を記録出来る様になっているのよ』
『軍団証を持っていなくても記録した魔力で感知が出来てあなたの現在地は分かる様になっているのよね~』
…騙された、悪徳商法感が半端ない代物じゃないか!
と言うか、もう呪いのアイテムだな
それを聞いた俺は柄にも無く強めの口調で、
「それってどういう事なんだ?嫌がらせか何かか?」
「非常に迷惑なんだが…その記録した魔力の解除みたいのは出来ないのか?」
「いちいち監視されている様でストレスにしかならない!」
「…もし出来ないならこちらで完全に処分するしか無いが、どうする?」
それを聞いたミケは少し慌てた様子で、
『ちょっ、ちょっと待って!壊さなくてもいいから!』
『…そんなに怒るなんて思わなかった…』
『とりあえずその軍団証に記録したあなたの魔力は消去するわ……(嫌われたく無いし)……』
『あなたの為にと思ってだったんだけど、そっちの事も考えずにちょっと強引だったわね、ごめんなさい…』
『…それにしても私ってそんなに信用ない?別にあなたを監視する為にこれを渡したんじゃないわよ?』
『…それでもまずはあなたとちゃんと話しをしてからにしないといけなかったわね…』
非常に落ち込んだ様子だったので、少し強く言い過ぎたかな?と思い、
「…分かってくれたんならそれでいいよ」
「別にミケを責めているつもりは無いんだ」
「まだ詳しくは話せないが、俺には複雑な事情があって、極力人に目立つ様な事はしたくは無いんだ…悪いね」
「それにミケが俺の事を気に掛けてやった行動なのは理解しているから、そんなに落ち込まないでくれ」
「少し強く言い過ぎたみたいだ…悪かった」
それを聞いてミケは少し嬉しそうに、
『…そう?それなら良かった』
『正直あなたには心の奥底に、凄く辛そうな感じがしてたから、私なりに力になってあげたかったの…』
『それに何だか意図的に他人への干渉を避けている様にも見えたから…』
…女性の直感?みたいな事なのだろうか
俺は全てを見透かれてしまいそうな感覚を覚えた
少しの沈黙の後、ミケが思い出した様に、
『…大分長話しになっちゃったね?とりあえずその軍団証は持ってて、さっきも言った通り何かの役に立つかもしれないから』
『…ゴメンね?』
『後は何か聞きたい事とかある?』
ミケが聞いて来たので、今は他に聞く事も思い付かなかったので、
「…いや、この手紙の話しと軍団証の事を聞きたかっただけだから、他は特には無いかな?」
「今まで俺はこういうコンサートとか行った事が無いから…」
「後は当日に皆で行くから宜しくって言う位かな?」
「…さっきは強い口調になって悪かった」
と言うとミケは、
『そんな、デミスは謝らないで』
『私の配慮が足りなかったせいだから…』
『とりあえずまた今度会えるのを楽しみにしてるわ』
そう言うと後はお互いに『それじゃあ』と言う感じで電話を切った
ミケはきっと心根は素直で優しいけど、相手を思いやり過ぎて先走ってしまう所があるみたいだな…
…ミケも言っていた事だし、とりあえずこの軍団証は持っておいた方が今後の役に立ちそうだしな
そして翌朝にはこの軍団証に記憶されていた俺の魔力はちゃんと消去されていた
とりあえずは良かったと思っておくべきだろう
第10話に続く
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