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あくまで序章に過ぎない
ダサ男が語る襲撃の理由
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「お待たせしたでごわす」
やんす顔のゴワスが姿を現した。なぜか神父の格好をしている。
「俺様も来てやったぜ」
醜いルックスのモテナイもいた。ガチ泣きはもう見飽きた。芸のない男だ。だからもてないんだモテナイは。
おおっと血の涙を流し始めた。ナイス一発芸。芸ではないと叫ぶ声が聞こえたような気がしたが、多分、気のせい。
「私は通せん坊」
虚無僧の格好をしていた通せん坊は、なぜか黒のスーツに着替えていた。
「我はなぜこんな格好を?」
見覚えのない美少女がいた。真っ赤な長髪がまぶしい。漆黒のドレスが、彼女の美貌を際立たせている。
顔には見覚えはない。けれど声には聞き覚えがあった。彼女はモテルンダだ。
「ってか誰だてめえ?」
ダサ男はきょとんとした表情を浮かべている。ウワンは呆れ顔を見せた。
「何を言ってるんですか? モテルンダさんですよ」
鳩がガトリング砲を浴びたような顔をしている。
「それを言うなら、鳩が豆鉄砲を食らったかのようだろ」
ナレーションは声を上げて言いたい。豆鉄砲よりガトリング砲のほうが驚いた感じがすると。
「勝手にランクアップさせてんじゃねえ」
ナレーションの仕事をしただけなのに。ブワッ。
「ウエエエン。プッ、ウエエ」
「泣く振りするなら、笑うなよ」
あまりの大根役者っぷりに思わず笑ってしまった。女優の才能はないようだ。悲しいねナレーション。
「篭狼殿、用件を早く済ませよう。我は早くドレスを脱ぎたい」
モテルンダは、そっとダサ男の腕を掴んだ。キュンとしている様子が伺える。
「今すぐ脱いでもいいぞ」
ダサ男の首に赤い線が入った。ぷぷっ、ダサい。
「落ち着けよ。今のは冗談だろ。剣を下ろせって。要望どおりに用件は済ませるからさ。なっ?」
「篭狼殿、次はないと思え」
「人前じゃなかったらいいのか?」
赤い線が増えた。ダサ男はだらだらと冷や汗を流している。
「今度は叩き切るぞ」
ダサ男は首を縦に振り、"私"たちに向き直った。
モテルンダが言っている篭狼って誰だろう。
「オレが説明しよう」
遊花が前に進み出た。彼女は何を知っているのだろうか?
「篭狼ってのは兄貴の本名だ」
あれ? 気のせいかな。今、兄貴って聞こえたような。
「気のせいじゃない。あのダサさ満点の男は、オレの実の兄だ」
マジで! 無敵のナレーションもビックリの衝撃事実。あんなダサい男が兄貴なんて、同情を禁じえない。
「てめえ、ずっと俺に対して当たり強くねえか?」
罵倒しやすい奴っているよね。てへっ。
「可愛いけどムカつく」
必殺、声圧。圧縮された声の塊が、ダサ男の急所めがけて飛んでいく。抉り取れ。
「怖ぇこと抜かすんじゃねえよ」
何の変哲もない蹴りで防がれた。バカっぽいけど、ダサ男は意外と強い。
「てめえにだけは言われたくねぇ」
ナレーションはバカではない。ちょっと空気が読めないだけ。
「うわぁ、すっげえバカっぽい」
カチンと来た。ナレーションとダサ男の睨み合いが続く。先に目を逸らしたのは"私"だった。
あの野郎、また可愛いって言いやがった。悔しいけど、照れる。
「勝った」
見下している。あの顔はたいしたことない女だなって考えてるに違いない。
「いや、見れば見るほど可愛いなって思ってる顔だが」
違った。いろんな意味で恥ずかしい。お手上げのポーズを取った。
「オレは?」
遊花は自分の顔を指差している。
「世界一、否、銀河一可愛い俺の愛すべき妹」
彼女はガッツポーズして喜んでいる。ブラコンだったのか?
