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saido〜陽介〜
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まさか、朝から弟に目の前で華に告白されるとは思わなかった。
俺も覚悟を決めたところで、華に逃げられてしまった。落ち込むが、華はまだ誰かのものになったわけじゃない。
ギロリと宗介を睨むが、宗介は全く悪びれたようでもなく、ニヤリと笑ってみせた。
生意気なやつめ。自分が一歩先を進んだつもりか?
華が恋人を拒否した時点で諦めればいいものを。とはいえ、自分も同じように言われるかと思うと胃がギュとするな。
俺達は、真斗を誘って学校に向かう。
「あれ?華は?先に学校行ったのか?」
真斗が華が居ないことを気にした。
「ああ、このバカが朝から戯けたことを華に言うから華が走って学校に行ったんだ」
宗介のことをあっさり真斗にチクる。
「え、どういうこと?宗介は華に何を言ったの?まさか告白じゃないよね?」
「お、おい、何勝手にバラしてるんだよ。別に告白したわけじゃないよ。いや、告白か?
ドリンクにストローを2つさして2人で飲もうって言ったら、こういうことは恋人がするもんだって言うから、じゃ恋人になろうって言っただけだよ」
真斗がガーンとショックを受けた顔をしている
「おい、真斗。ショックなのは分かるけど、華は宗介のこと、大事な幼馴染だから恋人は他に探せって言ってたから降られてるから問題ないよ。まぁ、抜けがけするやつはそんなもんだよ。なっ?真斗」
真斗は、ますます顔色が悪い。
さすがに宗介も真斗の顔色が心配になったようだ
「真斗?大丈夫か?つうか、俺は振られたとは思ってないよ。急だったからびっくりしただけだろ?俺はやっとスタート地点に立ったんだよ。これから華に意識してもらえるんだ」
「何を言ってるんだ、朝から華を驚かしやがって。なぁ、真斗?」
「あ、ああ。宗介は悪くないよ」
「「え」」
てっきり怒りを爆発させるかと思ったら、まさか宗介を庇うとは。
いや、真斗も何か華にしたのか?
「真斗、まさかとは思うけど、真斗も華に何か言ったの?」
「う、うん。朝、つい可愛くてギュッとしたら、そういうのは恋人にするもんだって言われたから、つい恋人になろうって。ははは」
「ははは、じゃないよ!何をしてるんだよ、何を!全く、宗介と同じようなパターンじゃないか」
つまり、真斗と宗介は、朝から華に告白したことになるのか?そして俺が言おうとしたから、パニくって逃げたわけか。
はぁ、落ち着くまで俺の告白は当分聞き入れてもらえそうにないなぁ。
そして、俺も宗介も真斗もことごとく華が隠れているのか学校で顔を合わせることなく1日が終わってしまった。
華に会いたい
俺も覚悟を決めたところで、華に逃げられてしまった。落ち込むが、華はまだ誰かのものになったわけじゃない。
ギロリと宗介を睨むが、宗介は全く悪びれたようでもなく、ニヤリと笑ってみせた。
生意気なやつめ。自分が一歩先を進んだつもりか?
華が恋人を拒否した時点で諦めればいいものを。とはいえ、自分も同じように言われるかと思うと胃がギュとするな。
俺達は、真斗を誘って学校に向かう。
「あれ?華は?先に学校行ったのか?」
真斗が華が居ないことを気にした。
「ああ、このバカが朝から戯けたことを華に言うから華が走って学校に行ったんだ」
宗介のことをあっさり真斗にチクる。
「え、どういうこと?宗介は華に何を言ったの?まさか告白じゃないよね?」
「お、おい、何勝手にバラしてるんだよ。別に告白したわけじゃないよ。いや、告白か?
ドリンクにストローを2つさして2人で飲もうって言ったら、こういうことは恋人がするもんだって言うから、じゃ恋人になろうって言っただけだよ」
真斗がガーンとショックを受けた顔をしている
「おい、真斗。ショックなのは分かるけど、華は宗介のこと、大事な幼馴染だから恋人は他に探せって言ってたから降られてるから問題ないよ。まぁ、抜けがけするやつはそんなもんだよ。なっ?真斗」
真斗は、ますます顔色が悪い。
さすがに宗介も真斗の顔色が心配になったようだ
「真斗?大丈夫か?つうか、俺は振られたとは思ってないよ。急だったからびっくりしただけだろ?俺はやっとスタート地点に立ったんだよ。これから華に意識してもらえるんだ」
「何を言ってるんだ、朝から華を驚かしやがって。なぁ、真斗?」
「あ、ああ。宗介は悪くないよ」
「「え」」
てっきり怒りを爆発させるかと思ったら、まさか宗介を庇うとは。
いや、真斗も何か華にしたのか?
「真斗、まさかとは思うけど、真斗も華に何か言ったの?」
「う、うん。朝、つい可愛くてギュッとしたら、そういうのは恋人にするもんだって言われたから、つい恋人になろうって。ははは」
「ははは、じゃないよ!何をしてるんだよ、何を!全く、宗介と同じようなパターンじゃないか」
つまり、真斗と宗介は、朝から華に告白したことになるのか?そして俺が言おうとしたから、パニくって逃げたわけか。
はぁ、落ち着くまで俺の告白は当分聞き入れてもらえそうにないなぁ。
そして、俺も宗介も真斗もことごとく華が隠れているのか学校で顔を合わせることなく1日が終わってしまった。
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