マギアメイデン・マルアーク

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3日目 完全な陥落

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「ん……くっ」
 マルアークはようやく化け物の獣欲から解放された。化け物に飲まされた薬液の効果も薄れつつあったが、一度身に受けた快楽は拭えない。
「はぁ、はぁ、く……」
「呆けている暇はないわよ。あんたを部屋に連れていく」
 身体にバスタオルを巻き、どうにか立ち上がったマルアークにデリンジャーが声を掛ける。首魁の男を交わっている合間に来たのか、薄手で丈の短いキャミソールワンピースを纏っている。
「部屋……牢屋の間違いじゃないの?」
「あんたにとっちゃそうかもね。でもお客さんを迎える場所だから部屋で合ってるわ」
 精一杯の皮肉を飛ばすマルアークだが、股から糸を引くほど精液が垂れている状態では嘲笑われるだけだ。白濁が落ちてその場に溜まるほどの量であり、あの後も幾度となく射精されたことが伺える。
「ふふっ……凄い射精されたのね。私も沢山してもらっちゃった。もったいないけどまだご褒美に貰えるから、見せてあげる」
 その様子を見てデリンジャーはワンピースをたくし上げる。下着は穿いておらず、その秘部からは白濁が溢れて内股を汚している。指でそこをかき分けると、どろっとした精液が床に落ちる。
「ん……っ、ふふ。いいでしょう?」
「エイル……あなた……」
 あまりにはしたない自慢に、マルアークは絶句する。これがかつての仲間なのか。アイヴィーと違って操られているわけでもなく、自らの意思でこうなってしまったというのか。
「それじゃあ行こうか。人形師くんから一部術式を譲渡されてるから、あんたのことは操れるけど……自分の足でお部屋まで来てもらおうかな」
「だ、だれが……」
 マルアークは命令を拒否する。しかし、その瞬間下腹部が締め付けられる様な感覚に襲われ、熱く燃えて声を上げてしまう。
「ひゃ、あああっ、うぁあああっ!」
 紛れもない絶頂、化け物たちに犯された時の様な快楽が何の脈絡もなく沸き起こり、それも何度となくマルアークの躰を痛めつける。
「あ、がっ……な、に……あぁああっ!」
「度を過ぎた快感は苦痛と区別が付かない……。言うこと聞く気になった?」
 連続して与えられた絶頂に腰が砕け、マルアークはその場に座り込む。気分一つで前触れもなくこれを際限なくされてはおかしくなってしまう。彼女は渋々従うしかなかった。
 廊下を歩くにもまともな衣服は与えられず、バスタオル姿のまま行くことになる。そもそも首魁の部屋からこの共用とも思えるシャワールームまで扉一枚で行けたことを考えると、廊下など通る必要もないはず。これはただ辱めることが目的の手順でしかない。その証拠に廊下では多くの怪人とすれ違う。
「う、あ……やめ、いやぁあああっ」
 そして時折不意に乳房の奥から先端に掛けて鋭い熱が走る。大勢の前で絶頂させ、マルアークという少女の尊厳を徹底的に踏みにじる。胸を抑えて身体を悶えさせると、バスタオルなどは簡単にはらりと落ちてしまう。人前で裸になり、イキ続けるという辱めを飽きることなくデリンジャーは繰り返した。
「あははは! やぁねぇはしたない」
「くっ……」
 ようやく部屋に着く事頃には、マルアークは全身に疲労を感じ、シャワーを終えたばかりにも関わらず火照って汗だくになっていた。
「はぁ、はぁ……」
「さて、ここがあんたの部屋よ。お客さんの相手をしてもらうための、ね」
 部屋はベッドと透明な仕切りで覆われたシャワールーム、扉の向こうはトイレだろうかという綺麗だが非常に粗末なものであった。
「あれ? 魔装……?」
 ベッドに寄り掛かっていたマルアークは自分が魔法少女の衣装をいつの間にか纏っていることに気づいていた。
「当たり前じゃない。ただの女犯して何が楽しいのよ。みんながぶちまけたいのは、魔法少女マルアークなんだから」
「悪趣味……」
 魔装を戻してもらったとはいえ、特に魔法が使える様になるわけでも力が入る様になるわけでもない。本当に見た目だけ復元された程度であった。
「お、最初のお客さんがきたね」
「え?」
 デリンジャーは部屋に入ってきた男を見やる。それはあまり人間と見た目に大差のない小太りの中年男性であった。
「新しい魔法少女を仕入れたと聞いてね。ふぅん、なかなか上物じゃないか」
「あなたか。やっぱ耳が早い。それに丁度いい」
 デリンジャーは知り合いらしく軽く挨拶を交わすと、マルアークを見る。そして彼女を乱暴にベッドへ寝かし、その両腕を上端の柱に縛り付ける。腕を投げだした様な状態でマルアークは拘束されてしまった。
「あっ……」
「あんた、自分がまだ処女だと思ってない?」
 デリンジャーは彼女がある言い訳の下に心を守っていることを見透かしていた。それは、化け物相手にいくら犯されてもそれは処女を捧げたことにはならない、という一縷の望み。相手が人間でなければ、いくら棒を突っ込まれてもそれは玩具や医療器具を入れているのと同じだと、マルアークはどうにかそれで平静を保っているところがあった。