「オレも兄貴は銀河一ダサい男だと思ってる」
「全然嬉しくねえよ。なんだその銀河一の称号。バカにしてるだろ」
「オレが兄貴をバカにしないことなんてあったか?」
「嫌われてる? もしかして俺嫌われてる?」
ダサ男はちょっぴり涙目になった。遊花はなぜか誇らしげな顔をしている。
「あのー」
話を遮るように、使子が手を上げた。
「結局何がしたいんですか、あなたは?」
確かに! ダサ男の目的がいまいちよく分からない。指パッチンでモテナイたちを呼んだ理由も不明だ。
「可愛い可愛い愛すべき妹を振った男をぶん殴りたかっただけだが」
シスコンにもほどがある。遊花は兄貴が済まないことをしたと頭を下げている。いい子だなあ。
「それと結婚式を中継しようとしたことに腹が立った」
ダサ男は忌々しそうな表情を浮かべ、力男を睨みつけている。
「俺もさ、好き好んで結婚式を邪魔したかったわけじゃない。てめえが中継さえしなければ、俺は何もしなかった」
どういう意味だろう?
中継されるのは当たり前。世界の英雄の結婚式だから。みんな祝福するに決まってる。何が気に入らない?
「世界の英雄さんよ、いったいどういう理由でそいつらと別れたんだ」
ダサ男はシバールたちを指差した。彼女たちは戸惑いを見せている。
いったい何を言おうとしているのだろうか?
「君には関係ない」
力男は理由を話すことを拒んだ。別れはえてして辛いもの。話したくないのはとうぜ……あっ。
「あるんだよ。俺はてめえが振った女の兄貴なんだ。妹が泣いてたことも知ってる。結婚すると聞いて悲しんでたことも知ってる。きっとそいつらも泣いてたんじゃないか?」
遊花は目を伏せた。シバールもマージョもカンフも胸を抑えている。まるで心にぽっかりと穴が空いていると言わんばかりに。
「俺はよ。妹に見せたくなかったんだ。てめえたちの結婚式を。目にすれば傷つくと思ったから。だから俺は結婚式をぶち壊して、てめえをさらったのさ」
そうか。ダサ男は守りたかったのだ。彼女たちの心を。力男と使子が幸せになる裏で、悲しむ人たちがいることを知っていたから。
「てめえは今の彼女しか目に見えてなかったんだろう? 過去に愛した女のことなんか忘れてたんだろう? 元カノたちが傷つく可能性を一切考慮しなかったんだろう?」
「黙れ! 僕は彼女たちとちゃんと別れて」
「だったらそいつらは、なぜここに来た。命の危険を冒してまで、なぜ戦った。元カレなんてどうでもいいはずだろう? 過去に愛した男のことなんか」
力男は口を閉ざした。気圧されてる。ダサ男の迫力に。
「答えは一つしかないよな? まだ愛していたから、それ以外にどんな理由がある」
彼女たちは力男の身を案じていた。自分を犠牲にしてまで、使子を先へと進ませた。その胸の内は分からない。
「本当は自分の手で助けたかったんじゃないか? でも自分は元カノだから、助ける権利はない。そう自分に言い聞かせて、その女にすべてを託したんだろう?」
ダサ男は使子を指差した。
彼女は託された。彼を助けたいという強い想いを。だからこそ彼女は注射気の力に目覚めた。
「なぁ、愛しい愛しい妹よ、安心したか?」
ダサ男はまるで言い聞かせるかのように、遊花に目を合わせた。
「何が言いたい?」
意味が分からないのは遊花だけではない。安心が何を意味しているのか誰も分からなかった。
「天使大王の娘になら、世界の英雄さんを任せられると思ったかって聞いてんだよ」
遊花はハッとしたような表情を浮かべた。彼女の視線は使子に向かう。
「オレは……」
迷うように口をつぐみ、シバールたちに目を合わせる。彼女たちはそっと頷いた。
それを見て、遊花はほっとしたように笑った。
「使子を好きになったから、幸せになってもらいたいと思う。オレたちはみんな同じ気持ちだ」
使子は口元に手を当て、涙を浮かべている。
「みなさん、私もあなたたちが大好きです」
その言葉に遊花たちも涙した。彼女たちはぐっと抱き合い、感激している。
ま、混ざりたい。でも元カノじゃないから入れない。寂しい。
あっ、シバールが手招きしてる。入ってもいいってこと?
