8 / 40
我が家に彼女がやって来た日
8話
しおりを挟む
「もうそろそろ届くはずなんだけどな」
私は急いで自分のお家へと帰って来た。
私は悠斗くんに嘘をついてしまった。私は家に忘れ物なんてしていない。
昨日ネットで注文したあるものが届くため、一度家に戻って来たのだ。
悠斗くんのお家に届けてもらっても良かったんだけど、悠斗くんには内緒にしたいから私のお家に届けてもらうことにした。
少しだけいなかっただけなのに懐かしい気持ちがする。それだけ悠斗くんのお家が私にとって居心地が良いっていうことなんだろう。
「たまに帰ってきて掃除しなきゃ」
この家に帰って来ることは今後少なくなるだろう。
そうなれば家は誰も居なくなる。必然に埃は溜まっていく。
荷物が届くまで本当に忘れ物がないか一度確認してみることにした。
「この服はもう着れないし」
悠斗くんのお家にもっていかなかった服を見ながらもう着れなくなった服を何着も見つけた。
急いで悠斗くんのお家に持っていくものを決めたから良い服がまだ残ってるかもしれないもん。
「特に無いかな。あ、このぬいぐるみどうしようかな」
初めて友達から貰ったプレゼントのぬいぐるみ。でも持っていっても良いかな?」
悠斗くんは好きにしていいって言っていたけど、でも持っていきすぎは良くないもんね。
一度聞いてからの方が良さそうだよね。
一通り自分の部屋の物を見終わり、リビングに戻ると直ぐに呼び鈴が鳴った。
モニターを確認して配達員の人かどうかを確認してから荷物を受け取った。
箱に入っている品を持ってきたカバンの中に綺麗に仕舞い、悠斗くんのお家へ戻る。
「あ、鍵ちゃんと閉めなきゃ」
しっかりと鍵を閉めたことを確認して、少し早歩きで悠斗くんのお家へ帰る。
「もうすこし厚着してきた方が良かったかな」
私は今日もスカートを穿いて手袋もしていない。相変わらずマフラーだけがしている。
だってこのマフラーはお父さんが久しぶりに日本に帰ってきたときに買ってもらったものだから。
「あれ? 一之瀬さん?」
そう話しかけてきたのは悠斗くんの前の席で悠斗くんの友達の篠原くんだった。
「篠原くん? どうしたの?」
「部活の帰りだよ。そういえば一之瀬さんって悠斗と仲良いの?」
突然の言葉に私は少し驚く。
確かに私は最近までは悠斗くんとそこまで仲が良かったわけじゃない。
休み時間も全く喋った事も無かった。授業中に分からない事を悠斗くんに聞くくらい。
「どうして?」
「いや、同じ部活の奴から聞いたんだけど、朝悠斗と一緒に歩いて登校してたらしいからさ」
「あ、それは、ちょうど悠斗くんと会ったから」
「そうなんだ。それに今日の昼休みに一之瀬さん悠斗の事結構見てた気がして」
悠斗くんにはバレてないと思ったけど篠原くんにはバレていたらしい。
自分が作ったお弁当を美味しそうに食べてくれていたら嬉しくて見てしまう。
「あいつ良い奴だし、仲良くなって損は無いと思うよ。じゃあ」
そう言って篠原くんは私の横を通って去っていった。
今日の昼休みの悠斗くんと篠原くんの会話は全て聞いていた。
篠原くんは悠斗くんと私が付き合っているのを知らないから、悠斗くんが私の事を狙っていると勘違いしていた。だから私に悠斗くんは良い人だから仲良くなった方が良いと言ってきたのだろう。
私は再び悠斗くんのお家を目指して歩き出した。
もうすぐ冬休みが始まる。そしたら悠斗くんと初めてのデート、それも普通のデートじゃない。クリスマスデートができる。
プレゼントはまだ決めてないけど、悠斗くんが喜んでくれそうなプレゼントは絶対に渡したい。
毎年クリスマスは家で一人だった。けれど、お父さんとは電話越しにだけれど話をしていた。
お父さんと電話することで少しは寂しさを紛らわしていた、けれど今年はお父さんとも通話できて悠斗くんと一緒に過ごせる。
私が一人になってからのクリスマスで一番楽しいクリスマスになりそう。
今からクリスマスの日の事を想像していると悠斗くんのお家に着いた。
「ただいま、悠斗くん」
私はそう言いながらリビングに向かった。
「あれ? 悠斗くん寝ちゃってる?」
リビングにはソファーの上で、スマホを握りながら眠っている悠斗くんの姿があった。
気持ちよさそうに眠っているので起こすのは申し訳ないと思ってしまう。
悠斗くんは普段朝早く起きていなかったみたいだし、急に早起きは辛かったかな? そうだとしたら申し訳ないことしちゃったかな、せめてもう三十分は寝かせてあげても良かったかも。
私は悠斗くんの部屋から毛布を持ってきてソファーで眠っている悠斗くんにかけて頭をそっと撫でた。
「悠斗くんの髪、結構サラサラだね」
勿論返事は返ってこない。
私は今のうちに届いた荷物をクローゼットの中にしまった。
「悠斗くん、喜んでくれるかな?」
リビングに戻り、スマホで悠斗くんに渡すクリスマスプレゼントの候補を探す。
「やっぱり日常で使える物の方が嬉しいかな?」
視線をスマホから悠斗くんに移し、そう呟く。
しばらく悠斗くんを見つめていると、悠斗くんが手に握っているスマホがゆっくりと床に近づき始め、落ちそうになった。
私は落ちそうになっているスマホを取った。
「あっ!」
スマホを取る際に悠斗くんの手に触れてしまい、悠斗くんの瞼がゆっくりと開いた。
