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反転ブラックジャック
5話
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「あーん」
またしてもやって来たカジノの端にあるカフェ。
そこで麦と櫻木は並んでパンケーキを食べている。
櫻木はまだ分かる。けど麦はなんで食べてるの? さっきついさっき食べたばかりなのにまだ食べれるのかよ……。
いや、食べれるなら全然良いんだけどさ、無料だし? むしろ食べれるなら食べた方が得だし?
でも本当に一時間もたたないうちに二個目とか良く食べれるな……。
「美味しいでしょ⁉ 彩希ちゃん」
「はい! ふわふわしていて凄く美味しいです」
しかもここのパンケーキを櫻木にお勧めしたのは麦だ。
まぁ、美味しそうに食べているから良いんだけど。
「そういえば、櫻木の所持チップは幾つなんだ?」
「えーっと……2600枚です」
「2600枚か……」
残り97400枚か……
「お二人に比べたら少ないですけど……」
「そんなことはない」
俺と麦を除いた順位一位の所持チップは8100枚。櫻木との差は5500枚。2600枚は少なくはない。
この試験は時間が経てば経つほどチップの移動が大きくなる。
チップの所持数が多くなれば賭けるチップも多くなる。例えば、ルーレットの黒に俺と麦が1000チップを賭けて負けたとしてもそこまでの痛みは負わない。けど、櫻木にとっての1000チップは所持チップの半分といってもいい。半分のチップの負けは相当デカい。
だから序盤は100チップくらいを賭け続け、徐々に増やしていき、後半に高レートの遊戯をするだろう。
だから今はまだ2600チップでも全然良い。
俺と麦だって1500チップから35500チップまで行けたんだし。
「それとスキルだけ確認しておきたいんだけど、良いか?」
「はい! 勿論良いですよ!」
そう言って櫻木は端末を俺に見せてくれた。
『櫻木彩希:所持チップ2600枚。スキル【重力操作】【手札交換】【数字変化】【絶対宣言】』
スキルは四つ。俺達と同じだ。
『紅羽駿:所持チップ35500枚。スキル【賽子操作】【透視】【追加行動】【状況反転】
『七海麦:所持チップ35500枚。スキル【譲渡】【透視】【無効化】【行動制御】』
そのうち、俺の【賽子操作】【透視】麦の【譲渡】【透視】はクールタイム中で使用できない。
「この最後にある【絶対宣言】ってどんなスキルなんだ?」
「あ、そのスキル凄いんですよ? 一ターンの間私の宣言通りに遊戯が進むんです。例えばルーレットで4に玉が入ると宣言すれば4に玉が入るんですよ。その他にも私が紅羽さんにルーレットで5に全額ベットするって宣言したら紅羽さんは5に全額ベットをしないといけません」
「なんだよそれ……強すぎだろ…………」
よく見てみると、櫻木の端末に表示されている【絶対宣言】の横にランクSと表示されている。
「でもこのスキルを使うには条件があるんですよ」
「条件?」
「はい。それも結構な量の条件が……これなんですけど」
〇スキル【絶対宣言】使用条件。
・一対一以外の遊戯でのみ使用可能。但し、一チーム対一チームは使用可能。
・賭けチップが1万以上の時のみ使用可能。
・合計所持チップが5万以上。
・合計遊戯勝利回数が15勝以上。
・ターン制の遊戯の場合、【絶対宣言】を使用する一ターン前の結果が負けの場合のみ使用可能。一ターン目は使用不可。
・【絶対宣言】を使用したターンで遊戯終了条件を満たした場合、このターンを無効とし、今後【絶対宣言】を使用禁止とする。
・遊戯のルールでスキルの使用上限が一人三つ以内の場合のみ。チームの場合は平均して一人の使用スキル数を出す。
かなり強力なスキルなだけあって、使用条件はかなり厳しいな。
