【Ｒ18】幼馴染がイケメン過ぎる

隠れんぼ

幼馴染の3人はこの大学でもかなり目立つ有名人だ。
3人とも高身長でイケメンで甘いマスクの頭もいいので、女子の中で噂を聞かない日はない。どこに居ても、彼らがどこそこに居るという情報が耳に入ってくるのだ。



今回は、その情報を逆手に取って離れたところに移動すれば会わないでいられるというわけだ。


陽ちゃんも宗ちゃんも真斗も大事な幼馴染だからこそ、何かこう色恋とかでダメになるんじゃないかと怖くなった。
あの中で誰かを選べば、他の2人とは会えなくなるのは絶対に嫌。
それなら、誰かなんて選びたくない。

ずっと同じ関係でいられたらいいのに。

私は、休み時間になると教室を離れてはコソコソと隠れて落ち着くのを待った。


彼らから逃げ回ったり家でも学校でも合わないように過ごして一週間が経った。

家に帰ると母が、思い出したかのように、そうそうとニコニコでとんでもないことを言った。
「明日から月曜日まで3連休でしょ？お母さん達、お隣の沢田さんご夫婦と池中さんご夫婦と近くの温泉旅行に行くことになっちゃったんだけどお留守番頼める？なんだったら、双子君達と真斗君のご飯でも作ってあげたら喜ぶんじゃない？」

え、お母さん達居ないの？しかもお隣の親達も？嫌な予感しかしないんだけど。

「えー、ご飯は陽ちゃんの方が上手いし、私は適当にやるから、こっちのことは任せておいてよ。まぁ、楽しんできて！」

不安とは裏腹にニコリと心配かけてもしょうがないかと翌日の朝、笑顔で両親を送り出した。


何事もありませんよーに。