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可愛い彼女と秘密の恋人関係
9話
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「え⁉」
ふと、壁掛け時計に目を配る。
時計の短針は十を指している。
蒼汰と通話を初めてもう一時間が経ったという事に、私は驚く。
体感的にまだほんの数分しか経っていないと思っていた。
「どうかしたの?」
私が時計を眺めながら驚いていると、スマホ越しから凄く安心する声が聞こえてくる。
蒼汰の声を聴くと凄く安心する。
「ちょっと、ね。時間過ぎるの早いなぁ~って思って。蒼汰と通話し始めてもう一時間経ったんだよ! 体感的には数分しか話してないのに」
「本当だ! もう一時間も経ったのか」
蒼汰は私にそう言われ、時間を確認したのか、私と同じように驚いた声を出す。
「あれだね、楽しい事をしている時は時間が過ぎるのが早く感じるってやつ。私、蒼汰とこうして通話できるの凄く楽しみにしてたから。蒼汰は?」
私は蒼汰と約束していた時間、九時の遥かに前の八時頃から今か今かとスマホを握りしめながら時計の長針を眺めてた。
こういう所が子供っぽいって言われる原因なんだろうけれど、仕方ないじゃん! だって蒼汰の声早く聞きたかったんだもん!
ましてやテディベアを抱きしめながら「遅い~」って駄々こねてたし……本当に子供っぽいな、私。
思い返してみれば子供っぽいって言われるのも普通なんだろうな。
「お、俺⁉」
「そう。だって蒼汰も驚いていたでしょ? 私と一緒かな? って思ったの」
蒼汰も私と一緒で通話するの楽しみにしてくれてたら嬉しいな。でも、違ったら少しがっかりしちゃうな。
少しドキドキしながら蒼汰の答えを待つ。
「お、俺も……陽愛と一緒…………」
「え? 私と何?」
「陽愛と一緒って言ったんだよ! 二回も言わすなよ」
「ふふ、ごめんね」
勿論一度で聞き取れた。けれどもう一度聞きたかった。
蒼汰が私と通話をするのが楽しいって、直接そう言っているわけじゃないけど……
そう言ってくれるのが凄く嬉しい。
「どうせ一回目で聞き取れてたんだろ?」
「あ、バレた?」
「幼馴染なんだからこれくらい分かる。実際やられたのは何度かあるし」
「そうだったね。じゃあ今度は三回聞き取れないふりしようかな~」
「言っちゃダメだろ」
「冗談だよ、冗談」
普段はお母さんから揶揄われている私だけど、蒼汰には揶揄う側だ。
私、押されるの苦手なんだ。
蒼汰から好きとかちょっとそう言った事を言われるだけで頬が赤くなる。
胸がドキドキしちゃう。
「ったく。もう俺を揶揄うのはやめてよ」
「や~だよ~」
「何でだよ」
「だって、蒼汰揶揄うの面白いんだもん」
「面白いって……」
「良いじゃん。こんな可愛い彼女から揶揄われるなんてご褒美じゃん」
「陽愛って自分で可愛いとは普通に言えるのに、誰かから可愛いとか言われると直ぐに照れるよな。可愛いのは確かだけど」
「ッ! そ、それは……う、うるさい! 蒼汰のバカ、バーカ!」
そう言って私は勢いで電話を切ってしまった。
「あ……切っちゃった…………どうしよう、もっと蒼汰とお話したかったのに…………」
バカは蒼汰じゃなくて私の方だ。
私は近くにあるテディベアに顔をうずくめる。
「だって、恥ずかしいんだもん……」
ふと、壁掛け時計に目を配る。
時計の短針は十を指している。
蒼汰と通話を初めてもう一時間が経ったという事に、私は驚く。
体感的にまだほんの数分しか経っていないと思っていた。
「どうかしたの?」
私が時計を眺めながら驚いていると、スマホ越しから凄く安心する声が聞こえてくる。
蒼汰の声を聴くと凄く安心する。
「ちょっと、ね。時間過ぎるの早いなぁ~って思って。蒼汰と通話し始めてもう一時間経ったんだよ! 体感的には数分しか話してないのに」
「本当だ! もう一時間も経ったのか」
蒼汰は私にそう言われ、時間を確認したのか、私と同じように驚いた声を出す。
「あれだね、楽しい事をしている時は時間が過ぎるのが早く感じるってやつ。私、蒼汰とこうして通話できるの凄く楽しみにしてたから。蒼汰は?」
私は蒼汰と約束していた時間、九時の遥かに前の八時頃から今か今かとスマホを握りしめながら時計の長針を眺めてた。
こういう所が子供っぽいって言われる原因なんだろうけれど、仕方ないじゃん! だって蒼汰の声早く聞きたかったんだもん!
ましてやテディベアを抱きしめながら「遅い~」って駄々こねてたし……本当に子供っぽいな、私。
思い返してみれば子供っぽいって言われるのも普通なんだろうな。
「お、俺⁉」
「そう。だって蒼汰も驚いていたでしょ? 私と一緒かな? って思ったの」
蒼汰も私と一緒で通話するの楽しみにしてくれてたら嬉しいな。でも、違ったら少しがっかりしちゃうな。
少しドキドキしながら蒼汰の答えを待つ。
「お、俺も……陽愛と一緒…………」
「え? 私と何?」
「陽愛と一緒って言ったんだよ! 二回も言わすなよ」
「ふふ、ごめんね」
勿論一度で聞き取れた。けれどもう一度聞きたかった。
蒼汰が私と通話をするのが楽しいって、直接そう言っているわけじゃないけど……
そう言ってくれるのが凄く嬉しい。
「どうせ一回目で聞き取れてたんだろ?」
「あ、バレた?」
「幼馴染なんだからこれくらい分かる。実際やられたのは何度かあるし」
「そうだったね。じゃあ今度は三回聞き取れないふりしようかな~」
「言っちゃダメだろ」
「冗談だよ、冗談」
普段はお母さんから揶揄われている私だけど、蒼汰には揶揄う側だ。
私、押されるの苦手なんだ。
蒼汰から好きとかちょっとそう言った事を言われるだけで頬が赤くなる。
胸がドキドキしちゃう。
「ったく。もう俺を揶揄うのはやめてよ」
「や~だよ~」
「何でだよ」
「だって、蒼汰揶揄うの面白いんだもん」
「面白いって……」
「良いじゃん。こんな可愛い彼女から揶揄われるなんてご褒美じゃん」
「陽愛って自分で可愛いとは普通に言えるのに、誰かから可愛いとか言われると直ぐに照れるよな。可愛いのは確かだけど」
「ッ! そ、それは……う、うるさい! 蒼汰のバカ、バーカ!」
そう言って私は勢いで電話を切ってしまった。
「あ……切っちゃった…………どうしよう、もっと蒼汰とお話したかったのに…………」
バカは蒼汰じゃなくて私の方だ。
私は近くにあるテディベアに顔をうずくめる。
「だって、恥ずかしいんだもん……」
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