たいむすりっぷ

兎月 心矢♀

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死ぬぎりぎり

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(……ますか)

……ん?

(…こえますか)

なんだろう。

「きこえますか」

ん、聞こえてるよ

「病院ですよー、大丈夫ですからねー。きこえますかー」 

聞こえてるってば!てか私なんで病院なんかに……

あぁそっか。私、バイクに引かれたんだった。
あーあ、やっちゃったなぁ。また、タイムスリップ起きないかな。


まぁそんな都合のいいことあるわけない……か




ここはどこ?
(……で)
誰?
(…いで……)

どこから聞こえるの?

(おいで。こちらに。)
この声は明らかに人間のものではなかった。
清らかで澄んだ声だった。

その声に吸い込まれるように体は声の方へ行く。

声の主を見た瞬間ここはこの世とあの世の境目なのだと確信した。

彼は人間ではなかった。幽霊といおうか。

とにかく、私はこの世に戻るために来た道を進んでいった。

印があるわけでもないが、とにかく走った。
何時間たっただろう。突然私の身に変化が起きた。

心臓が熱い。それにどんどん鼓動が早くなっていく。

なんだろう。急に目の前が見えなく……。

『……ん……?』

あれ、ここは、、家?でも、なんで?
今の今まで……

【ガチャ】

「ただいまー」

『あれ、まま。』

タイムスリップしたのかもしれない


私は時計を見た。
それは石を投げた後の時間。

つまり私は石を投げた後の時間にタイムスリップしたのだ。仕方はわからない。

が、今はそんなことどうでも良かった。

『た、助かったぁあぁああ』

私はそのまま泣き崩れてしまった。
死ぬギリギリを味わったのだから仕方ないことだったのだろう。

「どうした。急に泣いてー(母」

生きてるだけでこんなに幸せなんだ。そう思いながら、母の温もりに包まれて私は寝てしまった。
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