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第四章:地味に平和が一番です
幕間ー犬と竜の他者面談ー前
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『ちょっと近隣の者たちへ“あいさつ”しに行こうと思う』
とある人間たちの拠点も恙なく支配下に収まりつつあり主の生活も安定してきたため、これを機に住居周辺の支配環境も整えていこうとマーリンやピンクスライム殿と話し合い、そのように主に告げると、
「あいさつ…? えーっと、引っ越ししたら近所にあいさつにいく習慣がこっちにもあるの…?
もう何か月も経ってるし、結構今更な気もするんだけど……」
と、習慣の違いに戸惑いつつブツブツ言いながら、“すまほ”という魔道具を操作して小さな包みをいくつか我に渡した。
我の言う“あいさつ”と主の言う“あいさつ”に何か隔たりがあるような気はするが、ひょっとしたら主の故郷では支配下に収めた者に下賜する品でも渡す習慣があるのかもしれないと思い、それらの品を黙って受け取った。
主が所有者となった家には精霊たちが宿っているため、害意の有るモノは近寄ることなどできないのだが、これから主がこの周辺を治めることとなった時、障害になりそうなモノたちをあらかじめ支配下に置くか、邪魔しないよう言い含めることによって主の支配を安定させる必要がある。
まあ、精霊があまねく聖地に認められた主を害そうとするような知能の低いモノたちなど、強力な上位魔獣として成長しつつある我の力を見せつけ、聞き分けのないモノには身体でわからせるだけでも大人しくなるとは思うのだが、問題は古くから住まう老獪なるモノたちだろう。
彼らにしたって、ある意味聖地を間借りしているようなものなので、大したデメリットもなくして表立って大家である精霊たちと敵対するという愚を犯すとも思えないが、それでも古龍と呼ばれるモノとの交渉はさすがに別格と考えた方が良いと考える。
奴らは1000年も2000年も前からこの地に住み、その地域の支配者として君臨し続けて来た化け物なのだ。正直言って、主を襲おうとした緑のドラゴンなど、それに比べたらトカゲのような物だと言える。(あれから成長した今の我々なら、無傷…とまでは言えないが、余裕をもって倒すことができる程度でしかなかったと気づいた)
しかしそうは思っていてもその辺りに伝手がないため、そのような場所に何の連絡も入れずに突然訪問するのもいかがなものかと困っていたが、周辺の魔獣どもを支配下に収めてしばらく後に、思わぬことで悩みは解決されることとなる。
『古竜殿…ですか。 我らと交流していただいておりますよ?』
この森は島の中央からやや東側を縦に長く伸びるように広がっており、テルミ村は王都に近い南端に、我らの住居はやや南寄りの中央に位置している。
我が一人で生きていた時、生活地域としていたのはやや北よりであったが、その頃から森の北側の奥地には巨大な力を持った竜たちが住んでいると、魔獣たちの間では噂されていた。 しかし、その頃はその土地で生きるのに精いっぱいであったことから、あまり自分の生活領域に関わりのなさそうなものには興味がなく、小耳に挟んだ程度の情報としてしか捉えていなかった。
そのため、この広大な森のどこに住んでいるか、長く生きているカーバンクルの長ならば知っているかもしれないと思い、尋ねてみたのだが…意外とあっさり教えてくれたので、拍子抜けした。
『古竜殿達は森の北側の丘陵地帯にお住まいですが、時々宝飾品をご依頼いただくことがありまして…』
……まさかのお得意様だった。
竜種は貴石や宝飾品といった、所謂ヒカリモノ(←主の言葉)を好む性質があり、宝飾品や武具の製造に長けたカーバンクル一族にとっては馴染みの客なのだそうだ。 上位魔獣のヒエラルキーの中でも頂点に君臨する竜と、割と下の方に位置するカーバンクルの、意外な接点だと、主ならば言うかもしれない。
…里を襲っていたイタチがあれ以上狼藉を働くようであったら、そちらに助けを求めようかと協議していたらしいので、弱小種族であっても色々考えて強かに生きているものだと感心させられる。
『…ならば長よ。すまないが、古竜の長殿とお会いしたいと思うので、誰かに案内を頼むことは可能であるか?』
そうやって長に仲介を依頼すると、古竜の長を顧客として持っているカーバンクルの宝飾職人に、その住居までの案内してもらえることとなり、旧くからこの地に居を構えているカーバンクルの一族と知己になる縁に恵まれたのは僥倖であったとしみじみ思った。
それからすぐに移動する運びとなったのだが、古竜の長の住まいまで、障害物のない上空を走る我の足で半日程であろうか。
