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その後のお話編:彼女にまつわるエトセトラ
異世界お宅訪問編 エルフさんのお宅から ④
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マイ様が異世界からの『稀人』であると告白された時……体を震わせ、握りしめた指先も真っ白になる程緊張しながら告白された秘密であったというのに、実はそれ程の驚きはなかった。
もちろん、確信があった訳ではないし、明かされた秘密に驚いたは驚いたのだが……そう言われて思い当たる事があったと気づけば、これまで謎に包まれていた彼女の出自について、異を唱える心持ちはとうに無かった。
この大陸や島々を含む世界の中、何百年かに一人という頻度で―――稀に現れる不思議な知識や能力・容貌を持つ人間の話を、代々の為政者や神殿幹部なら知らされていた事があった。
異世界からの旅人―――『稀人』と呼ばれる存在は、それなりに歴史ある国家の知識人や学者レベルなら、文献を紐解いて得る寓話に語られる程度の認識であるが、その呼称は1つではなく、地域によって呼び方も様々である。
しかし、転移魔法を実践化まで高めてきた知識を持ち、高位の精霊様からお声を賜る栄光を得てきた我々の間では、この世界と異なる時空に存在する世界があることを―――確信と呼べる程の知識ではないものの―――知っていた。
そして、その存在が世界の歴史を変えるほどの力や知識を有しながら、時に現れ、消えていったことについても、その偉業とともに歴史に記され、実しやかに伝えられてきたのである。
我々の様な一部の権力者たちの間では、もっと濃密な記録を記された資料と共に。
この国で最も有名な存在を挙げるとすると、600年近く昔に多くの全人種の氏族を守り、質の高い製鉄や製紙の知識を伝えた英雄ゼン=ササーク様―――『黒髪の勇者様』と呼ばれる方の存在が思い浮かぶ。
彼が稀人であったと断定されている訳ではないが、恐らくそうだったのではないかと長年予想されてきた方である。
また、最近の情報になると100年ほど前に突然現れ、数年という短い期間であったが、魔獣の脅威に晒されていた辺境の村の苦境を救い、何の見返りも求めずにその地を去ったと言われる謎の人物が上げられた。
彼については、黒い瞳の魅力的な少年であったらしいが、残念ながら髪は艶のない薄茶色のものであったため、姿かたちを残すモノが存在しないことからも、それだけで血縁関係――もしくは同じ世界の出身者であるかどうかは断定できなかった。
というのも、何故かその人物について、その当時最も関わっていたと思われる人物が今でも口を噤んでいるため、容姿を含めた詳細は明らかにされていないからである。
しかし、危険を顧みずに卓越した魔術と知識によって、外敵から地域の者たちの命を守った彼の功績は、その庇護を受けた民やその子孫達からは今でも黒髪の英雄と並ぶ程の感謝を捧げられていると言う。
そして、功績への感謝と犠牲者への哀悼の意を込めて建てられた記念碑は今でも土地の名所となり、常に献花に溢れているらしい。
それだけに、彼の偉業や名声が私の元にまで届いた時には、既にその存在が消失した後であったのが悔やまれた。
また、彼の偉業が武力のみに留まらなかった点もゼン様と同様であり―――我が国の特産となったワインや果実酒を…特に酒精の強い酒を精製する知識を惜しみなく伝授していったと言う。その後、その叡智は限られた家系のみに伝承していくことにより、彼の降臨地であったロアン地方産の『ブランデー』や『リキュール』と呼ばれる貴酒が世界中の愛好家達に殊の外信奉される所以となっていた。
我が国だけに限定し、その実績と実存を確認できる者たちと言えばこの2名が有名である。しかし、大した痕跡も残さず……それでも小さくない革命を起こして去っていった、名もなき『稀人』が他にもいたかも知れないと思うと、人知れず心が浮き立つものを感じていた。
―――その様な経緯もあり、マイ様に己が出自を明かされた時には、「ああ、やっぱり…」と腑に落ちた感覚があった。
同時に、彼女の同郷であると認めている勇者様が、異世界から訪れた『稀人』であったと確証を得られた事に、密かに興奮を覚えてもいたのだった。
そして、我々にとっては度々英雄を配してきた世界から現れた女神に、更なる『稀人』である弟君をご紹介いただけるとなれば、心からの感謝を捧げる以外にない。
ましてや、愛する妻に似た黒髪黒目の青年が現れると聞けば、否応なく期待も高まるというもの―――いや、誤解されるかも知れないが、容姿で判断する訳では決して無いつもりである。本気で。
ただ、私はこの邂逅を何よりも大切にしたいと思っただけなのである。二心無く、そこには真心しかないと、愛する妻にも誓うことができる程、真剣に思っていた。
―――なので、二人が寄り添って転移陣を設えた部屋に現れた時……思わず目を見開きながらも口元を抑え、鼻から何かが吹き出しそうになるのを指の甲で抑えて堪えた。
我々全人種が愛し敬う黒髪・黒目の二人が寄り添い絡み合う姿をそのまま直視し続けるのは、あまりにも刺激が強すぎて平静を保てなかったのだ。
そして音もなく遠距離転移という偉業を果たした二人が分かたれた後、私の存在に気がついて目が合う弟君の姿に―――あまりにも期待通りの、凛々しくも美しい容姿に―――魅せられて、一瞬たりとも目を逸らせず、みっともない程崩れた笑顔を晒してしまったが……。
上級神官たちを召喚した直後に配置した、撮影魔道具を別室で操る我が国精鋭の魔術師たちが、二人の姿にむせび泣き「尊い!」と叫びながら倒れていく様がありありと脳裏に浮かぶけれども―――この映像を後世に残せない程のヘマをやらかしたら、極刑が待っていることは重々通達してあるので、早めに正気に戻ることを推奨する。
普段は私や他の夫たちから捧げられる山程のドレスや衣装には目もくれず、「楽だから」と言って精霊様たちの加護を惜しみなく施されたローブを普段着としている我が妻である。
しかし、弟君と一緒に現れるからと、今回はあえて故郷の衣装に身を包んでの来訪となった。
そんなマイ様の出で立ちは、我々には少々簡素に見えるものの、よく見ればこの世界では珍しい織りの布を精密に縫い合わせた薄紅色のワンピース姿であり、その色鮮やかで華やかな小花模様が美しい。
あちらの世界の衣装は、こちらで見るには少々露出が多いものが多いと聞くが、胸元まで露出した襟元には大きな魔石を嵌め込んだ太めのチョーカーが巻かれ、ゆったりとしたドレープを作った布地は彼女の華奢な体を包む。また、ふわりとしたスカートの裾は膝上と短い丈であるものの、その下から覗く脚は厚めの黒いタイツで覆われて、焦げ茶の革ブーツが膝下まで隠していた。
そのため、体の露出はほとんどなく、それでいて彼女の嫋やかな曲線を顕にしているという、女性らしい可憐な姿に目を奪われた。
対して、同じ世界の男性であるソータ様は、立派な青年と言うには細身の体躯は、それでも男性として均整の取れた肉付きをしており、身長は私より少し低い位だろうか。
飾り気のない襟付きの白シャツの上に羽織った濃紺の上着と黒い下履きという、マイ様以上に簡素にて素朴な衣装であったが、やはり上質な布地である事は隠し切れないため、貧相なイメージは浮かばない。むしろその簡素さが、返ってその繊細な美貌と細身の美しい体躯を際立たせていた。
性差はあれども姉君と同じ血を感じさせる容姿は、優しげな面立ちの姉君よりも少々キツめ眼差しが近寄りがたい印象を抱かせると思ったが―――切れ長の美しい双眸が、我々にとって崇めてやまない彼の方を思い起こさせた。
ああ……若いっ………可愛いっ!
…やっぱり、期待以上だった―――っ!
