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えーっと、あともうちょっとで来るからこのメッセージだけ返信してっ…と。
「ゆーっみぃ。」
突然自分の名前を呼ばれたことに驚き、横を向くと待ち合わせしていた健人が来ていた。
悠美「びっくりした。」
健人「めちゃ集中してたね。仕事?」
悠美「そんなとこ。」
私はあと数文字を手早く打ちこみ、送信ボタンを押して携帯をカバンの中にしまった。
悠美「お待たせ。じゃあ行こっか。」
健人と私はお気に入りのチェーン店の居酒屋に入り、いつも通りカウンター席に座って初回の注文を終わらせると顔馴染みの店員が前よりも手早くレモンサワー2つと冷やしトマト、梅和えきゅうりを持ってきてくれた。
健人「おつー。」
悠美「おつ。」
私たちはやっとお互いの仕事がひと段落して1ヶ月ぶりにあったけれど、時たま電話やメッセージを送り合って生存確認していたから久しぶりという感覚がとても薄かった。
だからか対して話すこともなくてただただ新作メニューに舌鼓を打っていると、健人が突然質問してきた。
健人「16性格診断って知ってる?」
悠美「なにそれ。」
健人「最近流行ってる性格診断。」
と言って手を出してきた。
健人「携帯で検索してあげる。」
悠美「あ、うん。」
私はカバンに入れていた携帯を取り、顔認証を済ませて検索画面が出ている携帯を健人に渡した。
けれど、さっきまで口角が上がっていたはずの健人の口が尖っていて何か不満を言いたげにしている。
悠美「…ん?」
私が首を傾げると何もなかったように健人は顔を横に振り、性格診断ができるWEBサイトを出してくれた。
悠美「これ10分もかかるの?」
健人「10分かけるからめちゃ当たるよ。」
悠美「ふー…ん?」
私はこの手のものが掠ったこともなくてただ質疑応答を手早く打ちこみ結果を見る。
……まあ、確かに。
健人「どう?当たってた?」
健人は全身で携帯画面に覗き込み私の肩にもたれかかる。
悠美「まあまあ当たってるけど納得はいかない。」
健人「ふふっ、そういう性格とも書いてるね。」
全部を見透かされそうな気がして私は画面を落とすと健人はまだ見ると言って私が設定したロック画面をじっと見た。
健人「こういうのがタイプ?」
と、私の推しである美男子インフルエンサーに興味を抱いた健人は私の手首を掴んで逃げられないようにした。
悠美「タイプっていうか推し。」
健人「へー。」
悠美「顔面拝められれば満足だから。」
私がそういう理由でロック画面に金髪の美男子を設定したと理由を付け加えると健人は大きな口で余っていたおつまみを全部食べ終えていつも通りホテル街へ向かった。
詩綺雨 雫恋/嫉妬
「ゆーっみぃ。」
突然自分の名前を呼ばれたことに驚き、横を向くと待ち合わせしていた健人が来ていた。
悠美「びっくりした。」
健人「めちゃ集中してたね。仕事?」
悠美「そんなとこ。」
私はあと数文字を手早く打ちこみ、送信ボタンを押して携帯をカバンの中にしまった。
悠美「お待たせ。じゃあ行こっか。」
健人と私はお気に入りのチェーン店の居酒屋に入り、いつも通りカウンター席に座って初回の注文を終わらせると顔馴染みの店員が前よりも手早くレモンサワー2つと冷やしトマト、梅和えきゅうりを持ってきてくれた。
健人「おつー。」
悠美「おつ。」
私たちはやっとお互いの仕事がひと段落して1ヶ月ぶりにあったけれど、時たま電話やメッセージを送り合って生存確認していたから久しぶりという感覚がとても薄かった。
だからか対して話すこともなくてただただ新作メニューに舌鼓を打っていると、健人が突然質問してきた。
健人「16性格診断って知ってる?」
悠美「なにそれ。」
健人「最近流行ってる性格診断。」
と言って手を出してきた。
健人「携帯で検索してあげる。」
悠美「あ、うん。」
私はカバンに入れていた携帯を取り、顔認証を済ませて検索画面が出ている携帯を健人に渡した。
けれど、さっきまで口角が上がっていたはずの健人の口が尖っていて何か不満を言いたげにしている。
悠美「…ん?」
私が首を傾げると何もなかったように健人は顔を横に振り、性格診断ができるWEBサイトを出してくれた。
悠美「これ10分もかかるの?」
健人「10分かけるからめちゃ当たるよ。」
悠美「ふー…ん?」
私はこの手のものが掠ったこともなくてただ質疑応答を手早く打ちこみ結果を見る。
……まあ、確かに。
健人「どう?当たってた?」
健人は全身で携帯画面に覗き込み私の肩にもたれかかる。
悠美「まあまあ当たってるけど納得はいかない。」
健人「ふふっ、そういう性格とも書いてるね。」
全部を見透かされそうな気がして私は画面を落とすと健人はまだ見ると言って私が設定したロック画面をじっと見た。
健人「こういうのがタイプ?」
と、私の推しである美男子インフルエンサーに興味を抱いた健人は私の手首を掴んで逃げられないようにした。
悠美「タイプっていうか推し。」
健人「へー。」
悠美「顔面拝められれば満足だから。」
私がそういう理由でロック画面に金髪の美男子を設定したと理由を付け加えると健人は大きな口で余っていたおつまみを全部食べ終えていつも通りホテル街へ向かった。
詩綺雨 雫恋/嫉妬
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