やったー。ナレーションも彼女たちの仲間入り。やったね。
やんす顔のゴワスが姿を現した。なぜか神父の格好をしている。
「俺様も来てやったぜ」
醜いルックスのモテナイもいた。ガチ泣きはもう見飽きた。芸のない男だ。だからもてないんだモテナイは。
おおっと血の涙を流し始めた。ナイス一発芸。芸ではないと叫ぶ声が聞こえたような気がしたが、多分、気のせい。
「私は通せん坊」
虚無僧の格好をしていた通せん坊は、なぜか黒のスーツに着替えていた。
「我はなぜこんな格好を?」
見覚えのない美少女がいた。真っ赤な長髪がまぶしい。漆黒のドレスが、彼女の美貌を際立たせている。
顔には見覚えはない。けれど声には聞き覚えがあった。彼女はモテルンダだ。
「ってか誰だてめえ?」
ダサ男はきょとんとした表情を浮かべている。ウワンは呆れ顔を見せた。
「何を言ってるんですか? モテルンダさんですよ」
鳩がガトリング砲を浴びたような顔をしている。
「それを言うなら、鳩が豆鉄砲を食らったかのようだろ」
ナレーションは声を上げて言いたい。豆鉄砲よりガトリング砲のほうが驚いた感じがすると。
「勝手にランクアップさせてんじゃねえ」
ナレーションの仕事をしただけなのに。ブワッ。
「ウエエエン。プッ、ウエエ」
「泣く振りするなら、笑うなよ」
あまりの大根役者っぷりに思わず笑ってしまった。女優の才能はないようだ。悲しいねナレーション。
「篭狼殿、用件を早く済ませよう。我は早くドレスを脱ぎたい」
モテルンダは、そっとダサ男の腕を掴んだ。キュンとしている様子が伺える。
「今すぐ脱いでもいいぞ」
ダサ男の首に赤い線が入った。ぷぷっ、ダサい。
「落ち着けよ。今のは冗談だろ。剣を下ろせって。要望どおりに用件は済ませるからさ。なっ?」
「篭狼殿、次はないと思え」
「人前じゃなかったらいいのか?」
赤い線が増えた。ダサ男はだらだらと冷や汗を流している。
「今度は叩き切るぞ」
ダサ男は首を縦に振り、"私"たちに向き直った。
モテルンダが言っている篭狼って誰だろう。
「オレが説明しよう」
遊花が前に進み出た。彼女は何を知っているのだろうか?
「篭狼ってのは兄貴の本名だ」
あれ? 気のせいかな。今、兄貴って聞こえたような。
「気のせいじゃない。あのダサさ満点の男は、オレの実の兄だ」
マジで! 無敵のナレーションもビックリの衝撃事実。あんなダサい男が兄貴なんて、同情を禁じえない。
「てめえ、ずっと俺に対して当たり強くねえか?」
罵倒しやすい奴っているよね。てへっ。
「可愛いけどムカつく」
必殺、声圧。圧縮された声の塊が、ダサ男の急所めがけて飛んでいく。抉り取れ。
「怖ぇこと抜かすんじゃねえよ」
何の変哲もない蹴りで防がれた。バカっぽいけど、ダサ男は意外と強い。
「てめえにだけは言われたくねぇ」
ナレーションはバカではない。ちょっと空気が読めないだけ。
「うわぁ、すっげえバカっぽい」
カチンと来た。ナレーションとダサ男の睨み合いが続く。先に目を逸らしたのは"私"だった。
あの野郎、また可愛いって言いやがった。悔しいけど、照れる。
「勝った」
見下している。あの顔はたいしたことない女だなって考えてるに違いない。
「いや、見れば見るほど可愛いなって思ってる顔だが」
違った。いろんな意味で恥ずかしい。お手上げのポーズを取った。
「オレは?」
遊花は自分の顔を指差している。
「世界一、否、銀河一可愛い俺の愛すべき妹」
彼女はガッツポーズして喜んでいる。ブラコンだったのか?
「オレも兄貴は銀河一ダサい男だと思ってる」
「全然嬉しくねえよ。なんだその銀河一の称号。バカにしてるだろ」
「オレが兄貴をバカにしないことなんてあったか?」
「嫌われてる? もしかして俺嫌われてる?」
ダサ男はちょっぴり涙目になった。遊花はなぜか誇らしげな顔をしている。
「あのー」
話を遮るように、使子が手を上げた。
「結局何がしたいんですか、あなたは?」
確かに! ダサ男の目的がいまいちよく分からない。指パッチンでモテナイたちを呼んだ理由も不明だ。
「可愛い可愛い愛すべき妹を振った男をぶん殴りたかっただけだが」
シスコンにもほどがある。遊花は兄貴が済まないことをしたと頭を下げている。いい子だなあ。
「それと結婚式を中継しようとしたことに腹が立った」
ダサ男は忌々しそうな表情を浮かべ、力男を睨みつけている。
「俺もさ、好き好んで結婚式を邪魔したかったわけじゃない。てめえが中継さえしなければ、俺は何もしなかった」
どういう意味だろう?
中継されるのは当たり前。世界の英雄の結婚式だから。みんな祝福するに決まってる。何が気に入らない?
「世界の英雄さんよ、いったいどういう理由でそいつらと別れたんだ」
ダサ男はシバールたちを指差した。彼女たちは戸惑いを見せている。
いったい何を言おうとしているのだろうか?
「君には関係ない」
力男は理由を話すことを拒んだ。別れはえてして辛いもの。話したくないのはとうぜ……あっ。
「あるんだよ。俺はてめえが振った女の兄貴なんだ。妹が泣いてたことも知ってる。結婚すると聞いて悲しんでたことも知ってる。きっとそいつらも泣いてたんじゃないか?」
遊花は目を伏せた。シバールもマージョもカンフも胸を抑えている。まるで心にぽっかりと穴が空いていると言わんばかりに。
「俺はよ。妹に見せたくなかったんだ。てめえたちの結婚式を。目にすれば傷つくと思ったから。だから俺は結婚式をぶち壊して、てめえをさらったのさ」
そうか。ダサ男は守りたかったのだ。彼女たちの心を。力男と使子が幸せになる裏で、悲しむ人たちがいることを知っていたから。
「てめえは今の彼女しか目に見えてなかったんだろう? 過去に愛した女のことなんか忘れてたんだろう? 元カノたちが傷つく可能性を一切考慮しなかったんだろう?」
「黙れ! 僕は彼女たちとちゃんと別れて」
「だったらそいつらは、なぜここに来た。命の危険を冒してまで、なぜ戦った。元カレなんてどうでもいいはずだろう? 過去に愛した男のことなんか」
力男は口を閉ざした。気圧されてる。ダサ男の迫力に。
「答えは一つしかないよな? まだ愛していたから、それ以外にどんな理由がある」
彼女たちは力男の身を案じていた。自分を犠牲にしてまで、使子を先へと進ませた。その胸の内は分からない。
「本当は自分の手で助けたかったんじゃないか? でも自分は元カノだから、助ける権利はない。そう自分に言い聞かせて、その女にすべてを託したんだろう?」
ダサ男は使子を指差した。
彼女は託された。彼を助けたいという強い想いを。だからこそ彼女は注射気の力に目覚めた。
「なぁ、愛しい愛しい妹よ、安心したか?」
ダサ男はまるで言い聞かせるかのように、遊花に目を合わせた。
「何が言いたい?」
意味が分からないのは遊花だけではない。安心が何を意味しているのか誰も分からなかった。
「天使大王の娘になら、世界の英雄さんを任せられると思ったかって聞いてんだよ」
遊花はハッとしたような表情を浮かべた。彼女の視線は使子に向かう。
「オレは……」
迷うように口をつぐみ、シバールたちに目を合わせる。彼女たちはそっと頷いた。
それを見て、遊花はほっとしたように笑った。
「使子を好きになったから、幸せになってもらいたいと思う。オレたちはみんな同じ気持ちだ」
使子は口元に手を当て、涙を浮かべている。
「みなさん、私もあなたたちが大好きです」
その言葉に遊花たちも涙した。彼女たちはぐっと抱き合い、感激している。
ま、混ざりたい。でも元カノじゃないから入れない。寂しい。
あっ、シバールが手招きしてる。入ってもいいってこと?
やったー。ナレーションも彼女たちの仲間入り。やったね。
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