普通に役立たずなので当たり前の様に追放されたんだけど明日からどうしよう

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封印されし魔王の鎧編

圧倒的存在

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 遂に蘇った封印された存在、魔王の鎧。ギルドの近くに現れた、ということはここに封印されていたのか。
「くぅー……なんでこんなとこにギルドの建物があるのかと思えばこういうことじゃったか!」
 ジジイは這いつくばりながらドア越しに様子を見る。監査隊は外に出て相手の出方を伺う。レベルが違う、今飛び出せば大抵のバスターは犬死にだ。
「みんな! 一回退け! レベルがやべーんだよ!」
「そうだな……迂闊に出ると危険だ。まずは後退しつつ様子を見るんだ」
 リーダーの指示で監査隊は飛び出さずに様子を見る。敵は封印されていた様な存在、どんな攻撃が飛び出すか分からない。下手すれば一撃で命を持っていかれる可能性さえある。魔王の鎧の周囲から黒い雲の様なものが吹き出し、周囲の雑草が枯れていく。
「妖精王の言ってた、存在するだけで不毛の地にするってこういうことか……」
 たしか妖精王が封印されるようなものは、周囲を汚染したり単純に強いもんばっかではないって言ってたな。ただ単純にレベルが高いことを考えると普通に倒せるか疑問だ。
「ふん、偉ぶっておいて臆病風に吹かれるとはな!」
「お前らは!」
 俺達が出方を伺っていると、このギルドで一応最強格のパーティーが現れる。ちょうどいい、当て馬になってもらおう。周りはやけに無根拠に希望むんむんだが、勝てる気はしない。
「おお、最上級職のアークパラディン、ホーリさんだ!」
「魔法職の最上級! 賢者のケンさんとセイントプリーストのアコラさん!」
「そしてマジックナイトのマギさんだー!」
 やけにきんきらきんで豪華な装備を纏った四人組が現れた。あまりギルドで遭遇したことないが、一応強いんだろう。看破スキルで見た感じ、一応レベル40前後か……。まぁ強い魔物と戦えればうま味も多いからそのレベルになるだろうけど、問題はスキルをちゃんと鍛えているかだな……。
「行くぞ、我がパーティーが倒す!」
 アークパラディンとマジックナイトが突撃し、賢者とセイントプリーストが後ろで魔法を唱えようとしている。しかし、それよりも早く魔王の鎧が周囲の魔法の文字を浮かせ、邪悪な魔法を発動した。
「ぐわああああ!」
 四人の足元が爆発し、土煙が上がる。一体何が起きたのか分からず、俺達は茫然とするしか無かった。だが、煙が晴れるとその恐ろしい実態が明らかとなった。
「こ、これは……」
 爆発した場所は小規模なクレーターが出来、死体すら残っていない。一応、加護によって死んでも直後なら蘇生が出来るが、それすら許さない徹底ぶりだ。
「うわああああ!」
 やけに情けない声を聞いたと思ったら、遠くでサイガが一部始終を見ていた。腰を抜かし、ひーひーと泣き叫びながら一目散に逃げ出した。
「……もう一回封印することは?」
「それにはある程度、あの敵を弱らせる必要があるな……封印の再建にも時間が掛かる」
俺はリーダーに対処法を聞いた。だがすぐにどうにか出来るものでもないらしい。
「やば!」
 相談していると、魔王の鎧は片手を上げて身体より大きな火の玉を作り出していた。そして、それをギルドの建物に向かってぶつける。
「うおお!」
 轟音を立ててギルドが吹き飛ぶ。何とか伏せて破片に当たらない様にするので手一杯だ。多分中にいたジジイと村長は消し炭だろう。建物が跡形もなくバラバラになっているのだから。
「このまま被害がサナトリで済めばいいけど……エンタールにも来るよな……」
 あいつの意思や目的は不明だが、エンタールが無事で済む保証はない。サナトリ村など理不尽に吹き飛ぼうが何しようが正直どうでもいいのだが、そこのアホがやらかして他に被害が出れば顔向けできない。
「どうする?」
 どうにかしたいがどうにもできないのが現実。レベルが違い過ぎて何かしようにも、行動をする前に殺されてしまう。
「何か方法は……」
 俺はよく魔王の鎧を観察した。鎧、ということは魔王本人ではなく鎧そのものなのか。つまり、あれは何も入ってなくてなんかの魔法で動いているのか? それにあの文字、やはりゴーレムに刻まれているものと同じ……。
「あれは魔王の鎧を使ったゴーレム? だとしたら文字を消せば……」
 俺は文字を消すことを考えたが、ナシバで金縛りになってくれるか怪しいし、そんなものに刻まれた文字が金ヤスリで消えるのか?
「なるほど、それはアリだな」
「だが、どうすれば……近づけそうにないぜ」
 リーダー的にはいい案の様だが、そもそも近づけるんだろうかあれに。
「くっそお! よくもホーリ達をやってくれたな!」
 また他のパーティーが無謀にも魔王の鎧に挑む。だが、先ほどと同じで戦う前に消し炭で終わりだ。
「ぐぎゃあああ!」
「一応レベルが高い奴がこうもゴミみたいに蹴散らされてるとな……」
 ここまで圧倒的だとマジで対抗策が思いつかない。ミスれば死、というのも重くのしかかる。あいつらみたいに自信が過剰ならなんか試せたんだろうけど、無駄打ちで死ぬ未来が見える見える。
『リーダー! 封印の石像各所に妖精が集まっています!』
「何?」
 俺達が対抗策を考えあぐねていると、鏡から連絡が来る。もしかして妖精王か? この状況を危惧していたし、何も準備してないわけないかやはり。
「多分妖精王だ! とにかく俺達も何とか時間を稼ごう!」
「とはいえ、あんなものを相手にどうすれば……」
「ですよねー……」
 妖精王の決起に応じたいところだが、もはや次元の違う戦闘。手を貸したくても無駄死にするのがせいぜいだ。
「サイガの奴いないぞ?」
「昔の人間がビビッて封じたもんに技術も戦術も進歩した俺達が負けるはずないだろ!」
「行くぞ!」
 サイガと組んでいた連中が三人で挑む。だが、結果は見え透いていた。何もできずにその命を散らし、屍すら積み上げることを魔王の鎧は許さない。
「ぶぼっ!」
 いけ好かない連中だがレベルは高いはず……それがまるで民草よりも易々と惨殺されるなんて。
「マジ抵抗のても出ないって感じだ」
「こうも生命が軽々しく失われるなど、今の時代にあり得るのか? これが封印を解いた末路だとでも?」
 さすがにリーダーも対抗策を打ち出せないでいた。
「おお! 我がギルド最強のタッグが来たぞ!」
「これで勝てる!」
 今度は槍と盾を携えた重装の騎士、そして巨大な斧を担いだ戦士の組み合わせが現れた。ああそうだこんな二人組もいたな。周囲の人間は今度こそを歓声を上げる。期待が伝わってくる。
「ぎゃあああ!」
 まぁ数秒と持たず死んだけど。いや本当にこれどう対抗すればいいんだ。ゴミみたいに殺されてるけどそんなほいほい死ぬレベルのバスターじゃねぇぞ?
「ふん、臆病者が厄介事を持ち込んで……貴様は勘当したとはいえアークライド家末代までの恥だ!」
 その時、親父が姿を現した。大きな剣を手に、無謀にも単独で魔王の鎧に挑む。おいおい、パーティーでも紙切れみたいに飛んでんのにソロでどうするってんだ。見ての通り横柄と横暴が服に着られて歩いている様な人物なので、パーティーなど組めない。
「そう……んじゃ誇れる様に時間でも稼いでおくれ」
「馬鹿が、倒すに決まってるんだろ」
 大勢のバスターが何もできずに殺された顛末を見てこうも大口を叩けるのは実力に裏打ちされたものなのか、それとも何も考えていないのか。
「祝勝会の準備をしておけ! 奴の首は俺が取る!」
 どういうことか、斬りかかっても魔王の鎧は例の強力な魔法を使わない。どうしたんだ? 相手が一人だから舐めてるのか?
「うおおおお!」
 必死に剣をぶつける親父だが、魔王の鎧は素手でいなしていた。実力差は明白だ。そんな中、何かが俺達の前を駆け抜けていった。
「フィルセ?」
 見慣れた栗色の髪を靡かせたその姿は、なんとフィルセだ。無駄に歳食ってレベルが上がった親父でさえ軽くあしらう相手に、無茶にもほどがある。
「お前は逃げろ低レベル! 死にたいのか!」
「そりゃこっちのセリフだ! こんな相手じゃ誤差だ誤差!」
 彼女は必死に俺へ逃げる様に言うが、どっちにせよ一撃で殺される範疇なのは事実。
「このっ!」
 親父が弾かれた隙を縫ってレイピアで敵を貫く。おそらく俺の考えていることを把握しているのか、文字を狙っている。
「このガキ……生意気にも俺に合わせてこれるのか?」
 あの自分勝手な親父に打ち合わせも無しで疑似的な連携がフィルセは出来ていた。親父とサイガ、次いでにお袋は自分が他人より強くて合わせられないと思っているが、基本的に連携が出来ない人種なのだアークライド家は。そんな自己愛の塊自己中軍団に合わせていけるフィルセのパーティー練度はかなり高い。
「無事ですか?」
 俺がどうにかしようと右往左往していると、妖精王が現れた。どこからともなく、出現としか表現のしようがない現れ方をしてくる。転移系の魔法だろうか。
これは心強いが、勝ちを確信出来ない程度には敵が強い。
「妖精王!」
「封印の再構築にあなたの力が必要です。封印の像を巡って魔力を込めて下さい。ここは私が喰い止めます」
 どうやら封印再構築の目途が立ったらしい。これで足止めは三人となったが、人数が多いと問題が出る。
「ですが、あいつ人数で押すと強力な魔法を……」
「心配はいらない。ここは言う通りにしよう」
 リーダーは何かを見抜いたのか、部下に俺を担がせる。
「お、おい!」
「奴はゴーレムの一種、おそらくパーティーに反応してあの魔法を使っているんだ。パーティーだった連中は二人でも魔法を喰らったが今フィルセさん達は魔法を使われていない!」
 そして俺が部下に運ばれ景色が遠のく中、リーダーも戦列に加わる。さすが監査隊のリーダーを任される人間、この絶望的な状況でも洞察力で突破口を見極めた。たしかに殺されたギルドの連中は二人でもパーティーを組んでいた。看破スキルで見えてたはずなのに気づかなかった。
「いくぞ、反撃開始だ!」
 リーダーの一声で、バスター達の反撃が始まる。ここで抑えねば、さらに多くの犠牲が出る。俺もやれることをするぞ。
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