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一年生・春
春9
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「あ、家ってどっち?」
千田くんが校門の所で、突然そう聞いてきた。
「駅方面だよ」
「…よかった、それなら送って行ける」
とニコッと笑って言う千田くん。
「え、送ってもらわなくても大丈夫だよ⁉︎」
「女の子1人で帰るのは危ないよ!」
と、言う千田くん。
「…んー、じゃあ送ってもらおうかな?」
私は少し考え込みそう答える。
「分かった、じゃあ、あっちだね行こう」
千田くんはニコニコと笑顔で歩き出したので私も歩き出した。
「そういえば、部活どうだった?途中、絵描いてたみたいだったけど…面白くなかった?」
千田くんはさっきの笑顔はどこへやら、今は少し悲しそうな顔をしていた。
「んー、新鮮で面白かったよ?絵描いてたのは…恥ずかしいんだけど、千田くんとかバレー部の人達とか描いてたの、ほら」
私はスクールバックから、スケッチブックを取り出して、さっきまで描いてたページを開き、千田くんに見せる。
「…わー、凄いね!今にも動き出しそう!他にも見ていい?」
「…う、うん」
私は照れながら頷いた。
千田くんは黙ってペラペラとページをめくって、真剣に私の絵を見ていた。
「はい、ありがとう。見せてくれて!将来は漫画家さんとか絵師さんとかになりたいの?」
千田くんは見終わったのかスケッチブックを、私に返してきたので受け取りスクールバックの中に入れた。
「うん、絵師になろうかなって!千田くんはバレー選手?」
「そっかきっとなれるよ。僕は、…うん、バレー選手、なれたらいいな」
と、少し俯き気味にそう言った。
「私には千田くんのバレー上手く見えるからきっといい選手になれると思うな」
私は励ます様に言った。
「そう思う?なんか松下さんにそう言われると出来る気がするな」
千田くんは私に向かってまたニコリと笑った。
「そ、そっか」
私は千田くんの笑顔を見るのが何故か恥ずかしくなり、私は前を向いた。
そして暫く話たり、話さなかったりしたが、楽しい帰り道になった。
そして、途中で別々の道に行く所になった。
「千田くんここまででいいよ。ありがとう、ここまで送ってくれて」
「ううん、こちらこそ一緒に帰ってくれてありがとう!」
「じゃあ、私行くね?」
私は曲がり角を左に、千田くんは右に行く。
私は少し行った所で振り返る。
すると、千田くんはまだ別れた所に居て、こっちに手を振っていた。
私は驚きながらも、手を振り返して帰る方向へ身体を向けて歩き出した。
私は見えなくなる辺りでもう一度振り返ったら、流石にもう千田くんの姿は見えなかった。
千田くんが校門の所で、突然そう聞いてきた。
「駅方面だよ」
「…よかった、それなら送って行ける」
とニコッと笑って言う千田くん。
「え、送ってもらわなくても大丈夫だよ⁉︎」
「女の子1人で帰るのは危ないよ!」
と、言う千田くん。
「…んー、じゃあ送ってもらおうかな?」
私は少し考え込みそう答える。
「分かった、じゃあ、あっちだね行こう」
千田くんはニコニコと笑顔で歩き出したので私も歩き出した。
「そういえば、部活どうだった?途中、絵描いてたみたいだったけど…面白くなかった?」
千田くんはさっきの笑顔はどこへやら、今は少し悲しそうな顔をしていた。
「んー、新鮮で面白かったよ?絵描いてたのは…恥ずかしいんだけど、千田くんとかバレー部の人達とか描いてたの、ほら」
私はスクールバックから、スケッチブックを取り出して、さっきまで描いてたページを開き、千田くんに見せる。
「…わー、凄いね!今にも動き出しそう!他にも見ていい?」
「…う、うん」
私は照れながら頷いた。
千田くんは黙ってペラペラとページをめくって、真剣に私の絵を見ていた。
「はい、ありがとう。見せてくれて!将来は漫画家さんとか絵師さんとかになりたいの?」
千田くんは見終わったのかスケッチブックを、私に返してきたので受け取りスクールバックの中に入れた。
「うん、絵師になろうかなって!千田くんはバレー選手?」
「そっかきっとなれるよ。僕は、…うん、バレー選手、なれたらいいな」
と、少し俯き気味にそう言った。
「私には千田くんのバレー上手く見えるからきっといい選手になれると思うな」
私は励ます様に言った。
「そう思う?なんか松下さんにそう言われると出来る気がするな」
千田くんは私に向かってまたニコリと笑った。
「そ、そっか」
私は千田くんの笑顔を見るのが何故か恥ずかしくなり、私は前を向いた。
そして暫く話たり、話さなかったりしたが、楽しい帰り道になった。
そして、途中で別々の道に行く所になった。
「千田くんここまででいいよ。ありがとう、ここまで送ってくれて」
「ううん、こちらこそ一緒に帰ってくれてありがとう!」
「じゃあ、私行くね?」
私は曲がり角を左に、千田くんは右に行く。
私は少し行った所で振り返る。
すると、千田くんはまだ別れた所に居て、こっちに手を振っていた。
私は驚きながらも、手を振り返して帰る方向へ身体を向けて歩き出した。
私は見えなくなる辺りでもう一度振り返ったら、流石にもう千田くんの姿は見えなかった。
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