今の櫻木に達成できていない条件は二つ、もしくは三つだな。
このスキルの唯一の欠点は【絶対宣言】を使用したターンで遊戯を終了できない事だな。まぁ、それでも十分なんだけど。
「ちなみにこの中でクールタイム中のスキルはあるのか?」
「えーっと、【数字変化】はポーカーで使用しました。Aのフォーオブアカインドを作れたので作りました」
【数字変化】の詳細はその名の通り数字を変化させることができるスキル。但し、遊戯のルールで存在する数字じゃなければいけない。ポーカーで14の数字は存在しないから作ることができない。
「じゃあ【重力操作】は使用できるのか」
【重力操作】はルーレットが含まれる遊戯でのみ使用可能なスキル。絶対宣言に似たようなスキルで、狙ったポケットに必ず入るというものだ。
「はい。でも【重力操作】をルーレットでストレートアップにオールインして使用しようとしたんですけど。【重力操作】を使用して得られるチップは最大で5000枚までらしいんです。なのでカラーに5000枚しか賭けることができないんです。」
「5000枚か……流石に上限はあるよな」
上限が無ければ俺の手持ちチップをストレートアップにオールインしてしまえば、俺の所持チップは127万枚を超える。
「因みに、カラーに6000枚賭けて【重力操作】を使用するとどうなるんだ?」
「それだと効果を発揮しないみたいです」
「そうなのか」
俺と櫻木がそんな会話をしている間にも、麦は黙々と美味しそうにパンケーキを食べている。
「あ、そうだ」
麦はパンケーキを食べる手を止めて俺の方を見てきた。
「どうかしたのか?」
「さっきの遊戯で私達結構危なかったでしょ?」
「まぁ、危なかったな」
危なかったってどころじゃないけどな。運が良くないとあの作戦は実行できなかったし。
「私てっきり駿が三ターンで50点超えると思ってたから。どうして普通に投げたの?」
「普通? どういうことですか?」
「あれはただの暇つぶしで練習しただけでこういう時には使ったりしないよ。あれを使うのは見せるときだけ。遊戯中には絶対に使ったりはしないよ」
「そうなんだ。うん。そうだよね、駿遊戯好きだもんね。あ、彩希ちゃんは知らないんだったね。駿ね、凄いんだよ? 賽子の目を自由に出せるんだよ!」
「賽子の目を自由に出せる……ですか? 本当にそんなことできるんですか?」
「今はダイスが無いから見せれないけど、できる」
一人で遊戯はできないから、一人で居る時はダイスを狙った出目にする投げ方を練習したり、トランプの特殊なシャッフルの仕方を練習していた。
まぁ、今まで一回も遊戯では使ったことはないけど。
そもそもそれを使って遊戯に勝っても嬉しくないし、なんといっても楽しくない。
だから使ったりはしない。
「す、凄いです!」
「練習すれば誰にでもできるよ」
「私できなかったじゃん!」
「麦は四回で辞めただろ」
最初に麦にそれを披露した時に、麦もできるようになりたいと練習したが、練習回数はたったの四回。それ以降やっているところは見たことない。
「まぁ、そんな事よりも今は次にやる遊戯をどうするか考えないとな」
このカジノにある遊戯の一覧は端末から確認できる。
「とりあえず、俺は【重力操作】を早めに使っておいた方が良いと思う」
スキルのクールタイムは一時間。試験の残り時間は九時間半だ。つまり、試験終了までに【重力操作】は最大で九回使用できる。
【重力操作】で得られるチップの最大は5000枚。それを九回繰り返すとそれだけで4万5000チップになる。
つまり、【重力操作】を一時間に一度使用しつつ、残りの空いている時間で遊戯をして55000チップを稼げば第一の合格条件である10万枚に届く。
「私も駿に賛成かな。まずは彩希ちゃんのチップをもう少し増やしておきたいもんね。だからルーレットで2500枚を三倍の場所に賭けて手持ちを7500枚にしよう!」
俺も麦と同じことを考えていた。2500枚を三倍の場所に賭ければ7500枚になる。元々賭けていた2500枚を引けば丁度5000枚になる。
「お二人がそう言うならさっそくルーレットに行きましょう!」
パンケーキを食べ終えるのを待ち、ルーレットへ向かった俺達は何の問題も無くチップをプラス5000枚増やすことができた。
少し慎重になった事は、他のプレイヤーが別のスキルを使用してこないかどうかだ。
もし二つのスキルが重なって発動されたらどうなるのか。
例えば、【重力操作】と、同じように狙ったポケットに入れることができたりするスキル、もしくは【行動制御】のように、他プレイヤーのスキルを一ターン使用不可能にするスキルを同じターンに使用した場合、スキルのランクが高い方が優先される。同ランクの場合は、スキルを発動したのが早い方が効果を発揮する。
これで櫻木の手持ちチップは7500枚。
後はクールタイムが終わるまでに遊戯でチップを稼ぐ。
ブラックジャックやバカラなど、オリジナル遊戯以外は基本的に初期の賭けチップは自身で決められるし、最低賭けチップも数百枚が多い。それに比べ、オリジナル遊戯は初期賭けチップが多い。
といっても、全てが多いわけでは無い。しっかりと数百チップでも参加できる遊戯もある。
「駿、私ブラックジャックしてみたい!」
「ブラックジャックか……じゃあブラックジャックしに行くか」
と、ブラックジャックをしに台へと来たのだが、既に満席。
ただ、ブラックジャックの隣にあるオリジナル遊戯の台は空いている。
「麦、どうする? 隣の遊戯は空いているけど」
「じゃあ隣にしよ! 彩希ちゃんもそれでいいかな?」
「はい。私はお二人と同じ遊戯をします」
よし。決定だな。どんな遊戯かは分からないが、台を見る限りブラックジャックの台とあまり変わらない。いや、全く一緒と言っても良い。
「遊戯の参加希望でしょうか?」
「はい」
「では反転ブラックジャックの説明をさせていただきますね」
またしてもやって来たカジノの端にあるカフェ。
そこで麦と櫻木は並んでパンケーキを食べている。
櫻木はまだ分かる。けど麦はなんで食べてるの? さっきついさっき食べたばかりなのにまだ食べれるのかよ……。
いや、食べれるなら全然良いんだけどさ、無料だし? むしろ食べれるなら食べた方が得だし?
でも本当に一時間もたたないうちに二個目とか良く食べれるな……。
「美味しいでしょ⁉ 彩希ちゃん」
「はい! ふわふわしていて凄く美味しいです」
しかもここのパンケーキを櫻木にお勧めしたのは麦だ。
まぁ、美味しそうに食べているから良いんだけど。
「そういえば、櫻木の所持チップは幾つなんだ?」
「えーっと……2600枚です」
「2600枚か……」
残り97400枚か……
「お二人に比べたら少ないですけど……」
「そんなことはない」
俺と麦を除いた順位一位の所持チップは8100枚。櫻木との差は5500枚。2600枚は少なくはない。
この試験は時間が経てば経つほどチップの移動が大きくなる。
チップの所持数が多くなれば賭けるチップも多くなる。例えば、ルーレットの黒に俺と麦が1000チップを賭けて負けたとしてもそこまでの痛みは負わない。けど、櫻木にとっての1000チップは所持チップの半分といってもいい。半分のチップの負けは相当デカい。
だから序盤は100チップくらいを賭け続け、徐々に増やしていき、後半に高レートの遊戯をするだろう。
だから今はまだ2600チップでも全然良い。
俺と麦だって1500チップから35500チップまで行けたんだし。
「それとスキルだけ確認しておきたいんだけど、良いか?」
「はい! 勿論良いですよ!」
そう言って櫻木は端末を俺に見せてくれた。
『櫻木彩希:所持チップ2600枚。スキル【重力操作】【手札交換】【数字変化】【絶対宣言】』
スキルは四つ。俺達と同じだ。
『紅羽駿:所持チップ35500枚。スキル【賽子操作】【透視】【追加行動】【状況反転】