「当たり前じゃない……」
「じゃあ、言い訳出来ない様にしようね」
 その言葉を聞き、マルアークは背筋が凍った。今からこの男に犯させる。それ以外の何物でもない宣言であった。
「い、いや……」
「いや、じゃない。あんたこれまで命乞いした人何人殺したと思ってんのよ。命まで取られないだけありがたいと思いなさい」
 マルアークは抵抗する力が残されていなかった。敵地で目覚めてから、化け物に長時間犯され、ここに来る最中も幾度となく絶頂を味わい体力が著しく消耗している。男はズボンを降ろし、マルアークの股を開いてその間に身体を入れる。勃起したペニスのサイズは化け物やナメクジにこそ劣るものの、正直誤差のレベルだ。人間の陰茎がここまで大きくなるなど、彼女は知る由もなかった。
「や、やめろ……」
「ふふ、今まで安全圏で好き勝手やってきただろう娘が絶望するこの顔は何度見てもそそる……」
 男はマルアークの拒絶を受け付けず、肉棒を彼女の腹に宛がう。へその下など優に超える長さ、そしてびくびくと雌を求めて震えている。
「全部挿入ったらここまで届くんだよ。ボーイフレンドの短小では味わえない世界だ……」
「ふざけるな……! けだものが……」
 いくら罵り、睨んでもそれは男の興奮を増すスパイスにしかならない。既に先走りが溢れ、生臭い精液の匂いが漂っている。
「ではスケベしようか」
「やめっ……んっ!」
 男はくちゅくちゅと亀頭でマルアークの淫唇、肉芽をなぞり刺激していく。感じたくなどない、気持ち悪い、それなのに腰が跳ねて止まらない。
「ひゃ、ああ、ん、んあぁっ! な、んで……」
 彼女は動揺するが当然でもあった。ここにくるまで人形師の能力で絶頂させられ続け、身体は性的な興奮状態にある。熟れ切った身体は雄を求めてやまない。マルアークの意思とは全く無関係に。
「は、ぅ……」
「いいぞ、いい子だ。もうとろとろにしてきているなんて気が利くじゃないか」
「そ、んな……私……は……っ」
 男はしばらくマルアークを亀頭で責め続ける。身体が跳ねまわり、汗ばんだ顔に髪が乱れて張り付く。
「あ、は……ん、んぅ……っ」
 甘い声が止まらない。嫌悪感もあるのに、それを超える何かがマルアークを支配していた。
「ひ、ひとおもいに……やれっ……」
 マルアークは瞳を潤ませて上目遣いで求めるが、男の嗜虐心をそそるばかり。しばらく嬲って、ようやく男は肉棒を挿入する。
「やれと言うなら、やるしかあるまいな」
「や、やめ……」
「今更なしだよ」
 男は濡れそぼった性器を容赦なくマルアークにどちゅんと突き立てた。彼女のナカもしっかり濡れており、疎外するものはなにもない。むしろ導く様に肉棒は最奥まで一気に突き刺さる。
「あひっ……そ……んな……」
「ほら熱いだろう? 硬いだろう? 今からぐちゃぐちゃにかき回してやるよ」
 想像以上に躰が拒絶せず受け入れたことが、マルアークにとってショックであった。しかし本当の地獄はここからだ。男は肉棒でマルアークを更に責め立てる。彼女の足を掴み、種付けする意思を硬くして腰を振る。
「あ、や……だめっ……」
 肉と肉がぶつかり合う音、性器と性器がこすれ合う湿った音、精液と愛液が泡立つ音。聴覚からマルアークは理性を溶かされていく。エラの張った男の棒はただでさえマルアークのナカをごりごり抉るのに、そそり立つ角度も凄まじくナメクジや化け物とはまた違った快感に襲われる。
「はぁ、はぁ、こんな……あ、はぁっ、んっ」
「どろどろで熱くて気持ちいいいではないか。そんなに犯されて嬉しいのかい?」
「そんなわけ……っ」
 口で否定しても、躰は子種を求める。男の性器も膨らみ出し、射精が近づいていた。
「ま、待って……やめ……」
 マルアークは首を振って拒絶するが、男は止まらない。それどころか必死に抵抗しようと身体を捩るせいで、ナカで肉棒が撫でつけられ射精感を高めていた。
「たくさんくれてやる。孕めよ!」
「いやぁあああ!」
 ドプ、と一気に精液は放たれる。男は腰を彼女に密着させたままとめどめどなく流れる白濁を思う存分注ぎ込んだ。腹の中でびちゃびちゃと子種が跳ねる感覚に襲われ、マルアークは大きな喪失を味わった。
「あ、ぁ……」
 最後に自分を保っていた言い訳さえも崩れていく。羞恥と快楽が混ざり合い、赤らんだ顔で男を睨むが潤んだ目元は求めている様にしか見えない。
(終わった……?)
 この凌辱が終わったことを確認し、一応の安堵をマルアークは得る。しかし入り口にはぞろぞろと男達が集まりつつあった。
「呆けている時間はないわ。お客さんは沢山いるもの」
「い、いや……許し……て……」
 一様に股座をいきらせてマルアークを見る男達に、彼女は赦しを乞う。だが、決してそれは呑まれることのない要求であった。
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