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サウスサウサ編
27話 真の刃
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「今日も会えないそうです」
ここはサウスサウサにある小さな病院。
俺の目の前にいるのは、白衣を着た細々とした身体の医者だ。
毎日通いつめているのですっかり顔馴染みになってしまったが、今は笑い話に出来そうにない。
「分かりました。じゃあ、クランに伝えといて下さい。もうここには来ないって」
「......伝えておきます」
俺は病院から出ようと歩き始める。
そこで伝え忘れたことに気付き、医者へ振り向く。
「それともうひとつ、ごめんって」
俺はそれ以上言葉に出来なかったので、病院を後にした。
死んでいないだけマシだろ、なんて言う奴がいたらぶん殴ってやりたい。
生きているからこそ、辛いこともある。
いや、生きててもらったほうが嬉しいけどさ。
それでも、胸の痛みがとれることも、和らぐことも無かった。
━━━━━━━━━━━━━━━
俺は鍛冶屋に剣研ぎを頼んでおり、その剣を受け取った後、冒険者ギルドに赴いた。
何故か分からないが、俺がギルドに入ると雰囲気がざわつく。
そのことを気に止めず、クエスト掲示板の前に立ち、迷わずあるクエストの紙を取る。
「これ、お願いします」
そのクエスト用紙と自分の冒険者カードを受付嬢に渡す。
「こ、これって......」
受付嬢がその紙を何度も見直す。
無理もない。ここ数年、いや、クエストが発注されてから誰も受けようとしないクエストだからな。
「本当にお間違いありませんか?」
「それでお願いします」
「......はい、受理します」
受付嬢はばつが悪そうに、クエスト受理の判子を押した。
俺は踵を返しクエストに出かける。
場所はグラスウッズやゴブリンを狩った、いつもの森だ。
その森に着いた俺は、どんどん奥へ進んで行く。
奥へ進めば進む程、モンスターも狂暴なものが多くなってくるが、俺が今回討伐するのはそんな生易しい奴ではない。
ハイディングを使用していたのもあって、道中他のモンスターとは遭遇しなかった。
かなり奥へ進んだところで、俺は湖のほとりに出る。そこでハイディングも解除した。
美しい湖だが、それに見とれている時間を与えないかのように、振動が迫ってくる。
「やっときたか」
その場違いな巨体を震い、木々を踏み潰しながら猛突進してくる猪。
それが視界に入った途端、俺は背中のお気に入りである黒い剣を抜刀する。
「ブモオオオオォォッ!」
そう、今回俺が受けたクエストは、
山のヌシ、ディアボルボアの討伐である。
ここはサウスサウサにある小さな病院。
俺の目の前にいるのは、白衣を着た細々とした身体の医者だ。
毎日通いつめているのですっかり顔馴染みになってしまったが、今は笑い話に出来そうにない。
「分かりました。じゃあ、クランに伝えといて下さい。もうここには来ないって」
「......伝えておきます」
俺は病院から出ようと歩き始める。
そこで伝え忘れたことに気付き、医者へ振り向く。
「それともうひとつ、ごめんって」
俺はそれ以上言葉に出来なかったので、病院を後にした。
死んでいないだけマシだろ、なんて言う奴がいたらぶん殴ってやりたい。
生きているからこそ、辛いこともある。
いや、生きててもらったほうが嬉しいけどさ。
それでも、胸の痛みがとれることも、和らぐことも無かった。
━━━━━━━━━━━━━━━
俺は鍛冶屋に剣研ぎを頼んでおり、その剣を受け取った後、冒険者ギルドに赴いた。
何故か分からないが、俺がギルドに入ると雰囲気がざわつく。
そのことを気に止めず、クエスト掲示板の前に立ち、迷わずあるクエストの紙を取る。
「これ、お願いします」
そのクエスト用紙と自分の冒険者カードを受付嬢に渡す。
「こ、これって......」
受付嬢がその紙を何度も見直す。
無理もない。ここ数年、いや、クエストが発注されてから誰も受けようとしないクエストだからな。
「本当にお間違いありませんか?」
「それでお願いします」
「......はい、受理します」
受付嬢はばつが悪そうに、クエスト受理の判子を押した。
俺は踵を返しクエストに出かける。
場所はグラスウッズやゴブリンを狩った、いつもの森だ。
その森に着いた俺は、どんどん奥へ進んで行く。
奥へ進めば進む程、モンスターも狂暴なものが多くなってくるが、俺が今回討伐するのはそんな生易しい奴ではない。
ハイディングを使用していたのもあって、道中他のモンスターとは遭遇しなかった。
かなり奥へ進んだところで、俺は湖のほとりに出る。そこでハイディングも解除した。
美しい湖だが、それに見とれている時間を与えないかのように、振動が迫ってくる。
「やっときたか」
その場違いな巨体を震い、木々を踏み潰しながら猛突進してくる猪。
それが視界に入った途端、俺は背中のお気に入りである黒い剣を抜刀する。
「ブモオオオオォォッ!」
そう、今回俺が受けたクエストは、
山のヌシ、ディアボルボアの討伐である。
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