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第6話 魔王の拳①
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ドアを開けてサタンはキョロキョロと辺りを見回す。
「ふ~・・・とりあえずスライムはいないな」
スライムがいない事にホッと胸を撫で下ろすサタン。
「まずはどこから向かいましょうか、人間界からか天界からか――」
「う~ん・・・そうだな・・・とりあえず優しそうな天界から行くか」
「分かりました。では――」
「ワープよワープ・・・地に顕れて私を別地へ移動させたまえ――」
アズラが呪文を唱えると地面に召喚魔陣と同じ白い光の円が地に現れる。
「これは、あの時と同じ・・・」
「はい、ワープです。行き先は天界に設定しているのでこの上に立つとすぐに天界に着きます」
サタンとアズラはワープの上に立った。
すると、光の円はまばゆい輝きを放つ。
「天界へレッツゴーだ!」
「オー、です」
とりあえず天界はここよりは何かあるはずだ! とにかく動こう!
サタンとアズラは一瞬にしてその場から消えた。
「サタンさん着きましたよ」
アズラの声を聞きサタンはゆっくりと目を開けた。
「ここが天界・・・」
サタンはポツリと呟いた。
天界は想像していた通りの場所だった。キラキラと何もかもが光輝いている天界。周りには妖精らしい蝶程のサイズをした女の子がたくさん飛び交っている。
「ここは、魔界とは大違いの想像した通りの場所だな・・・」
「ここは、3つの界の内最も安静な場所ですからね。住んでいるのも天使ですから争い事もなく平和な界です」
「天使・・・これからどうする?」
サタンとアズラがワープした場所は美しい花だけが咲き誇る何もない丘だった。
「あそこに見える街らしい場所に行ってみませんか?」
サタンはアズラが指差す方を見た。
はるか先に確かに街らしき場所が見える。
「じゃあ、行ってみるか!」
サタンとアズラは街を目指して歩き出した。
サタンとアズラは他愛のない話をしながら丘を下っていく。
「天界にはモンスターとかいないのか?」
「そうですね~天界にはほとんど存在しませんね。ただ、元魔界だった所から湧き出たモンスターとかは存在すると思いますけど」
そんな時――
「そこのお前たち、止まれ!」
上の方からから声が聞こえた。
サタンとアズラが上を見るとそこには2本の白き翼を背中からはやし、頭の上には白い輪っかを浮かせている見るからに天使の姿をした男が翼をばたつかせ空を飛んでいた。
見るからにまんま天使だな・・・
サタンはそう心に思うとその天使に話かけた。
「何かようか?」
「お前たちをは一体何者だ? 見るからには魔界の者と見受けられる! そんな者をみすみす天界へ入れる事は出来ない! 今すぐ立ち去れ!」
空から言う天使。
「俺たちは人間だ!」
「嘘をつけ! 隣の女はまだ信じられるがお前のその格好はどこからどう見ても魔王の姿そのものじゃないか!」
天使は怒り気味で言ってくる。
本当なのに・・・俺は人間でむしろお前が信じた方が悪魔なんだよ・・・!
サタンは心の中で舌打ちした。
サタンはアズラがくれた服により魔王と一目で分かられるがアズラは黒い翼もなければツノもない。誰がどう見ても普通の人間の女の子に見える。
「俺は魔界から来たがそれが何だ? 少し天界を歩くくらいいいだろ」
「駄目だ!」
(やはり、魔界から来た者か・・・しかし、魔界の者は前《さき》の戦争で皆死んだと聞いたが・・・)
天使はサタンの姿をチラッと見た。
(生き残りがいたのか? ならば、何としてでも今すぐここから立ち去らさなければ――!)
