12 / 20
第十二話
しおりを挟む
まずは村人だ。主人公との戦いを邪魔されるよりも逃げられる方が嫌だ。
村娘に逃げられでもしたら、レベル上げが無駄になってしまう。
「って!」
おいおいおい!俺はいつから正々堂々と戦う勇者様になったんだ?
子供人質に取って、脅せばいいだけだ。
このガキ、殺されたくなかったら武器捨てろ!で主人公なら無抵抗で殺されてくれる。
勝ちゃ~良いんだよ、勝ちゃ~。
そうと決まったら、村少年と村少女だ。
作戦は決まった。人質作戦だ。悪だね、俺って最高の悪だ。
セーブクリスタルでしっかりセーブすると人質を探した。
「オラッ!」
ふぎゃ!と村少年に蹴りを入れて、地面にぶっ倒した。
良いねえ、良いねえ♪俺って最高の悪だ。
「ちみぃ! 何やってるんだね!」
「はぁ?」
おっと、目撃者だ。村爺さんが拳をプルプル震わせて怒鳴ってきた。
どうやら俺が最高の悪だと知らないらしい。
だったら身体に教えてやらないと駄目だな。
少年の背中に日本刀を容赦なくブッ刺した。
「ひいい! こ、殺しおった!」
「ああ、殺したけどそれがどうかしたか?」
「な、何じゃと⁉︎ この極悪人が!」
「ひぃはぁー! 最高の褒め言葉だぜ!」
俺も最高だが、爺さんの反応も最高だ。
そんな最高な爺さんにも日本刀をくれてやった。
「ぐばぁああ!」
口程にもない爺さんだ。たったの三撃で力尽きた。
「良いねえ、強いって最高だ!」
最高の気分だ。爺さんと少年の死体を持ち物に収納した。
村人程度にやられる心配は皆無だ。このまま村を一回りして、建物の中にいる村人も殺してやる。
廃村、廃村、廃村♪だ。
目についた村人を女子供関係なく片っ端から切り殺していく。
やはり剣士を選んで正解だった。助けを呼ぶ暇も与えずに数秒で倒せてしまう。
道でズバッ!家に押し入ってズバッ!だ。
これで残るは主人公とヒロインだけになった。
はい、ここでセーブだ。邪魔者はいなくなった。
村の住人達は持ち物の中に収納したので、もう逃げられる心配はない。
この状態でセーブしない馬鹿はいない。あとで村娘達にはたっぷりと奉仕してもらう。
「よし、セーブ完了だ」
セーブしてしまった。これでもう後戻りは出来ない。
あとは進むだけだ。持ち物から村少年を取り出した。
蘇生薬で生き返らせると主人公の家を目指した。
「おい、降りて来い! 早く来ないとこのガキ殺すぞ!」
二階に向かって大声で脅した。
主人公は一人暮らしだが、地下一階の二階建ての立派な家に住んでいる。
二階と言ってもロフトのような作りだから、一階からでも二階に人がいれば見える。
「お前、さっきの——ッ! 何してんだ!」
主人公が俺に気付くと下を見て、日本刀を首元に押し当てられている村少年に気付いて、剣を持って二階から飛び降りてきた。
4メートル近くあるから、俺がやったら両足グギィで骨折案件だ。
「このガキ見えねえのかよ! 武器捨てろ! 早く武器捨てろよ!」
「うわーん! 助けて!」
だが、そんな事はどうでもいい。計画通りにやってやる。
少年の頭を掴んで日本刀を押し当てて、主人公に向かって命令する。
少年の方も良い演技している。あとでご褒美にケーキでも奢ってやろう。
「お前、自分が何やってるのか分かってるのか?」
「ガキ脅して、テメェーに命令してんだよ。やるのかやらねえのかさっさと決めろ。助けを待つつもりならこのガキ殺すぞ」
「うわーん、お兄ちゃん助けてぇー!」
「ほら、どうすんだよ! 殺すぞ、殺しちゃうぞ!」
ケーキにジュースも付けてやる。
涙と鼻水流して訴える少年に、こっちも負けじと演技に熱がこもる。
「……すまん、ペータ。コイツからはクズの臭いがする。武器を捨てても助ける保証なんてない」
「おいおい、酷え兄ちゃんだな! お前に死ねって言ってるぞ」
「お兄ちゃん助けてよぉー! 僕、まだ死にたくないよぉー!」
良いぞ!もっと感情を込めて言うんだ!
お前の名演技ならきっと、主人公に武器を捨てさせる事が出来る。
「奥義——」
あっ、駄目そうだ。主人公が必殺技を使おうと切っ先を前に向けた。
雷突きにも見えるが、これはおそらくアレだ。
「疾風迅雷!」
「うぴゃー!」「ぐぼぉっ!」
風と雷を纏った剣と主人公の神速の突きが少年と俺の胸と腹を突き刺した。
二人一緒に家の外に突き飛ばされ、地面をゴロゴロ転がっていく。
「くっ、やりやがったな!」
村少年は即死、俺の方はバトルアーマーのお陰で大したダメージは受けてない。
まだまだ余裕で戦える。
「ペータ、必ず仇は取るからな」
自分で殺しておいてよく言う。
家から出てきた主人公が村少年を見て誓っている。
残念だが、お前の命日はそのガキと一緒だ。
俺が持つ武器と防具の性能は、主人公が持つ武器と防具のザッと7倍だ。
つまり7回攻撃を喰らっても、こっちは1回攻撃を当てれば、ダメージはほぼ同じだ。
つまり攻撃を喰らいながら反撃すれば、絶対に負けないという事だ。
行くぜ!と村正を両手でしっかり握って突撃した。
四本持っていると一本奪われるだけで終わる。
絶対的な攻撃力の優位を、そう簡単に失うわけにはいかない。
邪魔で余計な三本はメニュー画面の持ち物に収納した。
セィッ!と気合いを入れた一撃を斜めに振り下ろした。
それを軽く避けると主人公が、俺の顔に向かって突きを放ってきた。
避ける必要も避ける実力もないので、気にせずに村正を突きに合わせて振り抜いた。
「ぐぅっ!」「うっ!」——とお互いの一撃が身体に命中した。
けれども、一撃の威力は俺の方が上だ。主人公の方が少しだけ大きく怯んだ。
このまま打ち合いを続ければ、予想通り俺の勝利は確実だ。
村娘に逃げられでもしたら、レベル上げが無駄になってしまう。
「って!」
おいおいおい!俺はいつから正々堂々と戦う勇者様になったんだ?
子供人質に取って、脅せばいいだけだ。
このガキ、殺されたくなかったら武器捨てろ!で主人公なら無抵抗で殺されてくれる。
勝ちゃ~良いんだよ、勝ちゃ~。
そうと決まったら、村少年と村少女だ。
作戦は決まった。人質作戦だ。悪だね、俺って最高の悪だ。
セーブクリスタルでしっかりセーブすると人質を探した。
「オラッ!」
ふぎゃ!と村少年に蹴りを入れて、地面にぶっ倒した。
良いねえ、良いねえ♪俺って最高の悪だ。
「ちみぃ! 何やってるんだね!」
「はぁ?」
おっと、目撃者だ。村爺さんが拳をプルプル震わせて怒鳴ってきた。
どうやら俺が最高の悪だと知らないらしい。
だったら身体に教えてやらないと駄目だな。
少年の背中に日本刀を容赦なくブッ刺した。
「ひいい! こ、殺しおった!」
「ああ、殺したけどそれがどうかしたか?」
「な、何じゃと⁉︎ この極悪人が!」
「ひぃはぁー! 最高の褒め言葉だぜ!」
俺も最高だが、爺さんの反応も最高だ。
そんな最高な爺さんにも日本刀をくれてやった。
「ぐばぁああ!」
口程にもない爺さんだ。たったの三撃で力尽きた。
「良いねえ、強いって最高だ!」
最高の気分だ。爺さんと少年の死体を持ち物に収納した。
村人程度にやられる心配は皆無だ。このまま村を一回りして、建物の中にいる村人も殺してやる。
廃村、廃村、廃村♪だ。
目についた村人を女子供関係なく片っ端から切り殺していく。
やはり剣士を選んで正解だった。助けを呼ぶ暇も与えずに数秒で倒せてしまう。
道でズバッ!家に押し入ってズバッ!だ。
これで残るは主人公とヒロインだけになった。
はい、ここでセーブだ。邪魔者はいなくなった。
村の住人達は持ち物の中に収納したので、もう逃げられる心配はない。
この状態でセーブしない馬鹿はいない。あとで村娘達にはたっぷりと奉仕してもらう。
「よし、セーブ完了だ」
セーブしてしまった。これでもう後戻りは出来ない。
あとは進むだけだ。持ち物から村少年を取り出した。
蘇生薬で生き返らせると主人公の家を目指した。
「おい、降りて来い! 早く来ないとこのガキ殺すぞ!」
二階に向かって大声で脅した。
主人公は一人暮らしだが、地下一階の二階建ての立派な家に住んでいる。
二階と言ってもロフトのような作りだから、一階からでも二階に人がいれば見える。
「お前、さっきの——ッ! 何してんだ!」
主人公が俺に気付くと下を見て、日本刀を首元に押し当てられている村少年に気付いて、剣を持って二階から飛び降りてきた。
4メートル近くあるから、俺がやったら両足グギィで骨折案件だ。
「このガキ見えねえのかよ! 武器捨てろ! 早く武器捨てろよ!」
「うわーん! 助けて!」
だが、そんな事はどうでもいい。計画通りにやってやる。
少年の頭を掴んで日本刀を押し当てて、主人公に向かって命令する。
少年の方も良い演技している。あとでご褒美にケーキでも奢ってやろう。
「お前、自分が何やってるのか分かってるのか?」
「ガキ脅して、テメェーに命令してんだよ。やるのかやらねえのかさっさと決めろ。助けを待つつもりならこのガキ殺すぞ」
「うわーん、お兄ちゃん助けてぇー!」
「ほら、どうすんだよ! 殺すぞ、殺しちゃうぞ!」
ケーキにジュースも付けてやる。
涙と鼻水流して訴える少年に、こっちも負けじと演技に熱がこもる。
「……すまん、ペータ。コイツからはクズの臭いがする。武器を捨てても助ける保証なんてない」
「おいおい、酷え兄ちゃんだな! お前に死ねって言ってるぞ」
「お兄ちゃん助けてよぉー! 僕、まだ死にたくないよぉー!」
良いぞ!もっと感情を込めて言うんだ!
お前の名演技ならきっと、主人公に武器を捨てさせる事が出来る。
「奥義——」
あっ、駄目そうだ。主人公が必殺技を使おうと切っ先を前に向けた。
雷突きにも見えるが、これはおそらくアレだ。
「疾風迅雷!」
「うぴゃー!」「ぐぼぉっ!」
風と雷を纏った剣と主人公の神速の突きが少年と俺の胸と腹を突き刺した。
二人一緒に家の外に突き飛ばされ、地面をゴロゴロ転がっていく。
「くっ、やりやがったな!」
村少年は即死、俺の方はバトルアーマーのお陰で大したダメージは受けてない。
まだまだ余裕で戦える。
「ペータ、必ず仇は取るからな」
自分で殺しておいてよく言う。
家から出てきた主人公が村少年を見て誓っている。
残念だが、お前の命日はそのガキと一緒だ。
俺が持つ武器と防具の性能は、主人公が持つ武器と防具のザッと7倍だ。
つまり7回攻撃を喰らっても、こっちは1回攻撃を当てれば、ダメージはほぼ同じだ。
つまり攻撃を喰らいながら反撃すれば、絶対に負けないという事だ。
行くぜ!と村正を両手でしっかり握って突撃した。
四本持っていると一本奪われるだけで終わる。
絶対的な攻撃力の優位を、そう簡単に失うわけにはいかない。
邪魔で余計な三本はメニュー画面の持ち物に収納した。
セィッ!と気合いを入れた一撃を斜めに振り下ろした。
それを軽く避けると主人公が、俺の顔に向かって突きを放ってきた。
避ける必要も避ける実力もないので、気にせずに村正を突きに合わせて振り抜いた。
「ぐぅっ!」「うっ!」——とお互いの一撃が身体に命中した。
けれども、一撃の威力は俺の方が上だ。主人公の方が少しだけ大きく怯んだ。
このまま打ち合いを続ければ、予想通り俺の勝利は確実だ。
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる