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サクサククッキーは幸せ食感
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私は、ケイリーにお父様が3日後に東の庭園で、お母様とお兄様2人を呼んで、クッキーの試食会を開くことが決まったことを伝えた。
「まぁっ!まだミリアム様もお食べになっていないのに、王族の皆様が食べることが決まったなんて大変ですわっ」
ケイリーは青ざめた。
多分、料理人が上手く調理出来てなかったら、と不安なのだろう。
私も不安だ。
「なので、3時のティータイムを待つ前に、どのような経過か見に行きたいの。今から先触れで向かう旨と、3日後のお茶会にクッキーを出してもらう話を先に伝えて欲しいの」
「はっ、はい!そうですね、流石ミリアム様です」
ケイリーは、感心したように頷いて、近くの手が空いたメイドに指示を出した。
ケイリーは優秀な侍女なので、メイドに指示できる立場なのよね。
実家は、伯爵と聞いたことがある。
ケイリーが戻ってきた。
「先触れにメイドを使いました。騎士も2名程呼びましたので、いつでも大丈夫です」
「ケイリーありがとう。それでは向かいましょう」
厨房には、いくら王族に仕えている料理人でも貴族でもない一般人なので、王族の姫が騎士も連れずに、ふらふらと立ち寄ってはいけないらしい。
先触れも、一般人を驚かさない為の配慮なのだとか。
王族って大変だわ。
厨房の前までに着くと、騎士が先に入り、到着した旨を伝えて、中から大きくドアが開かれた。
すると、料理人達は、皆、頭を地面に擦りつけている。
こ、これは土下座!?
「あ、あの皆様、頭を上げてください」
「は、はいっ!ほ、本日は、このような場所にき、来てくだっ、くださりっ、あ、ありがとうっごっ、ごさいますっ!」
一番前に座っている、料理長のような体格のいい男性が、緊張した面持ちで、カミカミ挨拶をしてきた。
な、なんか本当に来ちゃってごめんなさい。
「こちらこそ、料理をする神聖な場所に押しかけてしまい、お邪魔をしてしまい申し訳ありません」
私が謝ると、目の前の男がびっくりした顔をしている。
王族とは、もっと踏ん反り返ってると思ってるのかも?
「めっそうもないお言葉です。先程、姫様が希望されているお菓子を3日後に王族の皆様が一堂に試食するとのお話を聞きました」
先程とは、打って変わって落ち着いた声で話してくれてるので聞き取りやすい。
「そうなのです。わたくしの我儘で、頼んでしまったので責任はわたくしにあると思っております。なので、今時点でどのようなことになっているのか確認させてください」
「それは、ありがとうございます。このようなお菓子を作ったことがないので、たくさん焼いてみたのですが、姫様が好みの味が分からず困っておりました」
ホッとした男は、近くのいた料理人の男に、焼いたクッキーをここへ運ぶように指示をした。
「あ、あの、すいません、皆さまお立ちになってください」
皆、頭は上げてるものの座っていたので慌てて立たせた。
「姫様、狭いですが、こちらのテーブルにどうぞ」
椅子をいつのまにか用意してくれてあり、テーブルの前に腰掛ける。
そこに並べたクッキーは、指示通り、一口サイズで、厚さ1センチくらい。
見た目は、シンプルな普通のクッキーに見える。
焦げてるのもあるけど、まぁ、そこはご愛嬌だろう。
「こちらにあるのは、全部同じ材料ですが、混ぜ時間、焼き時間、混ぜてから生地を寝かせたりと、少しずつ変えています」
なるほど、なるほど。
この料理人は、私のレシピから一生懸命創意工夫をしてるのね!
嫌いじゃないわっ!
「では、早速いただきますわね」
私は、順番に一個ずつ味わって食べる。
サクッ、サクッと食感もいい。
砂糖の甘さも程よい。
他のも食べ比べするけど、そんな変わりはないなぁと思って食べるが、生地を寝かしたクッキーが一番、サクッと食感が良く小麦の味わいが深まったように思う。
「どれも美味しかったけれど、この生地を寝かせたクッキーが一番良かったわ」
私が言うと、料理長らしき男は嬉しそうにはにかんだ。
「そ、そうですか!良かった!それ、私が考えてみたんです。こんなお菓子を食べたのは初めてだったのですが、とても上品で味わい深くて感動しました!」
「皆さまのお口にも合いました?」
「もちろんです!」
他の料理人達も口々に美味しいと笑顔で報告してくれる。
なんて幸せな瞬間だろう!!
本当は、私もお手伝いしたいっ!
「ケイリーも、騎士の方も食べてみてください」
私は、まだこの中で食べていないケイリーと騎士のお2人に声をかけると、顔が強張った。
えっ、そんなこと言っちゃダメだったかな?
「えっと、お菓子嫌いでした?」
「「そ、そんなことありません!!」」
騎士方は、ブンブンと顔を横に振って、いただきますと手を伸ばしてくれた。
もちろん、ケイリーも。
「「「お、美味しい!!」」」
3人は、夢中になって、続けていくつか口にほうばって食べてくれた。
「ミリアム様っ、このサクサクッとした食感は初めてですし、この前いただいたものよりも数倍美味しいです。私の味覚がおかしいと思いましたが、間違っていました!」
それを聞いて、昨日のお菓子を作った料理人だろうか青ざめている。
「もしかして、あなたが昨日のお菓子を作った方でしょうか?」
私が声をかけるとブルブルと震え始めた。
「す、すいませんでした!高級な砂糖を使ったお菓子を作れと言われて、どうやっていいか分からず、とにかく甘くしなければと思って、見かけを華やかにして、綺麗に飾ればあいと思っていました。ですが、このクッキーを食べて、私が間違っていたことが分かりました。本当にすいませんでした!」
またもや地面に頭を擦りつけて土下座してしまった。
待って、待って!
「あの、頭を下げないでくださいっ!怒ってませんからっ!こうして、わたくしの我儘を聞いてクッキーを作ってくれたことに感謝しています!」
私が勢いよく喋ると、皆はシーンと静まり返ってしまった。
「あのですね、砂糖は少なくても多すぎてもよくありません。その丁度いい量を料理人の舌と技術で向上させていくのが料理だと思います。わたくし、まだまだ叶えていただきたい料理があります。またご協力いただけたらすごく嬉しいのですが頼めますか?」
私の言葉に感動したのか料理人が皆、涙ぐんでいる!なぜ?
「てっきり、クビになるかと思っていましたが、こんな寛大なお言葉をいただき、感激しています。新たなる新しい料理の発信源が姫様であることを神に感謝します!今後もよろしくお願いいたします!」
料理長らしき男や他の料理人が深く頭を下げて感謝の意を示した。
ま、まぁ、土下座よりはマシかな。
「まぁっ!まだミリアム様もお食べになっていないのに、王族の皆様が食べることが決まったなんて大変ですわっ」
ケイリーは青ざめた。
多分、料理人が上手く調理出来てなかったら、と不安なのだろう。
私も不安だ。
「なので、3時のティータイムを待つ前に、どのような経過か見に行きたいの。今から先触れで向かう旨と、3日後のお茶会にクッキーを出してもらう話を先に伝えて欲しいの」
「はっ、はい!そうですね、流石ミリアム様です」
ケイリーは、感心したように頷いて、近くの手が空いたメイドに指示を出した。
ケイリーは優秀な侍女なので、メイドに指示できる立場なのよね。
実家は、伯爵と聞いたことがある。
ケイリーが戻ってきた。
「先触れにメイドを使いました。騎士も2名程呼びましたので、いつでも大丈夫です」
「ケイリーありがとう。それでは向かいましょう」
厨房には、いくら王族に仕えている料理人でも貴族でもない一般人なので、王族の姫が騎士も連れずに、ふらふらと立ち寄ってはいけないらしい。
先触れも、一般人を驚かさない為の配慮なのだとか。
王族って大変だわ。
厨房の前までに着くと、騎士が先に入り、到着した旨を伝えて、中から大きくドアが開かれた。
すると、料理人達は、皆、頭を地面に擦りつけている。
こ、これは土下座!?
「あ、あの皆様、頭を上げてください」
「は、はいっ!ほ、本日は、このような場所にき、来てくだっ、くださりっ、あ、ありがとうっごっ、ごさいますっ!」
一番前に座っている、料理長のような体格のいい男性が、緊張した面持ちで、カミカミ挨拶をしてきた。
な、なんか本当に来ちゃってごめんなさい。
「こちらこそ、料理をする神聖な場所に押しかけてしまい、お邪魔をしてしまい申し訳ありません」
私が謝ると、目の前の男がびっくりした顔をしている。
王族とは、もっと踏ん反り返ってると思ってるのかも?
「めっそうもないお言葉です。先程、姫様が希望されているお菓子を3日後に王族の皆様が一堂に試食するとのお話を聞きました」
先程とは、打って変わって落ち着いた声で話してくれてるので聞き取りやすい。
「そうなのです。わたくしの我儘で、頼んでしまったので責任はわたくしにあると思っております。なので、今時点でどのようなことになっているのか確認させてください」
「それは、ありがとうございます。このようなお菓子を作ったことがないので、たくさん焼いてみたのですが、姫様が好みの味が分からず困っておりました」
ホッとした男は、近くのいた料理人の男に、焼いたクッキーをここへ運ぶように指示をした。
「あ、あの、すいません、皆さまお立ちになってください」
皆、頭は上げてるものの座っていたので慌てて立たせた。
「姫様、狭いですが、こちらのテーブルにどうぞ」
椅子をいつのまにか用意してくれてあり、テーブルの前に腰掛ける。
そこに並べたクッキーは、指示通り、一口サイズで、厚さ1センチくらい。
見た目は、シンプルな普通のクッキーに見える。
焦げてるのもあるけど、まぁ、そこはご愛嬌だろう。
「こちらにあるのは、全部同じ材料ですが、混ぜ時間、焼き時間、混ぜてから生地を寝かせたりと、少しずつ変えています」
なるほど、なるほど。
この料理人は、私のレシピから一生懸命創意工夫をしてるのね!
嫌いじゃないわっ!
「では、早速いただきますわね」
私は、順番に一個ずつ味わって食べる。
サクッ、サクッと食感もいい。
砂糖の甘さも程よい。
他のも食べ比べするけど、そんな変わりはないなぁと思って食べるが、生地を寝かしたクッキーが一番、サクッと食感が良く小麦の味わいが深まったように思う。
「どれも美味しかったけれど、この生地を寝かせたクッキーが一番良かったわ」
私が言うと、料理長らしき男は嬉しそうにはにかんだ。
「そ、そうですか!良かった!それ、私が考えてみたんです。こんなお菓子を食べたのは初めてだったのですが、とても上品で味わい深くて感動しました!」
「皆さまのお口にも合いました?」
「もちろんです!」
他の料理人達も口々に美味しいと笑顔で報告してくれる。
なんて幸せな瞬間だろう!!
本当は、私もお手伝いしたいっ!
「ケイリーも、騎士の方も食べてみてください」
私は、まだこの中で食べていないケイリーと騎士のお2人に声をかけると、顔が強張った。
えっ、そんなこと言っちゃダメだったかな?
「えっと、お菓子嫌いでした?」
「「そ、そんなことありません!!」」
騎士方は、ブンブンと顔を横に振って、いただきますと手を伸ばしてくれた。
もちろん、ケイリーも。
「「「お、美味しい!!」」」
3人は、夢中になって、続けていくつか口にほうばって食べてくれた。
「ミリアム様っ、このサクサクッとした食感は初めてですし、この前いただいたものよりも数倍美味しいです。私の味覚がおかしいと思いましたが、間違っていました!」
それを聞いて、昨日のお菓子を作った料理人だろうか青ざめている。
「もしかして、あなたが昨日のお菓子を作った方でしょうか?」
私が声をかけるとブルブルと震え始めた。
「す、すいませんでした!高級な砂糖を使ったお菓子を作れと言われて、どうやっていいか分からず、とにかく甘くしなければと思って、見かけを華やかにして、綺麗に飾ればあいと思っていました。ですが、このクッキーを食べて、私が間違っていたことが分かりました。本当にすいませんでした!」
またもや地面に頭を擦りつけて土下座してしまった。
待って、待って!
「あの、頭を下げないでくださいっ!怒ってませんからっ!こうして、わたくしの我儘を聞いてクッキーを作ってくれたことに感謝しています!」
私が勢いよく喋ると、皆はシーンと静まり返ってしまった。
「あのですね、砂糖は少なくても多すぎてもよくありません。その丁度いい量を料理人の舌と技術で向上させていくのが料理だと思います。わたくし、まだまだ叶えていただきたい料理があります。またご協力いただけたらすごく嬉しいのですが頼めますか?」
私の言葉に感動したのか料理人が皆、涙ぐんでいる!なぜ?
「てっきり、クビになるかと思っていましたが、こんな寛大なお言葉をいただき、感激しています。新たなる新しい料理の発信源が姫様であることを神に感謝します!今後もよろしくお願いいたします!」
料理長らしき男や他の料理人が深く頭を下げて感謝の意を示した。
ま、まぁ、土下座よりはマシかな。
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