13 / 25
十三話 強まる寒さに
しおりを挟む
12月、厳しい寒さが続く季節だ。
そんな中俺達は、
「松芝先生!なんでここはマイナスになるんですか?」
百合木とテスト勉強をしていた。
数分前。
「庭理、今年のクリスマスは、どっかに遊びに行こうな」
俺が唐突にそう提案した。
「あ、じゃあティスニーランド行きたい」
「ごめんなさいそこまでお金ないです」
「ふふっ、冗談だよ」
庭理はイタズラっぽく笑った。
すると、不意にインターホンがなる。
「誰だろ?俺、ちょっくら見てくるわ」
俺は玄関へ向かい、扉を開けた。
「よっ」
俺は扉を閉めた。
「おい!ちょっと待て!俺だよ百合木だよ!なんで閉めるんだよ!」
「てか百合木!なんで俺んち分かったんだよ!教えてないだろ!怖いよ!」
「昨日の夜お前がこの家に入ってくとこ見たんだよ!」
昨日の夜?あぁ、バイトの帰りか。
「ってお前もし違かったらどうすんだよ!」
結局俺は根負けして、百合木を家にいれてしまった。
「あ、庭理も来てるけど大丈夫か?」
一応同棲してることは隠すことにした。
「え?松芝もきてんの?じゃあ丁度良いや、俺松芝に勉強教えてもらう為に、美園に住所聞きに来たんだからな」
勉強?そういやそんな約束もしたな。
てか俺んとこまで住所聞きに来るとか、ちょっと百合木が怖くなってきた。
「おっす松芝、俺も美園のお邪魔に来たぜ」
「こんにちは百合木くん」
庭理は軽く会釈しながら挨拶した。
「松芝、早速で悪いんだけど勉強教えてくんね?」
百合木な庭理の斜め前に座った。
「いいよ。じゃあまず何から教えよっか?」
「松芝先生!なんでここはマイナスになるんですか?」
と、言うことで、庭理は百合木の勉強を見ることになった。
「ほら、お茶」
俺は三つのコップにお茶を注ぎ、勉強机に置いた。
「サンキュー美園。あ、先生ここは?」
よっぽど庭理の教え方がうまいのか、百合木は二時間ぶっ通しで勉強をしていた。
「あー!なるほどそういうことね」
百合木はやればできるタイプなのだろう。それでもテストがあの点数なのは、部活で忙しいかららしい。
「じゃあ百合木くん、キリがいいしここで一旦休憩しようか」
庭理がそう提案し、百合木が鉛筆を置いた。
「そういや松芝、なんで美園ん家にいたんだ?」
「あぁ、それは俺が庭理に勉強教えてもらおうと思って呼んだんだよ」
百合木は成る程と納得する。まぁ、嘘なんだけど。
「よし、じゃあそろそろ始めよっか百合木くん」
「おう!」
その後たらふく勉強した百合木は、俺達に礼を言って帰っていった。
一週間後。
「見ろ!美園!」
俺がそう言われ、百合木のテストを見てみると。
「は?理科以外全部80点台!?てかなんで逆に理科だけ42点なんだよ」
「うっせ、理科だけは苦手なんだよ」
その後俺の隣の庭理の席へ向かった百合木は。
「見てくれ松芝。お前のおかげでめっちゃいい点とれたぜ。サンキューな」
百合木は嬉しそうにお礼を言った。
「いや、テストでいい点とれたのは、頑張ったのは百合木くん自信のおかげだよ」
庭理はそう百合木に笑いかけた。
俺はそれを少し、妬ましく思ってしまった。
「ねぇ、海斗」
急に庭理に話しかけられ、俺はびくりと身を震わす。
「な、なんだ?庭理」
「百合木くんがさ、イルミネーションが綺麗なところいっぱい知っててさ、お礼に色々教えてもらっちゃった。今度そこに遊びに行こうね」
庭理はそう言いながらウィンクした。あぁ、可愛い。
「そうか、もうすぐクリスマスか」
俺は天井を見上げ、染々とそう言った。
