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第一章
① 主人公がアップをはじめました
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「ねえ楓、今年のお盆休みなんだけど、ちょっと私もお父さんも仕事が立て込んでて行けそうにないから、悪いけどあんた代わりに一人で行ってきてくれないかしら。
どうせ今年の夏休みも家にいるだけで暇なんでしょ?
母さん…おばあちゃんたちにはそう言っておくから」
7月の終わりのとある日に、突然母親からそう言われた。
大学も長めの夏休みに入っていたが、毎日バイトもせずに家でゴロゴロしていた私は反論することも出来ず、「お小遣いあげるから」の言葉で渋々言うとおりに従うハメになった。
おじいちゃんの命日は、8月の頭である。
そのため、今年のお盆休みには親戚一同が集まる予定であったので、当然おじいちゃんの次女一家である私達も行く予定ではあった。
しかし、両親が仕事の都合で行けないとなると…結局今年は私が我が家の代表として参加して来なくてはならないらしいのだが。
当然扶養家族で引きこもり傾向のある私に拒否権などないも同然だったので、私は「えー…」とボヤきながらも、無駄な抵抗はしなかった。
しかもおじいちゃんの家には毎年長い休みになるといつも預けられ、小学生の頃には大層お世話になっていた事もあり、ただでさえ断れる理由などなかったのだが……
私はあの家が…というより幼い頃から、田舎にあるあの家に行くのが怖かった。
それは、私が東京生まれの都会育ち…という、生まれ育った環境的な理由からではない。
しかし、大学生活もそこそこの半ニートな生活を享受させてもらっている私が、養ってくれている父母の強権に逆らうことなど出来ない―――大事なことなので繰り返し主張するが―――なので、私は心に浮かぶ恐怖を押し殺し、言われたまま母の言葉に従うのだった。
それから数日後経っても諦めきれず、渋々といった態度の重い足取りで駅の構内を連れ回された後、母に見送られる特急電車の扉の前で思わず立ち止まると、往生際悪く躊躇いながら振り返る。
「お、お母さん……。どうしても私が行かないとダメかなぁ…」
体を半分車外に残したまま、内に入ることも出来ずに戸惑っていると、母は無情にも私の体を列車の中に押しやって、カラカラ笑いながら手を振った。
「今更何言ってるのよ。毎年行ってたんだから、行き方は慣れてるでしょ?
これ、お土産忘れないでね。おばあちゃんや姉さんたちによろしく言っておいて」
「あっ…お母さ…」
私の言葉を聞き終えることもなく、プシューッと閉まった扉の向こう側から2~3回手を振ると、母はそのまま振り向くこともなく去っていった。
こんなに名残惜しくて見守っている娘を振り切って、列車が出るまでの十数秒も見送らないなど、我が母ながら大した薄情っぷりである。
「ううう……嫌だなぁ…」
目的地に向かって無情に進んでいく列車の席で膝小僧を抱えて座りながら、私はかつての地獄の日々を思い出して半べそをかいていた。
あそこでの日々は、楽しいこともあったけれど、辛いことも多かった。
おじいちゃんもおばあちゃんも優しくて、ご飯も美味しかったし、仲の良い従姉妹の椿ちゃんと遊んだことも楽しかった。
しかし……あそこに存在するアレたちは、見かけは可愛くとも、私の幼い心にトラウマを与える存在でもあったのだ。
今ではそれなりに扱うこともできるようになったので、自宅周辺で遭遇する分にはそれ程の驚異ではないものの、その当時のことを思い出すと、今でも手元に震えがくる。
「ダメだ…心をしっかり持たないと、スキを見せたらまた酷い目に遭うに決まってるんだから。
平常心、平常心よ、私。
やればできる。きっとできる!」
そう呟きながら自分に言い聞かせていると、列車が目的地に到着したとのアナウンスが流れ、私は臨戦態勢に入った。
「よしっ!気合入れて逃げ切るぞ!!」
駅の構内を出る直前、私は両頬をパンっと叩いて、自分を叱咤する。
そうでもしなければ、耐えられる気がしなかったのだが―――
「ひぃぃっ! やっぱりダメだーーーっ!!」
そんな気合も虚しく数分後、私は絶叫しながら爆走する。
とある野良猫たちの群れに追いかけられて、抵抗する気にもならないほどの勢いで、ひたすら逃走する羽目になっていた。
「ちっくしょぉぉおーーーっ!!
いきなり駅舎の上から振ってくるとかないだろぉっ!?」
人気もまばらな田舎道を、私は罵声をあげながら走り抜ける。
上から飛びついてきた白黒のハチワレ猫は、「にゃっ!?」と言う鳴き声にも構わず、とっくの昔に頭から払い落とした。
そして続々と後ろから追いかけてくる、新たなる追跡者たちに、決して捕まるわけにはいかないのだ。
アイツらは決して私を噛んだり引っ掻いたりと、ガチで襲って来るわけではないのだが、その勢いは侮れない。
しかし、月イチでトリマーにかけられるようなオシャレペットとは全く違う環境で育った生き物たちである。
言っては何だが、品はない分活きが良い。
あんな野育ちの動物たちにモミクチャされるなんて……1回や2回風呂に入った所でフォローしきれないような悪臭だけならまだしも、ノミやマダニの被害は耐え難い。
ましてや、か弱い女子大生である私が、飛びかかってくる彼らの総重量を受け止められるわけがないのである。
―――ハッキリいって、今、私は生命の危機に瀕していると言っても過言ではない。
大体、そこかしこに野良犬や半野良の猫を始めとした動物どもが放し飼いにされている地方都市の悪癖をなんとかしてくれないだろうか!?
そう思いながら、後ろから盛でもついたように興奮する猫の群れから走って逃げているのだが、その内に野犬や放し飼いされた犬、はては各家からはぐれたヤギやら豚やらイノシシやらが加わった。
「動物もののパニック映画の撮影でもやっているのか?」と勘違いしている数人の見物人たちがスマホを掲げて、先頭を突っ走る私を見守る。
いや、映えを求めて撮られているだけで、見守ってはいないな…。
瞬時に見物者たちの無責任な好奇心を見切って、心が乾いていく感覚に襲われた。
きっと今頃生配信された私の動画が、ワールドワイドに晒されていることだろう。
―――他人の不幸は蜜の味ですかっ!? スマホ爆散して死ねっ!!
なんて、心のうちで怒りを燃やしながら必死に亡きおじいちゃんの家まで爆走して十分後、その甲斐あって命からがら逃げ延びた。
私にとって、怒りは最早燃料の様なものだった。
「ははは、楓ちゃん、相変わらずだねぇ!
むしろ久しぶりのせいか、動物たちのテンションが振り切ってて怖かったよ!
去年や一昨年はみられなかったから寂しかったけど、これ見ると夏が来たって感じするわー!」
そう言って、目の端に浮かぶ涙を拭いながら、従姉妹は隠すこともなく爆笑していた。
「これだから田舎は嫌なんだよ!!
都会は野良猫か放し飼いの飼い猫、もしくは鳩位しかいないんだから!
なんで犬をリードに繋げないんだよ、田舎の人間は!!
追われてる人間目の前にして、『あれまぁ…』で済まそうとすんじゃねぇっ!!」
走り回ってボサボサになったおかっぱの黒髪を振り乱して泣きながら、バンバンと床を叩いて訴える私である。
しかし、この家に住む2歳年上の従姉妹である椿ちゃんは、クククと笑いの余韻を残しながらポンポンと私の肩を叩いた。
「犬とか猫だけじゃないじゃん。
普通、ヤギや羊やイノシシにまで追っかけられたりしないって。
上空で野鳥の群れが叢雲作ってたし、こっそりうさぎやリスまで来てたんだから…道っぱたから覗いてた爬虫類はいただけなかったけど、すっごいファンタジー映像だったよ!
世界の終末みたいで、ダークなファンタジー映像だったよ!!」
慰める方向性が全く違っていると思いもしたが、その言葉のあまりな内容に、思わずキレた。
「おまえかっ! この動画サイトでバズってる動画あげた投稿主はお前かぁ!!
スマホを寄越せっ! 叩き割ってやるっ!!」
カラカラと笑う従姉妹のスマホを取り上げようとするのだが、するりとその手を避けられて、逆に私の肩に手を置く椿ちゃんの表情に、猛烈にイラッとする。ニカっと輝くばかりの笑顔でのサムズアップが私の怒りを煽り倒してくる。
反射的に肩に置かれた手を払い、胸倉を掴み上げてガクガク振りながら涙まじりに睨みつけても、すっかり慣れっこになっている従姉妹は、それはそれは憎ったらしいテヘペロを返してきた。
な ぐ り て ぇぇぇぇっ!
「まぁまぁ、落ち着いてよ、お姫様w。いや、女神様…かな?
うちの村では毎年の時候のご挨拶みたいなもんだったのに、楓ちゃんが高校入ったあたりからあんまり来なくなっちゃってさ…、私達も生活に張りがないっていうか、物足りなかったのよね……。
でもさ、入ったお金で、美味しいものごちそうするからさー。
ちょっと不景気で困ってたから、副収入助かったよ!」
「やかましいわっ!!」
安全地帯から人の不幸を金に替えといて、そんなもので許されると思うなよ!!
慰謝料として全部よこせ!! そしてスマホを叩き割らせろっ!!
「ちょ、ちょっと待って、楓ちゃん、絞まってる…これ、マジ絞まってるっ」
顔を真っ白にしながらも、全く反省の色を見せない従姉妹の首をギリギリ絞め上げながら、ブチ切れた私の絶叫は虚しく山の中に響いていったのだった。
どうせ今年の夏休みも家にいるだけで暇なんでしょ?
母さん…おばあちゃんたちにはそう言っておくから」
7月の終わりのとある日に、突然母親からそう言われた。
大学も長めの夏休みに入っていたが、毎日バイトもせずに家でゴロゴロしていた私は反論することも出来ず、「お小遣いあげるから」の言葉で渋々言うとおりに従うハメになった。
おじいちゃんの命日は、8月の頭である。
そのため、今年のお盆休みには親戚一同が集まる予定であったので、当然おじいちゃんの次女一家である私達も行く予定ではあった。
しかし、両親が仕事の都合で行けないとなると…結局今年は私が我が家の代表として参加して来なくてはならないらしいのだが。
当然扶養家族で引きこもり傾向のある私に拒否権などないも同然だったので、私は「えー…」とボヤきながらも、無駄な抵抗はしなかった。
しかもおじいちゃんの家には毎年長い休みになるといつも預けられ、小学生の頃には大層お世話になっていた事もあり、ただでさえ断れる理由などなかったのだが……
私はあの家が…というより幼い頃から、田舎にあるあの家に行くのが怖かった。
それは、私が東京生まれの都会育ち…という、生まれ育った環境的な理由からではない。
しかし、大学生活もそこそこの半ニートな生活を享受させてもらっている私が、養ってくれている父母の強権に逆らうことなど出来ない―――大事なことなので繰り返し主張するが―――なので、私は心に浮かぶ恐怖を押し殺し、言われたまま母の言葉に従うのだった。
それから数日後経っても諦めきれず、渋々といった態度の重い足取りで駅の構内を連れ回された後、母に見送られる特急電車の扉の前で思わず立ち止まると、往生際悪く躊躇いながら振り返る。
「お、お母さん……。どうしても私が行かないとダメかなぁ…」
体を半分車外に残したまま、内に入ることも出来ずに戸惑っていると、母は無情にも私の体を列車の中に押しやって、カラカラ笑いながら手を振った。
「今更何言ってるのよ。毎年行ってたんだから、行き方は慣れてるでしょ?
これ、お土産忘れないでね。おばあちゃんや姉さんたちによろしく言っておいて」
「あっ…お母さ…」
私の言葉を聞き終えることもなく、プシューッと閉まった扉の向こう側から2~3回手を振ると、母はそのまま振り向くこともなく去っていった。
こんなに名残惜しくて見守っている娘を振り切って、列車が出るまでの十数秒も見送らないなど、我が母ながら大した薄情っぷりである。
「ううう……嫌だなぁ…」
目的地に向かって無情に進んでいく列車の席で膝小僧を抱えて座りながら、私はかつての地獄の日々を思い出して半べそをかいていた。
あそこでの日々は、楽しいこともあったけれど、辛いことも多かった。
おじいちゃんもおばあちゃんも優しくて、ご飯も美味しかったし、仲の良い従姉妹の椿ちゃんと遊んだことも楽しかった。
しかし……あそこに存在するアレたちは、見かけは可愛くとも、私の幼い心にトラウマを与える存在でもあったのだ。
今ではそれなりに扱うこともできるようになったので、自宅周辺で遭遇する分にはそれ程の驚異ではないものの、その当時のことを思い出すと、今でも手元に震えがくる。
「ダメだ…心をしっかり持たないと、スキを見せたらまた酷い目に遭うに決まってるんだから。
平常心、平常心よ、私。
やればできる。きっとできる!」
そう呟きながら自分に言い聞かせていると、列車が目的地に到着したとのアナウンスが流れ、私は臨戦態勢に入った。
「よしっ!気合入れて逃げ切るぞ!!」
駅の構内を出る直前、私は両頬をパンっと叩いて、自分を叱咤する。
そうでもしなければ、耐えられる気がしなかったのだが―――
「ひぃぃっ! やっぱりダメだーーーっ!!」
そんな気合も虚しく数分後、私は絶叫しながら爆走する。
とある野良猫たちの群れに追いかけられて、抵抗する気にもならないほどの勢いで、ひたすら逃走する羽目になっていた。
「ちっくしょぉぉおーーーっ!!
いきなり駅舎の上から振ってくるとかないだろぉっ!?」
人気もまばらな田舎道を、私は罵声をあげながら走り抜ける。
上から飛びついてきた白黒のハチワレ猫は、「にゃっ!?」と言う鳴き声にも構わず、とっくの昔に頭から払い落とした。
そして続々と後ろから追いかけてくる、新たなる追跡者たちに、決して捕まるわけにはいかないのだ。
アイツらは決して私を噛んだり引っ掻いたりと、ガチで襲って来るわけではないのだが、その勢いは侮れない。
しかし、月イチでトリマーにかけられるようなオシャレペットとは全く違う環境で育った生き物たちである。
言っては何だが、品はない分活きが良い。
あんな野育ちの動物たちにモミクチャされるなんて……1回や2回風呂に入った所でフォローしきれないような悪臭だけならまだしも、ノミやマダニの被害は耐え難い。
ましてや、か弱い女子大生である私が、飛びかかってくる彼らの総重量を受け止められるわけがないのである。
―――ハッキリいって、今、私は生命の危機に瀕していると言っても過言ではない。
大体、そこかしこに野良犬や半野良の猫を始めとした動物どもが放し飼いにされている地方都市の悪癖をなんとかしてくれないだろうか!?
そう思いながら、後ろから盛でもついたように興奮する猫の群れから走って逃げているのだが、その内に野犬や放し飼いされた犬、はては各家からはぐれたヤギやら豚やらイノシシやらが加わった。
「動物もののパニック映画の撮影でもやっているのか?」と勘違いしている数人の見物人たちがスマホを掲げて、先頭を突っ走る私を見守る。
いや、映えを求めて撮られているだけで、見守ってはいないな…。
瞬時に見物者たちの無責任な好奇心を見切って、心が乾いていく感覚に襲われた。
きっと今頃生配信された私の動画が、ワールドワイドに晒されていることだろう。
―――他人の不幸は蜜の味ですかっ!? スマホ爆散して死ねっ!!
なんて、心のうちで怒りを燃やしながら必死に亡きおじいちゃんの家まで爆走して十分後、その甲斐あって命からがら逃げ延びた。
私にとって、怒りは最早燃料の様なものだった。
「ははは、楓ちゃん、相変わらずだねぇ!
むしろ久しぶりのせいか、動物たちのテンションが振り切ってて怖かったよ!
去年や一昨年はみられなかったから寂しかったけど、これ見ると夏が来たって感じするわー!」
そう言って、目の端に浮かぶ涙を拭いながら、従姉妹は隠すこともなく爆笑していた。
「これだから田舎は嫌なんだよ!!
都会は野良猫か放し飼いの飼い猫、もしくは鳩位しかいないんだから!
なんで犬をリードに繋げないんだよ、田舎の人間は!!
追われてる人間目の前にして、『あれまぁ…』で済まそうとすんじゃねぇっ!!」
走り回ってボサボサになったおかっぱの黒髪を振り乱して泣きながら、バンバンと床を叩いて訴える私である。
しかし、この家に住む2歳年上の従姉妹である椿ちゃんは、クククと笑いの余韻を残しながらポンポンと私の肩を叩いた。
「犬とか猫だけじゃないじゃん。
普通、ヤギや羊やイノシシにまで追っかけられたりしないって。
上空で野鳥の群れが叢雲作ってたし、こっそりうさぎやリスまで来てたんだから…道っぱたから覗いてた爬虫類はいただけなかったけど、すっごいファンタジー映像だったよ!
世界の終末みたいで、ダークなファンタジー映像だったよ!!」
慰める方向性が全く違っていると思いもしたが、その言葉のあまりな内容に、思わずキレた。
「おまえかっ! この動画サイトでバズってる動画あげた投稿主はお前かぁ!!
スマホを寄越せっ! 叩き割ってやるっ!!」
カラカラと笑う従姉妹のスマホを取り上げようとするのだが、するりとその手を避けられて、逆に私の肩に手を置く椿ちゃんの表情に、猛烈にイラッとする。ニカっと輝くばかりの笑顔でのサムズアップが私の怒りを煽り倒してくる。
反射的に肩に置かれた手を払い、胸倉を掴み上げてガクガク振りながら涙まじりに睨みつけても、すっかり慣れっこになっている従姉妹は、それはそれは憎ったらしいテヘペロを返してきた。
な ぐ り て ぇぇぇぇっ!
「まぁまぁ、落ち着いてよ、お姫様w。いや、女神様…かな?
うちの村では毎年の時候のご挨拶みたいなもんだったのに、楓ちゃんが高校入ったあたりからあんまり来なくなっちゃってさ…、私達も生活に張りがないっていうか、物足りなかったのよね……。
でもさ、入ったお金で、美味しいものごちそうするからさー。
ちょっと不景気で困ってたから、副収入助かったよ!」
「やかましいわっ!!」
安全地帯から人の不幸を金に替えといて、そんなもので許されると思うなよ!!
慰謝料として全部よこせ!! そしてスマホを叩き割らせろっ!!
「ちょ、ちょっと待って、楓ちゃん、絞まってる…これ、マジ絞まってるっ」
顔を真っ白にしながらも、全く反省の色を見せない従姉妹の首をギリギリ絞め上げながら、ブチ切れた私の絶叫は虚しく山の中に響いていったのだった。
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