7つの短編集

望月ナナコ

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【アンラッキー7】7に取り憑かれた日

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7月7日。

全国のパチンカーにとって今日は特別な日だ。なんてったって分かりやすく7が揃っている日なんだから。

店側もここぞとばかりに設定を入れてきたり出玉を出してくる所が多い。あとは客側がそれをツモれるか。

目が覚めてスマホを見ると午前7時7分。それを見た時からなんだか今日は勝てそうな気がしていたんだ。

今日は遠出して大型店の抽選に並ぶ。抽選は大事だ。パチンコもスロットもこんな日はまず抽選を通らないと勝負すら始められないのだから。

俺は神様に祈りながら目を閉じ、抽選ボタンを押した。

どうか、早い番号が出ますように・・・。

紙が出る音が聞こえ恐る恐る目を開けるとそこには77番の文字があった。

・・・よし!

これなら人気のスロットは取れなくてもパチンコの新台は取れるだろう。そして思惑通り俺は新台の角台が取れたんだ。それも番号は77番台。

ヘソを見るとかなり甘くなっており、打ち始める前からワクワクが止まらない。台に確保券を置き俺は隣にあるコンビニまで急いだ。コーヒーとタバコ1箱、ガムを買う。

「お会計、777円になります。」

俺はレジの画面を見て興奮した。本当に神様は存在するのかもしれない。いつもは捨てるレシートを丁重に受け取り胸ポケットにしまったあと意気揚々と台まで戻った。

319分の1でしか当たらないこの台は余程熱い演出でも無ければ打ち始めてからする事はほぼ無い。俺はいつものようにしばらくは退屈な時間が続く事を覚悟していた。

が、しかし。

77回転目で熱いゾーンに入ったかと思うとあっという間に赤保留から金保留。最後にはプレミアなキャラがレインボーに光りながら登場し派手な演出と共に大当たりをゲット出来た。そしてすんなり確変に入りラッシュ突入。いつも苦戦するこの2分の1が今日はこんなにも簡単なんて。

その後も当たりは軽く、次々と出玉を増やしていった俺は7時近くになって打つのを辞めることにした。今日は沢山勝ったしいい一日だった。美味しいものでも食べて帰ろう。

玉を流すと40777玉。最後まで神がかり的な日になったと俺は思った。

そしてパチンコ屋を出て換金に行こうとした正にその時だった。

キキーッという音と共に原付が真っ直ぐこちらに突っ込んで来た。

俺は吹っ飛び周りの人に救急車を呼んでもらい運ばれることに。動けない身体をよそに目に入ってきたのは突っ込んできた原付のナンバー77。

そしてぶつかった衝撃で止まった腕時計の時間は7時7分。

人生山あり谷あり。

俺は今日7という数字に振り回された一日を過ごしたようだ。
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