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第17話
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ゾロゾロと緑の札を持った女性出場者が舞台に集まってきた。
兵士が札を受け取り、しっかり札と女性を確認してから舞台に上がらせている。
私も兵士の一人に緑の札を差し出すと、
「ふむ……よし、上がっていいぞ」
と言われてしまった。全然良くない。
舞台の上にはアイドル並みに可愛いコスプレ女子もいれば、髪を丸刈りにした鋼の肉体のガチもいる。
あの腹筋バキバキの身体なら、動物界のマッチョ代表・オーストラリア産カンガルーとも渡り合える。
「よし、全員揃ったな。観客の皆さん! これより予選試合・緑を開始します! 総勢四十三名の勇敢な戦乙女達に盛大な拍手をよろしくお願いします!」
「「「うおおおおお‼︎」」」
準備完了したらしい。兵士達が舞台から次々降りていき、最後に進行役の兵士が大声で観客達に知らせた。
その瞬間、観客席から拍手と声援が爆弾が破裂したように大爆発した。
やる気のない私でも、『よし、やってやる!』と気合が入ってしまいそうだ。
「さあ、優勝目指して選手の皆さんは頑張りましょう! 予選会緑試合……始めええええ‼︎」
ガンガンガン。と進行役の気合全開の開始合図と同時に鐘がけたたましく叩き鳴らされた。
「ふぅ……よいしょ」
その鐘を聞いた瞬間、舞台の端で待機していた私は静かに舞台から降りた。
もちろん予定通りに棄権させてもらいました。
☆☆☆
「「「うおおおおお‼︎」」」
「ハンバーガーを一つ貰おうか」
「はい、ハンバーガーですねぇ♪」
まだ予選試合・緑が続いているけど、観客席に戻った私はハンバーガー売りを再開した。
早速ハンバーガーを待っているお客さんから注文が入った。これは私にしか出来ない戦いだ。
「これが噂のハンバーガーか……色々と種類があるそうだが、一番美味しいのはどれなんだ?」
よくある質問だ。観客席に座る流れるような金髪の男性客が聞いてきた。
「それはお客さん次第です。全種類食べれば分かるんじゃないですか?」
「フフッ。なかなか商売上手だな。それでは全種類貰うとしようか」
「ありがとうございます♪ チーズバーガー、フィッシュバーガー、タルタルエビフライバーガー、コロッケバーガー、メンチカツバーガー」
貰うと言ったのはお客さんだ。私は悪くない。
要望通りに次々に帽子から紙に包まれたハンバーガーを取り出していく。
全何種類あるのか私にも分からない。私の想像力が限界を迎えた時がその時だ。
だけど、そこまで鬼じゃない。
「最後にこちらがレッドホットチリチキンバーガーになります♪」
お客さんの膝の上に十三段のハンバーガータワーが完成した。
本気を出せば五十段は行けそうだけど、今日はこの辺で許してあげよう。
「……少し多いな。これとこれ、残りはお持ち帰りさせてもらおうか」
「ありがとうございます。すぐにお持ち帰り用袋をご用意します」
でしょうね。私もそんなに食べられない。六個で満腹だ。
お客さんが選んだのは結局三個だけだった。
「そういえば君もこの試合に参加していたようだけど、どうしてすぐに舞台から降りたんだ?」
大きめのマジックナルドの紙袋を取り出して、その中に残りのバーガーを入れているとお客さんが聞いてきた。
やっぱり秒で舞台から消えたので、別の意味で目立っていたみたいだ。
「友達の付き添いで無理矢理参加させられたからです。優勝するつもりもないのに参加するのって時間の無駄じゃないですか」
「なるほど、そういうことか。その友達は予選は通ったのかい?」
「いえ、試合がまだなんです。自信あるみたいだし、多分通るんじゃないですか。ほら、あそこに見える黒チビがそうです」
聞えてないことを祈りつつ、会話の流れから舞台に降りる階段近くで舞台の戦いを見ているセラさんを指差した。
「ほぉー、小柄だな。そんなに強いなら賭けてもいいかもしれないな」
「賭けって、あの賭けですか?」
「ああ、多分その賭けだ。予選試合ではないが、本戦からは賭けが発生する。観客の中には賭け目当ての者もいるだろう。かくいう私もその一人だ」
「なるほど、賭けですか……」
やったことないから、ちょっと面白そうだと思ってしまった。
でも、死人が出るかもしれない賭けごとをやるつもりはない。
当たったとしても気分が良くなさそうだ。
「コラッ、セイラ‼︎」
「はっ!」
この声は⁉︎ 突然の怒号に素早く声のした方を振り向いた。