『七海麦:所持チップ35500枚。スキル【譲渡】【透視】【無効化】【行動制御】』
そのうち、俺の【賽子操作】【透視】麦の【譲渡】【透視】はクールタイム中で使用できない。
「この最後にある【絶対宣言】ってどんなスキルなんだ?」
「あ、そのスキル凄いんですよ? 一ターンの間私の宣言通りに遊戯が進むんです。例えばルーレットで4に玉が入ると宣言すれば4に玉が入るんですよ。その他にも私が紅羽さんにルーレットで5に全額ベットするって宣言したら紅羽さんは5に全額ベットをしないといけません」
「なんだよそれ……強すぎだろ…………」
よく見てみると、櫻木の端末に表示されている【絶対宣言】の横にランクSと表示されている。
「でもこのスキルを使うには条件があるんですよ」
「条件?」
「はい。それも結構な量の条件が……これなんですけど」
〇スキル【絶対宣言】使用条件。
・一対一以外の遊戯でのみ使用可能。但し、一チーム対一チームは使用可能。
・賭けチップが1万以上の時のみ使用可能。
・合計所持チップが5万以上。
・合計遊戯勝利回数が15勝以上。
・ターン制の遊戯の場合、【絶対宣言】を使用する一ターン前の結果が負けの場合のみ使用可能。一ターン目は使用不可。
・【絶対宣言】を使用したターンで遊戯終了条件を満たした場合、このターンを無効とし、今後【絶対宣言】を使用禁止とする。
・遊戯のルールでスキルの使用上限が一人三つ以内の場合のみ。チームの場合は平均して一人の使用スキル数を出す。
かなり強力なスキルなだけあって、使用条件はかなり厳しいな。
今の櫻木に達成できていない条件は二つ、もしくは三つだな。
このスキルの唯一の欠点は【絶対宣言】を使用したターンで遊戯を終了できない事だな。まぁ、それでも十分なんだけど。
「ちなみにこの中でクールタイム中のスキルはあるのか?」
「えーっと、【数字変化】はポーカーで使用しました。Aのフォーオブアカインドを作れたので作りました」
【数字変化】の詳細はその名の通り数字を変化させることができるスキル。但し、遊戯のルールで存在する数字じゃなければいけない。ポーカーで14の数字は存在しないから作ることができない。
「じゃあ【重力操作】は使用できるのか」
【重力操作】はルーレットが含まれる遊戯でのみ使用可能なスキル。絶対宣言に似たようなスキルで、狙ったポケットに必ず入るというものだ。
「はい。でも【重力操作】をルーレットでストレートアップにオールインして使用しようとしたんですけど。【重力操作】を使用して得られるチップは最大で5000枚までらしいんです。なのでカラーに5000枚しか賭けることができないんです。」
「5000枚か……流石に上限はあるよな」
上限が無ければ俺の手持ちチップをストレートアップにオールインしてしまえば、俺の所持チップは127万枚を超える。
「因みに、カラーに6000枚賭けて【重力操作】を使用するとどうなるんだ?」
「それだと効果を発揮しないみたいです」
「そうなのか」
俺と櫻木がそんな会話をしている間にも、麦は黙々と美味しそうにパンケーキを食べている。
「あ、そうだ」
麦はパンケーキを食べる手を止めて俺の方を見てきた。
「どうかしたのか?」
「さっきの遊戯で私達結構危なかったでしょ?」
「まぁ、危なかったな」
危なかったってどころじゃないけどな。運が良くないとあの作戦は実行できなかったし。
「私てっきり駿が三ターンで50点超えると思ってたから。どうして普通に投げたの?」
「普通? どういうことですか?」
「あれはただの暇つぶしで練習しただけでこういう時には使ったりしないよ。あれを使うのは見せるときだけ。遊戯中には絶対に使ったりはしないよ」
「そうなんだ。うん。そうだよね、駿遊戯好きだもんね。あ、彩希ちゃんは知らないんだったね。駿ね、凄いんだよ? 賽子の目を自由に出せるんだよ!」
「賽子の目を自由に出せる……ですか? 本当にそんなことできるんですか?」
「今はダイスが無いから見せれないけど、できる」
一人で遊戯はできないから、一人で居る時はダイスを狙った出目にする投げ方を練習したり、トランプの特殊なシャッフルの仕方を練習していた。
まぁ、今まで一回も遊戯では使ったことはないけど。
そもそもそれを使って遊戯に勝っても嬉しくないし、なんといっても楽しくない。
だから使ったりはしない。
「す、凄いです!」
「練習すれば誰にでもできるよ」
「私できなかったじゃん!」
「麦は四回で辞めただろ」
最初に麦にそれを披露した時に、麦もできるようになりたいと練習したが、練習回数はたったの四回。それ以降やっているところは見たことない。
「まぁ、そんな事よりも今は次にやる遊戯をどうするか考えないとな」
このカジノにある遊戯の一覧は端末から確認できる。
「とりあえず、俺は【重力操作】を早めに使っておいた方が良いと思う」
スキルのクールタイムは一時間。試験の残り時間は九時間半だ。つまり、試験終了までに【重力操作】は最大で九回使用できる。
【重力操作】で得られるチップの最大は5000枚。それを九回繰り返すとそれだけで4万5000チップになる。
つまり、【重力操作】を一時間に一度使用しつつ、残りの空いている時間で遊戯をして55000チップを稼げば第一の合格条件である10万枚に届く。
「私も駿に賛成かな。まずは彩希ちゃんのチップをもう少し増やしておきたいもんね。だからルーレットで2500枚を三倍の場所に賭けて手持ちを7500枚にしよう!」
俺も麦と同じことを考えていた。2500枚を三倍の場所に賭ければ7500枚になる。元々賭けていた2500枚を引けば丁度5000枚になる。
「お二人がそう言うならさっそくルーレットに行きましょう!」
パンケーキを食べ終えるのを待ち、ルーレットへ向かった俺達は何の問題も無くチップをプラス5000枚増やすことができた。
少し慎重になった事は、他のプレイヤーが別のスキルを使用してこないかどうかだ。
もし二つのスキルが重なって発動されたらどうなるのか。
例えば、【重力操作】と、同じように狙ったポケットに入れることができたりするスキル、もしくは【行動制御】のように、他プレイヤーのスキルを一ターン使用不可能にするスキルを同じターンに使用した場合、スキルのランクが高い方が優先される。同ランクの場合は、スキルを発動したのが早い方が効果を発揮する。
これで櫻木の手持ちチップは7500枚。
後はクールタイムが終わるまでに遊戯でチップを稼ぐ。
ブラックジャックやバカラなど、オリジナル遊戯以外は基本的に初期の賭けチップは自身で決められるし、最低賭けチップも数百枚が多い。それに比べ、オリジナル遊戯は初期賭けチップが多い。
といっても、全てが多いわけでは無い。しっかりと数百チップでも参加できる遊戯もある。
「駿、私ブラックジャックしてみたい!」
「ブラックジャックか……じゃあブラックジャックしに行くか」
と、ブラックジャックをしに台へと来たのだが、既に満席。
ただ、ブラックジャックの隣にあるオリジナル遊戯の台は空いている。
「麦、どうする? 隣の遊戯は空いているけど」
「じゃあ隣にしよ! 彩希ちゃんもそれでいいかな?」
「はい。私はお二人と同じ遊戯をします」
よし。決定だな。どんな遊戯かは分からないが、台を見る限りブラックジャックの台とあまり変わらない。いや、全く一緒と言っても良い。
「遊戯の参加希望でしょうか?」
「はい」
「では反転ブラックジャックの説明をさせていただきますね」
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2025/06/22
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