『ヒョホホホ、これはいいのぉ~。 神狼の背乗るなど、初めての経験じゃ』
『里長! 落とされないよう、しっかり捕まっていてくださいよぉっ!!』
などと姦しく騒ぐ里長と職人の2匹を背に乗せ、案内されるまま北側の丘陵地帯の奥まで駆け抜けた。
いつもであったら、あちらから使いの竜によって依頼を出され、納品もその竜が持っていく流れになっていたため、住まいを訪れることなど百年に一回あるかどうかという程珍しいことだと言う。
そして、一度休憩を挟んでからかけ続けていると、前方になだらかに隆起した山が見えて来たので、やや速度を落として近づいて行くと結界にでも触れたのか、突然念話で話しかけられた。
≪そこな神狼よ。これ以上先は我らの縄張りである。疾く引き返すが良い≫
脳裏に響く、重々しい声。
幼体の頃の我であったら、それだけでビビり尻尾を丸めて逃げ去ったかもしれない。 しかし、今の我は成獣に近い状態まで成長し、あの頃とは比べ物にならない程の強さも手に入れているため、臆する必要もない。
すると、背中にしがみついてキョロキョロ周りを見回していた長が、すっと我の背中で立ち上がり両手を上げた。
『あー、すみませぬ。わしはカーバンクルを率いる者。神狼殿の背を借りて移動して参りました。申し訳ないが、依頼の品をお届けに参ったため、長殿にお目通りさせていただきたいのですが…』
そう、長が伝えると、ばっさばっさと背の翼をはためかせて、一頭の緑色のドラゴンが近づいて来たので、我はそこから動かずに竜の到着を待った。
≪ん? おお、カーバンクルの長どのではないか。何が近づいて来たかと思って驚いたぞ。50年ぶり位か?≫
そして、我々の前に現れたのは、かつて見たドラゴンよりも一回りは大きい、立派な体躯で鮮やかな緑のうろこのドラゴンであったが、年齢はまだ400~500歳程度の青年といったところか。
この若いドラゴンは、恐らくこの縄張りを守る門番のような役割をしているのだろう。
『我らが長は待ちわびておったぞ。そのままいつも通り謁見の場まで行くがよい』
その後念話ではなく、穏やかな口調でそう言って、ジッと我を観察してはいたが、何も言わずに我らを縄張りの中まで通していった。
…我を見て少し驚いていたようであったのが気にかかるが…。
この辺りで神狼族を見るのが珍しい…という感じでもなさそうであるが……
まあ、考えてもわからないと思うので、我は長が案内するまま、その謁見の場というところへ駆けていくことにした。
『では、神狼殿。この丘陵全体が古竜どのたちの塒であり、城であるのですが、長殿はこの洞穴の先にいらっしゃいます』
そう言って案内された先は大きな山の麓の洞穴であり、その奥からただならぬ強者の圧のようなものを感じるので、やはりその先には竜たちの長がいるのだろうことは疑いない。
しかしその途中も、何頭かの竜と顔を合わせたが、そのどれもが一瞬我を目にするとハッとし、カーバンクルの長に声を掛けられて一言二言の世間話をしながらも、チラチラとこちらを窺ってきた…
我にはあずかり知らぬことであるが、やはり絶対に何かある…と思われる
『えーっと、神狼殿。 ここまで来て言うのもなんだがの』
洞穴の奥まで進むと、巨大な扉が現れたので我々は地に降りて軽く息を整えると、カーバンクルの里長が言いにくそうに切り出してきたので、我は「ん?」と首をかしげて里長の言葉の続きを待った。
『これからお会いする古竜の長殿は、齢2000年を超える偉大な方ではあるのですが……そのせいか、ちょっと…いやかなり変わったところがおありでして……いやいや、悪いお方ではないのです。度量もあり、良い方なのです…しかし…あまり驚かないでいただきたいと思いまして』
職人のカーバンクルはウンウン頷いているし、里長も何か煮え切らない態度であるが…
長命な者はとかく常人とは隔絶した感性を持つものも多いと聞く。
そのあたりは理解しているので特に心配することもないだろうと思い
『大丈夫だ、我も争いたいと思っておらぬし、変わった相手というなら、恐らく我が主以上に変わった感性の者もそうそういるものでもあるまい』
と、安心できるよう声を掛けると、里長と宝飾職人の二人は『そ、そうですよね?』と、ホッとしたように笑って門の横にいるリザードマンの衛士―――ドラゴンの従属民として、下位種族であるリザードマンやワイバーンを使役していることが多い―――に声をかけ、その大きな扉を開けさせた。
とある人間たちの拠点も恙なく支配下に収まりつつあり主の生活も安定してきたため、これを機に住居周辺の支配環境も整えていこうとマーリンやピンクスライム殿と話し合い、そのように主に告げると、
「あいさつ…? えーっと、引っ越ししたら近所にあいさつにいく習慣がこっちにもあるの…?
