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第17話 王のオーラ
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洞窟の中は、以前よりもさらに奇妙な静寂に包まれた。名目上は四人のチームだが、彼らの間には目に見えない壁が隔てていた——いや、むしろ、クスマの体から発せられる、光さえも歪めそうなほど濃厚な悪臭の壁が、確かに存在していた。
クレイは遠くの風上に陣取り、二本の指で固く鼻をつまんでいた。彼がクスマに向けるその嫌悪の表情は、まるでクスマがチームメイトではなく、下水道の奥深くから這い出してきた、名状しがたい、触手だらけの古代の邪神でも見るかのようだった。
みぞれはどうしていいか分からず、何かを言って雰囲気を和らげようとしたが、息を吸うたびに、その強烈な匂いが実体を持たない無骨なブラシのように、彼女の可哀想な鼻腔粘膜を乱暴にこすり洗い、その優しい眉を、制御不能なほどきつく寄せ付けた。
ふゆこは、かろうじて近くにいることを許された唯一の存在だった。しかし、それでも彼女は十歩以上離れた場所にしか立てず、その「師匠」を見つめる瞳には、今や三割の心配と、三割の崇拝、そして少なくとも四割の、「吐き気を堪える」という健気な強さが満ちていた……。
─ (•ө•) ─
匂いが主導権を握るこの気まずい沈黙は、最終的に、最も冷静で、そして最も実務的なみぞれによって破られた。
「このままじゃだめよ」
みぞれの声は柔らかかったが、異常なほどはっきりと、皆の耳に届いた。
彼女は遠くで、混乱の後に小規模な乱戦に陥っている巨大な洞窟と、その中央にある静かな青色の地底湖を指差した。
「クスマ、体を洗いに行かないと」
みぞれは最も直接的で、そして現時点で唯一の解決策を提案した。
「そうしないと、敵に倒される前に、私たちの方があなたの……『王のオーラ』に倒されちゃうわ」
彼女は少し間を置いて、半ば冗談めかした口調で付け加えた。
その言葉を聞いて、クレイは鼻から、強烈な賛同を示す「ふん」という息を漏らした。ふゆこも、ようやく進むべき道を見つけたかのように、クスマに向かって力強く頷いた。
─ (•ө•) ─
チームは珍しく意見が一致し、クスマを中心として、まるで防疫隔離エリアのような巨大な円陣を保ちながら、広場中央の湖へと、慎重に移動を始めた。
しかし、クスマが湖水に近づく前に、彼の体から放たれる無形の「悪臭領域」が、まるで『王の降臨』のように、一足先に拡散した。
「……うぇっ!」
「な、なんだこの匂いは?!鼻がやられる! 」
「げほっ!げほげほっ!息ができない!」
「目が!目が痛い!」
周りで激しく戦っていたひよこと兵隊アリたちは、敵味方の区別なく、まるで広範囲の沈黙術でもかけられたかのように、動きがぴたりと止まった。
続いて、彼らは一斉に鼻をひくつかせ、顔には極度の驚愕の表情を浮かべると、目の前の敵を放棄し、まるで終末の天災から逃げるかのように、涙と鼻水を流しながら四方八方へと逃げ出した。
中でも、嗅覚がひよこより遥かに鋭い兵隊アリは最も被害が大きかった。彼らは完全に狂乱し、その脳の指令系統がこの恐怖の匂いによって焼き切られたかのように、無頭の蝿のように所構わず突進し始めた。
「今よ!」
みぞれの冷静な声が響いた。
クレイはとっくに弓を引き絞っており、一匹の兵隊アリが混乱して腹部の弱点を晒した隙を突いて、矢を放った。その矢は兵隊アリの腹部を正確に貫き、兵隊アリが悲鳴を上げてその場に倒れ、すぐさま光の粒子となって消え去ると、クレイは合格条件を達成したため、白い光に包まれて転送されていった。
みぞれも好機を逃さず、手の中の氷の脇差が一閃し、別の兵隊アリの脆い関節を正確に切り裂き、兵隊アリが地面に倒れて光と化した後、彼女もまた転送されていった。
全てはあまりに速く起こった。速すぎて、クスマは「彼らはどうやってこの混乱の中で、攻撃の機会を見つけたんだ?」と考える暇さえなかった。
その時、喜びと崇拝に満ちた声が、クスマの隣から聞こえた。
「師匠はすごいです!」
ふゆこだった!
クスマは彼女が興奮で真っ赤になっている小さな顔と、その目に輝く、一点の曇りもない純粋な信頼を見た。ふゆこは、目の前の、クスマの体の『王のオーラ』が引き起こした、この超高効率の「勝利」が、クスマの練りに練られた「戦術」なのだと、本気で信じているようだった。
その信頼が、クスマの心に言いようのない動揺を引き起こした……。
ふゆこは言い終わると、もうクスマの方を見なかった。彼女はクスマの「戦術」から巨大な勇気を得たかのように、向きを変え、パニックで壁に頭を打ち付けて、一時的に気絶している兵隊アリへと突進していった。彼女は全ての魔力を柳松茸に注ぎ込み、渾身の一撃を放ち、見事に防御を打ち破った。
目の前でその兵隊アリが光の粒子と化すのを見届けると、彼女は満足げに振り返り、クスマに「師匠、ご期待に沿えました」と言わんばかりの輝く笑顔を見せ、そして、彼女もまた転送されていった。
あっという間に、臨時のチームには、呆然としたクスマだけが残された……。
「……俺の番か」
クスマはふゆこの成功体験を真似しようと、同じく壁にぶつかって気絶している兵隊アリのそばへ駆け寄り、その小さなもやしで、『硬化』の能力を発動させ、力いっぱい突き刺した——。
「カキンッ!」
まるで卵で石を叩いたかのような、甲高い音が響いた。
クスマは悲しげに、自分の攻撃が、相手の外殻に何の効果的なダメージも与えられないことに気づいた。
仕方なく、クスマは自分から逃げ惑う兵隊アリの群れを追いかけ、その中から一匹、防御力が低そうか、あるいは単に不運なやつを見つけ出そうとした。
かくして、試練の洞窟では、史上最も馬鹿げた光景が繰り広げられた。一羽のとてつもなく臭いひよこが、巨大な兵隊アリの大群を、洞窟中で追いかけ回しているのだ。
最終的に、クスマの執拗な「追撃」の末、湖のほとりまで追い詰められ、既に精神が崩壊していた兵隊アリたちは、この歩く生物兵器から逃れるため、集団で湖へと飛び込んだ——そして、彼らが溺れ死ぬ寸前になってようやく思い出したのは、自分たちが実は泳げるということ、ただ臭すぎて泳ぎ方を忘れてしまっていただけなのだ、と……。
クスマが湖面に浮かぶ戦果を眺め、この全てがどうして起こったのかを考える間もなく、柔らかな白い光が彼を包み込んだ。
クスマは「間接的に」複数の魔物を撃破したことにより、わけもわからないまま合格条件を達成し、呆然とした顔のまま、転送されていった……。
クレイは遠くの風上に陣取り、二本の指で固く鼻をつまんでいた。彼がクスマに向けるその嫌悪の表情は、まるでクスマがチームメイトではなく、下水道の奥深くから這い出してきた、名状しがたい、触手だらけの古代の邪神でも見るかのようだった。
みぞれはどうしていいか分からず、何かを言って雰囲気を和らげようとしたが、息を吸うたびに、その強烈な匂いが実体を持たない無骨なブラシのように、彼女の可哀想な鼻腔粘膜を乱暴にこすり洗い、その優しい眉を、制御不能なほどきつく寄せ付けた。
ふゆこは、かろうじて近くにいることを許された唯一の存在だった。しかし、それでも彼女は十歩以上離れた場所にしか立てず、その「師匠」を見つめる瞳には、今や三割の心配と、三割の崇拝、そして少なくとも四割の、「吐き気を堪える」という健気な強さが満ちていた……。
─ (•ө•) ─
匂いが主導権を握るこの気まずい沈黙は、最終的に、最も冷静で、そして最も実務的なみぞれによって破られた。
「このままじゃだめよ」
みぞれの声は柔らかかったが、異常なほどはっきりと、皆の耳に届いた。
彼女は遠くで、混乱の後に小規模な乱戦に陥っている巨大な洞窟と、その中央にある静かな青色の地底湖を指差した。
「クスマ、体を洗いに行かないと」
みぞれは最も直接的で、そして現時点で唯一の解決策を提案した。
「そうしないと、敵に倒される前に、私たちの方があなたの……『王のオーラ』に倒されちゃうわ」
彼女は少し間を置いて、半ば冗談めかした口調で付け加えた。
その言葉を聞いて、クレイは鼻から、強烈な賛同を示す「ふん」という息を漏らした。ふゆこも、ようやく進むべき道を見つけたかのように、クスマに向かって力強く頷いた。
─ (•ө•) ─
チームは珍しく意見が一致し、クスマを中心として、まるで防疫隔離エリアのような巨大な円陣を保ちながら、広場中央の湖へと、慎重に移動を始めた。
しかし、クスマが湖水に近づく前に、彼の体から放たれる無形の「悪臭領域」が、まるで『王の降臨』のように、一足先に拡散した。
「……うぇっ!」
「な、なんだこの匂いは?!鼻がやられる! 」
「げほっ!げほげほっ!息ができない!」
「目が!目が痛い!」
周りで激しく戦っていたひよこと兵隊アリたちは、敵味方の区別なく、まるで広範囲の沈黙術でもかけられたかのように、動きがぴたりと止まった。
続いて、彼らは一斉に鼻をひくつかせ、顔には極度の驚愕の表情を浮かべると、目の前の敵を放棄し、まるで終末の天災から逃げるかのように、涙と鼻水を流しながら四方八方へと逃げ出した。
中でも、嗅覚がひよこより遥かに鋭い兵隊アリは最も被害が大きかった。彼らは完全に狂乱し、その脳の指令系統がこの恐怖の匂いによって焼き切られたかのように、無頭の蝿のように所構わず突進し始めた。
「今よ!」
みぞれの冷静な声が響いた。
クレイはとっくに弓を引き絞っており、一匹の兵隊アリが混乱して腹部の弱点を晒した隙を突いて、矢を放った。その矢は兵隊アリの腹部を正確に貫き、兵隊アリが悲鳴を上げてその場に倒れ、すぐさま光の粒子となって消え去ると、クレイは合格条件を達成したため、白い光に包まれて転送されていった。
みぞれも好機を逃さず、手の中の氷の脇差が一閃し、別の兵隊アリの脆い関節を正確に切り裂き、兵隊アリが地面に倒れて光と化した後、彼女もまた転送されていった。
全てはあまりに速く起こった。速すぎて、クスマは「彼らはどうやってこの混乱の中で、攻撃の機会を見つけたんだ?」と考える暇さえなかった。
その時、喜びと崇拝に満ちた声が、クスマの隣から聞こえた。
「師匠はすごいです!」
ふゆこだった!
クスマは彼女が興奮で真っ赤になっている小さな顔と、その目に輝く、一点の曇りもない純粋な信頼を見た。ふゆこは、目の前の、クスマの体の『王のオーラ』が引き起こした、この超高効率の「勝利」が、クスマの練りに練られた「戦術」なのだと、本気で信じているようだった。
その信頼が、クスマの心に言いようのない動揺を引き起こした……。
ふゆこは言い終わると、もうクスマの方を見なかった。彼女はクスマの「戦術」から巨大な勇気を得たかのように、向きを変え、パニックで壁に頭を打ち付けて、一時的に気絶している兵隊アリへと突進していった。彼女は全ての魔力を柳松茸に注ぎ込み、渾身の一撃を放ち、見事に防御を打ち破った。
目の前でその兵隊アリが光の粒子と化すのを見届けると、彼女は満足げに振り返り、クスマに「師匠、ご期待に沿えました」と言わんばかりの輝く笑顔を見せ、そして、彼女もまた転送されていった。
あっという間に、臨時のチームには、呆然としたクスマだけが残された……。
「……俺の番か」
クスマはふゆこの成功体験を真似しようと、同じく壁にぶつかって気絶している兵隊アリのそばへ駆け寄り、その小さなもやしで、『硬化』の能力を発動させ、力いっぱい突き刺した——。
「カキンッ!」
まるで卵で石を叩いたかのような、甲高い音が響いた。
クスマは悲しげに、自分の攻撃が、相手の外殻に何の効果的なダメージも与えられないことに気づいた。
仕方なく、クスマは自分から逃げ惑う兵隊アリの群れを追いかけ、その中から一匹、防御力が低そうか、あるいは単に不運なやつを見つけ出そうとした。
かくして、試練の洞窟では、史上最も馬鹿げた光景が繰り広げられた。一羽のとてつもなく臭いひよこが、巨大な兵隊アリの大群を、洞窟中で追いかけ回しているのだ。
最終的に、クスマの執拗な「追撃」の末、湖のほとりまで追い詰められ、既に精神が崩壊していた兵隊アリたちは、この歩く生物兵器から逃れるため、集団で湖へと飛び込んだ——そして、彼らが溺れ死ぬ寸前になってようやく思い出したのは、自分たちが実は泳げるということ、ただ臭すぎて泳ぎ方を忘れてしまっていただけなのだ、と……。
クスマが湖面に浮かぶ戦果を眺め、この全てがどうして起こったのかを考える間もなく、柔らかな白い光が彼を包み込んだ。
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