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サウスサウサ編
9話 冒険者ギルド
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重量感のある、三メートル程の高さの扉を開く。
ギルド内はそこそこ広く、左奥には受付のようなところがあり、右方面にはテーブルと椅子が6セット程の置かれていた。
テーブルは四席埋まっており、恐らく同じパーティであろう人達が、何か話している。作戦会議かはたまた、普通の談笑かは知り得ない。
「コウキ、あそこの受付で登録できるわ」
俺はエリュに促され、ギルド受付に赴く。
受付は全員女性で、三つある受付口のうち二人が場所を埋めていた。
「すみません、冒険者になりたいんですけど」
「はい、ではこの用紙に必要事項を書いて下さい」
俺はにこにこと笑顔を浮かべる職員に、紙とペンを渡される。エリュも同様だ。
用紙には、名前、年齢、出身地、髪色、瞳の色、使える属性等を書く欄があった。
そして、一番下の欄に目を奪われる。
「......?エリュ、この固有魔法ってのはなんだ?」
ギルド内のテーブルの一つに腰かけている俺は、向かい側で字を書いているエリュに質問する。
「あぁ、そう言えばその説明はまだだったわね。固有魔法というのはその人にしか使えない特別な魔法のことよ。例えば私の固有魔法は、見た人の固有魔法がどういうものか把握出来るものよ」
なんだそのそそるシステムは。
もしかして、神様が俺専用魔法与えられなかったのは、与えられないんじゃなくて、既に持ってたからなのかもしれない。
「まじか。なぁエリュ。俺の固有魔法ってどんなのなんだ」
「いや、貴方の固有魔法はまだ使えないみたいね。固有魔法を使えるようになるまで時間がかかるケースもあるらしいけど、まぁ、そのうち使えるようになるわよ」
俺は少し残念になりながらも、ペンを進めた。
字は覚えたてなので拙いが、エリュに確認してもらったところ読めなくはないとのことで、ギルドに提出した。
因みに、出身地はエリュと同じところにした。日本と書くわけにもいかないからな。
「では、少々お待ち下さい」
俺は再び席につき、呼ばれるのを待つ。
すると、ぎいっと扉をあける音がする。
入り口をみると、赤褐色のローブを見に包んだ少女がいた。彼女も冒険者なのだろうか。
すると、ギルド内の空気は冷え、ひそひそと声が聞こえてくる。
「あいつが......村の......」
「最悪の村のやつか......」
「......ったく、さっさとこの街から出てけよ」
どうやら、その少女はこのギルドに歓迎されていないようだ。
ギルド内はそこそこ広く、左奥には受付のようなところがあり、右方面にはテーブルと椅子が6セット程の置かれていた。
テーブルは四席埋まっており、恐らく同じパーティであろう人達が、何か話している。作戦会議かはたまた、普通の談笑かは知り得ない。
「コウキ、あそこの受付で登録できるわ」
俺はエリュに促され、ギルド受付に赴く。
受付は全員女性で、三つある受付口のうち二人が場所を埋めていた。
「すみません、冒険者になりたいんですけど」
「はい、ではこの用紙に必要事項を書いて下さい」
俺はにこにこと笑顔を浮かべる職員に、紙とペンを渡される。エリュも同様だ。
用紙には、名前、年齢、出身地、髪色、瞳の色、使える属性等を書く欄があった。
そして、一番下の欄に目を奪われる。
「......?エリュ、この固有魔法ってのはなんだ?」
ギルド内のテーブルの一つに腰かけている俺は、向かい側で字を書いているエリュに質問する。
「あぁ、そう言えばその説明はまだだったわね。固有魔法というのはその人にしか使えない特別な魔法のことよ。例えば私の固有魔法は、見た人の固有魔法がどういうものか把握出来るものよ」
なんだそのそそるシステムは。
もしかして、神様が俺専用魔法与えられなかったのは、与えられないんじゃなくて、既に持ってたからなのかもしれない。
「まじか。なぁエリュ。俺の固有魔法ってどんなのなんだ」
「いや、貴方の固有魔法はまだ使えないみたいね。固有魔法を使えるようになるまで時間がかかるケースもあるらしいけど、まぁ、そのうち使えるようになるわよ」
俺は少し残念になりながらも、ペンを進めた。
字は覚えたてなので拙いが、エリュに確認してもらったところ読めなくはないとのことで、ギルドに提出した。
因みに、出身地はエリュと同じところにした。日本と書くわけにもいかないからな。
「では、少々お待ち下さい」
俺は再び席につき、呼ばれるのを待つ。
すると、ぎいっと扉をあける音がする。
入り口をみると、赤褐色のローブを見に包んだ少女がいた。彼女も冒険者なのだろうか。
すると、ギルド内の空気は冷え、ひそひそと声が聞こえてくる。
「あいつが......村の......」
「最悪の村のやつか......」
「......ったく、さっさとこの街から出てけよ」
どうやら、その少女はこのギルドに歓迎されていないようだ。
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