35 / 35
海と美少女と水着
34話
しおりを挟む
「ん~! 美味しい!」
陽愛は左手を頬に当てながら幸せそうにそう言った。
陽愛は砂糖を大量に入れたものの、苦手だったコーヒーを飲みほした。
そんな陽愛は自身へのご褒美として、ハート形のパンケーキを注文した。
パンケーキの上には更に苺で小さなハートが作られており、その中を生クリームで埋めている。
「やっぱり甘いものが一番!」
俺にとっては陽愛のこの笑顔が一番なんだけど……
「蒼汰も食べる?」
「え? 別に良いよ。陽愛が食べなよ」
「そんな事言わない、言わない~。美味しいよ~」
陽愛はそう言ってフォークでパンケーキを刺し、俺の口元へ運んだ。
「ほら、あーん」
俺は陽愛に言われるがままパンケーキを口にした。
程よい甘さの生クリームに甘酸っぱい苺、ふわふわのパンケーキ。そして陽愛からのあーん。
美味しくないわけがない。
「どう? 美味しいでしょ」
「うん。美味しい」
陽愛は「でしょ、でしょ~」と言いながらパンケーキを頬張る。
幸せそうに食べる陽愛を永遠に見ていたい。
もう毎日食べさせてあげたくなってくる。
「どうしたの? 蒼汰」
ずっと見つめている俺に、陽愛は口元に生クリームを付けながら聞いてくる。
「いや、幸せそうに食べるなぁ~って思って。それと口元に生クリームついてるぞ」
「え⁉ 本当に⁉」
陽愛は小さな手鏡を取り出し、自身の口元を確認すると「本当だ!」と言って直ぐにふき取った。
「ありがと、蒼汰。それと、甘くておいしいものを食べて幸せにならない人なんて居ないよ!」
陽愛は胸の前で両手を握り、必死に伝えてくる。
なんだこの可愛い生き物は。
「ねぇ、蒼汰」
陽愛は急に頬杖を付き俺の名前を呼んできた。
「何?」
「海に行く約束の事なんだけどね。来週の金曜日はどうかな」
今は夏休みだし、俺には特に友達が多いわけでもないため、夏休みのほとんどが空いている。
「俺は何時でも良いよ」
「なら金曜日に行こ! 私早く行きたい!」
陽愛は元気で可愛らしい声でそう言う。
俺だって早く陽愛の水着を…………いや、陽愛と海で遊びたいし…………
「うん。分かった」
「やった!」
可愛らしい笑顔で喜ぶ陽愛を見ているとこっちも嬉しくなってしまう。
「ねぇ、このデザートも美味しそうだよ!」
陽愛はメニュー表に載っているパフェを指さしながら言ってきた。
「まだ食べるのか⁉ 流石に太るぞ」
「なっ!」
陽愛は指をぷるぷると震わせる。
あ、やべ……女の子に太るぞは禁句だって聞いたことが…………
「蒼汰のバカ! 私食べるなんて言ってないもん! 美味しそうだよって言っただけだもん! それに私まだ余裕あるもん!」
「ご、ごめん。そっか食べないんだな」
「食べる!」
陽愛は左手を頬に当てながら幸せそうにそう言った。
陽愛は砂糖を大量に入れたものの、苦手だったコーヒーを飲みほした。
そんな陽愛は自身へのご褒美として、ハート形のパンケーキを注文した。
パンケーキの上には更に苺で小さなハートが作られており、その中を生クリームで埋めている。
「やっぱり甘いものが一番!」
俺にとっては陽愛のこの笑顔が一番なんだけど……
「蒼汰も食べる?」
「え? 別に良いよ。陽愛が食べなよ」
「そんな事言わない、言わない~。美味しいよ~」
陽愛はそう言ってフォークでパンケーキを刺し、俺の口元へ運んだ。
「ほら、あーん」
俺は陽愛に言われるがままパンケーキを口にした。
程よい甘さの生クリームに甘酸っぱい苺、ふわふわのパンケーキ。そして陽愛からのあーん。
美味しくないわけがない。
「どう? 美味しいでしょ」
「うん。美味しい」
陽愛は「でしょ、でしょ~」と言いながらパンケーキを頬張る。
幸せそうに食べる陽愛を永遠に見ていたい。
もう毎日食べさせてあげたくなってくる。
「どうしたの? 蒼汰」
ずっと見つめている俺に、陽愛は口元に生クリームを付けながら聞いてくる。
「いや、幸せそうに食べるなぁ~って思って。それと口元に生クリームついてるぞ」
「え⁉ 本当に⁉」
陽愛は小さな手鏡を取り出し、自身の口元を確認すると「本当だ!」と言って直ぐにふき取った。
「ありがと、蒼汰。それと、甘くておいしいものを食べて幸せにならない人なんて居ないよ!」
陽愛は胸の前で両手を握り、必死に伝えてくる。
なんだこの可愛い生き物は。
「ねぇ、蒼汰」
陽愛は急に頬杖を付き俺の名前を呼んできた。
「何?」
「海に行く約束の事なんだけどね。来週の金曜日はどうかな」
今は夏休みだし、俺には特に友達が多いわけでもないため、夏休みのほとんどが空いている。
「俺は何時でも良いよ」
「なら金曜日に行こ! 私早く行きたい!」
陽愛は元気で可愛らしい声でそう言う。
俺だって早く陽愛の水着を…………いや、陽愛と海で遊びたいし…………
「うん。分かった」
「やった!」
可愛らしい笑顔で喜ぶ陽愛を見ているとこっちも嬉しくなってしまう。
「ねぇ、このデザートも美味しそうだよ!」
陽愛はメニュー表に載っているパフェを指さしながら言ってきた。
「まだ食べるのか⁉ 流石に太るぞ」
「なっ!」
陽愛は指をぷるぷると震わせる。
あ、やべ……女の子に太るぞは禁句だって聞いたことが…………
「蒼汰のバカ! 私食べるなんて言ってないもん! 美味しそうだよって言っただけだもん! それに私まだ余裕あるもん!」
「ご、ごめん。そっか食べないんだな」
「食べる!」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる