貧民地区の犬少年、パンを買わずにスキル買いました

もう書かないって言ったよね?

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神様の下界観察(神視点)

8話

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「ねぇねぇ、テリヤ! この剣、本物だよ!」

 床に現れた両刃の剣を拾うと牛少年が驚いておる。
 まあ、刃はあるが何も切れん刃じゃぞ。安心安全な剣じゃ。

「僕は偽物でもいいから、パンが食べたいよぉー」
「でも、さっきよりも倒しやすいよ! ほらほら!」
『ズラァァ!』

 牛少年が現れた修羅威無を木剣でポンポン叩いて倒していく。
 さすがは牛じゃな。力が他の子供達とは全然違う。
 人間の成人男性ぐらいの力は充分にあるじゃろうな。

「う~ん、分かった! 僕も木剣が欲しい!」
『木剣を生産する為の素材が不足しています。木材を用意してください』
「そんなぁ~」

 ほっほっほっ♪ 欲しいものは簡単に手に入らないんだぞい。
 一つ勉強になったの。

「角材なら、外に落ちてるから拾って来なよ。ここは僕に任せて!」
「ごめん、アンガス。すぐに拾ってくるから!」

 そうそう、友達同士協力するのじゃ。
 がっかりしていた犬少年じゃったが、元気に外に飛び出していった。
 そして、すぐに角材を両手に一本ずつ持って戻ってきた。
 それを床に置くと吸収されて、神操作で木剣のいっちょ出来上がりだぞい。

「よぉーし! さっさとトイレとパンだ!」

 そうそう、その意気じゃ。犬少年が木剣を拾って、現れた修羅威無に走った。
 両手に木剣の柄を握って、ブンと振り回して一撃必殺じゃ。
 現れた修羅威無がすぐに倒されて、床に吸収されていく。
 この調子なら、次のトイレもあっという間に手に入るぞ。
 我慢せずにいっぱい出しんしゃい。

『【極小魔石】が100個集まりました。選べる設備は【部屋拡張】【トイレ】です』
「トイレが欲しい!」
『了解しました。設備【トイレ】を増築しました。壁に手を触れて、トイレと唱えてください。トイレの扉が現れます』

 ふむふむ、順調じゃな。
 ダンジョンの使い方が分かってきたみたいじゃ。
 犬少年がトイレを選ぶと、壁に手を触れて「トイレ」と唱えた。
 壁に木の扉が現れて、扉を開けると座るタイプの白い便器が一つ置かれていた。
 サービスで、壁には無限に出る紙付きじゃぞ。

「凄いよ! めちゃくちゃ綺麗なトイレだよ!」

 ほっほっほっ♪ 喜んでおるの。
 それにダンジョンには自動洗浄機能が付いておるから、いつでもお風呂もトイレも綺麗に使えるぞ。
 前の人がうっかり流し忘れても、親切丁寧に流してくれる。

 さて、残るは【部屋拡張】じゃが……これはあとでも良いの。
 さあ、パンまでもうひと頑張りじゃ! 頑張るんだぞい!

『【極小魔石】が100個集まりました。選べる設備は【部屋拡張】だけです』
「はぁはぁ、終わったぁ~」

 ご苦労様じゃ。よし、ポチッとな。
 少年2人が疲れているので、代わりに神操作じゃ。

『了解しました。【極小魔石100個】を【小魔石10個】に加工します】
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