異世界転生したけど殺されました

勇崎シュー

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サウスサウサ編

16話 合同クエスト

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 翌朝、ギルド内にて。

「わ、見違えたねコウキとエリュ」
「ふっふっふ。少しは冒険者っぽくなったろ?」

 テーブルに四人で囲むかたちで座っている中、昨日買った装備を早速着用している俺に、クランが驚く。
 俺とエリュは昨日、クラン達と別れた後、武器屋や防具屋に赴き、装備をある程度購入した。
 とはいってもお金はあまりないので、俺はプレートメイルと籠手、それと武器のみを購入し、エリュは魔力上昇の杖と楝色のローブのみを買った。

「ところでさ、なんで片手剣二本も持ってるの?」

 ラシータが指摘したのは、恐らく俺の背にある、柄から刀身まで黒く輝いている剣と、柄は革製なので茶色、刀身は普通の鋼なので白の安物の剣の事だろう。

「格好いいだろ」
「えっ、う、うん」

 初心者だから、最初はナイフとかにしようかとも思ったが、神様に強化してもらった肉体には、ナイフは軽すぎた。
 しかし、大剣を扱うのは難しそうなので、無難に片手剣にしたというわけだ。
 蛇足かもしれないが、エリュにはまだ金を返せていない。
 返したらほぼ報酬金が無くなるので、お金が貯まってからでいいとエリュが言ってくれた。

「でもなんで二本なんだ?片手剣は盾持てるのが利点なのに」
「俺は二刀流なんだよ」
「というか、そろそろクエスト受けましょうよ」

 ラシータに促され、俺達はクエストを受けることにした。
 採取系のクエストは、比較的安全だがかなりといっていいほど安い。
 一方討伐クエストは、危険だがそれなりの金が貰える。
 因みに討伐クエストをする際は、モンスターの身体の一部を引き渡せば完了したことになる。
 死体はギルド職員に頼めば運んでくれるのだ。

「どれがいいかな。やっぱり討伐にする?それとも最初だから採取とかにした方がいいかな」
「俺とエリュは一回討伐系をやったことあるから、討伐でもいいぞ」

 俺達は討伐クエストをすることに決め、その中でどれをやるか吟味する。

「ところで、二人はクエストはやったことあるのか?」
「うん。僕とラシータでトテレタ茸っていうのキノコの採取クエストを一回だけやったよ」
「成る程、じゃあ討伐系はまだなのか。じゃあ楽そうな討伐のやつがいいな」

 更に選ぶ基準を絞りこみ、目を走らせる。
 なんか、日常的に文字を使うようになったら、自然と読めるようになったな。

「これなんてどう?暴走牛の討伐」
「いや、ゴブリン狩りの方が良いんじゃないかな」

 ラシータが狂暴牛、クランがゴブリンのクエストを勧める。
 ゴブリンはメジャーなモンスターなので分かるが、暴走牛とはなんだろう。

「なぁ、暴走牛ってどんなモンスターなんだ?」
「その名の通り、狂暴な牛よ。敵が近づいて来たら、暴れまわって威嚇するの。そして怖いのはスタミナよ。どれだけ暴れまわっても、全然疲れを見せないの」

 俺が聞くと、エリュが説明してくれた。
 それにしても、なんだその高燃費な威嚇は。かなり疲れそうだが。

「じゃあ暴走牛のクエストにしようぜ」
「えっ、ゴブリンの方が小さいし狩りやすいと思うんどけど」
「いや、ゴブリンみたいな知能を持つやつは、結構苦戦しやすいし、群れで行動することも多い。けどこういう動物系のやつは、大概一匹だし奇襲かければ簡単におちる」

 クランは成る程と頷いた。
 まぁ漫画とかラノベとかの知識だけど、この情報は役に立ちそうだから使おう。

「じゃ、早速行こうか」

 俺達は初の合同クエストを開始した。
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