警視庁公安部・女性遺棄遺体捜査係

season・Ⅱ

【天海麗】事件

　都会の喧騒から離れた避暑地の森の中で浴衣を着た若い女性の遺棄遺体が発見された。

　藤岡広志(ふじおかひろし)、「本日から遺棄遺体係に配属になりました。藤岡広志、です。若輩者ですがよろしくご指南ください(正座)‼︎」と1人の警察官が田代警視の新しい相棒として配属される事になった。

　田代警視「この職場は今までの地域課とは違い、常に命の危険がありますよ(このような若者を)？その覚悟があるのなら、付いて来なさい。私は今から現場に向かいます(昨日の今日で)！」と相棒を亡くした悲しみを事件は待ってくれません。
　
　藤岡巡査、「人生はサバイバルです。生きて生きて生き抜きます。藤森警部補の代わりに私が正義を貫きます(所轄の刑事)！」と様々な現場でハキハキと報告していた彼は志願して、死地に赴きました。

　田代警視「ふぅ～。あなたの思いは分かりました。けれども、警察官としての能力が足りないと判断した場合は地域課に戻ってもらいますよ(私の裁量で)？」とまだまだ25歳の若き巡査の将来を心配するのでした。

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　中島検視官「被害者女性は天海麗(あまみれい)・23歳・妖女。150㎝、80・56・80。着衣は白の浴衣のみ。田代君、何か物足りないと思わないかい(テスト)？」と中島先生が調理台と呼んでいる白の大理石の上に寝かせられています。

　田代警視「ふっ。簡単過ぎますね。これです(予備を取り出して)！ズバリ眼鏡ですね(黒縁眼鏡)？」と女性の顔に眼鏡をかけてあげました。

　中島検視官「85点。正解はこっちです(赤縁眼鏡)！」と黒縁眼鏡を外すと、赤縁眼鏡をかけてあげました。

　田代警視「はぁい(80点)？？浴衣と年齢的に考えると黒縁眼鏡しか考えられませんよ(ブチ切れ)‼︎どこかの生徒会長みたいに強気な性格じゃないんですよ(恥を知りなさい)！」とまだまだ青い中島検視官の事を思って、激しく時代のニーズを教え込みました。

　藤岡巡査、「流行を取り入れるならば、こっちだと思います(ハズキルーペ白)！」と赤縁眼鏡を外すと、ハズキルーペ白をかけてあげました。

　田代警視「藤岡巡査、～(僕とした事が)！お手柄ですよ～。犯人が分かりました(単純なトリックでした)！」と犯人がいる弁護士事務所に急行しました。

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　小泉幸太郎(こいずみこうたろう)・政治家一家の長男として生まれたが、とある理由で弁護士として活躍している。

　小泉容疑者「刑事さん、僕の相談料、1時間でいくらだと思いますか(庶民が)？3万円ですよ(お前の30倍)！ここに連れて来られてから、2時間も同じことの繰り返しでいい加減にして欲しいですよ」とハズキルーペ黒をかけた40歳のやり手弁護士が、右に左に田代警視の質問を受け流し続けます。

　『ドンドンドンドンドン(激しく)‼︎』と外から取り調べ室の扉を激しくノックする音が聞こえてくると、見習い検視官『大変です(前代未聞)⁇死体安置所から023(天海麗)が消えてしまいました(盗まれた)‼︎』と大慌てで報告しに来ました。

　小泉容疑者「失礼させてもらいますよ。死体がないのなら一体どんな罪で私を逮捕するつもりなんですか(予定通り)？早く彼女の遺体を東京湾の海の底まで探すことですね(本当は空の上)！あっははは～」とこうなる事を予想して時間を稼いでいたようです。

　田代警視「どうぞお帰りください。けれども忘れないでください(私達の存在を)！どんなに巧妙に隠したとしても、真実というものは、必ず暴かれるものなんですよ(正義の前では)！」と政治家一家の権力を使って、罪を免れようとする卑劣な犯人にそう警告しました。

　小泉容疑者「私からも１つだけ。真実とは暴かれるものでも、見つかるものでもありません。真実とは作り出すものなんですよ(権力で)！私のような選ばれた人間に都合のいい真実をね(証拠不十分)？」と言い残すと何事もなかったように取り調べ室から出て行きました。

　ーーーーその日の夜ーーーー

　『パァンパァンパァン(銃声)‼︎』と1人の男性弁護士が弁護士事務所で殺害されました。

　次回【吉沢明歩】事件