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あこぎな商売始めておる(神視点)
16話
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「ほぉほぉほぉ」
ふむ、ここまでは前に見たとおりじゃの。
犬少年が冒険者ギルドに向かって走っておる。
あとは魔石を買取りしてもらって、パン屋でパンを買うだけじゃな。
およっ? パンとは、まさか、まだあのパン屋を使っておるのか!
悪いことは言わん。もっとマシなパン屋に乗り換えんしゃい。
「おい、また来たぞ……」
「本当だな。一体どこにあるんだ……」
冒険者ギルドの扉を開けて、犬少年が中に入ると、2人の冒険者が犬少年を見て話しておる。
「すみません、買取りお願いします」
まあ、そんな視線も話も気にせずに、犬少年がカウンターに中魔石を置いておる。
「あら、また来たのね。一度に持って来てもいいのよ」
「あ、安全の為でしゅ」
うむ、噛みおったな。神の前で。
受付の女子に聞かれて、明らかに犬少年が動揺しておる。
そりゃー、自分で稼いだ魔石じゃないから動揺するじゃろうな。
「フフッ。心配なら、お金を冒険者ギルドに預けることも出来るわよ。それとも、ここに預けるのも心配?」
「し、心配でしゅ」
また噛みおったな。神の前で。
どうやら予定外の対応は出来んみたいじゃ。
多分、あの猫少女に聞かんと、自分では何も決められんのじゃ。
まったくダラシない。女の尻に敷かれおって。
男なら女の尻を追いかけて、引っ叩かんかい!
「フフッ。なら、仕方ないわね。心配じゃなくなったらいつでも言ってね。ちょっと待っててね」
「は、はい」
まるで可愛い弟対応じゃな。さて、いくらになるか儂も楽しみじゃ。
受付の女子が魔石の鑑定を始めておる。数値付きの棒で調べて、次に重さを確認しておる。
決まった手順で、簡単そうじゃから儂でも出来そうじゃな。
「はい、お待たせ。買取り金額は全部で小銀貨10枚になるけど、いい?」
「はい、ありがとうございましゅ!」
また噛みおったな。神の前で。
ふむ、ポチッとな。……なるほど、銅貨1000枚で小銀貨1枚になるのか。
それに硬貨は小・中・大とあるみたいじゃな。
小銀貨10枚よりも中銀貨1枚の方が少ないじゃろうに、やはり多い方が嬉しいもんなのかもしれんの。
「おい、行くぞ……」
「ああ……」
さて、次はパン屋じゃの。犬少年が小銀貨10枚を受け取って、冒険者ギルドを出ていった。
その犬少年の跡を追って、2人の冒険者が出ていった。
ふむ、あの顔は何か良からぬことを考えておるな。
さしずめ、犬少年が持っている金を奪い取るつもりじゃろう。
子供から金を奪い取るとは、大人の男がすることじゃないぞ。恥を知れ。
「すみません」
まだ、このパン屋を使っておるのか。
「はい、いらっしゃ——ハッ‼︎」
「オッチャン。パン100個、10分以内ね」
な、な、な、なんと⁉︎ パン100個じゃと⁉︎ 爆買いではないか!
ふむ、ここまでは前に見たとおりじゃの。
犬少年が冒険者ギルドに向かって走っておる。
あとは魔石を買取りしてもらって、パン屋でパンを買うだけじゃな。
およっ? パンとは、まさか、まだあのパン屋を使っておるのか!
悪いことは言わん。もっとマシなパン屋に乗り換えんしゃい。
「おい、また来たぞ……」
「本当だな。一体どこにあるんだ……」
冒険者ギルドの扉を開けて、犬少年が中に入ると、2人の冒険者が犬少年を見て話しておる。
「すみません、買取りお願いします」
まあ、そんな視線も話も気にせずに、犬少年がカウンターに中魔石を置いておる。
「あら、また来たのね。一度に持って来てもいいのよ」
「あ、安全の為でしゅ」
うむ、噛みおったな。神の前で。
受付の女子に聞かれて、明らかに犬少年が動揺しておる。
そりゃー、自分で稼いだ魔石じゃないから動揺するじゃろうな。
「フフッ。心配なら、お金を冒険者ギルドに預けることも出来るわよ。それとも、ここに預けるのも心配?」
「し、心配でしゅ」
また噛みおったな。神の前で。
どうやら予定外の対応は出来んみたいじゃ。
多分、あの猫少女に聞かんと、自分では何も決められんのじゃ。
まったくダラシない。女の尻に敷かれおって。
男なら女の尻を追いかけて、引っ叩かんかい!
「フフッ。なら、仕方ないわね。心配じゃなくなったらいつでも言ってね。ちょっと待っててね」
「は、はい」
まるで可愛い弟対応じゃな。さて、いくらになるか儂も楽しみじゃ。
受付の女子が魔石の鑑定を始めておる。数値付きの棒で調べて、次に重さを確認しておる。
決まった手順で、簡単そうじゃから儂でも出来そうじゃな。
「はい、お待たせ。買取り金額は全部で小銀貨10枚になるけど、いい?」
「はい、ありがとうございましゅ!」
また噛みおったな。神の前で。
ふむ、ポチッとな。……なるほど、銅貨1000枚で小銀貨1枚になるのか。
それに硬貨は小・中・大とあるみたいじゃな。
小銀貨10枚よりも中銀貨1枚の方が少ないじゃろうに、やはり多い方が嬉しいもんなのかもしれんの。
「おい、行くぞ……」
「ああ……」
さて、次はパン屋じゃの。犬少年が小銀貨10枚を受け取って、冒険者ギルドを出ていった。
その犬少年の跡を追って、2人の冒険者が出ていった。
ふむ、あの顔は何か良からぬことを考えておるな。
さしずめ、犬少年が持っている金を奪い取るつもりじゃろう。
子供から金を奪い取るとは、大人の男がすることじゃないぞ。恥を知れ。
「すみません」
まだ、このパン屋を使っておるのか。
「はい、いらっしゃ——ハッ‼︎」
「オッチャン。パン100個、10分以内ね」
な、な、な、なんと⁉︎ パン100個じゃと⁉︎ 爆買いではないか!
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