「なぁ、頼むよ天使さん。ちょっとでいいから天界を歩かせてくれよ」
「駄目だと言っているだろう! 早く立ち去らないと捕まえて牢獄へ入れるぞ!」
「っ・・・! 頭の悪い天使だな・・・」
サタンが呟いたこの言葉が引き金となった。
「お前天使を舐めてるのか・・・?」
「あ~はいはい立ち去りますよ~行こうぜ、アズラ」
サタンは天使の言葉を無視してアズラと来た道を戻ろうとする。
ビキビキと天使の額に怒りマークが現れる。
「おい・・・お前――」
「あ、そうだ、これだけは言っといてやるよ」
「何・・・?」
サタンは思いついたように天使に言った。
「頭の固いヤツは将来苦労するから気をつけろよ。おバカ天使さん」
ピキーン・・・天使の中で何かが完全にはち切れた。ワナワナと震えだす天使。
「お前は、俺を怒らせたようだな・・・」
天使は右手を空に向けて呪文を唱え始めた。
「降り注げ光の槍よ――光槍《シャイニング・レイ》!!」
天使がそう叫ぶとどこからともなく無数の光の槍がサタンとアズラに向かって降り注いだ。
「アズラ、走るぞ!」
「はい!」
サタンはアズラの手を取り来た道を走って戻る。
後ろからは光の槍がグサグサと地面に刺さる。
「完全に怒らせちゃったな・・・アズラ、ワープで逃げよう」
「今すぐ準備します!」
逃げながらアズラはワープを少し先の地面に顕せる。
サタンはワープの上に立つと天使に向かってこう言った。
「おい! 今日は退くがその内また来るからな! それまで首を洗って待ってろ! 別にこれで勝ったとか思うんじゃねーぞ!」
「貴様ぁ~!」
天使は降り注いだ槍を1本手に取り、サタンに向かって飛んでくる。
そして、天使は槍をおもいきり横に薙ぐ。
「死ねぇーー!」
槍の先端がサタンに触れそうになる瞬間、サタンとアズラの姿は一瞬にして天界から消えた。
おもいきり空振りした天使は槍を地面に突き刺した。
「くそ・・・次こそは・・・!」
魔界へと帰ってきたサタンとアズラ。
「危なかったですね・・・サタンさん」
「ああ・・・失敗しちゃったな・・・」
いきなり襲ってくるとか天界も全然平和な所じゃないじゃん!
「次は人間界へ行ってみますか?」
「そうだな・・・でも、その前に――」
サタンはアズラが作ってくれた服を脱いでいつものジャージ姿に戻った。
せっかくアズラが作ってくれた服だけど人間界でもすぐに魔王だとばれたらいけないからな・・・
サタンはジャージ姿で人間界へと向かった。
「人間界へ行こう!」
ワープの上に立ちサタンは言った。白い光の円が輝き出す。サタンとアズラの姿は魔界の地から消えた。
「ふ~・・・とりあえずスライムはいないな」
スライムがいない事にホッと胸を撫で下ろすサタン。
「まずはどこから向かいましょうか、人間界からか天界からか――」
「う~ん・・・そうだな・・・とりあえず優しそうな天界から行くか」
「分かりました。では――」
「ワープよワープ・・・地に顕れて私を別地へ移動させたまえ――」
アズラが呪文を唱えると地面に召喚魔陣と同じ白い光の円が地に現れる。
「これは、あの時と同じ・・・」
「はい、ワープです。行き先は天界に設定しているのでこの上に立つとすぐに天界に着きます」
サタンとアズラはワープの上に立った。
すると、光の円はまばゆい輝きを放つ。
「天界へレッツゴーだ!」
「オー、です」
とりあえず天界はここよりは何かあるはずだ! とにかく動こう!
サタンとアズラは一瞬にしてその場から消えた。
「サタンさん着きましたよ」
アズラの声を聞きサタンはゆっくりと目を開けた。
「ここが天界・・・」
サタンはポツリと呟いた。
天界は想像していた通りの場所だった。キラキラと何もかもが光輝いている天界。周りには妖精らしい蝶程のサイズをした女の子がたくさん飛び交っている。
「ここは、魔界とは大違いの想像した通りの場所だな・・・」
「ここは、3つの界の内最も安静な場所ですからね。住んでいるのも天使ですから争い事もなく平和な界です」
「天使・・・これからどうする?」
サタンとアズラがワープした場所は美しい花だけが咲き誇る何もない丘だった。
「あそこに見える街らしい場所に行ってみませんか?」
サタンはアズラが指差す方を見た。
はるか先に確かに街らしき場所が見える。
「じゃあ、行ってみるか!」
サタンとアズラは街を目指して歩き出した。
サタンとアズラは他愛のない話をしながら丘を下っていく。
「天界にはモンスターとかいないのか?」
「そうですね~天界にはほとんど存在しませんね。ただ、元魔界だった所から湧き出たモンスターとかは存在すると思いますけど」
そんな時――
「そこのお前たち、止まれ!」
上の方からから声が聞こえた。
サタンとアズラが上を見るとそこには2本の白き翼を背中からはやし、頭の上には白い輪っかを浮かせている見るからに天使の姿をした男が翼をばたつかせ空を飛んでいた。
見るからにまんま天使だな・・・
サタンはそう心に思うとその天使に話かけた。
「何かようか?」
「お前たちをは一体何者だ? 見るからには魔界の者と見受けられる! そんな者をみすみす天界へ入れる事は出来ない! 今すぐ立ち去れ!」
空から言う天使。
「俺たちは人間だ!」
「嘘をつけ! 隣の女はまだ信じられるがお前のその格好はどこからどう見ても魔王の姿そのものじゃないか!」
天使は怒り気味で言ってくる。
本当なのに・・・俺は人間でむしろお前が信じた方が悪魔なんだよ・・・!
サタンは心の中で舌打ちした。
サタンはアズラがくれた服により魔王と一目で分かられるがアズラは黒い翼もなければツノもない。誰がどう見ても普通の人間の女の子に見える。
「俺は魔界から来たがそれが何だ? 少し天界を歩くくらいいいだろ」
「駄目だ!」
(やはり、魔界から来た者か・・・しかし、魔界の者は前《さき》の戦争で皆死んだと聞いたが・・・)
天使はサタンの姿をチラッと見た。
(生き残りがいたのか? ならば、何としてでも今すぐここから立ち去らさなければ――!)
「なぁ、頼むよ天使さん。ちょっとでいいから天界を歩かせてくれよ」
「駄目だと言っているだろう! 早く立ち去らないと捕まえて牢獄へ入れるぞ!」
「っ・・・! 頭の悪い天使だな・・・」
サタンが呟いたこの言葉が引き金となった。
「お前天使を舐めてるのか・・・?」
「あ~はいはい立ち去りますよ~行こうぜ、アズラ」
サタンは天使の言葉を無視してアズラと来た道を戻ろうとする。
ビキビキと天使の額に怒りマークが現れる。
「おい・・・お前――」
「あ、そうだ、これだけは言っといてやるよ」
「何・・・?」
サタンは思いついたように天使に言った。
「頭の固いヤツは将来苦労するから気をつけろよ。おバカ天使さん」
ピキーン・・・天使の中で何かが完全にはち切れた。ワナワナと震えだす天使。
「お前は、俺を怒らせたようだな・・・」
天使は右手を空に向けて呪文を唱え始めた。
「降り注げ光の槍よ――光槍《シャイニング・レイ》!!」
天使がそう叫ぶとどこからともなく無数の光の槍がサタンとアズラに向かって降り注いだ。
「アズラ、走るぞ!」
「はい!」
サタンはアズラの手を取り来た道を走って戻る。
後ろからは光の槍がグサグサと地面に刺さる。
「完全に怒らせちゃったな・・・アズラ、ワープで逃げよう」
「今すぐ準備します!」
逃げながらアズラはワープを少し先の地面に顕せる。
サタンはワープの上に立つと天使に向かってこう言った。
「おい! 今日は退くがその内また来るからな! それまで首を洗って待ってろ! 別にこれで勝ったとか思うんじゃねーぞ!」
「貴様ぁ~!」
天使は降り注いだ槍を1本手に取り、サタンに向かって飛んでくる。
そして、天使は槍をおもいきり横に薙ぐ。
「死ねぇーー!」
槍の先端がサタンに触れそうになる瞬間、サタンとアズラの姿は一瞬にして天界から消えた。
おもいきり空振りした天使は槍を地面に突き刺した。
「くそ・・・次こそは・・・!」
魔界へと帰ってきたサタンとアズラ。
「危なかったですね・・・サタンさん」
「ああ・・・失敗しちゃったな・・・」
いきなり襲ってくるとか天界も全然平和な所じゃないじゃん!
「次は人間界へ行ってみますか?」
「そうだな・・・でも、その前に――」
サタンはアズラが作ってくれた服を脱いでいつものジャージ姿に戻った。
せっかくアズラが作ってくれた服だけど人間界でもすぐに魔王だとばれたらいけないからな・・・
サタンはジャージ姿で人間界へと向かった。
「人間界へ行こう!」
ワープの上に立ちサタンは言った。白い光の円が輝き出す。サタンとアズラの姿は魔界の地から消えた。
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