見れば見るほど理想を顕現した容姿に、声も無くひっそりとほくそ笑み、二人に怪しまれて引かれないよう、社交的な笑顔を死守しながら、二人の浮世離れして美しい全身を心のメモリーに刻み込んでいた。
その後、弟君の青年期を迎えたばかりの年代の、爽やかな低音から発する言葉にうっとりし、その芳名を呼び、愛しい妻の夫である我が身を紹介する栄誉を喜んだ。
「初めまして、ソータ様―――……」
そう言って伸ばした手を握り返す御手は、若々しくてきめ細やかな肌をしており、妻と同様に労働を知らない滑らかなものだった。
もちろん、確信があった訳ではないし、明かされた秘密に驚いたは驚いたのだが……そう言われて思い当たる事があったと気づけば、これまで謎に包まれていた彼女の出自について、異を唱える心持ちはとうに無かった。
この大陸や島々を含む世界の中、何百年かに一人という頻度で―――稀に現れる不思議な知識や能力・容貌を持つ人間の話を、代々の為政者や神殿幹部なら知らされていた事があった。
異世界からの旅人―――『稀人』と呼ばれる存在は、それなりに歴史ある国家の知識人や学者レベルなら、文献を紐解いて得る寓話に語られる程度の認識であるが、その呼称は1つではなく、地域によって呼び方も様々である。
しかし、転移魔法を実践化まで高めてきた知識を持ち、高位の精霊様からお声を賜る栄光を得てきた我々の間では、この世界と異なる時空に存在する世界があることを―――確信と呼べる程の知識ではないものの―――知っていた。
そして、その存在が世界の歴史を変えるほどの力や知識を有しながら、時に現れ、消えていったことについても、その偉業とともに歴史に記され、実しやかに伝えられてきたのである。
我々の様な一部の権力者たちの間では、もっと濃密な記録を記された資料と共に。
この国で最も有名な存在を挙げるとすると、600年近く昔に多くの全人種の氏族を守り、質の高い製鉄や製紙の知識を伝えた英雄ゼン=ササーク様―――『黒髪の勇者様』と呼ばれる方の存在が思い浮かぶ。
彼が稀人であったと断定されている訳ではないが、恐らくそうだったのではないかと長年予想されてきた方である。
また、最近の情報になると100年ほど前に突然現れ、数年という短い期間であったが、魔獣の脅威に晒されていた辺境の村の苦境を救い、何の見返りも求めずにその地を去ったと言われる謎の人物が上げられた。
彼については、黒い瞳の魅力的な少年であったらしいが、残念ながら髪は艶のない薄茶色のものであったため、姿かたちを残すモノが存在しないことからも、それだけで血縁関係――もしくは同じ世界の出身者であるかどうかは断定できなかった。
というのも、何故かその人物について、その当時最も関わっていたと思われる人物が今でも口を噤んでいるため、容姿を含めた詳細は明らかにされていないからである。
しかし、危険を顧みずに卓越した魔術と知識によって、外敵から地域の者たちの命を守った彼の功績は、その庇護を受けた民やその子孫達からは今でも黒髪の英雄と並ぶ程の感謝を捧げられていると言う。
そして、功績への感謝と犠牲者への哀悼の意を込めて建てられた記念碑は今でも土地の名所となり、常に献花に溢れているらしい。
それだけに、彼の偉業や名声が私の元にまで届いた時には、既にその存在が消失した後であったのが悔やまれた。
また、彼の偉業が武力のみに留まらなかった点もゼン様と同様であり―――我が国の特産となったワインや果実酒を…特に酒精の強い酒を精製する知識を惜しみなく伝授していったと言う。その後、その叡智は限られた家系のみに伝承していくことにより、彼の降臨地であったロアン地方産の『ブランデー』や『リキュール』と呼ばれる貴酒が世界中の愛好家達に殊の外信奉される所以となっていた。
我が国だけに限定し、その実績と実存を確認できる者たちと言えばこの2名が有名である。しかし、大した痕跡も残さず……それでも小さくない革命を起こして去っていった、名もなき『稀人』が他にもいたかも知れないと思うと、人知れず心が浮き立つものを感じていた。
―――その様な経緯もあり、マイ様に己が出自を明かされた時には、「ああ、やっぱり…」と腑に落ちた感覚があった。
同時に、彼女の同郷であると認めている勇者様が、異世界から訪れた『稀人』であったと確証を得られた事に、密かに興奮を覚えてもいたのだった。
そして、我々にとっては度々英雄を配してきた世界から現れた女神に、更なる『稀人』である弟君をご紹介いただけるとなれば、心からの感謝を捧げる以外にない。
ましてや、愛する妻に似た黒髪黒目の青年が現れると聞けば、否応なく期待も高まるというもの―――いや、誤解されるかも知れないが、容姿で判断する訳では決して無いつもりである。本気で。
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―――なので、二人が寄り添って転移陣を設えた部屋に現れた時……思わず目を見開きながらも口元を抑え、鼻から何かが吹き出しそうになるのを指の甲で抑えて堪えた。
我々全人種が愛し敬う黒髪・黒目の二人が寄り添い絡み合う姿をそのまま直視し続けるのは、あまりにも刺激が強すぎて平静を保てなかったのだ。
そして音もなく遠距離転移という偉業を果たした二人が分かたれた後、私の存在に気がついて目が合う弟君の姿に―――あまりにも期待通りの、凛々しくも美しい容姿に―――魅せられて、一瞬たりとも目を逸らせず、みっともない程崩れた笑顔を晒してしまったが……。
上級神官たちを召喚した直後に配置した、撮影魔道具を別室で操る我が国精鋭の魔術師たちが、二人の姿にむせび泣き「尊い!」と叫びながら倒れていく様がありありと脳裏に浮かぶけれども―――この映像を後世に残せない程のヘマをやらかしたら、極刑が待っていることは重々通達してあるので、早めに正気に戻ることを推奨する。
普段は私や他の夫たちから捧げられる山程のドレスや衣装には目もくれず、「楽だから」と言って精霊様たちの加護を惜しみなく施されたローブを普段着としている我が妻である。
しかし、弟君と一緒に現れるからと、今回はあえて故郷の衣装に身を包んでの来訪となった。
そんなマイ様の出で立ちは、我々には少々簡素に見えるものの、よく見ればこの世界では珍しい織りの布を精密に縫い合わせた薄紅色のワンピース姿であり、その色鮮やかで華やかな小花模様が美しい。
あちらの世界の衣装は、こちらで見るには少々露出が多いものが多いと聞くが、胸元まで露出した襟元には大きな魔石を嵌め込んだ太めのチョーカーが巻かれ、ゆったりとしたドレープを作った布地は彼女の華奢な体を包む。また、ふわりとしたスカートの裾は膝上と短い丈であるものの、その下から覗く脚は厚めの黒いタイツで覆われて、焦げ茶の革ブーツが膝下まで隠していた。
そのため、体の露出はほとんどなく、それでいて彼女の嫋やかな曲線を顕にしているという、女性らしい可憐な姿に目を奪われた。
対して、同じ世界の男性であるソータ様は、立派な青年と言うには細身の体躯は、それでも男性として均整の取れた肉付きをしており、身長は私より少し低い位だろうか。
飾り気のない襟付きの白シャツの上に羽織った濃紺の上着と黒い下履きという、マイ様以上に簡素にて素朴な衣装であったが、やはり上質な布地である事は隠し切れないため、貧相なイメージは浮かばない。むしろその簡素さが、返ってその繊細な美貌と細身の美しい体躯を際立たせていた。
性差はあれども姉君と同じ血を感じさせる容姿は、優しげな面立ちの姉君よりも少々キツめ眼差しが近寄りがたい印象を抱かせると思ったが―――切れ長の美しい双眸が、我々にとって崇めてやまない彼の方を思い起こさせた。
ああ……若いっ………可愛いっ!
…やっぱり、期待以上だった―――っ!
見れば見るほど理想を顕現した容姿に、声も無くひっそりとほくそ笑み、二人に怪しまれて引かれないよう、社交的な笑顔を死守しながら、二人の浮世離れして美しい全身を心のメモリーに刻み込んでいた。
その後、弟君の青年期を迎えたばかりの年代の、爽やかな低音から発する言葉にうっとりし、その芳名を呼び、愛しい妻の夫である我が身を紹介する栄誉を喜んだ。
「初めまして、ソータ様―――……」
そう言って伸ばした手を握り返す御手は、若々しくてきめ細やかな肌をしており、妻と同様に労働を知らない滑らかなものだった。
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