ヤバイ、お客さんと呑気に話し込んでいたら、妖怪怪力ババアに見つかってしまった。
兵士が札を受け取り、しっかり札と女性を確認してから舞台に上がらせている。
私も兵士の一人に緑の札を差し出すと、
「ふむ……よし、上がっていいぞ」
と言われてしまった。全然良くない。
舞台の上にはアイドル並みに可愛いコスプレ女子もいれば、髪を丸刈りにした鋼の肉体のガチもいる。
あの腹筋バキバキの身体なら、動物界のマッチョ代表・オーストラリア産カンガルーとも渡り合える。
「よし、全員揃ったな。観客の皆さん! これより予選試合・緑を開始します! 総勢四十三名の勇敢な戦乙女達に盛大な拍手をよろしくお願いします!」
「「「うおおおおお‼︎」」」
準備完了したらしい。兵士達が舞台から次々降りていき、最後に進行役の兵士が大声で観客達に知らせた。
その瞬間、観客席から拍手と声援が爆弾が破裂したように大爆発した。
やる気のない私でも、『よし、やってやる!』と気合が入ってしまいそうだ。
「さあ、優勝目指して選手の皆さんは頑張りましょう! 予選会緑試合……始めええええ‼︎」
ガンガンガン。と進行役の気合全開の開始合図と同時に鐘がけたたましく叩き鳴らされた。
「ふぅ……よいしょ」
その鐘を聞いた瞬間、舞台の端で待機していた私は静かに舞台から降りた。
もちろん予定通りに棄権させてもらいました。
☆☆☆
「「「うおおおおお‼︎」」」
「ハンバーガーを一つ貰おうか」
「はい、ハンバーガーですねぇ♪」
まだ予選試合・緑が続いているけど、観客席に戻った私はハンバーガー売りを再開した。
早速ハンバーガーを待っているお客さんから注文が入った。これは私にしか出来ない戦いだ。
「これが噂のハンバーガーか……色々と種類があるそうだが、一番美味しいのはどれなんだ?」
よくある質問だ。観客席に座る流れるような金髪の男性客が聞いてきた。
「それはお客さん次第です。全種類食べれば分かるんじゃないですか?」
「フフッ。なかなか商売上手だな。それでは全種類貰うとしようか」
「ありがとうございます♪ チーズバーガー、フィッシュバーガー、タルタルエビフライバーガー、コロッケバーガー、メンチカツバーガー」
貰うと言ったのはお客さんだ。私は悪くない。
要望通りに次々に帽子から紙に包まれたハンバーガーを取り出していく。
全何種類あるのか私にも分からない。私の想像力が限界を迎えた時がその時だ。
だけど、そこまで鬼じゃない。
「最後にこちらがレッドホットチリチキンバーガーになります♪」
お客さんの膝の上に十三段のハンバーガータワーが完成した。
本気を出せば五十段は行けそうだけど、今日はこの辺で許してあげよう。
「……少し多いな。これとこれ、残りはお持ち帰りさせてもらおうか」
「ありがとうございます。すぐにお持ち帰り用袋をご用意します」
でしょうね。私もそんなに食べられない。六個で満腹だ。
お客さんが選んだのは結局三個だけだった。
「そういえば君もこの試合に参加していたようだけど、どうしてすぐに舞台から降りたんだ?」
大きめのマジックナルドの紙袋を取り出して、その中に残りのバーガーを入れているとお客さんが聞いてきた。
やっぱり秒で舞台から消えたので、別の意味で目立っていたみたいだ。
「友達の付き添いで無理矢理参加させられたからです。優勝するつもりもないのに参加するのって時間の無駄じゃないですか」
「なるほど、そういうことか。その友達は予選は通ったのかい?」
「いえ、試合がまだなんです。自信あるみたいだし、多分通るんじゃないですか。ほら、あそこに見える黒チビがそうです」
聞えてないことを祈りつつ、会話の流れから舞台に降りる階段近くで舞台の戦いを見ているセラさんを指差した。
「ほぉー、小柄だな。そんなに強いなら賭けてもいいかもしれないな」
「賭けって、あの賭けですか?」
「ああ、多分その賭けだ。予選試合ではないが、本戦からは賭けが発生する。観客の中には賭け目当ての者もいるだろう。かくいう私もその一人だ」
「なるほど、賭けですか……」
やったことないから、ちょっと面白そうだと思ってしまった。
でも、死人が出るかもしれない賭けごとをやるつもりはない。
当たったとしても気分が良くなさそうだ。
「コラッ、セイラ‼︎」
「はっ!」
この声は⁉︎ 突然の怒号に素早く声のした方を振り向いた。
ヤバイ、お客さんと呑気に話し込んでいたら、妖怪怪力ババアに見つかってしまった。
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