私は急いで自分のお家へと帰って来た。
私は悠斗くんに嘘をついてしまった。私は家に忘れ物なんてしていない。
昨日ネットで注文したあるものが届くため、一度家に戻って来たのだ。
悠斗くんのお家に届けてもらっても良かったんだけど、悠斗くんには内緒にしたいから私のお家に届けてもらうことにした。
少しだけいなかっただけなのに懐かしい気持ちがする。それだけ悠斗くんのお家が私にとって居心地が良いっていうことなんだろう。
「たまに帰ってきて掃除しなきゃ」
この家に帰って来ることは今後少なくなるだろう。
そうなれば家は誰も居なくなる。必然に埃は溜まっていく。
荷物が届くまで本当に忘れ物がないか一度確認してみることにした。
「この服はもう着れないし」
悠斗くんのお家にもっていかなかった服を見ながらもう着れなくなった服を何着も見つけた。
急いで悠斗くんのお家に持っていくものを決めたから良い服がまだ残ってるかもしれないもん。
「特に無いかな。あ、このぬいぐるみどうしようかな」
初めて友達から貰ったプレゼントのぬいぐるみ。でも持っていっても良いかな?」
悠斗くんは好きにしていいって言っていたけど、でも持っていきすぎは良くないもんね。
一度聞いてからの方が良さそうだよね。
一通り自分の部屋の物を見終わり、リビングに戻ると直ぐに呼び鈴が鳴った。
モニターを確認して配達員の人かどうかを確認してから荷物を受け取った。
箱に入っている品を持ってきたカバンの中に綺麗に仕舞い、悠斗くんのお家へ戻る。
「あ、鍵ちゃんと閉めなきゃ」
しっかりと鍵を閉めたことを確認して、少し早歩きで悠斗くんのお家へ帰る。
「もうすこし厚着してきた方が良かったかな」
私は今日もスカートを穿いて手袋もしていない。相変わらずマフラーだけがしている。
だってこのマフラーはお父さんが久しぶりに日本に帰ってきたときに買ってもらったものだから。
「あれ? 一之瀬さん?」
そう話しかけてきたのは悠斗くんの前の席で悠斗くんの友達の篠原くんだった。
「篠原くん? どうしたの?」
「部活の帰りだよ。そういえば一之瀬さんって悠斗と仲良いの?」
突然の言葉に私は少し驚く。
確かに私は最近までは悠斗くんとそこまで仲が良かったわけじゃない。
休み時間も全く喋った事も無かった。授業中に分からない事を悠斗くんに聞くくらい。
「どうして?」
「いや、同じ部活の奴から聞いたんだけど、朝悠斗と一緒に歩いて登校してたらしいからさ」
「あ、それは、ちょうど悠斗くんと会ったから」
「そうなんだ。それに今日の昼休みに一之瀬さん悠斗の事結構見てた気がして」
悠斗くんにはバレてないと思ったけど篠原くんにはバレていたらしい。
自分が作ったお弁当を美味しそうに食べてくれていたら嬉しくて見てしまう。
「あいつ良い奴だし、仲良くなって損は無いと思うよ。じゃあ」
そう言って篠原くんは私の横を通って去っていった。
今日の昼休みの悠斗くんと篠原くんの会話は全て聞いていた。
篠原くんは悠斗くんと私が付き合っているのを知らないから、悠斗くんが私の事を狙っていると勘違いしていた。だから私に悠斗くんは良い人だから仲良くなった方が良いと言ってきたのだろう。
私は再び悠斗くんのお家を目指して歩き出した。
もうすぐ冬休みが始まる。そしたら悠斗くんと初めてのデート、それも普通のデートじゃない。クリスマスデートができる。
プレゼントはまだ決めてないけど、悠斗くんが喜んでくれそうなプレゼントは絶対に渡したい。
毎年クリスマスは家で一人だった。けれど、お父さんとは電話越しにだけれど話をしていた。
お父さんと電話することで少しは寂しさを紛らわしていた、けれど今年はお父さんとも通話できて悠斗くんと一緒に過ごせる。
私が一人になってからのクリスマスで一番楽しいクリスマスになりそう。
今からクリスマスの日の事を想像していると悠斗くんのお家に着いた。
「ただいま、悠斗くん」
私はそう言いながらリビングに向かった。
「あれ? 悠斗くん寝ちゃってる?」
リビングにはソファーの上で、スマホを握りながら眠っている悠斗くんの姿があった。
気持ちよさそうに眠っているので起こすのは申し訳ないと思ってしまう。
悠斗くんは普段朝早く起きていなかったみたいだし、急に早起きは辛かったかな? そうだとしたら申し訳ないことしちゃったかな、せめてもう三十分は寝かせてあげても良かったかも。
私は悠斗くんの部屋から毛布を持ってきてソファーで眠っている悠斗くんにかけて頭をそっと撫でた。
「悠斗くんの髪、結構サラサラだね」
勿論返事は返ってこない。
私は今のうちに届いた荷物をクローゼットの中にしまった。
「悠斗くん、喜んでくれるかな?」
リビングに戻り、スマホで悠斗くんに渡すクリスマスプレゼントの候補を探す。
「やっぱり日常で使える物の方が嬉しいかな?」
視線をスマホから悠斗くんに移し、そう呟く。
しばらく悠斗くんを見つめていると、悠斗くんが手に握っているスマホがゆっくりと床に近づき始め、落ちそうになった。
私は落ちそうになっているスマホを取った。
「あっ!」
スマホを取る際に悠斗くんの手に触れてしまい、悠斗くんの瞼がゆっくりと開いた。
0
あなたにおすすめの小説
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる