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愛のカタチ
愛のカタチ(3)
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「野江さんは、あの火事で死にたかったと言ってました。助かったことを、なんていうか……手術は先生が担当したんですよね」
八田は気まずい顔をした。やっぱり、何かあるのか。
「梅木さんは、あの日、先生は別の手術をしていたからと言ってましたが、そうなんですか?」
「他のオペをしていたのは事実です。しかし、あの2人が搬送されてきた時には、もう終わっていました。……辰巳さん、僕は、使命感を持って医者という仕事に就いています。どんな命でも助ける、それが、たとえ貧しい人でも……犯罪者であっても、ひとつの命として、全力で助けるのが、医者の使命です」
正直、意外だった。御堂もそうだけど、こんな華やかな見た目なのに、ちゃんと使命なんて守ってるんだって。俺は……ダメだな、中津の言う通り、落ちてたよ。
「雅子さんは、かなりの重傷でしたが、助かる確率は50はあったと思います。一方、聡子ちゃんは、20かそれ以下か、というところでした」
「それなのになぜ?」
「辰巳さん、世の中には、人の命を使って名声を欲しがる盲者がいるんですよ。雅子さんは、あれでも、国会議員の娘さんです、ご存知ですよね。その娘さんを助けたとなれば、病院にも担当医師にも箔がつく。あの日、彼女を担当したのは、院長の息子でした。これがまた最低な技術で……いつもは僕がついていましたが、あの日はそうはいかなかった。もし僕が執刀していれば、間違いなく助けられてました。彼にはもう、手におえないというか、何もできなかったんでしょう。それはお粗末なオペだったと聞いています」
「じゃあ、先生が他のオペをしていたというのも、雅子さんが弱かったというのも……」
「体裁上の理由です。裁判になれば、間違いなく医療ミスで病院側が負けるでしょう。だから、梅木さんには高額の口止め料を払っているはずです」
「梅木さんは、すべてわかった上で、それを受け取っているということですか」
「ええ、そうです。梅木さんにとっては、返って都合が良かったんでしょう。雅子さんは浪費癖が酷くて、男性関係もややこしい。それに、薬物使用で捜査もされていたみたいです。あの火事で、雅子さんが亡くなったことは、梅木さんにとっては、金も手に入って、厄介の種もなくなって、一石二鳥だった。でも、聡子ちゃんは落ち込みましてね。雅子さんが亡くなったと知って、生きる気力を失ったようでした。リハビリに時間がかかったのは、そのせいです」
「体が弱いのは、火事のせいですか」
「そうです。聡子ちゃんは全身火傷と内臓もかなりダメージを受けてました。顔のケロイドは手術で消しましたが、体はそのままです。抵抗力が弱いのも後遺症ですが、それ以上に、精神的なものが強いと思うんです。彼女、ああやって明るくはしてますが、本当は生きる気力もなくしてる。だから余計に、あなたのことをあんなに楽しそうに話す姿が……」
八田は、涙ぐんで、ハンカチで目頭を押さえた。おいおい、こんなとこでやめてくれよ、周りの女どもが見てるじゃねえか。
「先生、大丈夫ですか」
「失礼、ちょっと感情的になってしまいました」
彼女と話したのはほんの数時間だけだ。それなのに、そんなに? わかんねえな、俺、なんかしたか? そりゃ、まあ、ちょっと言えないことはしてしまったけど、あんなの、大人ならよくあることだろう。それよりも、こんなに献身的に支えてる八田とか、優しい御堂とか、そっちのほうがいいに決まってる。
「彼女、夢を見るんですよ」
夢、また夢か……
「熱を出す時は、決まってその夢を見る時のようです。なかなか寝付けないみたいでね、往診に行って、眠るまで、手を握ります。本当なら、ずっと一緒にいてやりたいのですが……そうも行きませんから」
八田は右手を眺めて、ため息をついた。あの夜のことが、本当に申し訳なく思うし、なんで俺なんだとも思う。
「私は、その、恋愛には疎くて、よくわからないんですが、ダメなんですか、もう一度、想いを伝えるというのは……」
「僕には、彼女を背負う自信がないんです。あの体と、傷と、過去も……情けない男です。だからせめて、医者として、彼女のそばにいて、できることは何でもしてやりたい。もっと甘えて欲しいんですよ、もっとわがままを言って欲しい。でも彼女は、何も欲しがらないし、望まないんです。僕はただの、主治医でしかないんだなって。恋人には……なれないんですよ」
八田は、せつない顔で俯いた。
「試したと言いましたよね。あれは、過去の事件について、あなたがどう思っているかを聞きたかったんです。もし、警察として冤罪ではないとか、そんな返事なら、もう話す気はなかった。でも、辰巳さんは、僕なんかより、ずっと彼女を理解している。だからなんでしょうね、彼女があなたに惹かれるのは」
「できるだけのことはします。ところで先生、被害者のことはご存知でしたか」
「宮川さんでしたか、さあ……でも、聡子ちゃんは、何か隠してます。風間先生と聞いてるんですが、転んで頭を打った、それしか言いません」
知らないってことは、宮川はこの八田には近づいてなかったってことか。どうなってんだ。
「お時間をとらせてすみませんでした。聡子ちゃんのこと、よろしくお願いします」
ああ、まただよ。また頭下げられた。
重い気分のまま署に戻ると、御堂が女と電話中だった。俺の顔を見て、慌てて電話をきった。
「おかえり、どこいってたの」
「ちょっとな。事務作業して帰るわ」
時間は9時を過ぎていた。ずいぶん話し込んでしまったらしい。
「手伝おっか」
珍しい! この御堂が!
「じゃあ、これ頼むわ」
俺たちは、並んでパソコンをたたく。御堂はこんな感じのくせに、パソコンが苦手。ブツブツ言いながら、格闘している。
「俺たちのころはさあ、パソコン研修なんかなかったよな」
「まあ、そうだけど……手書きよりいいだろうが」
何年前に新人だったんだ。俺はちょっと笑ってしまって、御堂の顔を見てる。
「なんだよ」
「いや、別に。おまえでも苦手なもんがあるんだなーと思ってさ」
「キャリアから外れたのは、一真と一緒にいたかったのと……これが理由」
なるほどね、管理職になったら書類に追われるからなあ。
2時間ほどカチカチとやって、もう今日はこれでいいかな。ちらりと御堂を見ると、出来高は俺の3分の1。まあ、それでもありがたい。
「助かったよ、ありがとう。夜勤だよな?」
「うん……」
「どうしたんだよ、歯切れ悪いな」
「タバコ吸いに行かない?」
屋上はまだ蒸し暑くて、俺たちはちょっと汗ばみながら、一服。こうやって、こいつとタバコ吸うのもあと何年なんだろう。
「で、なに」
「聡子ちゃんに電話したんだよ、今日。事件が解決したら、一度食事でもって」
「で?」
「断られた」
今日2回目だよ、どいつもこいつも。俺はいつから恋愛カウンセラーになったんだ?
「俺に興味ないって理由ならよかったんだよ、仕方ないからね。でも、そうじゃないって言うんだよ……」
「理由は?」
「私なんか御堂さんとつり合わないって、犯罪者の自分は恋愛なんかしちゃいけないって」
御堂は煙で空に輪っかをつくった。器用なもんだ。
「なんて言えばいいのかわからなかった。そんなふられ方、初めてだったからさ」
「そういう女だ」
「そうなんだよね、きっと」
「御堂、俺は格段におまえより恋愛経験がない。相談相手、間違ってるよ」
「本気なんだよ」
「わかんねえけど、それならそう言えばいいんじゃないか? 惚れてるなら惚れてるって、犯罪者とか関係ないって、そう言えばいいじゃん。小難しいこと考えるから、そうなるんだよ」
「関係なく……ないよね」
「俺たちは警察官だからな。難しいだろうけど、どっちが大切かだ。俺なら……」
俺なら? 俺なら、どうする?
「俺なら、本気で惚れたなら、女をとるな。警察官なんて、所詮60か65までだ。一生じゃない。でも、惚れた女は一生だ」
自分でもびっくりだ、こんなこと言うなんてな。
「じゃあ、帰るわ、おつかれ」
「一真……」
御堂は何か言いかけて、そのまま、おつかれ、と手を振った。
なんか気が重いな。久しぶりにジムでも行って、汗かいて帰るか。
八田は気まずい顔をした。やっぱり、何かあるのか。
「梅木さんは、あの日、先生は別の手術をしていたからと言ってましたが、そうなんですか?」
「他のオペをしていたのは事実です。しかし、あの2人が搬送されてきた時には、もう終わっていました。……辰巳さん、僕は、使命感を持って医者という仕事に就いています。どんな命でも助ける、それが、たとえ貧しい人でも……犯罪者であっても、ひとつの命として、全力で助けるのが、医者の使命です」
正直、意外だった。御堂もそうだけど、こんな華やかな見た目なのに、ちゃんと使命なんて守ってるんだって。俺は……ダメだな、中津の言う通り、落ちてたよ。
「雅子さんは、かなりの重傷でしたが、助かる確率は50はあったと思います。一方、聡子ちゃんは、20かそれ以下か、というところでした」
「それなのになぜ?」
「辰巳さん、世の中には、人の命を使って名声を欲しがる盲者がいるんですよ。雅子さんは、あれでも、国会議員の娘さんです、ご存知ですよね。その娘さんを助けたとなれば、病院にも担当医師にも箔がつく。あの日、彼女を担当したのは、院長の息子でした。これがまた最低な技術で……いつもは僕がついていましたが、あの日はそうはいかなかった。もし僕が執刀していれば、間違いなく助けられてました。彼にはもう、手におえないというか、何もできなかったんでしょう。それはお粗末なオペだったと聞いています」
「じゃあ、先生が他のオペをしていたというのも、雅子さんが弱かったというのも……」
「体裁上の理由です。裁判になれば、間違いなく医療ミスで病院側が負けるでしょう。だから、梅木さんには高額の口止め料を払っているはずです」
「梅木さんは、すべてわかった上で、それを受け取っているということですか」
「ええ、そうです。梅木さんにとっては、返って都合が良かったんでしょう。雅子さんは浪費癖が酷くて、男性関係もややこしい。それに、薬物使用で捜査もされていたみたいです。あの火事で、雅子さんが亡くなったことは、梅木さんにとっては、金も手に入って、厄介の種もなくなって、一石二鳥だった。でも、聡子ちゃんは落ち込みましてね。雅子さんが亡くなったと知って、生きる気力を失ったようでした。リハビリに時間がかかったのは、そのせいです」
「体が弱いのは、火事のせいですか」
「そうです。聡子ちゃんは全身火傷と内臓もかなりダメージを受けてました。顔のケロイドは手術で消しましたが、体はそのままです。抵抗力が弱いのも後遺症ですが、それ以上に、精神的なものが強いと思うんです。彼女、ああやって明るくはしてますが、本当は生きる気力もなくしてる。だから余計に、あなたのことをあんなに楽しそうに話す姿が……」
八田は、涙ぐんで、ハンカチで目頭を押さえた。おいおい、こんなとこでやめてくれよ、周りの女どもが見てるじゃねえか。
「先生、大丈夫ですか」
「失礼、ちょっと感情的になってしまいました」
彼女と話したのはほんの数時間だけだ。それなのに、そんなに? わかんねえな、俺、なんかしたか? そりゃ、まあ、ちょっと言えないことはしてしまったけど、あんなの、大人ならよくあることだろう。それよりも、こんなに献身的に支えてる八田とか、優しい御堂とか、そっちのほうがいいに決まってる。
「彼女、夢を見るんですよ」
夢、また夢か……
「熱を出す時は、決まってその夢を見る時のようです。なかなか寝付けないみたいでね、往診に行って、眠るまで、手を握ります。本当なら、ずっと一緒にいてやりたいのですが……そうも行きませんから」
八田は右手を眺めて、ため息をついた。あの夜のことが、本当に申し訳なく思うし、なんで俺なんだとも思う。
「私は、その、恋愛には疎くて、よくわからないんですが、ダメなんですか、もう一度、想いを伝えるというのは……」
「僕には、彼女を背負う自信がないんです。あの体と、傷と、過去も……情けない男です。だからせめて、医者として、彼女のそばにいて、できることは何でもしてやりたい。もっと甘えて欲しいんですよ、もっとわがままを言って欲しい。でも彼女は、何も欲しがらないし、望まないんです。僕はただの、主治医でしかないんだなって。恋人には……なれないんですよ」
八田は、せつない顔で俯いた。
「試したと言いましたよね。あれは、過去の事件について、あなたがどう思っているかを聞きたかったんです。もし、警察として冤罪ではないとか、そんな返事なら、もう話す気はなかった。でも、辰巳さんは、僕なんかより、ずっと彼女を理解している。だからなんでしょうね、彼女があなたに惹かれるのは」
「できるだけのことはします。ところで先生、被害者のことはご存知でしたか」
「宮川さんでしたか、さあ……でも、聡子ちゃんは、何か隠してます。風間先生と聞いてるんですが、転んで頭を打った、それしか言いません」
知らないってことは、宮川はこの八田には近づいてなかったってことか。どうなってんだ。
「お時間をとらせてすみませんでした。聡子ちゃんのこと、よろしくお願いします」
ああ、まただよ。また頭下げられた。
重い気分のまま署に戻ると、御堂が女と電話中だった。俺の顔を見て、慌てて電話をきった。
「おかえり、どこいってたの」
「ちょっとな。事務作業して帰るわ」
時間は9時を過ぎていた。ずいぶん話し込んでしまったらしい。
「手伝おっか」
珍しい! この御堂が!
「じゃあ、これ頼むわ」
俺たちは、並んでパソコンをたたく。御堂はこんな感じのくせに、パソコンが苦手。ブツブツ言いながら、格闘している。
「俺たちのころはさあ、パソコン研修なんかなかったよな」
「まあ、そうだけど……手書きよりいいだろうが」
何年前に新人だったんだ。俺はちょっと笑ってしまって、御堂の顔を見てる。
「なんだよ」
「いや、別に。おまえでも苦手なもんがあるんだなーと思ってさ」
「キャリアから外れたのは、一真と一緒にいたかったのと……これが理由」
なるほどね、管理職になったら書類に追われるからなあ。
2時間ほどカチカチとやって、もう今日はこれでいいかな。ちらりと御堂を見ると、出来高は俺の3分の1。まあ、それでもありがたい。
「助かったよ、ありがとう。夜勤だよな?」
「うん……」
「どうしたんだよ、歯切れ悪いな」
「タバコ吸いに行かない?」
屋上はまだ蒸し暑くて、俺たちはちょっと汗ばみながら、一服。こうやって、こいつとタバコ吸うのもあと何年なんだろう。
「で、なに」
「聡子ちゃんに電話したんだよ、今日。事件が解決したら、一度食事でもって」
「で?」
「断られた」
今日2回目だよ、どいつもこいつも。俺はいつから恋愛カウンセラーになったんだ?
「俺に興味ないって理由ならよかったんだよ、仕方ないからね。でも、そうじゃないって言うんだよ……」
「理由は?」
「私なんか御堂さんとつり合わないって、犯罪者の自分は恋愛なんかしちゃいけないって」
御堂は煙で空に輪っかをつくった。器用なもんだ。
「なんて言えばいいのかわからなかった。そんなふられ方、初めてだったからさ」
「そういう女だ」
「そうなんだよね、きっと」
「御堂、俺は格段におまえより恋愛経験がない。相談相手、間違ってるよ」
「本気なんだよ」
「わかんねえけど、それならそう言えばいいんじゃないか? 惚れてるなら惚れてるって、犯罪者とか関係ないって、そう言えばいいじゃん。小難しいこと考えるから、そうなるんだよ」
「関係なく……ないよね」
「俺たちは警察官だからな。難しいだろうけど、どっちが大切かだ。俺なら……」
俺なら? 俺なら、どうする?
「俺なら、本気で惚れたなら、女をとるな。警察官なんて、所詮60か65までだ。一生じゃない。でも、惚れた女は一生だ」
自分でもびっくりだ、こんなこと言うなんてな。
「じゃあ、帰るわ、おつかれ」
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御堂は何か言いかけて、そのまま、おつかれ、と手を振った。
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