もう何か月も経ってるし、結構今更な気もするんだけど……」
と、習慣の違いに戸惑いつつブツブツ言いながら、“すまほ”という魔道具を操作して小さな包みをいくつか我に渡した。
我の言う“あいさつ”と主の言う“あいさつ”に何か隔たりがあるような気はするが、ひょっとしたら主の故郷では支配下に収めた者に下賜する品でも渡す習慣があるのかもしれないと思い、それらの品を黙って受け取った。
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まあ、精霊があまねく聖地に認められた主を害そうとするような知能の低いモノたちなど、強力な上位魔獣として成長しつつある我の力を見せつけ、聞き分けのないモノには身体でわからせるだけでも大人しくなるとは思うのだが、問題は古くから住まう老獪なるモノたちだろう。
彼らにしたって、ある意味聖地を間借りしているようなものなので、大したデメリットもなくして表立って大家である精霊たちと敵対するという愚を犯すとも思えないが、それでも古龍と呼ばれるモノとの交渉はさすがに別格と考えた方が良いと考える。
奴らは1000年も2000年も前からこの地に住み、その地域の支配者として君臨し続けて来た化け物なのだ。正直言って、主を襲おうとした緑のドラゴンなど、それに比べたらトカゲのような物だと言える。(あれから成長した今の我々なら、無傷…とまでは言えないが、余裕をもって倒すことができる程度でしかなかったと気づいた)
しかしそうは思っていてもその辺りに伝手がないため、そのような場所に何の連絡も入れずに突然訪問するのもいかがなものかと困っていたが、周辺の魔獣どもを支配下に収めてしばらく後に、思わぬことで悩みは解決されることとなる。
『古竜殿…ですか。 我らと交流していただいておりますよ?』
この森は島の中央からやや東側を縦に長く伸びるように広がっており、テルミ村は王都に近い南端に、我らの住居はやや南寄りの中央に位置している。
我が一人で生きていた時、生活地域としていたのはやや北よりであったが、その頃から森の北側の奥地には巨大な力を持った竜たちが住んでいると、魔獣たちの間では噂されていた。 しかし、その頃はその土地で生きるのに精いっぱいであったことから、あまり自分の生活領域に関わりのなさそうなものには興味がなく、小耳に挟んだ程度の情報としてしか捉えていなかった。
そのため、この広大な森のどこに住んでいるか、長く生きているカーバンクルの長ならば知っているかもしれないと思い、尋ねてみたのだが…意外とあっさり教えてくれたので、拍子抜けした。
『古竜殿達は森の北側の丘陵地帯にお住まいですが、時々宝飾品をご依頼いただくことがありまして…』
……まさかのお得意様だった。
竜種は貴石や宝飾品といった、所謂ヒカリモノ(←主の言葉)を好む性質があり、宝飾品や武具の製造に長けたカーバンクル一族にとっては馴染みの客なのだそうだ。 上位魔獣のヒエラルキーの中でも頂点に君臨する竜と、割と下の方に位置するカーバンクルの、意外な接点だと、主ならば言うかもしれない。
…里を襲っていたイタチがあれ以上狼藉を働くようであったら、そちらに助けを求めようかと協議していたらしいので、弱小種族であっても色々考えて強かに生きているものだと感心させられる。
『…ならば長よ。すまないが、古竜の長殿とお会いしたいと思うので、誰かに案内を頼むことは可能であるか?』
そうやって長に仲介を依頼すると、古竜の長を顧客として持っているカーバンクルの宝飾職人に、その住居までの案内してもらえることとなり、旧くからこの地に居を構えているカーバンクルの一族と知己になる縁に恵まれたのは僥倖であったとしみじみ思った。
それからすぐに移動する運びとなったのだが、古竜の長の住まいまで、障害物のない上空を走る我の足で半日程であろうか。
『ヒョホホホ、これはいいのぉ~。 神狼の背乗るなど、初めての経験じゃ』
『里長! 落とされないよう、しっかり捕まっていてくださいよぉっ!!』
などと姦しく騒ぐ里長と職人の2匹を背に乗せ、案内されるまま北側の丘陵地帯の奥まで駆け抜けた。
いつもであったら、あちらから使いの竜によって依頼を出され、納品もその竜が持っていく流れになっていたため、住まいを訪れることなど百年に一回あるかどうかという程珍しいことだと言う。
そして、一度休憩を挟んでからかけ続けていると、前方になだらかに隆起した山が見えて来たので、やや速度を落として近づいて行くと結界にでも触れたのか、突然念話で話しかけられた。
≪そこな神狼よ。これ以上先は我らの縄張りである。疾く引き返すが良い≫
脳裏に響く、重々しい声。
幼体の頃の我であったら、それだけでビビり尻尾を丸めて逃げ去ったかもしれない。 しかし、今の我は成獣に近い状態まで成長し、あの頃とは比べ物にならない程の強さも手に入れているため、臆する必要もない。
すると、背中にしがみついてキョロキョロ周りを見回していた長が、すっと我の背中で立ち上がり両手を上げた。
『あー、すみませぬ。わしはカーバンクルを率いる者。神狼殿の背を借りて移動して参りました。申し訳ないが、依頼の品をお届けに参ったため、長殿にお目通りさせていただきたいのですが…』
そう、長が伝えると、ばっさばっさと背の翼をはためかせて、一頭の緑色のドラゴンが近づいて来たので、我はそこから動かずに竜の到着を待った。
≪ん? おお、カーバンクルの長どのではないか。何が近づいて来たかと思って驚いたぞ。50年ぶり位か?≫
そして、我々の前に現れたのは、かつて見たドラゴンよりも一回りは大きい、立派な体躯で鮮やかな緑のうろこのドラゴンであったが、年齢はまだ400~500歳程度の青年といったところか。
この若いドラゴンは、恐らくこの縄張りを守る門番のような役割をしているのだろう。
『我らが長は待ちわびておったぞ。そのままいつも通り謁見の場まで行くがよい』
その後念話ではなく、穏やかな口調でそう言って、ジッと我を観察してはいたが、何も言わずに我らを縄張りの中まで通していった。
…我を見て少し驚いていたようであったのが気にかかるが…。
この辺りで神狼族を見るのが珍しい…という感じでもなさそうであるが……
まあ、考えてもわからないと思うので、我は長が案内するまま、その謁見の場というところへ駆けていくことにした。
『では、神狼殿。この丘陵全体が古竜どのたちの塒であり、城であるのですが、長殿はこの洞穴の先にいらっしゃいます』
そう言って案内された先は大きな山の麓の洞穴であり、その奥からただならぬ強者の圧のようなものを感じるので、やはりその先には竜たちの長がいるのだろうことは疑いない。
しかしその途中も、何頭かの竜と顔を合わせたが、そのどれもが一瞬我を目にするとハッとし、カーバンクルの長に声を掛けられて一言二言の世間話をしながらも、チラチラとこちらを窺ってきた…
我にはあずかり知らぬことであるが、やはり絶対に何かある…と思われる
『えーっと、神狼殿。 ここまで来て言うのもなんだがの』
洞穴の奥まで進むと、巨大な扉が現れたので我々は地に降りて軽く息を整えると、カーバンクルの里長が言いにくそうに切り出してきたので、我は「ん?」と首をかしげて里長の言葉の続きを待った。
『これからお会いする古竜の長殿は、齢2000年を超える偉大な方ではあるのですが……そのせいか、ちょっと…いやかなり変わったところがおありでして……いやいや、悪いお方ではないのです。度量もあり、良い方なのです…しかし…あまり驚かないでいただきたいと思いまして』
職人のカーバンクルはウンウン頷いているし、里長も何か煮え切らない態度であるが…
長命な者はとかく常人とは隔絶した感性を持つものも多いと聞く。
そのあたりは理解しているので特に心配することもないだろうと思い
『大丈夫だ、我も争いたいと思っておらぬし、変わった相手というなら、恐らく我が主以上に変わった感性の者もそうそういるものでもあるまい』
と、安心できるよう声を掛けると、里長と宝飾職人の二人は『そ、そうですよね?』と、ホッとしたように笑って門の横にいるリザードマンの衛士―――ドラゴンの従属民として、下位種族であるリザードマンやワイバーンを使役していることが多い―――に声をかけ、その大きな扉を開けさせた。
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