そんな中俺達は、
「松芝先生!なんでここはマイナスになるんですか?」
百合木とテスト勉強をしていた。
数分前。
「庭理、今年のクリスマスは、どっかに遊びに行こうな」
俺が唐突にそう提案した。
「あ、じゃあティスニーランド行きたい」
「ごめんなさいそこまでお金ないです」
「ふふっ、冗談だよ」
庭理はイタズラっぽく笑った。
すると、不意にインターホンがなる。
「誰だろ?俺、ちょっくら見てくるわ」
俺は玄関へ向かい、扉を開けた。
「よっ」
俺は扉を閉めた。
「おい!ちょっと待て!俺だよ百合木だよ!なんで閉めるんだよ!」
「てか百合木!なんで俺んち分かったんだよ!教えてないだろ!怖いよ!」
「昨日の夜お前がこの家に入ってくとこ見たんだよ!」
昨日の夜?あぁ、バイトの帰りか。
「ってお前もし違かったらどうすんだよ!」
結局俺は根負けして、百合木を家にいれてしまった。
「あ、庭理も来てるけど大丈夫か?」
一応同棲してることは隠すことにした。
「え?松芝もきてんの?じゃあ丁度良いや、俺松芝に勉強教えてもらう為に、美園に住所聞きに来たんだからな」
勉強?そういやそんな約束もしたな。
てか俺んとこまで住所聞きに来るとか、ちょっと百合木が怖くなってきた。
「おっす松芝、俺も美園のお邪魔に来たぜ」
「こんにちは百合木くん」
庭理は軽く会釈しながら挨拶した。
「松芝、早速で悪いんだけど勉強教えてくんね?」
百合木な庭理の斜め前に座った。
「いいよ。じゃあまず何から教えよっか?」
「松芝先生!なんでここはマイナスになるんですか?」
と、言うことで、庭理は百合木の勉強を見ることになった。
「ほら、お茶」
俺は三つのコップにお茶を注ぎ、勉強机に置いた。
「サンキュー美園。あ、先生ここは?」
よっぽど庭理の教え方がうまいのか、百合木は二時間ぶっ通しで勉強をしていた。
「あー!なるほどそういうことね」
百合木はやればできるタイプなのだろう。それでもテストがあの点数なのは、部活で忙しいかららしい。
「じゃあ百合木くん、キリがいいしここで一旦休憩しようか」
庭理がそう提案し、百合木が鉛筆を置いた。
「そういや松芝、なんで美園ん家にいたんだ?」
「あぁ、それは俺が庭理に勉強教えてもらおうと思って呼んだんだよ」
百合木は成る程と納得する。まぁ、嘘なんだけど。
「よし、じゃあそろそろ始めよっか百合木くん」
「おう!」
その後たらふく勉強した百合木は、俺達に礼を言って帰っていった。
一週間後。
「見ろ!美園!」
俺がそう言われ、百合木のテストを見てみると。
「は?理科以外全部80点台!?てかなんで逆に理科だけ42点なんだよ」
「うっせ、理科だけは苦手なんだよ」
その後俺の隣の庭理の席へ向かった百合木は。
「見てくれ松芝。お前のおかげでめっちゃいい点とれたぜ。サンキューな」
百合木は嬉しそうにお礼を言った。
「いや、テストでいい点とれたのは、頑張ったのは百合木くん自信のおかげだよ」
庭理はそう百合木に笑いかけた。
俺はそれを少し、妬ましく思ってしまった。
「ねぇ、海斗」
急に庭理に話しかけられ、俺はびくりと身を震わす。
「な、なんだ?庭理」
「百合木くんがさ、イルミネーションが綺麗なところいっぱい知っててさ、お礼に色々教えてもらっちゃった。今度そこに遊びに行こうね」
庭理はそう言いながらウィンクした。あぁ、可愛い。
「そうか、もうすぐクリスマスか」
俺は天井を見上げ、染々とそう言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる