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LOVE 10
しおりを挟む「んんっ…」碧が目を覚ますと朝也に後ろから抱き締められている事に気づいた。
生身の体温を感じお互いが裸の事に気づく。
昨日の情事を思い出しぶわっと身体が熱くなる。
モゾモゾと動き、朝也の方に向き顔を近づける。スースーっと穏やかに寝ている朝也をみて胸が温かくなる。
(寝ている朝也さん、初めてみるけどなんかかわいい。)
少し頬を撫でるとパチっと目が開かれる。
「んっ…あ、おはよ~」眠そうにしながら碧の頬に手を伸ばす。
それにどきっとした。
「身体大丈夫?痛いとこない?」心配そうに聞かれる。
「っ…。大丈夫です…。」
その言葉を聞き、碧を腕の中に閉じ込める。
「こんな幸せな朝を碧と迎えられるなんて。」
昨日から自然と碧と呼び捨てに呼んでくれている。
朝也と同じことを思い、碧からもぎゅうと抱きつく。
何もかもが満たされている。
「んっちょっ…そんなかわいいことされると…。」
太ももに熱をもった硬いものが当たる。
それに気づき碧はビクッと身体を震わす。
朝也の手が碧の背中をいやらしく撫でる。
「っあ、…ん、朝也さんだめですよっ!仕事がぁっ」
その言葉に朝也はちぇーと声を漏らす。
そんな拗ねた朝也の顔をみてきゅんと胸が鳴る。
「じゃあ今日はこれで我慢してください」
そう言って碧は自分から朝也の唇に口付けを落とす。
ちゅと重なり離れようとしたところをそのまま顎を掴まれ深く口付けられた。
「ふぁっ…ん…。」鼻から熱い息が漏れる。
深い口付けを何度も繰り返す。
そして唇を離し涎で濡れた碧の唇をぺろっと舐めた。
その姿にうっとりしてしまう。
(好き…。)「好き…。」心の声がうっかり口にでていた。
そして心赴くまま「朝也さん、大好き。」と呟く。
そんな碧の愛の言葉に赤くなった朝也は手で顔を隠し「…。どんだけ俺を好きにさせるの、君は。」
そう言ってもう一度碧を自分の胸元に引き寄せる。
そして碧の頭の上で「この先もずっとこんな朝を迎えたいな。一緒に住む事も考えておいてね。」と言われる。
碧はふふっと笑い「はい。俺もそうしたいです。」
と返事をする。
毎日こんな朝を過ごせたらいいなと思いながら今の幸せに浸る。
そんな2人を朝日が柔らかく包み込む。
きっとこの先もいろんな事があるだろう。
でも、朝也と一緒なら乗り越えられるだろう。
朝也の腕の中、幸せな気持ちに包まれそう思った。
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