1 / 21
第一章
第1話 生徒会長と毒の杖
しおりを挟む
「ここは……?」
生徒会長は掛けている眼鏡の中心を指で持ち上げると、周囲をグルッと見回した。
さっきまで間違いなく二年A組の教室の中にいた。
今は見知らぬ森に囲まれた、何も置かれてない丸いグラウンドのような場所に立っている。
春のような心地良い日差し、爽やかな空気、静寂な空間は東京にはあまりない環境だ。
「おい、何だよここは? 何でこんな所にいるだよ!」
「転移したんだよ! さっき教室の中に魔法陣みたいなのが浮かび上がっただろう! 俺達、異世界に連れて来られたんだよ!」
「えっー! そんなの嫌よ! 私、用事があるんだから帰してよ!」
……転移、異世界?
この状況にクラスメイトは興奮する者と混乱する者に分かれている。
よくは知らないが、転移とは別世界に召喚されて、無能が凄い力を与えられるという妄想話だったと聞いた事がある。
俺にはまったく関係ない話だが、正直今の状況は理解できない。
「皆さん、落ち着いてください! 落ち着いてください! まずは警察を呼びましょう。これはきっと何かの事件に巻き込まれたんです。催眠ガスを嗅がされて眠っている間に移動させられたんです!」
金切り声を上げて、三流大学出の現国のババア教師が、生徒を必死に落ち着かせようとしている。
生徒二十八人、教師一人、ポケットのスマホは圏外と表示されている。
「まずはお前が落ち着けよ」と言いたい。
「生徒会長、私達、どうなるんですか?」
女子三人組が不安そうな顔でやって来た。
「そんな事分かるわけがない。少しは自分の頭で考えろ」と言いたい。
だが、いつものように爽やかな作り笑いを浮かべると、安心する言葉を並べた。
「大丈夫だよ、佐藤さん。一人じゃないんだから、皆んなで力を合わせれば何とかなるよ」
「そうですよね! でも、携帯が圏外になっているから、助けは呼べないんですよね?」
「そうみたいだね。俺の携帯も確かめたけど駄目だった。長谷川さんと高橋さんもそうなの?」
「うん、私達も圏外だった。ほら」
長い茶髪をポニーテールヘアにしている佐藤が、圏外と表示されたスマホを見せてきた。
俺のスマホを見せると、長い黒髪の長谷川と高橋にも聞いた。
俺の中では、この三人組を長髪三姉妹と呼んでいる。いつも三人で行動しているからだ。
二人はスカートからスマホを取り出すと見せてきた。どちらも圏外と表示されている。
「本当だね。ありがとう、三人のお陰で助かったよ。これで助けが呼べないのは分かったから、次の行動を決められるね。一歩前進かな?」
スマホをズボンのポケットに仕舞うと三人に向かって微笑んだ。
助けを呼べない最悪な状況だが、こっちの方がいい。負の感情は伝染しやすい。
特に恐怖や混乱で集団パニック状態になられると面倒だ。
「もぉー、生徒会長、お気楽過ぎだよ。軽い遭難だよ」
「そうかな? キャンプか、デートだと思えば楽しいと思うけど?」
「えっー、キャンプ道具無いよぉ」
「そこは自給自足だよ。まぁ、すぐ近くに街があったら、すぐに終わってしまうけどね」
爽やかな作り笑いを崩さずに、どうでもいい話で時間を稼ぐ。
現在地は分からない。飲み水と食料は無い。着ている服は紺色のブレザー制服とネクタイ。
靴は上履き。手持ちの物はスマホと財布の中のお金とカードぐらいだ。
ここが本当に異世界なら金とカードは使えない。状況は最悪だ。
全員で動いた方が良いのか、少数精鋭で動いた方が良いのか正直分からない。
そんな的確な判断が出来ない状況下で、静かな声が頭の中に突然聞こえてきた。
『ようこそ異世界の少年少女達よ。私は世界樹と呼ばれる存在です……』
「えっ? 何、この声?」
「馬鹿、静かにしろ! 神様の声だよ!」
「えっ、本当⁉︎ 神様、お願いします! 私達を帰してください!」
謎の女の声に女達は動揺している。逆に男達は興奮している。
男達は声が聞こえないと女達を静かにさせようとするが、女達は帰して欲しいとお願いしている。
だけど無駄なようだ。世界樹と呼ばれる存在は、録音された声のように一方的に話している。
『この世界には魔物と呼ばれる凶悪な生物が満ちています。あなた達一人一人に私の枝から作られた魔法の杖を与えます。倒した魔物から力を吸い取り成長する杖です。持ち主以外には使えず、持ち主によって千差万別に変化する杖です。あなた達の力でこの世界をどうか救ってください……』
……これで終わりか?
政治家並みに説明不足だが終わりらしい。
胸の高さに長さ三十五センチの指揮棒のような白い杖が縦向きに浮いている。
明らかに手に取って欲しいと言っているようだが、得体の知れない物を握る馬鹿はいない。
命知らずの男達が次々に握っているから少し様子を見るか。
「おお! 色が茶色に変わったぞ!」
「嘘だろう⁉︎ 俺のは白いままだぞ!」
「俺も白いままだ! 色が白いと使えないのかよ!」
杖を握っても身体に異常は現れないようだが、人によって杖の色が変化している。
騒いでいる男達のほとんどが白いままなので、色が変わる方が珍しいようだ。
男達十三人の中で色が変わったのは、たった二人だけだった。
……そろそろ様子見は終わりにするか。
触っても問題なさそうなので、杖を右手で掴んだ。白色だった杖が濃い紫色に染まっていく。
頭の中にパッと『poison』という英単語が浮かんだ。ポイズンは毒を意味する。
この杖に触れた相手を毒状態にするなら危険な杖だが、人間相手に確かめるわけにもいかない。
とりあえず俺の身体には、杖を握っても悪影響はないようだ。
「あぁ、私も白色のままだよ」
「嘘ぉー! 私が白なの⁉︎」
「これって、白だとヤバイんじゃないの?」
「あっ、中川先生の杖は赤色になってる!」
騒いでいる女達の杖を見た。やはり白色が圧倒的に多い。
四十代のババア教師の杖が変わったので、杖が変化する法則がある程度分かったかもしれない。
個性や考え方、意思や将来を強く持っている人間に反応するようだ。
杖が茶色に変わった山田の親は小さな建設会社の社長だ。将来は跡を継ぐと話していた。
……魔物を倒して杖を強くする? ゾンビ映画のようなものか。
状況が分かったので動いた方が良さそうだ。ここが異世界なのは分かった。動かなければ死ぬだけだ。
体力があるうちに使える人間を連れて、水と食糧の確保、出来れば人里まで辿り着く。
「七海さん、ちょっと二人っきりで話したい事があるんだけどいいかな?」
「あっ、生徒会長。何ですか?」
薄緑色の杖を持った七海雫に声をかけた。黒髪のセミロングヘアを後頭部で団子状に纏めている。
活発な明るい性格で、クラスの女子のムードメーカーの一人でもある。
他にも色が変化した杖を持っている女子はいるが、予想通りなら他は要らない。
七海は野球部のマネージャーをしていて、母親は看護師をしている。
高校卒業後は看護学校に行くと話していた。
「杖の事で相談があるんだ。ちょっと危険かもしれないから、皆んなから少し離れたいんだけどいいかな?」
「はい、分かりました」
紫色の杖を見せて、それらしい答えを言うと、すぐに七海は納得してくれた。
けれども森の中に入ろとすると、女子の一人に「何処に行くの?」と聞かれてしまった。
「すぐに戻るよ」と言って、笑顔で誤魔化しておく。トイレだと誤解してくれるだろう。
森の中は乾いた薄茶色の地面で平坦で歩きやすい。
樹木は尖った針葉樹で落ち葉が少ないのが少し気になる。整備された公園のようだ。
「杖を持った時に何か英単語のようなものが頭に浮かばなかったかな?」
「えーっと、はい、『recovery』って浮かびました」
森の中を進みながら、一歩後ろを歩く七海に聞いた。すぐに返事が返ってきた。
リカバリーは回復や治癒を意味する。ほぼ予想通りの答えで、欲しかった能力だ。
「そう。ちょっと杖を貸してもらってもいいかな?」
「はい、どうぞ」
「ありがとう、七海さん。綺麗な薄緑色だね」
右手を伸ばして貸して欲しいとお願いする。七海はすぐに杖を渡してくれた。
クラスメイトというだけで警戒心が無さ過ぎる。お礼を言って微笑んだ。
……これで武器は取り上げた。もう抵抗は出来ない。
「七海、パンツを脱ぐんだ」
「えっ?」
振り返ると真っ直ぐに七海を見て、紫色の杖の先端を向けて命令した。
七海は呆気に取られた顔をしている。何を言われたのか理解できていない顔だ。
だから笑顔を消して、もう一度言った。
「七海、パンツを脱ぐんだ」
生徒会長は掛けている眼鏡の中心を指で持ち上げると、周囲をグルッと見回した。
さっきまで間違いなく二年A組の教室の中にいた。
今は見知らぬ森に囲まれた、何も置かれてない丸いグラウンドのような場所に立っている。
春のような心地良い日差し、爽やかな空気、静寂な空間は東京にはあまりない環境だ。
「おい、何だよここは? 何でこんな所にいるだよ!」
「転移したんだよ! さっき教室の中に魔法陣みたいなのが浮かび上がっただろう! 俺達、異世界に連れて来られたんだよ!」
「えっー! そんなの嫌よ! 私、用事があるんだから帰してよ!」
……転移、異世界?
この状況にクラスメイトは興奮する者と混乱する者に分かれている。
よくは知らないが、転移とは別世界に召喚されて、無能が凄い力を与えられるという妄想話だったと聞いた事がある。
俺にはまったく関係ない話だが、正直今の状況は理解できない。
「皆さん、落ち着いてください! 落ち着いてください! まずは警察を呼びましょう。これはきっと何かの事件に巻き込まれたんです。催眠ガスを嗅がされて眠っている間に移動させられたんです!」
金切り声を上げて、三流大学出の現国のババア教師が、生徒を必死に落ち着かせようとしている。
生徒二十八人、教師一人、ポケットのスマホは圏外と表示されている。
「まずはお前が落ち着けよ」と言いたい。
「生徒会長、私達、どうなるんですか?」
女子三人組が不安そうな顔でやって来た。
「そんな事分かるわけがない。少しは自分の頭で考えろ」と言いたい。
だが、いつものように爽やかな作り笑いを浮かべると、安心する言葉を並べた。
「大丈夫だよ、佐藤さん。一人じゃないんだから、皆んなで力を合わせれば何とかなるよ」
「そうですよね! でも、携帯が圏外になっているから、助けは呼べないんですよね?」
「そうみたいだね。俺の携帯も確かめたけど駄目だった。長谷川さんと高橋さんもそうなの?」
「うん、私達も圏外だった。ほら」
長い茶髪をポニーテールヘアにしている佐藤が、圏外と表示されたスマホを見せてきた。
俺のスマホを見せると、長い黒髪の長谷川と高橋にも聞いた。
俺の中では、この三人組を長髪三姉妹と呼んでいる。いつも三人で行動しているからだ。
二人はスカートからスマホを取り出すと見せてきた。どちらも圏外と表示されている。
「本当だね。ありがとう、三人のお陰で助かったよ。これで助けが呼べないのは分かったから、次の行動を決められるね。一歩前進かな?」
スマホをズボンのポケットに仕舞うと三人に向かって微笑んだ。
助けを呼べない最悪な状況だが、こっちの方がいい。負の感情は伝染しやすい。
特に恐怖や混乱で集団パニック状態になられると面倒だ。
「もぉー、生徒会長、お気楽過ぎだよ。軽い遭難だよ」
「そうかな? キャンプか、デートだと思えば楽しいと思うけど?」
「えっー、キャンプ道具無いよぉ」
「そこは自給自足だよ。まぁ、すぐ近くに街があったら、すぐに終わってしまうけどね」
爽やかな作り笑いを崩さずに、どうでもいい話で時間を稼ぐ。
現在地は分からない。飲み水と食料は無い。着ている服は紺色のブレザー制服とネクタイ。
靴は上履き。手持ちの物はスマホと財布の中のお金とカードぐらいだ。
ここが本当に異世界なら金とカードは使えない。状況は最悪だ。
全員で動いた方が良いのか、少数精鋭で動いた方が良いのか正直分からない。
そんな的確な判断が出来ない状況下で、静かな声が頭の中に突然聞こえてきた。
『ようこそ異世界の少年少女達よ。私は世界樹と呼ばれる存在です……』
「えっ? 何、この声?」
「馬鹿、静かにしろ! 神様の声だよ!」
「えっ、本当⁉︎ 神様、お願いします! 私達を帰してください!」
謎の女の声に女達は動揺している。逆に男達は興奮している。
男達は声が聞こえないと女達を静かにさせようとするが、女達は帰して欲しいとお願いしている。
だけど無駄なようだ。世界樹と呼ばれる存在は、録音された声のように一方的に話している。
『この世界には魔物と呼ばれる凶悪な生物が満ちています。あなた達一人一人に私の枝から作られた魔法の杖を与えます。倒した魔物から力を吸い取り成長する杖です。持ち主以外には使えず、持ち主によって千差万別に変化する杖です。あなた達の力でこの世界をどうか救ってください……』
……これで終わりか?
政治家並みに説明不足だが終わりらしい。
胸の高さに長さ三十五センチの指揮棒のような白い杖が縦向きに浮いている。
明らかに手に取って欲しいと言っているようだが、得体の知れない物を握る馬鹿はいない。
命知らずの男達が次々に握っているから少し様子を見るか。
「おお! 色が茶色に変わったぞ!」
「嘘だろう⁉︎ 俺のは白いままだぞ!」
「俺も白いままだ! 色が白いと使えないのかよ!」
杖を握っても身体に異常は現れないようだが、人によって杖の色が変化している。
騒いでいる男達のほとんどが白いままなので、色が変わる方が珍しいようだ。
男達十三人の中で色が変わったのは、たった二人だけだった。
……そろそろ様子見は終わりにするか。
触っても問題なさそうなので、杖を右手で掴んだ。白色だった杖が濃い紫色に染まっていく。
頭の中にパッと『poison』という英単語が浮かんだ。ポイズンは毒を意味する。
この杖に触れた相手を毒状態にするなら危険な杖だが、人間相手に確かめるわけにもいかない。
とりあえず俺の身体には、杖を握っても悪影響はないようだ。
「あぁ、私も白色のままだよ」
「嘘ぉー! 私が白なの⁉︎」
「これって、白だとヤバイんじゃないの?」
「あっ、中川先生の杖は赤色になってる!」
騒いでいる女達の杖を見た。やはり白色が圧倒的に多い。
四十代のババア教師の杖が変わったので、杖が変化する法則がある程度分かったかもしれない。
個性や考え方、意思や将来を強く持っている人間に反応するようだ。
杖が茶色に変わった山田の親は小さな建設会社の社長だ。将来は跡を継ぐと話していた。
……魔物を倒して杖を強くする? ゾンビ映画のようなものか。
状況が分かったので動いた方が良さそうだ。ここが異世界なのは分かった。動かなければ死ぬだけだ。
体力があるうちに使える人間を連れて、水と食糧の確保、出来れば人里まで辿り着く。
「七海さん、ちょっと二人っきりで話したい事があるんだけどいいかな?」
「あっ、生徒会長。何ですか?」
薄緑色の杖を持った七海雫に声をかけた。黒髪のセミロングヘアを後頭部で団子状に纏めている。
活発な明るい性格で、クラスの女子のムードメーカーの一人でもある。
他にも色が変化した杖を持っている女子はいるが、予想通りなら他は要らない。
七海は野球部のマネージャーをしていて、母親は看護師をしている。
高校卒業後は看護学校に行くと話していた。
「杖の事で相談があるんだ。ちょっと危険かもしれないから、皆んなから少し離れたいんだけどいいかな?」
「はい、分かりました」
紫色の杖を見せて、それらしい答えを言うと、すぐに七海は納得してくれた。
けれども森の中に入ろとすると、女子の一人に「何処に行くの?」と聞かれてしまった。
「すぐに戻るよ」と言って、笑顔で誤魔化しておく。トイレだと誤解してくれるだろう。
森の中は乾いた薄茶色の地面で平坦で歩きやすい。
樹木は尖った針葉樹で落ち葉が少ないのが少し気になる。整備された公園のようだ。
「杖を持った時に何か英単語のようなものが頭に浮かばなかったかな?」
「えーっと、はい、『recovery』って浮かびました」
森の中を進みながら、一歩後ろを歩く七海に聞いた。すぐに返事が返ってきた。
リカバリーは回復や治癒を意味する。ほぼ予想通りの答えで、欲しかった能力だ。
「そう。ちょっと杖を貸してもらってもいいかな?」
「はい、どうぞ」
「ありがとう、七海さん。綺麗な薄緑色だね」
右手を伸ばして貸して欲しいとお願いする。七海はすぐに杖を渡してくれた。
クラスメイトというだけで警戒心が無さ過ぎる。お礼を言って微笑んだ。
……これで武器は取り上げた。もう抵抗は出来ない。
「七海、パンツを脱ぐんだ」
「えっ?」
振り返ると真っ直ぐに七海を見て、紫色の杖の先端を向けて命令した。
七海は呆気に取られた顔をしている。何を言われたのか理解できていない顔だ。
だから笑顔を消して、もう一度言った。
「七海、パンツを脱ぐんだ」
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる