19 / 19
☆初日って早い
しおりを挟む
クラスに着くとリザ様が席を確保してくれていた。
広めの教室は明るく、二人一組で座る形の長机、日本の学校とはイメージがちょっと違う。
椅子はベンチでなく背もたれの小さいダイニングチェアーみたいで硬めのクッションが付いていた。
おかげで尻が冷たくない。
ゲームの世界スゲーと感動していたらリザ様がニコニコと俺の様子を見ている。
「学校の椅子ってもっとショボ…じゃなくて、もっとチープなものをイメージしてました」
少し恥ずかしくなって椅子に喜んでた理由を聞かれても無いのに伝えると
「そうね、私もここまで座り心地の良い椅子が用意されているとは思わなかったわ」
と微笑んでくれた。
前世の子供時代、施設でお姉ちゃんみたいに世話してくれた人を少し思い出す。
なんかリザ様って同級生…てか俺の場合前世合わせりゃ年下になるのにお姉さん感あるんだよな。
やがて担任の先生と副担任の先生が来てホームルームが始まった。
副担任の髪色がスゲェ…ピンク色だ。
少し長めの髪を緩く一つに束ねていて、少し垂れ目気味の紫の目をした大人の色気ふりまき先生…攻略対象臭がする。
生徒と先生の禁断の恋的なルートか?
あとは金髪碧眼をした奴…セイン王子と一緒にいる男が目を引く。
金髪は何人かいるけどアイツだけ妙にキラキラしたキレーな金髪なんだよな。
「モントラスト様が気になるの?」
攻略対象か見極めるために観察していたからかリザ様に勘違いさせてしまったらしい。
「あ、派手な髪の毛だなぁって見てました」
嘘ではない。
「!…確かに目を引くわね」
なんか笑われた気もするが同意を得れたし良しだ。
きっとアイツも攻略対象なのだろう。
あと目立つのクラスメイトは銀髪の奴だな。
今のところ全部で4人か。
ちょっと少ないしさっきの目立つ赤毛も怪しいから隣のクラスにも攻略対象はいるんだろう。
そうこうしているうちに今日の学校が終わった。
学校備品が寮に届いているから確認するように、とは言われたけど先生の挨拶だけで終わり。早っ。
入学式ってこんなもんだったっけなー。
「ソフィ、街までお昼食べに行かない?」
リザ様が誘ってくれた。
でも貴族令嬢が護衛無しに出歩いていいんだろうか?
「もちろん貴族街よ。そこら中に警備がいるわ」
「そうなんですか?」
「もしかして貴族街を知らないの?」
俺が頷くとリザ様が貴族街について教えてくれたが要は貴族専門特区だった。
経営者から従業員までどこかしらの貴族と繋がりが無ければ入れないエリアで、平民でこのエリアに入るには専門の身分証がいるから安心して出歩けるのだという…なんつーご都合エリア。
確かにデートに護衛ぞろぞろとか恋愛しにくいわな。
「着替えたら寮の入り口でね!あ、案内役に侍女を連れて行っても良いかしら?」
「え!?侍女も寮生なんですか?!」
「あぁ、侯爵家より上の家は侍女の部屋もあるの」
…あの至れり尽くせりの寮で侍女に何を世話してもらうのか俺には思い浮かばない。
広めの教室は明るく、二人一組で座る形の長机、日本の学校とはイメージがちょっと違う。
椅子はベンチでなく背もたれの小さいダイニングチェアーみたいで硬めのクッションが付いていた。
おかげで尻が冷たくない。
ゲームの世界スゲーと感動していたらリザ様がニコニコと俺の様子を見ている。
「学校の椅子ってもっとショボ…じゃなくて、もっとチープなものをイメージしてました」
少し恥ずかしくなって椅子に喜んでた理由を聞かれても無いのに伝えると
「そうね、私もここまで座り心地の良い椅子が用意されているとは思わなかったわ」
と微笑んでくれた。
前世の子供時代、施設でお姉ちゃんみたいに世話してくれた人を少し思い出す。
なんかリザ様って同級生…てか俺の場合前世合わせりゃ年下になるのにお姉さん感あるんだよな。
やがて担任の先生と副担任の先生が来てホームルームが始まった。
副担任の髪色がスゲェ…ピンク色だ。
少し長めの髪を緩く一つに束ねていて、少し垂れ目気味の紫の目をした大人の色気ふりまき先生…攻略対象臭がする。
生徒と先生の禁断の恋的なルートか?
あとは金髪碧眼をした奴…セイン王子と一緒にいる男が目を引く。
金髪は何人かいるけどアイツだけ妙にキラキラしたキレーな金髪なんだよな。
「モントラスト様が気になるの?」
攻略対象か見極めるために観察していたからかリザ様に勘違いさせてしまったらしい。
「あ、派手な髪の毛だなぁって見てました」
嘘ではない。
「!…確かに目を引くわね」
なんか笑われた気もするが同意を得れたし良しだ。
きっとアイツも攻略対象なのだろう。
あと目立つのクラスメイトは銀髪の奴だな。
今のところ全部で4人か。
ちょっと少ないしさっきの目立つ赤毛も怪しいから隣のクラスにも攻略対象はいるんだろう。
そうこうしているうちに今日の学校が終わった。
学校備品が寮に届いているから確認するように、とは言われたけど先生の挨拶だけで終わり。早っ。
入学式ってこんなもんだったっけなー。
「ソフィ、街までお昼食べに行かない?」
リザ様が誘ってくれた。
でも貴族令嬢が護衛無しに出歩いていいんだろうか?
「もちろん貴族街よ。そこら中に警備がいるわ」
「そうなんですか?」
「もしかして貴族街を知らないの?」
俺が頷くとリザ様が貴族街について教えてくれたが要は貴族専門特区だった。
経営者から従業員までどこかしらの貴族と繋がりが無ければ入れないエリアで、平民でこのエリアに入るには専門の身分証がいるから安心して出歩けるのだという…なんつーご都合エリア。
確かにデートに護衛ぞろぞろとか恋愛しにくいわな。
「着替えたら寮の入り口でね!あ、案内役に侍女を連れて行っても良いかしら?」
「え!?侍女も寮生なんですか?!」
「あぁ、侯爵家より上の家は侍女の部屋もあるの」
…あの至れり尽くせりの寮で侍女に何を世話してもらうのか俺には思い浮かばない。
応援ありがとうございます!
4
お気に入りに追加
25
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる